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MLB名鑑.com専属コラムニスト。Derek LoweのノーヒッターをきっかけにMLBの魅力に憑りつかれる。より多くの人にメジャーリーグのレベルの高さ・面白さを知ってもらう一助になることが使命だと思っている。

パッキー・ノートン


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Packy Naughton (フルネーム/Patrick Joseph Naughton)

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1996-04-16生|188cm88kg|先発 左投右打

出身地/アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン

ドラフト/2017年CIN9巡目(全体257位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

いわゆる"実戦向き"という表現がぴったりなサウスポー。スペック的にずば抜けたものはないが、打ちにくそうな投球フォームから同じ腕の振りで変化球を投げ分けることができる。将来スターターとして前評判以上の成績を残すかもしれない。学生時代は文武両道。

レッドソックスのお膝元ボストンのウエストロックスベリー出身。高校はボストンラテンスクール(全米最古の高校)に通学。3年次にトミー・ジョン手術を受けたが、学校1の高い運動能力と評判で、高校卒業後はバージニア工科大学に奨学金付きで入学した。大学3年間では7勝14敗・防御率6.13・WHIP1.76とよく打たれたが、カレッジサマーリーグのケープコッドリーグではエース級の大活躍。その甲斐あってスカウトの間で名前が知られ、2017年にドラフト9巡目でレッズに指名された。

翌年シングルAで1年間投げ、被打率がリーグで100人中ワースト14と打ち込まれた。しかしオフに球の出所が見にくくなるよう腕の振り出し方と変え、コマンドの改善にも取り組む。すると翌年は目に見えて効果が出たため階級が上がっても全試合先発として起用された。短縮シーズンとなった2020年は、トレード期限ギリギリの8月31日にブライアン・グッドウィンとのトレードでエンゼルス入りした。移籍後はロングビーチにある代替トレーニング地でプレーした。翌2021年は開幕直後に初のAAAに昇格すると、後半戦に入ってポストシーズンを諦めたエンゼルスは若手投手中心の起用にシフトし、ノートンのメジャー昇格と先発としてテスト登板させることを決めた。

投球内容はメジャー平均より遅い平均91マイルのフォーシームと同じく91マイルのシンカーに加えて、82マイルのチェンジアップ、83マイルのスライダーを効果的に投げ分ける。やや上体を捻りながらインステップ気味に投げる打ちにくそうな投げ方で、特に左バッターは手を焼きそうだ。球の遅さが弱点になっていない。スライダーは打球がフライになる傾向があるが、速球とチェンジアップはゴロ比率が高い。縦落ち系のカーブも持っているがたまにしか投げない。コントロールはどの球種も優秀。

長所がいくつもあるノートンだが一番の長所は頭脳だろう。バージニア工科大では人間発達科学を専攻、学部内でも優秀な学生だった。打ち込まれた2018年のオフに投球改造を成功させたのは、頭を使ってトラブルから抜け出す能力によるものだ。メジャー元年の2021年は恐らく勝負球を見極められるだろうが、翌年はレベルアップして先発ローテーションに食い込むのではないだろうか?なお、生粋のボストンっ子だがレッドソックスファンというわけではないそうで、強いて挙げるなら自身もプレーしたケープコッドリーグのハーウィック・マリナーズを応援すると語っている。

寄稿日:2021-09-19 最終更新日:2021-09-19
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼パドレスを5回無失点に抑えるノートン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2020年メジャー経験なし)


オリバー・オルテガ


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Oliver Ortega (フルネーム/Oliver Ortega)

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1996-10-02生|183cm75kg|リリーフ、先発 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 マリア・トリニダー・サンチェス州ナグア

プロ入り/2015年2月LAA契約

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

フォーシームとパワーカーブが武器のドミニカ出身右腕。2021年のエンゼルスの有望株ランキング14位にランクされていた。2021年9月にメジャーデビュー。

2015年2月にエンゼルスと契約しプロ入りしたが、この時すでに18歳だった。契約金も1万ドルと少額で契約。Aに昇格した2017年は背中のケガで丸1年以上プレーできなかった。2019年はAAに到達するも2020年オフのルール5ドラフトではプロテクトも指名もされなかった。2021年はAAAに昇格すると奪三振能力の高さを買われて9月にリリーフとしてメジャー初登板を果たした。

