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リード・デトマース

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Reid Detmers (フルネーム/Reid Kristien Detmers)

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1999-07-08生|188cm95kg|先発 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州ノコミス

ドラフト/2020年LAA1巡目(全体10位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

エンゼルスから2020年ドラフト1巡目(全体10位)指名を受け、先発ローテーション入りを期待されているサウスポー。強豪ルイビル大卒。

イリノイ州ノコミスで育ったデトマースは地元のノコミス高校でプレーすると無双状態で、バンダービルト大やミズーリ大など多くの強豪校からオファーが殺到。最終的にルイビル大に入ることを約束し、高校最終学年によりレベルの高いグレンウッド高校に編入した。ミズーリ大1年次こそ防御率4.85に終わったがオフに投球フォームを見直し、2年次にエースに昇格。3年次は新型コロナの影響で試合数が限られたが4先発して3勝無敗・防御率1.23。22イニングに対して48個も三振を奪い、ドラフトの注目選手として取り上げられるようになった。

エンゼルスに入団して初年度の2021年、いきなりAAからスタートして防御率3点台をキープ。大学時代に引けを取らないほど三振を奪い、フューチャーズゲーム(マイナーリーグのオールスター)にも選出された。7月末のトレードデッドライン間際に、エンザルスは先発ローテーション投手のアンドリュー・ヒーニーを放出。同時に、AAAで先発登板の準備をしていたデトマースを取りやめさせ、メジャーで投げさせる方針を固めた。AAAではまだ1試合しか投げておらず昇格が早すぎるのでは?との疑問の声もあり、現地では賛否両論聞かれる。

フォーシームの球速は89~92マイル程度と遅いが、それを補って余りある変化球と制球力を持ち合わせる。3種類の変化球はどれも一級品。特にカーブはスピンレート2,600~2,700の高回転を誇り、70マイル台前半で縦方向に割れる。右打者には80マイルのチェンジアップを外角低めに落とし、左打者には70マイル台後半の横滑りするスラーブを混ぜる一貫性のあるピッチングをする。速球系はツーシームも取り入れている。

なお、大学野球部の"ルイビル・カージナルス"は近年特に強くなっていて、ここ数年の勝率7割台。2015年以降7年間で8人がドラフト1巡目指名でプロ入りし、2021年はヘンリー・デービスが全体1位指名を受けた。

寄稿日:2021-08-01 最終更新日:2021-08-01
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2020年メジャー経験なし)

ジョーイ・ギャロ

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Joey Gallo (フルネーム/Joseph Nicholas Gallo)

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1993-11-19生|196cm113kg|外野手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 ネバダ州ヘンダーソン

ドラフト/2012年TEX1巡目追補(全体39位)指名

メジャーデビュー/2015-6-2
■選手紹介

とてつもないパワーと強肩でファンを魅了する、真のホームランアーティスト。2017~18年に2年連続で40ホーマー以上を叩き出している。長期低迷中のレンジャースでは2022年オフにFAを迎えるギャロ放出のタイミングを窺っており、ついに2021年デッドライン間際にヤンキースへトレードされた。

2012年にテキサス・レンジャースから1巡目追補で入団し、マイナーでホームランを打ちまくり2015年にメジャー昇格。2017・18年に2年連続で40本以上を放つ。2019年は7月に右手有鈎骨を痛めて欠場。ただし初めてOPSが.900を上回りフルシーズン換算なら40本塁打ペースの好成績であった。5月に通算100本塁打目を放ち、これは単打100本を打つ前に100本塁打を達成したメジャー史上初の珍記録となった。2020年は前年痛めた右手有鈎骨の治りがイマイチで、打率.181に終わったがライトの守備ではゴールド・グラブ賞を獲得した。

不振からの脱却を狙うギャロの2021年は序盤は低調だったものの6月に10ホーマーと調子を上げ、オールスターに選出。ジョン・ダニエルズGMはここがギャロの売り時と判断しトレードデッドライン間際にヤンキースへ放出した。2対4のトレードで、4人の中にトッププロスペクトはいないがいずれも球団トップ30位に入っている有望株を引き出すことができた。ヤンキースへ移ったもう1人は元中日ドラゴンズのジョエリー・ロドリゲスだった。

