A | |||
---|---|---|---|
A | |||
マイナーリーグのクラスのひとつ。”シングルエー”もしくは”ワンエー”と読む。MLB直轄のマイナーリーグ組織の中で一番下のクラスに位置する。 | |||
A+ | |||
ハイA(High A)のこと。マイナーリーグのクラスのひとつ。かつてはアドバンストAと呼ばれていたが、2021年の再編に伴いハイAに名称変更された。 | |||
A- | |||
2020年までマイナーリーグのクラスのひとつだったショートシーズンAのこと。2021年のマイナーリーグ再編に伴い廃止された。 | |||
AA | |||
マイナーリーグのクラスのひとつ。”ダブルエー”もしくは”ツーエー”と読む。1つ上位にAAAがあるが、AAから直接メジャー昇格(または降格)するケースもある。 | |||
AAA | |||
マイナーリーグの最上位のクラス。”トリプルエー”もしくは”スリーエー”と読む。 | |||
ABS | |||
Automated Ball Strike System ストライクボールの判定を補助する装置。2019年に独立リーグのアトランティック・リーグで試験的に導入された。日本ではロボット審判と訳されている。 |
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A-ROD | |||
アレックス・ロドリゲスの愛称。 | |||
Around-the-horn | |||
5-4-3のダブルプレー(もしくはトリプルプレー)のこと。無死・1死ランナーなしから三振に打ち取った後に行うボール回しのことを指すこともある。 ⇒例)動画 |
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A’s | |||
アスレチックスの略。 | |||
B | |||
Back to back | |||
連続ホームランのこと。 | |||
Blooper | |||
①面白いプレー ②ポテンヒット ③野手のエラー ④アトランタ・ブレーブスの公式マスコットの名前 ・・・といった意味がある。 | |||
bunt | |||
バント。どちらかというとセーフティバントを指す。MLBでは基本的にはバッターランナーが出塁するのが目的であるので、犠牲バントはsacrifice buntとして区別している。 | |||
D | |||
DFA | |||
Designated for assignment 球団が40人枠に登録されている選手を一時的にロースターから外す行為のこと。球団は10日以内にDFAした選手を①40人枠に戻す②トレードする③ウェーバーに掛ける④リリースし、選手をFAにする・・・のいずれかの措置をとらなければならない。 日本のメディアでは、DFAのことを「事実上の戦力外」と訳すことがある。 ⇒アウトライト |
|||
DL | |||
disabled list 故障者リストのこと。2019年よりInjured List(IL)に変更された。 ⇒IL |
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F | |||
FA(フリーエージェント) | |||
所属先が決まっておらず、すべての球団と契約交渉することができる状態の選手。 サービスタイムが6年以上となってFAになる選手と区別して、年俸調停権を得るタイミングで球団から契約の申し出がされずFAになる選手のことをノンテンダーFAと呼ぶ。 ⇒サービスタイム ⇒ノンテンダーFA |
|||
G | |||
good eye | |||
良い選球眼を持っている打者。 | |||
good hit, no field | |||
打撃はいいが守備がダメな野手。 | |||
Goodbye | |||
ホームランのこと。 | |||
H | |||
He gone. | |||
元メジャーリーガーでシカゴ・ホワイトソックスの専属アナウンサーだったケン・ハレルソンが実況で使う言葉。He is goneを省略している。ホワイトソックスの投手が三振を奪ったときにHe gone! と叫ぶが、「ひがお」と言っているように聞こえる。 | |||
HOF | |||
Hall of Fame 野球殿堂。野球発祥の地とされているニューヨーク州クーパーズタウンにある。(史実は異なる) ⇒クーパーズタウン |
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I | |||
I-70シリーズ | |||
カンザスシティ・ロイヤルズとセントルイス・カージナルスが対戦する交流戦のこと。2つの都市がカンザス州道70号線(Interstate70)で結ばれていることが由来。 セントルイスはミズーリ州都。カンザスシティはミズーリ州とカンザス州にまたがっているが、ミズーリ州側の方が発展しており、本拠地カウフマン・スタジアムもミズーリ州側にある。 |
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IL/故障者リスト | |||
Injured List 病気やケガで試合に出られない選手を登録するリスト。公式の医師の診断が必要。日数によって細かなルールが異なる。10日間(15日間)と60日間、脳震盪用の7日間がある。 MLBでは長きに渡ってDisabled Listと呼んでいたが、disabledに障害を持ったという意味もあることから誤解を避けるため、2019年のスプリングトレーニングより名称が変更された。ルールは従来のDLと同じ。 ⇒DL |
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Inside the park homerun | |||
ランニングホームランのこと。 | |||
J | |||
JAWS | |||
Jaffe Wins Above Replacement Score ジェイ・ジャッフェ氏が考案した成績比較システム。rWAR(Baseball-reference版のWAR)を用いて、任意のメジャーリーガーと同ポジションの殿堂入り選手の平均値と比較する。時代が進むにつれて殿堂入りする選手の価値が偏らないようにする目的で開発された。 ⇒HOF |
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K | |||
K | |||
三振、または奪三振。スコアブックに三振を記録するときにK(またはSO.)と書くことから。奪三振能力の高いピッチャーが投げる試合では、三振を奪うたびに観客がKと書かれたボードを並べる光景が見られる。また、見逃し三振を空振りと区別して”Ʞ”で表すこともある。 | |||
K-ROD | |||
フランシスコ・ロドリゲスの愛称。 | |||
L | |||
LHP | |||
Light handed pitcher 左投げ投手のこと。 |
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M | |||
MiLB | |||
マイナーリーグの略称。Minor League Baseball のイニシャルをそのまま取るとMLBになってしまうためMiLBと表記するようになった。 ⇒マイナーリーグ |
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MLB The Show | |||
実在するMLB球団・選手を扱ったプレイステーションのゲームソフト。2006年から毎年発売されている。 2017年版は引退を表明したケン・グリフィーJr.が採用されたが、基本的には最も目立った選手が翌年のパッケージを飾ることが多い。2021年の二刀流での大活躍を受けて、22年版のパッケージは大谷翔平で即決した。 対して翌23年版は全員が納得するような適任者がおらず(62本塁打のアーロン・ジャッジは18年版)、青田買いのような形でジャズ・チズムが採用され驚きの声が上がった。 |
