Nathaniel Lowe (フルネーム/David Nathaniel Lowe)Embed from Getty Images1995-07-07生|193cm100kg|一塁手 右投左打出身地/アメリカ合衆国 バージニア州ノーフォークドラフト/2016年TB13巡目(全体390位)指名メジャーデビュー/2019-4-29 |
■選手紹介プロ入り後しばらくは"ネイト・ロウ"の名前でプレーしていた一塁手。2021年7月の誕生日以降"ナサニエル・ロウ"と表記されるように変わった。短縮形のネイトと呼ばれるようになったのはプロに入ってからで、本人はどちらで呼ばれても気にしていなかった。しかし母親のウェンディ・ロウがひどく気にしていて、2021年7月7日(ロウの誕生日)、ウェンディがレンジャース公式Twitterに「ネイトではなく、ナサニエルよ。お誕生日おめでとう😉」とツイート。ウェンディの意を汲んだレンジャースはこれ以降ナサニエル・ロウと表記するようになった。2013年の高校最終学年でドラフト指名されなかったため大学に進学。2度の転学を経て2016年にドラフト13巡目でレイズに入団した。ちなみに3歳下の弟ジョシュは同年ドラフト1巡目で同じレイズから指名されている。2018年にAAAに初めてプレーし、翌年はOPS.900超えの打棒を奮ったことでメジャーでのプレーの機会を得た。メジャー初年度は50試合でOPS.779と健闘。しかし翌2020年は21試合しか出場機会を得られずスタッツを悪化させ、同年オフにレンジャースへトレードされた。再建中のレンジャースに来たことで2021年はメジャーでフルシーズン過ごせることになり、4月に6ホーマー・22打点を放ち幸先の良いスタートを切った。しかし翌月からマークが厳しくなり、5~7月のホームラン数は3ヶ月連続で2本ずつにとどまっている。バッティングはパワーはあるが内角高めを苦手としており、相手投手もよく狙って投げてくる。選球眼は悪くないが三振率が高く調子が悪いときは打線の切れ目になりがち。足は速くなく、守備がわりと苦手で基本的にファーストしか守れず、2020年に出場機会を減らした原因になった。先述の弟ジョシュは高卒ながら1巡目で指名されただけあって2021年のメジャー公式プロスペクトランキング78位にランクインしている。同年は開幕から初のAAAで迎え、90試合を終えた段階で20本塁打・20盗塁・OPS.870と期待に違わぬ大活躍でメジャー昇格待った無しだ。ところで母親は弟の方も"ジョシュア"と呼んでもらおうと思っているのだろうか?寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2019 TB 50 152 40 8 0 7 19 13 2 50 0 .263 .325 .4542020 TB 21 67 15 2 0 4 11 9 0 28 1 .224 .316 .4332021 TEX 157 557 147 24 3 18 72 80 2 162 8 .264 .357 .415 |
「選手名鑑」カテゴリーアーカイブ
レオディ・タベラス
Leody Taveras (フルネーム/Leody Taveras)Embed from Getty Images1998-09-08生|188cm88kg|中堅手 右投両打出身地/ドミニカ共和国 エルマーナス・ミラバル州テナレスプロ入り/2015年7月TEX契約メジャーデビュー/2020-7-24 |
■選手紹介元盗塁王のウィリー・タベラスの従兄弟として知られるアスリート型の外野手。レンジャースが2015年に210万ドルを用意してドミニカ共和国から連れてきた。自慢のスピードとそれを活かしたセンターの守備がウリ。プロ入り後、順調に昇格を続け2019年にAAに到達。課題の打撃はスイングスピードが年々速くなってきて成長の跡がみられるが、マイナーの階級を上がるたびに三振率も悪化しているのが気がかりではある。また、スイッチヒッターだが左打席の方が強く、プロ入りから2019年までにマイナーで記録した19本塁打はすべて右投手から打った。短縮シーズンとなった2020年は開幕からメジャーのロースター入りを果たした。打撃面ではまだ力が及ばなかったが自慢の走塁と守備では爪痕を残した。翌2021年は8月末現在メジャーでは22試合の出場にとどまり、打率が1割を切ってしまった。BABIPが極端に低かった(.135)影響もあるが、四球率と三振率がともに前年より悪化。センターの守備でも22試合で3つエラーを犯し、DRSも6→0と精彩を欠いた。