低打率でホームランか三振か(もしくはフォアボールか)の豪快なスタイルはアダム・ダン2世と呼ばれた。本家と大きく異なるのは意外と足が速いことと並外れた強肩も武器である点だ。守備ではメジャー昇格後はサードを守っていたがエラーを連発。一塁、外野日替わり3ポジションを経てライトに固定された。ギャロのスペックはどう考えてもライトに適性があり、なかなかライトのポジションにつかせなかった球団首脳に対しファンは不満の声を上げていた。新天地のヤンキースでは2番ライトが定位置となる見込み。

寄稿日:2021-08-01 最終更新日:2021-08-01
オールスター:1回(19)

主な表彰:ゴールドグラブ賞1回(20)

タイトル:なし

▼ライトのアッパーデッキに叩き込むギャロ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2015 TEX 36 108  22  3 1  6 14 15 0 57  3 .204 .301 .417

2016 TEX 17  25  1  0 0  1  1  5 0 19  1 .040 .200 .160

2017 TEX 145 449  94 18 3 41 80 75 8 196  7 .209 .333 .537

2018 TEX 148 500 103 24 1 40 92 74 3 207  3 .206 .312 .498

2019 TEX 70 241  61 15 1 22 49 52 2 114  4 .253 .389 .598

2020 TEX 57 193  35  8 0 10 26 29 4 79  2 .181 .301 .378

アンドリュー・アルバース

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Andrew Albers (フルネーム/Andrew William Albers)

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1985-10-06生|185cm91kg|先発 左投右打

出身地/カナダ サスカチュワン州ノースバトルフィールド

ドラフト/2008年SD10巡目(全体315位)指名

メジャーデビュー/2013-8-6
■選手紹介

2018~2020年にオリックス・バファローズで投げていた先発左腕。アメリカ独立リーグ、韓国にも渡ったなかなかの苦労人。カナダ出身で2013・17年のWBCに出場している。

2004年のドラフト12巡目指名を蹴ってケンタッキー大学へ進学。在学中に教員免許を取得。同級生のジェームズ・パクストンはエースとして活躍していた。2008年にドラフト10巡目指名でパドレスに入団し、翌年にトミー・ジョン手術。シングルAにすら昇格できずに解雇され、アメリカの独立リーグに流れ着く。2011年にツインズ傘下のマイナーに入団。2013年はシーズン開幕前にWBCカナダ代表に選ばれて国際大会を経験、同年中盤にメジャー初昇格、8月に1完封を含む2勝を挙げた。しかしオフにDFAとなるジェットコースターのようなシーズンを送った。2014年はKBO(韓国プロ野球)に1年だけプレーし2015年はマイナーで再びビッグリーグを目指した。

2017年春はWBCに2度目の出場。するとシーズン中にマリナーズに拾われ、9試合登板・5勝1敗1セーブと奮闘。しかしまたしてもオフにDFAとなり、今度はNPBのオリックス・バファローズと契約した。2018年こそ9勝2敗だったが、2年契約を結んで臨んだ2019~20年は腰痛に苦しんだ。2021年はマイナー契約でツインズに復帰。5月に東京オリンピック最終予選のカナダ代表に選ばれ、最終戦の対ドミニカ共和国戦に先発登板。元中日ラウル・バルデスと投げ合って4回3失点、負けはつかなかったがカナダは1点差で敗れオリンピック出場を逃した。

2018年に来日するまでシーズンオフに中学の臨時教員として教壇に立っていたことから、日本人のネット民からアルバース先生と呼ばれている。

寄稿日:2021-08-01 最終更新日:2021-08-01
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2013 MIN 10 2 5 0  4.05 60.0 64 27  6  7 2 25 1.18 3.57