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MNSports | |||
「ご覧いただきありがとうございます」で始まるのが特徴のAki猪瀬氏のYoutubeチャンネル。乱闘や退場のシーンでのアテレコを武器にメジャーリーグ系Youtuberの世界を一人勝ちしている。 超大型契約を結んだメッツのフランシスコ・リンドーアの打率をいじったり、2022年後半からはサザエさん風にジャンケンで締める回が増えた。 また、チャンネル名の由来は明かされていないがMがMLB、NがNBAの略だとする説がある。 |
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MVP | |||
Most Valuable Player Award レギュラーシーズンで最も活躍した選手を表彰する最優秀選手賞。投手に票が入りにくい傾向がある。 なお、レギュラーシーズンのほかにワールドシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズ、オールスターゲームでもMVPが選ばれる。 |
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O | |||
Oh Canada Derby | |||
オー・カナダ・ダービー ともにカナダに本拠地を置くトロント・ブルージェイズとモントリオール・エクスポズが対戦する交流戦のこと。2005年にエクスポズが本拠地を移したことで今は見ることができない。 |
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P | |||
PECOTA | |||
著名な統計学者ネイト・シルバー氏が開発した、選手の翌年の成績を予測する手法。”Pitcher Empirical Comparison and Optimization Test Algorithm”の頭文字を取って付けられた。現在ではベースボール・プロスペクタスが運用している。 | |||
PED | |||
Performance Enhanced Drug 選手のパフォーマンス向上に効果があるとされる薬物のこと。 |
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play of the week | |||
2019年シーズンから新設された賞で、毎週最も優れた守備を披露した選手に贈られる。 | |||
Power-speed number | |||
数式は 2×本塁打×盗塁÷(本塁打+盗塁)で算出される。長打力(ホームラン)と走力(盗塁)のバランスの良さを測る指標。例えば20本・20盗塁の方が30本・10盗塁の選手より数値が高くなる。日本では馴染みがなく、MLBでもマネーボール以降はほとんど使われなくなった。 | |||
PRP療法 | |||
多血小板血漿治療。美容やアンチエイジングで取り入れられている治療法で、損傷した組織に患者の血液から取り出した多血小板血漿を注入、回復力を高める。 ヒジの腱を部分断裂した投手がトミー・ジョン手術を回避してPRP療法により早期復帰を目指すケースが多い。 |
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PTBNL | |||
Player To Be Named Laterの略で、トレード移籍が後日発表される選手のこと。”後日指名選手”と和訳されている。数名の選手のリストが提示され、後日その中から欲しい選手を選ぶことが多い。トレード合意から6か月以内に決まらない場合は金銭トレードに変わる。 PTBNLを含んだトレードでは交換相手が自分自身になるケースが稀に起こる。直近では2005年、守備職人の遊撃手だったジョン・マクドナルドが7月にデトロイト・タイガースに移籍したが、11月にマクドナルドが後日指名選手となって古巣のトロント・ブルージェイズに移籍している。 ⇒後日指名選手 |
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Q | |||
QO | |||
Qualifing Offerの略。 ⇒クオリファイング・オファー |
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R | |||
RBI | |||
Runs Batted In 打点 |
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RBI chance | |||
得点圏にランナーがいる状況のこと。RBIは打点。 | |||
RHP | |||
Right handed pitcher 右投げ投手のこと。 |
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ROY | |||
Rookie of the Year 新人王のこと。 |
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S | |||
See ya | |||
入ったー、ホームラン! | |||
See you later ! | |||
実況でホームランが出たときに言う言葉。 | |||
ST | |||
スプリングトレーニング(Spring Training)の略。 | |||
Steamer | |||
FangraphsがZiPSと併せて採用している成績予測システムの名称。ニューヨークの高校教師とその教え子たちが開発した。彼らが在籍していたセント・アンズ高校の愛称”Steamer”が名前の由来。 | |||
Swing and miss | |||
空振りのこと。現地の中継ではスウィンガナミスと聞こえる。 | |||
T | |||
Take me out to the ball game | |||
⇒セブンスイニングストレッチ ⇒私を野球に連れて |
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TDL | |||
トレードデッドラインの頭文字をとったもの。決して東京ディズニーランドではない… ⇒トレードデッドライン |
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Three-strikes Policy | |||
MLBの禁止薬物に対するペナルティの基準のこと。日本では司法試験になぞらえて三振制度と訳されることがある。 2005年11月に1回目の違反で50試合、2回目で100試合の出場停止、3回目で永久追放となる規定が労使間で合意された。2014年に見直しがあり1回目が80試合、2回目が162試合の出場停止とさらに厳しくなった。 |
|||
TTO | |||
Three True Outcomes 打席数のうち野手の守備力やシフトに左右されない本塁打、三振、四球が占める割合。(本塁打+三振+四球)÷打席数で計算される。 なお、日本のネット掲示板では「アダム・ダン率」として浸透している。 |
|||
W | |||
walk-off | |||
サヨナラ | |||
Z | |||
Zips | |||
FanGraphのダン・シンボルキー(Dan Szymborski)氏が開発した成績予測システムの名称。数ある成績予測システムの中で最も信頼度の高いシステムと認識されている。 |
「解説・用語」カテゴリーアーカイブ
MLB用語 – あ行
あ | |||
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アイブラック | |||