グラブ側の腕をやや高く上げるのが特徴的なフォーム。オルテガの一番の長所は威力あるフォーシーム。短いイニングでは95~96マイルを計時することが多く、2019年にはマイナーで自己最速の99マイルを記録した。変化量の大きいパワーカーブもメジャーでも打ち取れそうな球だが、狙ったコースに投げられず、低めのストライクゾーンに投げる能力がない。一応チェンジアップも持っているが精度が低すぎてメジャーでは投げれない。また、フォーシームのコントロールはそこまで悪くないが、どの階級でもイニングの半分近くの数のフォアボールを出してしまう。

マイナーでは先発とクローザーを両方試されてきたが、三振奪取能力の高さと変化球の少なさから完全にブルペン向きだと思われている。もし先発投手としてメジャーに残りたいのであればコントロールとチェンジアップの向上が不可欠。2ストライク後の投球パターンも内角高めのフォーシームかワンバウンドするカーブのどちらかしかないので引き出しを増やしたいところだ。

寄稿日:2021-09-19 最終更新日:2021-09-19
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼メジャーで初めての対戦相手となったマイヤーズを三振に仕留めるオルテガ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2020年メジャー経験なし)


カイル・タッカー


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Kyle Tucker (フルネーム/Kyle Daniel Tucker)

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1997-01-17生|193cm90kg|外野手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ

ドラフト/2015年HOU1巡目(全体5位)指名

メジャーデビュー/2018-7-7
■選手紹介

高卒ながら全体5位指名を受けてから、毎年理想的な成長曲線を描いている。アストロズ入団後マイナーを順調に昇格。2017年はAAに昇格して間もないにも関わらずフューチャーズゲームに選出され、翌2018年はAAAでOPS1.000に迫る好成績を残した。MLB公式の有望株ランキングでは2016~19年に全体74→35→17→8位と右肩上がりに評価を高めていった。

短縮シーズンの2020年はメジャー定着に成功。チーム最多の58試合に出場し、メジャー最多となる6本の三塁打を記録。ほかにチーム最多の56安打・42打点・8盗塁を記録しチームに欠かせない戦力となった。プレーオフでも1本塁打・6打点・打率.306をを記録。ALCSの第5戦ではプレーオフでメジャーデビューしたシェーン・マクラナハンにホームランをお見舞いした。

バッティングは対左右では右投手相手の方が打率を残せるが、左右どちらからも長打を打てており、決して左投手を苦手にしていない。ただし落ちる系の変化球のハードヒット率が良くない。ゲーム終盤の方が打撃成績が良い傾向がある。外野の守備は左右両翼を高いレベルで守れる。肩は"中の上"レベルだが打球反応がメジャー随一。球際も強い方で、いずれゴールドグラブに手が届くかもしれない。センターも守れるが緊急時なら…というレベルで、なるべく他の選手に任せたい。スピードはメジャー平均以上、盗塁技術は平均以下との評価だったが、2020年以降は高い盗塁成功率を記録している。

母校のH.B.プラント高校での通算本塁打記録29本は兄プレストン・タッカーが持っていたが、31本を放って追い抜いた。なお、母校は殿堂入りのウェイド・ボッグスのほかピート・アロンソ、マイケル・ギブンスを輩出している有名校だ。

寄稿日:2021-09-19 最終更新日:2021-09-19
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼ダイビングキャッチを成功させるタッカー(2020年)

▼ダイビングキャッチを成功させるタッカー(2021年)

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2018 HOU 28  64  9  2 1  0  4  6 2 13  1 .141 .236 .203