2015 TOR  1 0 0 0  3.38  2.2  1  1  1  2 0  1 1.13 0.50

2016 MIN  6 0 0 0  5.82 17.0 27 11  5  6 0 16 1.94 2.67

2017 SEA  9 5 1 1  3.51 41.0 43 16  6 10 2 37 1.29 3.70

ジェームズ・パクストン

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James Paxton (フルネーム/James Alston Paxton)

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1988-11-06生|193cm103kg|先発 左投左打

出身地/カナダ ブリティッシュコロンビア州ラドナー

ドラフト/2010年SEA4巡目(全体132位)指名

メジャーデビュー/2013-9-7
■選手紹介

2021年がメジャー最後のシーズンだったかもしれないガラスのエース。カナダ出身。素材はエース級だが怪我ばかり投手の代表格。まともに規定投球回を超えたシーズンが一度もない。

テイクバックでグローブ側の腕を高く上げる豪快なフォーム。常時95マイルのフォーシームとナックルカーブは難攻不落。ナックルカーブは落差が大きいためキャッチャーのボールブロッキングの良し悪しがピッチングに影響を与える。

2009年にドラフト1巡目指名を受けるも代理人スコット・ボラスの銭闘作戦で契約せず、翌年にマリナーズに4巡目で入団した。マイナーですぐに頭角を現し2013年にはメジャーに到達。ケガによる離脱を繰り返しながらも先発として投げ続け、2018年にブルージェイズ相手にノーヒッターを達成。カナダの球場でカナダ人がノーヒッターを達成したのはメジャー史上初めての出来事だった。2019年からはヤンキースにトレードされ、1年目は15勝6敗と大活躍。2年目の2020年は5試合で防御率6.64と打ち込まれたまま腰の手術のため離脱。オフにFAとなってマリナーズに復帰した。

前年の不本意な成績でもかかわらず850万ドルの好待遇でマリナーズに迎え入れられたパクストンだったが、前年より酷い形でシーズンエンドとなってしまった。今回トミー・ジョン手術を受けて復帰できるのは最短で35歳となる2023年だが、これまで様々な箇所をケガし続けており、きっとリハビリ中に背中や下半身をケガする想像が出来てしまう。もう1度雄姿を見たいが果たして叶うだろうか?

寄稿日:2021-08-01 最終更新日:2021-08-01
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼イベント用のワシに乗られるパクストン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2013 SEA  4 3 0 0  1.50 24.0 15  4  2  7 0 21 0.92 3.00

2014 SEA 13 6 4 0  3.04 74.0 60 25  3 29 1 59 1.20 2.03

2015 SEA 13 3 4 0  3.90 67.0 67 29  8 29 0 56 1.43 1.93

2016 SEA 20 6 7 0  3.79 121.0 134 51  9 24 1 117 1.31 4.88

2017 SEA 24 12 5 0  2.98 136.0 113 45  9 37 3 156 1.10 4.22

2018 SEA 28 11 6 0  3.76 160.1 134 67 23 42 1 208 1.10 4.95

2019 NYY 29 15 6 0  3.82 150.2 138 64 23 55 2 186 1.28 3.38

2020 NYY  5 1 1 0  6.64 20.1 23 15  4  7 1 26 1.48 3.71

ヘルマン・マルケス

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German Marquez (フルネーム/German Andres Marquez)

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1995-02-22生|185cm104kg|先発 右投右打

出身地/ベネズエラ ボリバル州サンフェリックス

プロ入り/2011年7月TB契約

メジャーデビュー/2016-9-8
■選手紹介

ロッキーズ投手陣の屋台骨となった頼れる先発右腕。メジャー2年目の2017年から4年続けて先発ローテの柱として君臨している。ベネズエラ出身。2024年まで長期契約でロッキーズに囲われている(2024年は球団オプション)。

まだ若手の部類だが変化球のクオリティが高い。94マイル超のフォーシームとカーブ、スライダー、シンカーで組み立てる。特にカーブはメジャーでも有数のボールで被打率が.100前後だ。スライダーの評価も高い。チェンジアップも持っているが腕の振りで見分けられて、対左バッターの被打率が悪い。