AAAでは打率は低いがホームランをすでに17本放ち、球数も多く投げさせるようになり、期待されていた将来像とは違う選手になりそうな気配が漂っている。なお、スピードに関しては入団当初から称賛され続けている反面、盗塁の技術には乏しいとの評価で、実際マイナーでの盗塁成功率は7割前後しかない。なぜかメジャーではデビュー以来ノーミスで14連続盗塁を継続中である。なお、メジャー記録はティム・ロカストロが2021年4月まで続けた29連続盗塁。寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2020 TEX 33 119 27 6 1 4 6 14 0 43 8 .227 .308 .3952021 TEX 49 174 28 6 2 3 9 9 1 60 10 .161 .207 .270 |
アドリス・ガルシア
Adolis Garcia (フルネーム/Jose Adolis Garcia)Embed from Getty Images1993-03-02生|185cm93kg|中堅手、左翼手 右投右打出身地/キューバ シエゴ・デ・アビラプロ入り/2017年2月STL契約メジャーデビュー/2018-8-8 |
■選手紹介読売ジャイアンツを契約解除されたあと消息を絶ち、亡命の形でメジャーを目指したキューバ人外野手。2度のDFAにもめげず2021年にレギュラーの座を掴んだ。愛称は「爆弾」の意味を表す"El bombi"。2015年までキューバ国内リーグでプレー。打点王に輝いた実績を謳い翌2016年にキューバから読売ジャイアンツに派遣される。期待が高まったのは最初だけで、4試合で7打数無安打に終わったあと二軍に落ちると様々な問題行動を起こしてシーズン中に退団。その後キューバには戻らずフランスに亡命。アドリスより先に亡命してメジャーリーガーとなっていた兄アドニスを頼ってアメリカンドリームを目指した。渡米後は2017年にカージナルスと契約。メジャーでの出場機会に恵まれず2019年オフにDFAとなり、現在のレンジャースに移籍。2021年はスプリングトレーニング前に一旦DFAとなりマイナー契約を結びなおすところからスタートしたが開幕26人ロースターに滑り込んだ。4月下旬に打率.333・4本塁打で週間MVPに輝くと5月は11本塁打・OPS.981とさらに打棒爆発しクリーンナップに定着、新人ながらオールスターにも選出された。試合の終盤に長打を打つことが多く、9回以降の打撃成績は45打数14安打(打率.311)・5本塁打。5本塁打はMLB史上で新人最多記録。パワーばかり注目されがちだが、走力と守備もハイレベルだ。スプリントスピードはメジャーでも上位10%に入るほど速い。ただし盗塁の技術には乏しく、通算の盗塁成功率はマイナーリーグで63.9%、キューバ国内リーグ時代は53.2%だった。外野守備は守備範囲がかなり広く肩も強い部類。センターとレフトが本職で、ライトも守れるが動きが若干怪しくなる。寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:1回(21)主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2018 STL 21 17 2 1 0 0 1 0 0 7 0 .118 .118 .1762020 TEX 3 6 0 0 0 0 0 1 0 4 0 .000 .143 .0002021 TEX 149 581 141 26 2 31 90 32 5 194 16 .243 .286 .454 |
カイル・ファンクハウザー
Kyle Funkhouser (フルネーム/Kyle James Funkhouser)Embed from Getty Images1994-03-16生|191cm104kg|先発 右投右打出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州パロスハイツドラフト/2016年DET4巡目(全体115位)指名メジャーデビュー/2020-7-27 |