野手が目の下に付けている黒いアレ。グリスとステッカーの2種類があり、太陽や照明の眩しさを軽減させるのが目的。たまに投手が付けているのも見かける。 ファッション性という一面もあり、新人ががっつりアイブラックをしていると先輩から洗礼を浴びることもある。 |
|||
アウトピッチ | |||
ピッチャーの決め球。ウィニングショット。 ≒マネーピッチ。 |
|||
アウトライト | |||
球団がメジャー40人枠に入っている選手をロースターから外し、所定の手続きを経てマイナーへ送ること。DFAは単に40人枠から外す行為のことを指す。 所定の手続きとは、この用語集DFAの項の③に該当する。DFAした選手を7日以内にアウトライト・ウェイバーにかけ、他球団からクレーム(指名)を受けずにウェイバーを通過させる必要がある。また拒否権のある選手なら同意を得るところまでを経なければならない。 ⇒DFA ⇒クレイムオフ契約 |
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アクティブ・ロースター | |||
ベンチ入りできる選手登録枠。アクティブ・ロースターに登録するためには必ず40人枠に入れなければならない。 かつてはレギュラーシーズン開幕日から8月末日は25人、9月1日から翌年のレギュラーシーズン開幕戦の前日は40人であったが、2020年からそれぞれ26人枠、28人枠に変更になった。 ⇒セプテンバー・コールアップ ⇒ロースター(40人枠) |
|||
アシスト | |||
捕殺。 外野手の場合、アシスト数が多い選手は肩が強いと言えるが、イチローやブラディミール・ゲレーロのように超一流の強肩外野手の場合はランナーが進塁を自重するためアシスト数は少なくなる。 内野手であれば守備範囲の広く・連係プレーのうまい選手はアシスト数が多くなる。 |
|||
アスタリスク | |||
薬物疑惑のあるバリー・ボンズの通算762本塁打を歴代最多記録とは認めず、あくまで参考記録として扱うこと。また、サイン盗みを行っていたアストロズも2017年のワールドチャンピオンにアスタリスクを付けるべき、との意見も多い。 | |||
アトランティック・リーグ | |||
独立リーグのひとつ。1998年よりリーグ戦が行われている。MLB球団と契約できずに流れ着いた選手が多く在籍している。 ⇒独立リーグ |
|||
アパラチアンリーグ | |||
かつてルーキー・アドバンストにクラスされていたMLB傘下のリーグ組織のひとつ。2020年のマイナーリーグ再編に伴い廃止された。 | |||
アメリカン・アソシエーション | |||
独立リーグのひとつ。別の独立リーグを脱退したチームで結成され、2006年よりリーグ戦が始まった。所属球団は2018年現在で12球団あり、テキサス州からウィニペグ(カナダ)まで南北方向に広範囲に分布している。2019年9月にはパイオニア・リーグとともにMLBから”パートナーリーグ”に認定され、独立リーグながらMLBと協力して運営していくことになった。 ⇒独立リーグ |
|||
アメリカン・リーグ | |||
メジャーリーグを構成する2つのリーグのひとつでア・リーグと略す。指名打者制度がある。2013年にアストロズがナ・リーグから移転して以降15球団となっている。 ⇒ナショナルリーグ |
|||
アリゾナ・フォールリーグ | |||
各MLB球団が若手を出し合って毎年10~11月に行うウィンターリーグの一種。アリゾナ秋季リーグと訳される。ここで結果を残した選手が翌年ブレイクする傾向がある。 ⇒ウィンターリーグ |
|||
アリゾナ・コンプレックスリーグ | |||
ルーキーリーグにクラスされるリーグ組織のひとつ。以前はアリゾナリーグと呼ばれていたが、2020年のマイナーリーグ再編により名称変更された。 | |||
アンリトン・ルール | |||
Unwritten rules 野球規則には書かれていないがグラウンド上で守らなければいけない不文律のこと。大量点差で盗塁を企図してはいけない、ノーヒッターを破るためのセーフティバントを試みてはいけない、などがある。これを破ったことで報復死球から乱闘に発展することが度々起きている。 |
い | |||
---|---|---|---|
イースタンリーグ | |||
AAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。アメリカ北東部に球団が集中している。 | |||
イーファスピッチ | |||
ピッチャーがバッターの打ち気を削ぐために投げる、山なりの超スローボールのこと。 | |||
イニングイーター | |||
毎年200イニングを投げ続ける耐久性に優れた先発投手のこと。イニングを稼いでくれるが貯金を積み上げるだけの支配力は持っていない、というネガティブな意味を含んで使われることもある。 | |||
イマキュレイト・イニング | |||
1イニングを3者連続3球三振で片づけること。 | |||
インターナショナルリーグ | |||
AAAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。その歴史は古く1884年から続いている。 | |||
インターリーグ | |||
1997年から始まったア・リーグとナ・リーグのチーム同士が対戦するレギュラーシーズン中の公式戦のこと。交流戦。 以前は特定の期間に一斉に実施されていたが、2013年のヒューストン・アストロズがア・リーグに移籍したことで両リーグともに15球団ずつとなったため、以降は基本的に毎日1試合交流戦が行われるようになった。 |
え | |||
---|---|---|---|
エクスパンション | |||
球団数を増やすこと。直近では1998年にタンパベイ・デビルレイズとアリゾナ・ダイヤモンドバックスができた。 | |||
エドガー・マルティネス賞 | |||
レギュラーシーズンで最も優れた打撃成績を残した指名打者に与えられる賞。最優秀指名打者賞として設立されたこの賞は、2004年9月に指名打者の地位を確立する活躍を見せたエドガー・マルティネス(元マリナーズ)の功績を称えて「エドガー・マルティネス賞」に改称された。 | |||
エライアス・スポーツ・ビューロー | |||
北米でスポーツのデータ提供サービスを行っている会社。MLBはエ社と公式記録の管理の専属契約をしている。旧来のFA制度においてタイプA・Bなど選手のランク付けをしていた。 |
お | |||
---|---|---|---|
大型扇風機 | |||
点差やアウトカウントに関係なくフルスイングをして三振の山を築くホームランバッターのこと。一発は魅力だが打線の切れ目になりがち。 | |||
オートマティック・スタート | |||
フルカウントのためランナーが打球を確認する前に走ること。 | |||
オープナー | |||
オープナー戦術で先発する投手のこと。普通のリリーバーと同じように1~2イニングほどしか投げない。 2018年にスターターを5人揃えられなかったレイズが採った苦肉の策だったが、90勝(72敗)と周囲の予想を超える好成績を収めたことで流行の兆しを見せている。 ⇒スターター ⇒バルク・ガイ |
|||
オールスター | |||
毎年7月に行われる、ア・ナ両リーグでファン投票や監督推薦で選ばれたチーム同士が戦う試合。メンバーは32人ずつ。2019年にファン投票による選出方法に変更があり、各ポジション別に投票数上位3人の中から”Election Day”で1番票を集めた選手が選ばれるようになった。 | |||
オプトアウト | |||
選手側の権利のひとつで、複数年契約の期間中に現契約を破棄できる権利のこと。契約を結んだ当初より年俸相場が上昇してバーゲン価格になってしまうのを防ぐためのしくみ。 |
MLB用語 – か行
か | |||
---|---|---|---|