打撃が得意で2018年はシルバー・スラッガー賞に輝いている。ライバル?のザック・グレインキーとの対戦成績は打つ方は11打席3安打3打点。投げる方では13打席すべて凡打に打ち取っておりマルケスに軍配。

寄稿日:2021-07-26 最終更新日:2021-07-26
オールスター:なし

主な表彰:シルバースラッガー賞1回(18)

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2016 COL  6 1 1 0  5.23 20.2 28 12  2  6 3 15 1.65 2.50

2017 COL 29 11 7 0  4.39 162.0 174 79 25 49 8 147 1.38 3.00

2018 COL 33 14 11 0  3.77 196.0 179 82 24 57 8 230 1.20 4.04

2019 COL 28 12 5 0  4.76 174.0 174 92 29 35 5 175 1.20 5.00

2020 COL 13 4 6 0  3.75 81.2 78 34  6 25 0 73 1.26 2.92

フランキー・モンタス

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Frankie Montas (フルネーム/Francelis Montas)

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1993-03-21生|188cm116kg|先発 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サナイグア

プロ入り/2009年12月BOS契約

メジャーデビュー/2015-9-2
■選手紹介

2019年の無双状態をもう一度見せてほしいパワーピッチャー。ドミニカ出身。プロ入りするまでの経歴に謎が多い。体重も公称104kgよりも重く見える。

2009年に球界入りしてから大物相手のトレードの駒に使われ、アスレチックスに流れ着く。2018年からの先発ローテーションに食い込むと、2019年に覚醒。6月中旬までに9勝・防御率2.70の素晴らしい成績を残していたが、禁止薬物(PED)検査に引っ掛かり80試合の出場停止処分。残念な形でシーズン強制終了となり球団とファンを大いに落胆させた。

投球スタイルはパワーピッチ。速球系は常時95~97マイルのフォーシームと高速シンカーの2種類。変化球はどちらも88~89マイルのスライダーとスプリッターをどのカウントからでも投げられる。すべての球種のクオリティは高いが、持ち球からわかるように緩急を使えていないのが課題。カーブとチェンジアップは2019年以降ほぼ投げていない。

フランキー・モンタスのほかに、フランで始まってスで終わる選手にフランバー・バルデスとフランミル・レイエスがいる。3人とも体格が似ているうえ同時期にメジャー定着していてややこしい。

寄稿日:2021-07-25 最終更新日:2021-07-25
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2015 CWS  7 0 2 0  4.80 15.0 14  8  1  9 0 20 1.53 2.22

2017 OAK 23 1 1 0  7.03 32.0 39 25 10 20 3 36 1.84 1.80

2018 OAK 13 5 4 0  3.88 65.0 74 28  5 21 2 43 1.46 2.05

2019 OAK 16 9 2 0  2.63 96.0 84 28  8 23 4 103 1.11 4.48

2020 OAK 11 3 5 0  5.60 53.0 57 33 10 23 1 60 1.51 2.61

クリス・バシット

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Chris Bassitt (フルネーム/Christopher M. Bassitt)

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1989-02-22生|196cm98kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 オハイオ州トレド

ドラフト/2011年CWS16巡目(全体501位)指名

メジャーデビュー/2014-8-30
■選手紹介

アスレチックスのエースになりつつある先発右腕。2011年のドラフトで16巡目という低い順位でホワイトソックスに入団。2015年にジェフ・サマージャを軸とした4対2のトレードでアスレチックスにやってきた。2019年は10勝・防御率3点台と先発投手として頭角を現し、翌2020年に大ブレイク。9月に月間MVPを獲得、サイ・ヤング賞の候補にも挙がり下位票を5票獲得した。

どことなくバラバラに見えるピッチングフォームだが、年を追うごとにコントロールが良くなっている。以前のバシットは四球で塁を埋めてしまう場面が目立ち、2019年にはリーグ2番目の14個のデッドボールを与えていた。トミー・ジョン手術明けの2018年からは4年連続で与四球率を低下させている。アストロズのヨーダン・アルバレスによく打たれており、10打席対戦して3本のホームランと7打点を浴びている。