■選手紹介タイガースにドラフト4巡目で入団した右投げ先発投手。ルイビル大学の黄金期にエースとしてプレーした。2013年にルイビル大学に入学、1?2年に常勝チームの主戦投手として活躍。3年次はモックドラフトで20位以内に呼ばれるとの声があったが、成績を落としたことが影響し35位での指名となった。それでも35位は当時のルイビル大所属の学生の歴代最高順位であり、相場より若干高額な200万ドルの契約金を提示された。しかし、代理人スコット・ボラスのアドバイスもあり受諾せずルイビル大に戻る選択。4年次はさらに投球内容が悪くなりドラフトも4巡目での指名に落ちた。2020年にメジャーデビューを果たす。22試合で防御率7.27に終わったが、リリーフ登板に限れば防御率は3点台だった。本人は先発を希望している。球種はフォーシームとシンカーの2種類の速球とスライダー、チェンジアップ。速球系はフォーシームが投球の軸だったのを2021年からシンカーの割合を40%以上に増やした。球速はフォーシームが94?98マイル、シンカーが93?98マイルとメジャー平均よりかなり速い。スライダーとチェンジアップもメジャー初年度よりはコントロールできるようになり、被バレル率がメジャー上位10%に入るほど低く抑えている。ただし今後ローテーション入りを目指すなら全ての球種も制球力アップと緩急の使い方の改善が課題になる。寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼2回1/3を3奪三振の好投で締めるファンクハウザー |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2020 DET 13 1 1 0 7.27 17.1 22 14 3 11 0 12 1.90 1.092021 DET 57 7 4 1 3.42 68.1 58 26 6 38 3 63 1.40 1.66 |
ザック・バーディ
Zack Burdi (フルネーム/Zachary M. Burdi)Embed from Getty Images1995-03-09生|191cm95kg|リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州ダウナーズグローブドラフト/2016年CWS1巡目(全体26位)指名メジャーデビュー/2020-8-8 |
■選手紹介最速100マイル超のファストボールとスライダーが高く評価されている右のロー・スリークォータースロー。兄のニック・バーディも似たような投球スタイルだがザックの方がより評価が高く、先発3~4番手かクローザーまで成長できると見込まれている。100マイル超のファストボールと90マイル台前半のスピードで真横に曲がる高速スライダーの評価が高い。チェンジアップ(90マイル前後)はスライダーには劣るものの空振りを奪える。コントロールは典型的なブルペン投手。ブルペンでは狙ったところに投げれても試合でバッターを立たせるとストライクが入らなくなる。2016年にドラフト1巡目でホワイトソックス入り後、毎年マイナーで与四球率4.5~5.7の制球力不足が解消されないまま2020年にメジャーデビューも7.1イニングを被本塁打4・失点11。翌2021年もチャンスをもらうも9イニングで被安打13・被本塁打3・失点7。その後AAAに落ちてもホームランを浴びまくり、8月にホワイトソックスからDFAとなった。クビ直後にオリオールズが救いの手を差し伸べ、再びメジャー定着を目指すことになった。寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2020 CWS 8 0 1 0 11.05 7.1 11 9 4 3 0 11 1.91 3.672021 CWS 6 0 0 0 6.00 9.0 13 6 3 4 2 6 1.89 1.502021 BAL 1 0 0 0 0.00 1.0 0 0 0 1 0 1 1.00 1.00 |
ニック・バーディ
Nick Burdi (フルネーム/Nicholas Edward Burdi)Embed from Getty Images1993-01-19生|191cm102kg|リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州ヒンスデールドラフト/2014年MIN2巡目(全体46位)指名メジャーデビュー/2018-9-11 |