カクタスリーグ | |||
アリゾナでスプリングトレーニングを行うチームが集まって開かれるオープン戦。 ⇒グレープフルーツリーグ |
|||
課徴金制度 | |||
球団間の戦力均衡を図るための制度。球団が選手に支払う年俸総額が一定額を超えた場合に課徴金を払わなければならない。 | |||
カナディアン・アメリカンリーグ | |||
2019年10月まで存在していた独立リーグのひとつ。通称Can-Am League(カンナムリーグ)。オンタリオ湖より東側に6球団あった。 アメリカン・アソシエーションとは共同でオールスター戦や交流戦を行うなどリーグ間のつながりが深かったが、2019年10月に同じ独立リーグのフロンティア・リーグに吸収された。 ⇒独立リーグ ⇒アメリカン・アソシエーション ⇒フロンティア・リーグ |
|||
カムバック賞 | |||
ケガやスランプから復活した選手に贈られる賞。MLB公式サイトの番記者の投票により各球団1名、合計30名の候補者から各リーグ1名ずつ選ばれる。 | |||
カリビアンシリーズ | |||
カリブ海を囲む中南米の各国で行われるウィンターリーグを勝ち抜いた4チームが集まり、カリブ海1を決める大会。ウィンターリーグは10~翌年1月頃まで開催しており、それぞれ優勝したチームはカリビアンシリーズに進んで2月上旬頃にリーグ戦6試合を行い、上位2チームが優勝決定戦を行ってチャンピオンが決まる。カリビアンシリーズでは国内リーグから選手補強をすることができる。 ⇒ウィンターリーグ |
|||
カリフォルニアリーグ | |||
シングルAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。12球団すべてカリフォルニア州内に本拠地を置いている。2020年まではアドバンスドAにクラスされていた。 | |||
ガルフコーストリーグ | |||
フロリダ・コンプレックスリーグの旧称。2020年のマイナーリーグ再編により名称変更された。 | |||
カロライナリーグ | |||
シングルAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。2020年まではアドバンスドAにクラスされていた。 |
き | |||
---|---|---|---|
キャリアハイ | |||
デビュー以来の自己最高の成績。 | |||
キラーB’s | |||
1995~2000年代中盤にアストロズが誇った強打者たちの愛称。イニシャルがBの選手たちばかりだったためにこの呼び名がついた。 1995年頃はジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオ、デレク・ベルの3人だった。1999年オフにベルはトレードで出され、代わりにランス・バークマンが頭角を現した。2004年にはカルロス・ベルトランがシーズン中に加入したことで4人になった。 人間を殺すほど凶暴なアフリカナイズドミツバチがキラービー(killer bee)と恐れられているところから来ている。 |
く | |||
---|---|---|---|
クーパーズタウン | |||
メジャーリーグの野球殿堂がある街の名前。かつてアブナー・ダブルデイ将軍がベースボールを発明した場所だとされていたが、事実ではないことが判明している。 ⇒HOF |
|||
クオリティスタート | |||
スターターが6イニング以上を3失点以内に抑えること。 スターターを評価する指標として重視された時期もあったが、相手打線の3巡目を迎えると被打率が大きく悪化する(平均的なリリーバーの被打率より悪くなる)ことがデータにより明らかとなり、近年は6イニングを投げることの意味が薄れつつある。 なお、7イニング以上を2失点以内に抑えることをハイ・クオリティスタートという。 |
|||
クオリファイング・オファー | |||
球団・選手間の契約制度のひとつ。QOと略す。シーズン終了後にFAになる選手に対して、年俸上位125選手の平均年俸額で所属球団が1年契約を提示する。提示しない選択もできるが、そのFA選手が他球団に流出してもドラフト指名権を得られない。 | |||
クラッチヒッター | |||
試合の重要な局面でヒットを打つことが多い打者のこと。 | |||
グランドスラム | |||
満塁ホームランのこと。 | |||
グリーン・モンスター | |||
レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークのレフトスタンドにそびえ立つ高さ11メートルを超える壁のこと。スタンドまでの距離が94.5メートルと短い代わりに異様に高く設計された。右打者に有利でフライボールヒッターならホームランを、中距離ヒッターなら二塁打を打ちやすい。 長年ボールが当たり続けていて壁がボコボコなのでクッションボールの処理が難しく、ビジターチームのレフトは苦戦を強いられる。 |
|||
クリーンナップ | |||
4番バッターのこと。日本の野球では3~5番のことを指す。 | |||
グリーンライト | |||
ベンチのサイン無しに走者が自己判断で盗塁することを許されている状態。 | |||
グレープフルーツリーグ | |||
フロリダでスプリングトレーニングを行うチームが集まって開かれるオープン戦。 ⇒カクタスリーグ |
|||
クレイムオフ契約 | |||
DFAされてアウトライト・ウェイバーに載った選手を指名、契約すること。 ⇒DFA ⇒アウトライト |
|||
クローザー | |||
日本でいう抑え投手のこと。 | |||
クローザー・バイ・コミッティー | |||
クローザーを1人に固定せず、登板間隔や相手打線との相性などで決めるチーム方針のこと。 |
こ | |||
---|---|---|---|
コールアップ | |||
マイナーにいる選手をメジャー昇格させること。 ⇒セプテンバー・コールアップ |
|||
ゴールデン・スパイク賞 | |||
全米アマチュア野球の最優秀選手賞。年間に1名だけ選ばれ、実質的に大学野球のMVP賞のような位置づけとなっている。成績以外の要素(スポーツマンシップや素行など)も評価対象。 受賞者はスター候補生としてドラフトで大いに注目される。 |
|||
ゴールデン・ソンブレロ | |||
バッターが1試合に4三振を喫すること。 | |||
ゴールドグラブ賞 | |||
レギュラーシーズンで各ポジションで最も高い守備力を誇った選手に贈られる賞。1957年よりローリングス社によって行われている。各チームの監督とコーチが自チーム以外の選手に投票し、それぞれのリーグから計9人が選ばれる。 日本のゴールデン・グラブ賞と同じで、投票権のある監督・コーチが全チームの野手の守備力を正当に評価するのは難しい、その年の守備力に衰えがみられてた選手でも過去のイメージや実績で票を集めてしまう、といった問題点が指摘されている。 ⇒フィールディングバイブル賞 ⇒プラチナ・ゴールドグラブ賞 |
|||
後日指名選手 | |||
⇒PTBNL | |||
故障者リスト | |||
⇒DL ⇒IL |
|||
コマンド | |||
ストライクゾーン内の狙ったところに投げる能力のこと。MLBでは四球を出さない能力を指す”コントロール”と区別している。 | |||
コミットポイント | |||
バッターがスイングするかどうかを見極めるギリギリのボールの位置。2019年2月現在ではあまり浸透していない用語だが、近い将来、コミットポイントよりホームベース近くでボールを動かせる投手の市場価値が上がると思われる。 | |||
コリジョン・ルール | |||
ホームベース上での不必要なケガを防ぐために作られたルール。2011年5月にスター捕手のバスター・ポージーがスコット・カズンズから激しいタックルを受け、選手生命が危ぶまれる大ケガを負ったことでクロスプレイのルールを見直す機運が高まり、2015年から新しく適用された。 | |||