2019 HOU 22  67  18  6 0  4 11  4 1 20  5 .269 .319 .537

2020 HOU 58 209  56 12 6  9 42 18 0 46  8 .268 .325 .512


今週対戦するピッチャー 2021-9-3~【エンゼルス】


今週はテキサス・レンジャースを本拠地に迎えての4連戦。両チームともプレーオフ進出は厳しいため俄然大谷翔平のプレーに注目が集まりそうだ。対戦相手の予想先発は以下の通り。※日付は現地時間

対テキサス・レンジャース @エンゼル・スタジアム
9/3(金) グレン・オットー

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前回登板の8/27がメジャー初登板初先発。5回を被安打2・奪三振7・無四球無失点の完璧なデビューを飾った。ジョーイ・ギャロ放出の見返りにヤンキースからゲットした若手の1人。クロスステップ気味のフォームから投げるスライダーはホームベースを横切るようなエグい角度があり、右打者は初見で打つのは難しい。

9/4(土) コルビー・アラード

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ブレーブスの元ドラフト1巡目左腕。将来の先発ローテーション投手として高い期待をかけられていたが大成せず、クリス・マーティン(元日本ハム・ファイターズ)とのトレードでレンジャースに放出された。昨年は0勝6敗・防御率7.75に終わった。

9/5(日) テイラー・ハーン

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左の若手投手でノビのあるフォーシームが武器。コントロールと変化球の精度に課題がありリリーフ向きとの声もある。ハーンはメジャーでは少数派のデイゲームに強い投手で、奇しくも4連戦のうちこの試合だけ5時間早く開始される。

9/6(月) A.J.アレクシー

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オットーと同じく前回登板8/31がメジャー初登板、5イニング無失点の上々デビューとなった。こちらは4年前ダルビッシュ有を放出する1対3のトレードで手に入れた若手投手だが、交換要員の目玉がウィリー・カルフーンだったためアレクシーのことは話題に上がらなかった。
テイクバックが小さくピッチングフォームがシェーン・ビーバーに似ている。

初戦は大谷翔平が登板予定である。パドレス戦で手首にデッドボールを受けた影響で登板日をずらしたが、どの程度影響があるだろうか?MLB名鑑.comでは、前日の試合で9回に手痛い3失策を犯し、挽回に燃えているナサニエル・ロウとのマッチアップに注目したい。対大谷は5打数2安打のうちホームラン1本、2塁打1本。さらに2四球を選んでいてOPS1.771。ロウに軍配が上がっている。

【予想オーダー】
1番 三塁、ヨニー・ヘルナンデス
2番 遊撃、イサイアー・カイナー=ファレファ
3番 右翼、アドリス・ガルシア
4番 一塁、ナサニエル・ロウ
5番 DH、D.J.ピータース
6番 捕手、ジョナ・ハイム or ホゼ・トレビーノ
7番 二塁、ニック・ソラック
8番 左翼、ジェイソン・マーティン
9番 中堅、レオディ・タベラス

レンジャース戦以降は2週間ぶりの対パドレス2連戦。ブレイク・スネル、ダルビッシュ有が出てくる予定。

対サンディエゴ・パドレス @ペトコパーク
9/7(火) ブレイク・スネル
9/8(水) ダルビッシュ有
9/9(木) 休み

ベースボーラー <MLB名鑑.com専属コラムニスト>


ニック・ソラック


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Nick Solak (フルネーム/Nicholas Blake Solak)

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1995-01-11生|180cm84kg|二塁手、外野手 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州ウッドリッジ

ドラフト/2016年NYY2巡目(全体62位)指名

メジャーデビュー/2019-8-20
■選手紹介

セカンドのレギュラーに定着したい若手二塁手。身長180cmで小柄だが長打を打てる。

プロ入り前はルイビル大学でキャプテンを務めた。イマイチだった2年次でも打率.324・出塁率.416をマークしており、ホームランはいずれも一桁だったが通算で四球>三振とレベチを見せた。1~2年では外野を守っていたが2年次の終盤からセカンドをメインに出場するようになった。