■選手紹介100マイルを投げるが腕やヒジの怪我ばかりしているリリーフ右腕。特に右バッターは速球とスライダーの組み合わせに手を焼き、健康ならクローザーが務まる実力はありそうなだけにもったいない。大学では強豪ルイビル大でクローザーとして常勝チームを支えた。3年間でルイビル大最多の34セーブを稼ぎ、3年次にはゴールデン・スパイク賞のファイナリストに名前が挙がった。また、フットボールでもQBとして活躍した。2016年、招待選手としてツインズの春季キャンプでメジャーリーガーに混じってプレーしたところまでは良かったが、レギュラーシーズンをAAで迎えた4月に利き腕の上腕骨を痛めてシーズンを棒に振る。2017年はヒジを痛めてトミー・ジョン手術を受ける。全快をアピールしたい2019年はメジャー昇格するも公式戦で速球を投げた瞬間に上腕二頭筋とヒジを負傷。1年近いリハビリを経て復帰した2020年は8月にヒジを痛めて再びトミー・ジョン手術を受けることになった。2歳下の弟ザック・バーディも似たようなタイプの右投げリリーフ投手。弟もルイビル大に入学し、2014年は一緒にプレーした。どちらも最速100マイル超えの速球が魅力のハードボーラーという評価で、2017年は2人とも右ヒジを故障しトミー・ジョン手術を受けている。寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼97マイルの速球に腕が耐え切れず負傷降板するニック・バーディ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2018 PIT 2 0 0 0 20.25 1.1 3 3 1 2 0 2 3.75 1.002019 PIT 11 2 1 0 9.35 8.2 11 9 1 3 0 17 1.62 5.672020 PIT 3 0 1 1 3.86 2.1 2 1 0 2 0 4 1.71 2.00 |
セドリック・ムリンズ
Cedric Mullins (フルネーム/Boyce Cedric Mullins)Embed from Getty Images1994-10-01生|173cm79kg|中堅手 左投左打出身地/アメリカ合衆国 ノースカロライナ州グリーンズボロドラフト/2015年BAL13巡目(全体403位)指名メジャーデビュー/2018-8-10 |
■選手紹介2021年の大ブレイクを果たしたオリオールズの期待の星。以前は左ピッチャーに弱いスイッチヒッターの印象だったが、左打席に専念した2021年は対左でもOPS8割台を維持しており、苦手を完全に克服した。高校卒業後は2年制大学でプレーしたがメジャーリーガーになるためにキャンベル大に転学。そこでオリオールズからドラフト指名され入団した。スピードは当初から評価されていたが身体の小ささを敬遠され、指名順位は13巡目・403番。大成しても第4の外野手止まりだろうというのが大方の予想だった。2019年にメジャー昇格しても有望株リストの上位には挙がらず、2020年のレギュラー獲得時もそこまで注目される存在ではなかった。2021年に入ると評価が一変する。リードオフマンとしてオールスター前までで打率.314・OPS.921と打撃開眼。スーパーキャッチ連発のセンターの守備と快足を飛ばして三塁打を決めるシーンもファンやメディアに嵌まり、一気に全国区になった。初めて選ばれたオールスターではマイク・トラウトが故障で辞退したためスタメンで出場することになり、2打席目に安打を放った。対左ピッチャーに弱かった頃も広角に打つ技術は習得済み。メジャーに上がっても安打・凡打問わずあらゆる角度に打球を飛ばしてきたが、ホームランだけは通算で1本しかレフト方向へ打っていない。寄稿日:2021-08-24 最終更新日:2021-08-24 |
オールスター:1回(21)主な表彰:シルバースラッガー賞1回(21), タイトル:なし▼スタントンのホームラン性の当たりをもぎ取るムリンズ▼ネット記事で取り上げられたムリンズのスリーベースヒット |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2018 BAL 45 170 40 9 0 4 11 17 2 37 2 .235 .312 .3592019 BAL 22 64 6 0 2 0 4 4 3 14 1 .094 .181 .1562020 BAL 48 140 38 4 3 3 12 8 1 37 7 .271 .315 .4072021 BAL 159 602 175 37 5 30 59 59 8 125 30 .291 .360 .518 |
アンソニー・サンタンダー
Anthony Santander (フルネーム/Anthony Roger Santander)Embed from Getty Images1994-10-19生|188cm107kg|左翼手 右投両打出身地/ベネズエラ 新エスパルタ州マルガリータ島プロ入り/2011年7月CLE契約メジャーデビュー/2017-8-18 |