2021年は初完投初完封勝利とオールスターを経験した。今シーズン後半もバシッと結果を残してくれそうだ。

寄稿日:2021-07-25 最終更新日:2021-07-25
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2014 CWS  6 1 1 0  3.94 29.2 34 13  0 13 3 21 1.58 1.62

2015 OAK 18 1 8 0  3.56 86.0 78 34  5 30 9 64 1.26 2.13

2016 OAK  5 0 2 0  6.11 28.0 35 19  5 14 0 23 1.75 1.64

2018 OAK 11 2 3 0  3.02 47.2 40 16  4 19 4 41 1.24 2.16

2019 OAK 28 10 5 0  3.81 144.0 125 61 21 47 13 141 1.19 3.00

2020 OAK 11 5 2 0  2.29 63.0 56 16  6 17 2 55 1.16 3.24

ベイリー・オーバー

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Bailey Ober (フルネーム/John Bailey Ober)

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1995-07-12生|206cm118kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ハンターズビル

ドラフト/2017年MIN12巡目(全体346位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

身長206センチもある長身先発右腕。無名投手だが2021年5月にメジャー昇格即先発登板、オールスター後も先発ローテーションの座を維持している。投げ終わったあとに指をなめるクセがある。

チャールストン大学で1年次にエース級の活躍をしていたがシーズン終盤にヒジを故障。トミー・ジョン手術を受けて翌年は1試合も出れなかった。3年・4年次に主力として戦列復帰できたが1年次の成績を上回れなかった。その間、3年次にドジャースから23巡目指名を受けているが本人に気持ちの準備が出来ていなかったため大学に残った。翌年はツインズからの指名にサインしてすぐに婚姻届けを提出している。

プロ入り後の2019年はルーキー・A+・AAと階級を上がってもほとんど打たれない。ツインズは2020年オフにルール5ドラフト流出対策で40人ロースターに入れた。ただしこの時点では有望株ランキングで球団30位にすぎず、メジャーの先発の頭数には入っていなかった。しかし開幕すると先発5番手と救援投手が打ち込まれたため、AAAでも好投していたオーバーがメジャーに引き上げられた。前半戦までで防御率は5点前後であるが、チームはまさかの最下位争いを繰り広げている状態。他のローテーション投手にもトレードの噂が出ており、当面の間先発の座は安泰だろう。

平均92マイルのフォーシームを中心にスライダー、カーブ、チェンジアップを散らすピッチング。球速表示は平均よりやや遅いがスピン量が多く、特に高めのボール球を振らせるパターンはメジャーでも通用している。大学時代のトミー・ジョン手術以外にも小さなケガを繰り返している。プロ入りしてからも2018~19年に計3回、のべ100日間故障者リスト入りしていた。

寄稿日:2021-07-24 最終更新日:2021-07-24
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2020年メジャー経験なし)

ホゼ・ベリオス

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Jose Berrios (フルネーム/Jose Orlando Berrios)

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1994-05-27生|183cm93kg|先発 右投右打

出身地/プエルトリコ バヤモン

ドラフト/2012年MIN1巡目追補(全体32位)指名

メジャーデビュー/2016-4-27
■選手紹介

ツインズの先発陣を支えるプエルトリコ出身右腕。WBCではプエルトリコ代表として2013・17年に出場、チームは2大会連続で準優勝に輝いている。3児の父。好きな選手は同郷の名捕手イバン・ロドリゲス。

2012年までプエルトリコで過ごし、同年にドラフト1巡目追加補完(32位)指名でツインズに入団。メジャー2年目の2017年から3年続けて2桁勝利・防御率3点台を記録、先発陣に欠かせない存在となった。2020年は序盤に低迷、調子が上がり切る前に短縮シーズンが終わり5勝4敗・防御率4.00と微妙な成績に終わっている。