コンタクト | |||
バットにボールを当てる技術のこと。ミート。 | |||
コンテンダー | |||
ポストシーズンに進出できるだけの戦力が整ったチームのこと。 | |||
コントラクト・オプション(オプション) | |||
球団と選手間の契約満了後に契約延長するかどうかを決める権利のこと。決定権を持つのが球団側、選手側、双方の3種類がある。単にオプションと呼ばれることもある。 |
MLB用語 – さ行
さ | |||
---|---|---|---|
サービスタイム | |||
MLS(Major League Service) Time メジャーリーグのアクティブ・ロースターに入っていた期間。172日を1年としてカウントする。 サービスタイムが3年に達すれば年俸調停権を、6年に達すればFA権を取得できる。 |
|||
サイ・ヤング賞 | |||
レギュラーシーズンで最も活躍した投手に与えられる賞。両リーグから1名ずつ選出される、全米記者協会所属の記者28人の投票によって選ばれる。サイ・ヤングは史上最多の511勝を挙げた投手。 | |||
サイクルヒット | |||
バッターの記録のひとつで、1試合で単打・二塁打・三塁打・本塁打を1本以上打つ記録。英語ではhit for the cycleという(中にはハットトリックと呼ぶ人もいる)。 なお、単打→二塁打→三塁打→本塁打の順に達成したものをナチュラル・サイクル、その逆順はリバース・サイクルと呼ばれる珍しい記録である。 |
|||
サイレントトリートメント | |||
MLBで伝統的に行われている代表的な新人いじめのひとつ。自軍の新人選手がホームランを打ってベンチに戻ってきてもチームメイトは目を合わせなかったり寝たふりをしたりして無視する。ドッキリの一種なので最終的にはしっかり祝福してくれる。 ⇒新人いじめ |
|||
サイン盗み | |||
捕手が出す球種やコースなどのサインを読み取って打者に伝達する行為。2017年から2018シーズン前半にかけてアストロズが違法な手段でサイン盗みを行っていたことが発覚。球団と当時の首脳3人にMLB機構から処分が下されたが、恩恵を受けたはずの選手には一切罰則がなかった。 | |||
サウス・アトランティックリーグ | |||
AにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 | |||
サウスポー | |||
左投げの投手のこと。”ポー”は先住民族の言葉で腕という意味。アメリカの球場の多くは野球規則にのっとってホームプレートが西に向いており、左投げ投手の腕が南側から出てくるように見えたことが語源だとする説が有力。 | |||
サザンリーグ | |||
A+にクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 | |||
サスペンデッド・ゲーム | |||
急に天候が悪くなるなどの理由で続行できなくなった試合。後日、途中から再開される。 | |||
サブウェイ・シリーズ | |||
同じニューヨークを本拠地にもつニューヨーク・ヤンキースとメッツの交流戦のこと。ヤンキースタジアムと旧シェイ・スタジアム(現在のメッツの本拠地はシティ・フィールド)を地下鉄で移動できるほど距離が近いためこう呼ばれる。 | |||
サムズダウン | |||
2017年にヤンキースナインとファンの間で流行ったポーズ。9月のレイズ戦でヤンキースのトッド・フレイジャーが放ったホームランに観衆が沸く中、白ヒゲの初老の男性ファンが無表情で親指を地に向ける姿がウケ、ヤンキースナインに広まった。のちにこの男性は長年のメッツファンであることが判明しているが、この試合はハリケーンの影響でフロリダで試合ができず、メッツの本拠地シティ・フィールドで開催されていた。 ⇒動画 |
す | |||
---|---|---|---|
スイーパー | |||
スライダーの一種で、水平方向の大きな曲がり幅が特徴の変化球。ブレイキングボールにカテゴライズされる。2022年に大谷翔平が多投するようになった頃から俄かに取り上げられるようになった。 | |||
スイープ | |||
3連戦以上の同一カードを全勝すること。 | |||
スイッチヒッター | |||
両打ちの選手のこと。 | |||
スウィングマン | |||
ロングリリーフとして投げつつ、ローテーションの谷間に先発登板する役回りの投手のこと。 | |||
スーパー2 | |||
メジャー経験が3年に達していないが例外規定により年俸調停権を得る選手のこと。 ビッグリーグでの活躍が約束された超有望株は、開幕から数週間メジャーデビューを遅らせることでスーパー2にさせるのを防ぐ手法が横行している。 ⇒年俸調停権 |
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スターター | |||
先発投手のこと。2018年より流行し始めたオープナー戦術で先発する投手(=オープナー)とは区別する。 ⇒オープナー |
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スタッツ | |||
statisticsの略で、選手やチームの様々な成績を数値化したデータのこと。 | |||
スタットキャスト | |||
ボールの軌道を計測するトラックマン(Trackman)や選手の軌跡を解析するトラキャブ(Tracab)のデータ収集機器を使って解析を行うためのシステム。2015年からメジャー30球団すべての球場に導入されている。 得られたデータを受けて、球界でフライボール・レボリューションやオープナー戦術といった新しいトレンドが起きている。 ⇒トラックマン |
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スティーブ・バートマン事件 | |||
2003年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦8回表に起きた、カブスファンの観客が自軍の選手の捕球を妨害した出来事のこと。 カブスはここまで3勝2敗でワールドシリーズ進出に王手をかけ、95年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて期待が高まっていた。試合もあとアウト5つのところから、このプレーの直後8点を失って逆転負け。第7戦も流れを変えることができずにシリーズを敗退した。 捕球を妨害してしまったバートマンは試合直後に襲撃されたうえ多くの嫌がらせや殺害予告を受けたため、仕事と名前を変えて身を隠すように生活せざるをえなくなった。 |
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ステロイド(アナボリックステロイド) | |||
もっとも代表的な禁止薬物のひとつで、テストステロンの作用を持たせたステロイド。筋肉増強効果がある。 ⇒ドーピング |
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ストーブリーグ | |||
シーズンオフの野球が行われていない時期に飛び交う、選手のトレードや契約に関する話題のこと。 | |||
ストリーク | |||
連勝、または連敗のこと。 | |||
スピットボール | |||
もっとも有名な不正投球の1つ。ピッチャーがボールに唾をつけて指にかかりやすくし、ボールを鋭く変化させる。 1991年に野球殿堂入りしているゲイロード・ペリーが得意としていた。 |
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スプラッシュヒット | |||
サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地オラクル・パーク(旧AT&Tパーク)のライト席の向こう側の海(マッコビー湾)に飛び込む場外ホームランのこと。バリー・ボンズが多く放った。このホームランボールをゲットするためだけに複数のファンがカヌーで待機している。 【関連記事】歴代スプラッシュ・ヒット本数ランキング |
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スプリット・スクワッド形式 | |||
スプリングトレーニング中にチームを2組に分けてオープン戦を行うこと。多くの選手に出場機会を与えることが目的。 | |||
スプリングトレーニング | |||
各球団が2月中旬~開幕前に行う練習や試合のこと。プロ野球でいうところの春季キャンプに似ているが、オープン戦をスプリングトレーニング中に行う点が異なる。 | |||
スプレーヒッター | |||
広角にヒット性の打球を飛ばせるバッターのこと | |||
スラッガー | |||
1.強打者のこと 2.日本スポーツ企画が出版している日本唯一のメジャーリーグ専門誌(SLUGGER)。以前は月刊誌だったが2016年3・4月号より隔月となってしまった。 | |||
スラッシュライン | |||
打率・出塁率・長打率を並べて表記したもの。3つを/(=スラッシュライン)で区切る。 例).330/.405/.523 |
せ | |||
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ぜいたく税 | |||
⇒ラグジュアリータックス | |||
セイバーメトリクス | |||
統計学的な手法を用いて選手の能力やチームの勝利への寄与の度合いを数値化し、戦術に生かすために行うデータ分析のこと。この分野の専門家をセイバーメトリシャンという。 マネーボールの出版・上映で広く知られるようになった。 ⇒マネーボール |
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セットアップ | |||
中継ぎ投手の役割のひとつで、同点か僅差でリードした場面でクローザーの前に投げるリリーバー。セットアップマンという。なお、日本の野球でいう”セットアッパー”は和製英語である。 | |||
ゼネラルマネージャー(GM) | |||
チーム編成の責任者の肩書。メジャーからマイナー組織まですべてを統括する立場。 なお、近年はGMを超える権限を持つ役職(編成本部長など)を置く球団が多い。 |
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セプテンバー・コールアップ | |||
9月1日にアクティブ・ロースターが拡大するのにあわせて、若手有望株をメジャーリーグに引き上げてプレーさせること。 2020年より9月1日以降の拡大ロースターが28人枠となったが、それ以前は最大40人まで登録可能であった(ただし40人もダグアウトに入らないので30人程度の人数にする球団が多かった)。 ⇒ロースター(40人枠) |
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セブンスイニングストレッチ | |||
7回表の終了後、Take me out to the ball game(私を野球に連れてって)が流れ、次の本拠地チームの攻撃の応援の準備をする時間。観客が背伸びをするなどしてリラックスすることが由来。 ⇒私を野球に連れて |
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全体1位 | |||
ドラフトで一番最初に指名を受ける選手。MLBは完全ウェーバー制であるので、その年でもっとも価値のある新人が最初に1名だけ指名されるわけで(契約金の関係でそうならないこともあるが、)入団後も〇〇年全体1位指名と肩書のように言われ続ける。 | |||
戦力均衡ラウンド | |||
メジャー球団の戦力にできるだけ差が出ないようにするためのドラフトのしくみ。収益力が乏しい・本拠地のマーケットが小さいチームに上位のドラフト指名権(ラウンドA・B)が与えられる。 |
MLB用語 – た行
た | |||
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ダグアウト | |||
両軍の選手が控えるベンチのこと。MLBのダグアウトは日本のそれと比べて汚い。 | |||
ダブルスイッチ | |||
2人の選手を同時に交代させること。次の攻撃で投手に打順が回るタイミングで使われる。 2022年からユニバーサルDHが導入されることに決まり、今後はダブルスイッチはほとんど見られなくなる。 ⇒ユニバーサルDH |
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ダブルヘッダー | |||
1日に2試合行われること。英語ではbargain billという。ほとんどが気象の影響などで中止になった試合の振り替えのために組まれる。 なお、試合の48時間以上前に決まったダブルヘッダーに限ってはアクティブ・ロースターに1人追加登録できる。 |
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タルの丘 | |||
かつてアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークのフィールド内にあった小高い丘。センター後方からバックネット方向に盛り上がっていて、フェンス手前にポールが立っていた。以前の球団社長タル・スミスの名前をとってタルの丘と呼ばれていたがとにかくセンターを守る選手からの評判が悪く2016年シーズン後に撤去された。 Embed from Getty Images |
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タンキング | |||
低迷する球団が大胆に主力選手の放出を行いそのシーズンの優勝争いをあきらめてチーム再建を図ること。トレードでかき集めた若手有望株とドラフト上位指名の選手が数年後に一斉に育って短期間のうちに強豪チームを作ることができるが、過度なタンキングの流行がメジャーリーグをつまらなくしているとの批判もある。 |
ち | |||
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チェイス・アトリー・ルール | |||
一塁ランナーが二塁ベースに滑り込む際、併殺崩しが目的の野手の足を狙ったスライディングを禁止するルール。2016年レギュラーシーズン前に施行された。 ⇒コリジョン・ルール |
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地区シリーズ | |||
⇒ディビジョン・シリーズ | |||
チャップマンフィルター | |||
かつてMLBの公式サイトが球速ランキングのページに設置したボタン。クリックするとアロルディス・チャップマン以外の投手のランキングが表示される仕様になっていた。Statcastのリーダーボードの”Fastest Pitches”の上位50球がほぼ全球チャップマンになってしまったため、公式サイトがわざわざボタンを用意した。 | |||
チャレンジ | |||
2014年から採用された、監督が審判にビデオ判定を要求できるルール。ビデオ判定自体は2008年にホームラン判定に限定して導入されたのが始まり。 |
つ | |||
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ツーウェイプレイヤー | |||
二刀流選手のこと。 2020年から二刀流としてプレーするのに”資格”が必要になった。 |
て | |||
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ディビジョン・シリーズ | |||