2016年にヤンキースからドラフト2巡目指名され入団。三角トレードでレイズに移籍後AAAまで昇格。2019年レギュラーシーズン中にピーター・フェアバンクスとの交換トレードでレンジャースに移籍し、レイズ・レンジャースのAAAの2球団合計で115試合・27本塁打・OPS.894と結果を出したことでメジャー昇格。33試合で打率.293・5本塁打をマーク、翌年に大きな期待を抱かせた。異例の短縮シーズンとなった2020年はポジションが流動的になり、開幕試合を久々のレフトで使われる。結局57試合の先発出場のうちレフトで23試合、セカンド16試合、センター13試合、DH5試合でラインナップされた。打順も流動的で1~9番すべてで先発出場。打撃成績を前年よりやや悪化させた。2021年はさらに打撃低調でマイナー落ちを経験している。

走力はメジャー平均以上あり運動神経も高い方だが、守備はどこを守っても平均以下。2019年にサードでの出場機会があったが酷いものだった。本職のセカンドが一番マシだがレギュラーとして守らせるには不満。どこかひとつでも守備力を上げないと2020年のように便利屋扱いから抜け出せないだろう。

なお、ルイビル大時代の2014~16年は黄金期を迎えていてリーグ戦147勝49敗。同期生のコーリー・レイ(ブリュワーズの有望株)、ザック・バーディ、ウィル・スミスがいずれもドラフト1巡目指名を受け、一つ後輩はブレンダン・マッケイという豪華なメンバーだった。

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼2020年最高の珍プレーの1つとなったソラックの大飛球

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2019 TEX 33 116  34  6 1  5 17 15 4 29  2 .293 .393 .491

2020 TEX 58 209  56 10 0  2 23 18 2 42  7 .268 .326 .344


ナサニエル・ロウ


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Nathaniel Lowe (フルネーム/David Nathaniel Lowe)

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1995-07-07生|193cm100kg|一塁手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 バージニア州ノーフォーク

ドラフト/2016年TB13巡目(全体390位)指名

メジャーデビュー/2019-4-29
■選手紹介

プロ入り後しばらくは"ネイト・ロウ"の名前でプレーしていた一塁手。2021年7月の誕生日以降"ナサニエル・ロウ"と表記されるように変わった。短縮形のネイトと呼ばれるようになったのはプロに入ってからで、本人はどちらで呼ばれても気にしていなかった。しかし母親のウェンディ・ロウがひどく気にしていて、2021年7月7日(ロウの誕生日)、ウェンディがレンジャース公式Twitterに「ネイトではなく、ナサニエルよ。お誕生日おめでとう😉」とツイート。ウェンディの意を汲んだレンジャースはこれ以降ナサニエル・ロウと表記するようになった。

2013年の高校最終学年でドラフト指名されなかったため大学に進学。2度の転学を経て2016年にドラフト13巡目でレイズに入団した。ちなみに3歳下の弟ジョシュは同年ドラフト1巡目で同じレイズから指名されている。2018年にAAAに初めてプレーし、翌年はOPS.900超えの打棒を奮ったことでメジャーでのプレーの機会を得た。メジャー初年度は50試合でOPS.779と健闘。しかし翌2020年は21試合しか出場機会を得られずスタッツを悪化させ、同年オフにレンジャースへトレードされた。

再建中のレンジャースに来たことで2021年はメジャーでフルシーズン過ごせることになり、4月に6ホーマー・22打点を放ち幸先の良いスタートを切った。しかし翌月からマークが厳しくなり、5~7月のホームラン数は3ヶ月連続で2本ずつにとどまっている。

バッティングはパワーはあるが内角高めを苦手としており、相手投手もよく狙って投げてくる。選球眼は悪くないが三振率が高く調子が悪いときは打線の切れ目になりがち。足は速くなく、守備がわりと苦手で基本的にファーストしか守れず、2020年に出場機会を減らした原因になった。

先述の弟ジョシュは高卒ながら1巡目で指名されただけあって2021年のメジャー公式プロスペクトランキング78位にランクインしている。同年は開幕から初のAAAで迎え、90試合を終えた段階で20本塁打・20盗塁・OPS.870と期待に違わぬ大活躍でメジャー昇格待った無しだ。ところで母親は弟の方も"ジョシュア"と呼んでもらおうと思っているのだろうか?