■選手紹介暗黒期真っ只中のオリオールズにおいて数少ない希望の星。2016年オフにルールファイブドラフトにてオリオールズに指名され、2019年にレギュラーを獲得した。ルール5ドラフトの成功例としてよく取り上げられる。広角に長打が打てるのがサンタンダーの大きな魅力だ。スイッチヒッターだが、右打ちは後から挑戦したかのような若干怪しいスイングに見え、左打席の方が打力が高い。球種別にはシンカーに対して特に強い。脚と守備力は残念なレベル。メジャー昇格後しばらくは守備で好プレーをたびたび見せ、前評判より守備がうまい印象を受けた。センターのレギュラーを務めた時期もあったが、2020年以降は急激に守備範囲を狭め、メジャーのレフトの中でもかなり狭い部類になってしまった。ファーストでも出場できる準備をしていたが、チームに鈍足パワーヒッティング系の選手が多いため守備機会はあまりなさそう。MLB公式や他の専門サイトに載っている出身地はベネズエラのマルガリータ島で統一されているが、同国本土のアグアブランカで育った。サンタンダーは故郷に敬意を表し、プレーヤーズウィークエンドでは"アグアブランカ"のニックネームでプレーした。寄稿日:2021-08-24 最終更新日:2021-08-24 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2017 BAL 13 30 8 3 0 0 2 0 0 8 0 .267 .258 .3672018 BAL 33 101 20 5 1 1 6 6 1 21 1 .198 .250 .2972019 BAL 93 380 99 20 1 20 59 19 2 86 1 .261 .297 .4762020 BAL 37 153 40 13 1 11 32 10 2 25 0 .261 .315 .5752021 BAL 110 406 98 24 0 18 50 23 4 101 1 .241 .286 .433 |
ジョン・ミーンズ
John Means (フルネーム/John Alan Means)Embed from Getty Images1993-04-24生|191cm107kg|先発 左投左打出身地/アメリカ合衆国 カンザス州オレイサドラフト/2014年BAL11巡目(全体331位)指名メジャーデビュー/2018-9-26 |
■選手紹介シーズン100敗クラブのオリオールズで唯一メジャーレベルの先発投手。2021年5月にマリナーズ相手にノーヒッターを達成。限りなく完全試合に近いノーヒッターで、与四死球と味方のエラーはゼロ。振り逃げで出したランナーも盗塁阻止したため27人すべて仕留めた史上初のケースだった。ミーンズの登板予定の日は本拠地の観客動員数が少しだけ多い。2019年に結婚した妻は元女子プロサッカー選手。2018年シーズン終盤にメジャーデビューし、同年は1試合だけ登板。翌2019年はロングリリーフとして開幕ロースター入りを果たすと1ヶ月と経たないうちに先発登板の機会をゲット。そのままローテーションを守り12勝11敗・防御率3.60を記録。新人ながらオールスターに選ばれ、新人王投票ではヨーダン・アルバレスに次いで2位にランクインした。2020年はなかなか始まらないシーズンの日程にうまく対応できず、内定していた開幕投手までに調整できなかった。シーズンでは10試合に先発して2勝4敗・防御率4.53。防御率は悪化したが奪三振率(7.03→8.66)と与四球率(2.21→1.44)をメジャーでも上位レベルに改善させた。目下、最も大きな課題は一発病の克服だ。2020年は登板した10試合中9試合で被弾し、200イニング換算で55本打たれる計算だった(2001年以降の最多記録はブロンソン・アローヨの46本)。本拠地を含めア・リーグ東地区はホームランファクターが高い球場が多いことも災いしている。全投球の8割を占めるフォーシームとチェンジアップがどちらもフライになりやすい。フォーシームの平均球速はほぼメジャー平均とほぼ同じ93マイル弱で、メジャーデビュー時より3マイル近く速くなった。チェンジアップのほかにカーブとスライダーを持っていて4球種とも同じ投球フォームで投げることができる。プロ入りする前はまったく無名な存在だった。カンザス州の地元ガードナー・エドガートン高校に通い、在学中にドラフト指名されたが46巡目の低評価だったため大学へ進学。その後転学を経て11巡目でプロ入りした。一方、高校の同級生にスーパースターのババ・スターリングがいた。スターリングは全米が注目するドラフトの目玉で、地元ロイヤルズから全体5位指名を受け三顧の礼で迎え入れられた。それが今や期待外れのドラフト上位指名選手の代表格として名前が挙がるようになってしまった。アスレチックスのビリー・ビーン球団社長が頑なに大学生の指名にこだわったように、高校生を上位指名する難しさがわかる事例となった。寄稿日:2021-08-23 最終更新日:2021-08-23 |