リーグ優勝決定シリーズの出場チームを決める試合。3戦先勝。3地区制になった1994年から行われている。 | |||
デイゲーム | |||
照明を点ける必要のない時間に行われる試合。どちらかのチームが翌日に2時間30分以上の移動を要する日はナイトゲームの開始時間を早めなければならない。 ⇒ナイトゲーム |
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テキサスリーグ | |||
AAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 ポテンヒットのことをテキサスヒットとも呼ぶが、レベルが高くないテキサスリーガーが打つような当たりが語源という説がある。 |
と | |||
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ドーピング | |||
選手が隠れて禁止薬物を使用すること。代表的なものでアナボリックステロイド、HGH、アンフェタミンなどがある。初犯で80試合、2回目で162試合の出場停止、3回目で球界を追放となる。 ⇒Three-strikes Policy |
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独立リーグ | |||
メジャーリーグ傘下に入っていないプロリーグ組織の総称。全米各地で新設、消滅が繰り返され、野球のレベルもリーグによって様々であるが、アトランティック・リーグ、フロンティア・リーグ、アメリカン・アソシエーション、カナディアン・アメリカンリーグが4大独立リーグとみなされており、Upperリーグと呼ばれたりしている。 ⇒アトランティック・リーグ ⇒フロンティア・リーグ ⇒アメリカン・アソシエーション ⇒カナディアン・アメリカンリーグ |
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トニー・コニグリアロ賞 | |||
難病や逆境を克服してメジャー復帰した選手に贈られる賞。 | |||
トミー・ジョン手術 | |||
ロサンゼルス・ドジャースのチームドクターだったフランク・ジョーブ博士が編み出した、ヒジの腱の再建手術のこと。手術しない側の患者自身のヒジの腱、もしくはヒザの腱を移植する。戦列復帰まで1年~1年半程度かかる。手術前より球速がアップする投手もいる。 | |||
ドミニカン・サマーリーグ | |||
ドミニカ共和国内で6~8月に行われているリーグ組織。MLB傘下に属しており、ルーキーリーグにクラスされている。 | |||
ドライブライン | |||
シアトル郊外に拠点を置くトレーニング施設。投球フォームやスイングの軌道を解析し、個々の選手に適したトレーニング方法で能力アップを目指す。トレバー・バウアーは股関節のケガをきっかけに通うようになり成績を向上させた。 | |||
トラックマン | |||
迎撃ミサイルを製造しているTrackman社が技術を転用して開発した弾道測定機のこと。スポーツ界ではゴルフのショットのトラッキングのために取り入れられた。公式戦の行われるすべての球場に設置され、ピッチャーが投げたボールの球速や回転数、変化量、バッターの打球速度や角度、飛距離など、全投球・打球をモレなく計測している。 ⇒スタットキャスト |
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ドラフト(ファーストイヤー) | |||
毎年6月前半に行われる、各球団が新入団選手を指名する会議のこと。 MLB球団と契約したことのない選手を指名するファーストイヤー(First-Year Player Draft)とルール・ファイブ・ドラフト(Rule 5 Draft)があるが、通常はファーストイヤーの方を指す。 対象者はアメリカ、カナダ、プエルトリコに住んでいる高校生以上の学生か独立リーグに所属する選手。3日かけて延べ1000人以上が指名される。 ⇒ルール5ドラフト |
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トリプルクラウン | |||
三冠王のこと。 | |||
トレード・デッドライン | |||
40人ロースターに入っているメジャー契約の選手をウェーバーにかけずにトレードできる期限のこと。7月31日の東部時間16:00と決まっている。 以前はトレード・デッドラインを過ぎても(8月に入っても)ウェーバーを通したトレードは可能で第2のトレード・デッドラインが存在したが、2019年からは7月31日に一本化された。なお、マイナー契約の選手のトレードはいつでも可能。 |
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トレード拒否権 | |||
選手側のオプションのひとつで、望まないトレードによる移籍を拒否できる権利。メジャー在籍10年以上かつ同一球団に5年以上在籍した選手に与えられることが多い。ノートレード条項ともいう。 ⇒10&5 |
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トレバー・ホフマン賞 | |||
レギュラーシーズンで最も優れた成績を残したナ・リーグのリリーバーに与えられる賞。クローザー以外のリリーバーも対象。2005年から始まった両リーグ1人を選ぶ最優秀救援投手賞が2014年に変更された。 ⇒マリアーノ・リベラ賞 |
MLB用語 – な行
な | |||
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ナイトゲーム | |||
太陽が沈み照明が必要な時間帯に行われる試合。ナイター。GE(General Electric)社が鉄道車両基地用の電球の照明テストをスタジアムで行った際に思いついたと言われており、1935年に初めてメジャーの試合で開催された。 ⇒デイゲーム |
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なおエ | |||
日本のテレビでのメジャーリーグの報じ方で、大谷翔平の活躍を大きく取り上げつつ最後に”なお、エンゼルスは○対×で敗れています”と試合結果を申し訳程度に伝えるパターンが常態化し、5chを中心に使われるようになったネットスラング。かつてイチローが活躍しても2002年以降チームが低迷したときに生まれた”なおマ”はネットの世界だけに留まっていたが、なおエは地上波のスポーツニュースでも度々取り上げられるようになった。 テレビは嬉嬉としてなおエ現象を紹介しているが、元々はメディアの日本人偏重な報じ方を揶揄した言葉である。 |
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なおリ | |||
YoutubeチャンネルのMNSportsがメッツのフランシスコ・リンドーアの打率をいじる時に「なお、…」から始めることからきているネットスラング。どんなトピックからでもリンドーアに繋げる技術は視聴者から高い評価を得ている。 リンドーア=MNSportsが自然に変換される視聴者が増え、2022年のレギュラーシーズンでリンドーアが顔面にデッドボールを食らった際は、リンドーアの心配より先にYoutubeを思い浮かべてしまった視聴者が多く出た。 |
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ナショナルリーグ | |||
メジャーリーグを構成する2つのリーグのひとつでナ・リーグと略す。2013年にアストロズがア・リーグに移転して以降15球団となっている。また、ナ・リーグでは投手も打席に立っていたが2022年から指名打者制が導入された。 ⇒アメリカン・リーグ ⇒ユニバーサルDH |