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2019 TB  50 152  40  8 0  7 19 13 2 50  0 .263 .325 .454

2020 TB  21  67  15  2 0  4 11  9 0 28  1 .224 .316 .433


レオディ・タベラス


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Leody Taveras (フルネーム/Leody Taveras)

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1998-09-08生|188cm88kg|中堅手 右投両打

出身地/ドミニカ共和国 エルマーナス・ミラバル州テナレス

プロ入り/2015年7月TEX契約

メジャーデビュー/2020-7-24
■選手紹介

元盗塁王のウィリー・タベラスの従兄弟として知られるアスリート型の外野手。レンジャースが2015年に210万ドルを用意してドミニカ共和国から連れてきた。自慢のスピードとそれを活かしたセンターの守備がウリ。

プロ入り後、順調に昇格を続け2019年にAAに到達。課題の打撃はスイングスピードが年々速くなってきて成長の跡がみられるが、マイナーの階級を上がるたびに三振率も悪化しているのが気がかりではある。また、スイッチヒッターだが左打席の方が強く、プロ入りから2019年までにマイナーで記録した19本塁打はすべて右投手から打った。

短縮シーズンとなった2020年は開幕からメジャーのロースター入りを果たした。打撃面ではまだ力が及ばなかったが自慢の走塁と守備では爪痕を残した。翌2021年は8月末現在メジャーでは22試合の出場にとどまり、打率が1割を切ってしまった。BABIPが極端に低かった(.135)影響もあるが、四球率と三振率がともに前年より悪化。センターの守備でも22試合で3つエラーを犯し、DRSも6→0と精彩を欠いた。AAAでは打率は低いがホームランをすでに17本放ち、球数も多く投げさせるようになり、期待されていた将来像とは違う選手になりそうな気配が漂っている。

なお、スピードに関しては入団当初から称賛され続けている反面、盗塁の技術には乏しいとの評価で、実際マイナーでの盗塁成功率は7割前後しかない。なぜかメジャーではデビュー以来ノーミスで14連続盗塁を継続中である。なお、メジャー記録はティム・ロカストロが2021年4月まで続けた29連続盗塁。

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2020 TEX 33 119  27  6 1  4  6 14 0 43  8 .227 .308 .395


アドリス・ガルシア


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Adolis Garcia (フルネーム/Jose Adolis Garcia)

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1993-03-02生|185cm93kg|中堅手、左翼手 右投右打

出身地/キューバ シエゴ・デ・アビラ

プロ入り/2017年2月STL契約

メジャーデビュー/2018-8-8
■選手紹介

読売ジャイアンツを契約解除されたあと消息を絶ち、亡命の形でメジャーを目指したキューバ人外野手。2度のDFAにもめげず2021年にレギュラーの座を掴んだ。愛称は「爆弾」の意味を表す"El bombi"。

2015年までキューバ国内リーグでプレー。打点王に輝いた実績を謳い翌2016年にキューバから読売ジャイアンツに派遣される。期待が高まったのは最初だけで、4試合で7打数無安打に終わったあと二軍に落ちると様々な問題行動を起こしてシーズン中に退団。その後キューバには戻らずフランスに亡命。アドリスより先に亡命してメジャーリーガーとなっていた兄アドニスを頼ってアメリカンドリームを目指した。

渡米後は2017年にカージナルスと契約。メジャーでの出場機会に恵まれず2019年オフにDFAとなり、現在のレンジャースに移籍。2021年はスプリングトレーニング前に一旦DFAとなりマイナー契約を結びなおすところからスタートしたが開幕26人ロースターに滑り込んだ。4月下旬に打率.333・4本塁打で週間MVPに輝くと5月は11本塁打・OPS.981とさらに打棒爆発しクリーンナップに定着、新人ながらオールスターにも選出された。試合の終盤に長打を打つことが多く、9回以降の打撃成績は45打数14安打(打率.311)・5本塁打。5本塁打はMLB史上で新人最多記録。