オールスター:1回(19)主な表彰:なしタイトル:なし▼与四球なしのノーヒッターを達成するジョン・ミーンズ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2018 BAL 1 0 0 0 13.50 3.1 6 5 1 0 0 4 1.80 ∞ 2019 BAL 31 12 11 0 3.60 155.0 138 62 23 38 5 121 1.14 3.182020 BAL 10 2 4 0 4.53 43.2 36 22 12 7 4 42 0.98 6.002021 BAL 26 6 9 0 3.62 146.2 125 59 30 26 4 134 1.03 5.15 |
ババ・スターリング
Bubba Starling (フルネーム/Derek Starling)Embed from Getty Images1992-08-03生|193cm100kg|外野手 右投右打出身地/アメリカ合衆国 カンザス州ガードナードラフト/2011年KC1巡目(全体5位)指名メジャーデビュー/2019-7-12 |
■選手紹介かつて高校生No.1として注目を浴びた元・超有望株。まだ現役だがメジャー昇格することなく消える可能性がある。プロに入る前は野球とアメフト両方で全米に名を轟かせ、バスケットボールでも州代表に選ばれるほどのアスリートだった。2011年のドラフトの前評判は凄まじかった。スピードと肩とそれを活かした守備力、パワーヒッティング…マネーボールに描かれているビリー・ビーンと同じような評価をされていた(投手としても95マイルを投げられるオマケも付いていた)。高校生の上位指名が避けられる傾向にあり、全体1位でゲリット・コールを皮切りに1~3位に大学生が指名された。全体5位の指名権を持つ地元ロイヤルズがスターリングを指名。高校生としてはMLB史上最高額の契約金750万ドルで合意した。この2年前のドラフトで話題をさらったスティーブン・ストラスバーグが750万ドルだったことから期待の高さが窺える。翌2012年にルーキーリーグからスタート。2016年に初めてAAAに昇格。決して遅いペースではなかったが、どの階級でも図抜けた成績は残せないうちに1階級ずつ昇格を繰り返してのAAA到達だった。AAAではこれまで目立たなかった打撃でのアプローチの悪さを露呈。打率.181に終わり、このあたりから明らかに将来性を疑問視されるようになっていった。それと同時に相次ぐ故障に見舞われ、2017年は80試合、2018年は20試合にしか出場できなかった。2018年シーズン終了後にFAとなってマイナー契約でロイヤルズに残留するとようやくAAAで結果が出るようになり、72試合で打率.310・7本塁打・9盗塁・OPS.806を記録。遅すぎたメジャー初昇格を果たした。昇格後の2年間に250打席以上チャンスをもらったがメジャーレベルの球に対応できず、83三振を喫し打率.204・OPS.544。振り遅れてライト線ギリギリに落ちた2ベースが1本あるだけで、他の長打はすべてレフト方向にしか打てなかった。特に最後の23打席は連続して凡退。通算WAR-1.8と残念な成績だけが残っている。打撃での選球眼とアプローチの悪さが弱点になっていったのも現役時代のビーンGMのようだった。2020年オフに再びノンテンダーとなり、ロイヤルズとマイナー契約を結び直してメジャーを目指すことになった。東京オリンピックではアメリカ代表に選ばれ、3試合に出場。オープニングラウンドの2試合で2本の左前打を放つまでは良かったが、日本とのノックアウトステージではセンターの守備で記録に残らないミスを連発。途中交代して以降、大会で出場機会が与えられなかった。打球処理の際に軽く足を痛めたのが原因かもしれないが、得意なはずの守備で心証を悪くしたのは残り少ないキャリアに悪影響を及ぼすだろう。寄稿日:2021-08-23 最終更新日:2021-08-23 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2019 KC 56 186 40 7 0 4 12 9 1 56 2 .215 .255 .3172020 KC 35 59 10 1 0 1 5 4 0 27 0 .169 .219 .237 |