常時94マイルを超えるフォーシーム、横の変化量が大きい高速シンカー、"スラーブ"とも呼ばれるハードカーブ、チェンジアップを投げる。すべての球種を勝負球に使える。毎年対右よりも左バッターの方が被打率が低い。四死球は多くないが大事な場面でコントロールが効かないことがあった。真のエースとして認められるためには細かい制球力のアップが不可欠だ。

なお、同じバヤモン市出身のハビアー・バイエズとは義理の兄弟にあたる(奥さん同士が姉妹)。2019年にはバイエズの結婚披露宴に参加している。故郷に帰るたびに社会貢献活動をしておりロベルト・クレメンテ賞を受賞してもおかしくない。

寄稿日:2021-07-24 最終更新日:2021-07-24
オールスター:2回(18,19)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼タイムがかかったことに気付かず投げ始めてしまうベリオス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2016 MIN 14 3 7 0  8.02 58.1 74 52 12 35 5 49 1.87 1.40

2017 MIN 26 14 8 0  3.89 145.2 131 63 15 48 13 139 1.23 2.90

2018 MIN 32 12 11 0  3.84 192.1 159 82 25 61 13 202 1.14 3.31

2019 MIN 32 14 8 0  3.68 200.1 194 82 26 51 9 195 1.22 3.82

2020 MIN 12 5 4 0  4.00 63.0 57 28  8 26 3 68 1.32 2.62

ジェームズ・カプリリアン

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James Kaprielian (フルネーム/James Douglas Kaprielian)

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1994-03-02生|191cm102kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州ラグナヒルズ

ドラフト/2015年NYY1巡目(全体16位)指名

メジャーデビュー/2020-8-16
■選手紹介

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身のドラフト1巡目指名投手。ヤンキースがソニー・グレイ獲得の見返りに放出した若手有望株が、。

高校時代にマリナーズから40巡目指名を受けるも拒否してUCLAに進学。UCLAでは2年次から先発投手に転向してエース級の活躍をしたため、2015年のドラフトでヤンキースから1巡目指名された。プロ入り後の2017年に利き腕のヒジを故障、トミー・ジョン手術を受け、リハビリ中にアスレチックスにトレードされた。再建中のアスレチックスにとってグレイは唯一まともに先発ローテを守れるエースだっただけに、交換相手の目玉が故障中のカプリリアンだったことをファンに残念がられた。翌2018年は復帰前に足を故障したため2年連続の全休となった。2019年も春季キャンプで広背筋を痛め、シーズン開幕から2か月経ってようやくA+の試合に復帰した。短縮シーズンとなった2020年8月にメジャー初昇格。この時は初打席でブランドン・クロフォードにホームランを打たれ、ほろ苦いメジャー初年度となった。

2021年は不調のヘスス・ルザルドを押しのけ、メジャーの先発ローテーションの座を勝ち取った。5月12日、ボストンの強力打線を相手に5回1失点でメジャー初勝利を挙げた。この試合は敵地ボストンだったが、父親のダグがカリフォルニアから観戦に来ており、父の目の前で初勝利をプレゼントできた。試合後に父と抱き合う姿は周囲を感動させた。ダグさんはアルメニア系の移民の子孫だ。

フォーシームの球速はほぼメジャー平均の93マイル程度。右打者にはどのカウントからでもアウトローに投げ込む。サイドスローに近いスリークォータースローなので非常に角度がついて打ちづらい。変化球を右バッターにはスライダー、左バッターにはチェンジアップで押す。フォーシームと同じスピードのシンカーもたまに投げる。完全なフライボールピッチャーで、ホームランが出にくいオークランドの本拠地は非常に相性が良い。マイナー時代から四球が多く、コマンドもまだ改善の余地あり。

寄稿日:2021-07-18 最終更新日:2021-07-18
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼メジャー初勝利を挙げたボストン戦、5回のピンチを切り抜けるカプリリアンとガッツポーズをする父ダグ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2020 OAK  2 0 0 0  7.36  3.2  4  3  2  2 0  4 1.64 2.00