パワーばかり注目されがちだが、走力と守備もハイレベルだ。スプリントスピードはメジャーでも上位10%に入るほど速い。ただし盗塁の技術には乏しく、通算の盗塁成功率はマイナーリーグで63.9%、キューバ国内リーグ時代は53.2%だった。外野守備は守備範囲がかなり広く肩も強い部類。センターとレフトが本職で、ライトも守れるが動きが若干怪しくなる。

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2018 STL 21  17  2  1 0  0  1  0 0  7  0 .118 .118 .176

2020 TEX  3  6  0  0 0  0  0  1 0  4  0 .000 .143 .000


カイル・ファンクハウザー


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Kyle Funkhouser (フルネーム/Kyle James Funkhouser)

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1994-03-16生|191cm102kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州パロスハイツ

ドラフト/2016年DET4巡目(全体115位)指名

メジャーデビュー/2020-7-27
■選手紹介

タイガースにドラフト4巡目で入団した右投げ先発投手。ルイビル大学の黄金期にエースとしてプレーした。

2013年にルイビル大学に入学、1〜2年に常勝チームの主戦投手として活躍。3年次はモックドラフトで20位以内に呼ばれるとの声があったが、成績を落としたことが影響し35位での指名となった。それでも35位は当時のルイビル大所属の学生の歴代最高順位であり、相場より若干高額な200万ドルの契約金を提示された。しかし、代理人スコット・ボラスのアドバイスもあり受諾せずルイビル大に戻る選択。4年次はさらに投球内容が悪くなりドラフトも4巡目での指名に落ちた。

2020年にメジャーデビューを果たす。22試合で防御率7.27に終わったが、リリーフ登板に限れば防御率は3点台だった。本人は先発を希望している。

球種はフォーシームとシンカーの2種類の速球とスライダー、チェンジアップ。速球系はフォーシームが投球の軸だったのを2021年からシンカーの割合を40%以上に増やした。球速はフォーシームが94〜98マイル、シンカーが93〜98マイルとメジャー平均よりかなり速い。スライダーとチェンジアップもメジャー初年度よりはコントロールできるようになり、被バレル率がメジャー上位10%に入るほど低く抑えている。ただし今後ローテーション入りを目指すなら全ての球種も制球力アップと緩急の使い方の改善が課題になる。

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼2回1/3を3奪三振の好投で締めるファンクハウザー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2020 DET 13 1 1 0  7.27 17.1 22 14  3 11 0 12 1.90 1.09


ザック・バーディ


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Zack Burdi (フルネーム/Zachary M. Burdi)

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1995-03-09生|191cm95kg|リリーフ 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 イリノイ州ダウナーズグローブ

ドラフト/2016年CWS1巡目(全体26位)指名

メジャーデビュー/2020-8-8
■選手紹介

最速100マイル超のファストボールとスライダーが高く評価されている右のロー・スリークォータースロー。兄のニック・バーディも似たような投球スタイルだがザックの方がより評価が高く、先発3~4番手かクローザーまで成長できると見込まれている。

100マイル超のファストボールと90マイル台前半のスピードで真横に曲がる高速スライダーの評価が高い。チェンジアップ(90マイル前後)はスライダーには劣るものの空振りを奪える。コントロールは典型的なブルペン投手。ブルペンでは狙ったところに投げれても試合でバッターを立たせるとストライクが入らなくなる。

2016年にドラフト1巡目でホワイトソックス入り後、毎年マイナーで与四球率4.5~5.7の制球力不足が解消されないまま2020年にメジャーデビューも7.1イニングを被本塁打4・失点11。翌2021年もチャンスをもらうも9イニングで被安打13・被本塁打3・失点7。その後AAAに落ちてもホームランを浴びまくり、8月にホワイトソックスからDFAとなった。クビ直後にオリオールズが救いの手を差し伸べ、再びメジャー定着を目指すことになった。

寄稿日:2021-09-02 最終更新日:2021-09-02
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2020 CWS  8 0 1 0 11.05  7.1 11  9  4  3 0 11 1.91 3.67