に | |||
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ニグロ・リーグ | |||
かつてのアメリカにあった黒人選手のみで形成された野球リーグ。1947年にジャッキー・ロビンソンがメジャー史上初の黒人選手となって以降は徐々に衰退していった。 | |||
二段モーション | |||
日本のプロ野球でしばしば議論になる、投球動作中に一度下げた足を再度上げるピッチングフォームのこと。 MLBでは二段モーションという概念はなく、足を下げたときに動きが止まらない限りボークは取られない。 |
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ニューヨーク・ペンリーグ | |||
ショートシーズンAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 |
ぬ | |||
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年俸調停権 | |||
球団の提示した年俸が不服であれば年俸調停委員会に訴えることができる権利。サービスタイムが3年以上6年未満の選手に与えられるが、3年に満たなくてもスーパー2に該当する選手には調停権が与えられる。 ⇒スーパー2 |
MLB用語 – は行
は | |||
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ハート&ハッスル賞 | |||
メジャーリーグOB組合から表彰される賞。フィールド上のプレイだけでなく、「ベースボールの価値や精神、伝統を最も体現した選手」に贈られる。 | |||
パーフェクトゲーム | |||
完全試合 | |||
バイアウト | |||
球団側の権利のひとつで、複数年契約の期間中に現契約を解約できる条項のこと。解約時に球団が選手に違約金を支払うタイプがほとんど。 | |||
バイオジェネシス・スキャンダル | |||
2013年に発覚した禁止薬物の購入に関するスキャンダル。アレックス・ロドリゲスに211試合、ライアン・ブラウンに65試合のほか、12人の選手に50試合の出場停止処分が下された。 | |||
パイオニアリーグ | |||
ルーキー・アドバンストにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 | |||
ハイキック投法 | |||
足を高く上げることで有名だったドントレル・ウィリスのピッチングフォームのこと。 | |||
パシフィック・コーストリーグ | |||
AAAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。打者有利な球場を本拠地としている球団が多いのが特徴。 | |||
バックアップ | |||
1.控えの選手(backup) 2.捕球しようとしている選手の後ろに回ってエラーに備えること(back up) | |||
バックドア | |||
右投手が左バッターの外角のボールゾーンからホームベースの角をかすめるようにストライクをとるボールのこと。ホームベースの横からストライクゾーンに入ってくる様子から「裏口から」入ると言われるようになった。 横方向の変化量が大きいスライダーのほか、カーブやカットボールも使われる。 |
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パッジ | |||
殿堂入りの名捕手イバン・ロドリゲスの愛称。 | |||
バッシュ・ブラザーズ | |||
1990年前後のオークランド・アスレティックスで主軸を担っていたホセ・カンセコとマーク・マグワイアの強打のコンビ。メジャー史に残る人気を博した。 | |||
パット・ベンディット・ルール | |||
両投げ投手が両打ち打者との対戦で揉めないよう、まず投手がどちらで投げるかを決めなければならないという規則。 MLB史上初めての”本格的な”両投げ投手パット・ベンディットから名付けられた。 |
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バルク・ガイ | |||
オープナーの次に登板する投手。2018年にオープナー戦術が編み出された当初は決まった呼び名が無かったが、レイズのリリーフ陣が「俺たちはバルク・ガイなのさ」と言い始めて定着した。ヘッドライナーと呼ぶ現地メディアもいる。 ⇒オープナー |
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バルコ・スキャンダル | |||
サンフランシスコの健康食品会社バルコ社によるアスリートを巻き込んだ薬物スキャンダル。バリー・ボンズの引退の原因になった。 | |||
ハンク・アーロン賞 | |||
レギュラーシーズンで最も活躍した強打者に与えられる賞。毎年両リーグから1名ずつ選出される。ハンク・アーロンはバリー・ボンズに破られるまで最多の755本塁打を放った選手。 | |||
バンビーノの呪い | |||
強豪だったボストン・レッドソックスが1918年以降なかなかワールドチャンピオンになれなかったことが、ヤンキースへ放出したベーブ・ルースの呪いによるものだとするジンクス。2004年にチャンピオンになるまで実に86年かかった。 |
ひ | |||
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ピタゴラス勝率 | |||
チームの得点・失点数から割り出す想定勝率。式の形がピタゴラスの定理に似ているのが由来。クローザーが弱いチームはピタゴラス勝率より実際の勝率が低くなりがち。 ピタゴラス勝率=得点^2÷(得点^2+失点^2) |
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ビーンボール | |||
わざと頭の近くに投じられたボール。 | |||
ビッグ・ハート | |||
フランク・トーマスの愛称。 | |||
ビッグ・パピ | |||
デービッド・オルティスの愛称。 | |||
ビッグ・ユニット | |||
ランディ・ジョンソンの愛称。 | |||
ビッグリーグ | |||
メジャーリーグのこと。大リーグと訳すことがあるのはここから来ている。 | |||
ビッグレッドマシン | |||
1970年代にシンシナティ・レッズが誇った強力打線の愛称。70〜78年の間にワールドシリーズ制覇2回、リーグ優勝4回、地区優勝6回を誇り、MLB史上最強のチームのひとつと言われている。 | |||
ヒッターズパーク | |||
打者有利な条件を備え、他球場より打者の成績が良くなる傾向があるボールパークのこと。打者天国。 最も打者有利なのは標高1600mにあるクアーズ・フィールド。テキサス・レンジャースが2020年に本拠地を移すまでは、空気が乾燥しているグローブライフ・パークが2番目だった。 ⇒ピッチャーズパーク |
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ピッチクロック | |||
投手の1球ごとの投球間隔に制限を設けるルールのこと。2018年にコミッショナーのロブ・マンフレッドが20秒のピッチ・クロックを導入しようとしたところ選手会から猛反発を受けた。 マイナーリーグや独立リーグで試験的に取り入れていたが、MLBでも2023年から導入される。ピッチクロックの以外に守備シフトの規制、ベースのサイズ拡大も導入されることになっている。 |
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ピッチャーズパーク | |||
投手有利な条件を備え、他球場より投手の成績が良くなる傾向があるボールパークのこと。 内野の芝が深いT-モバイル・パーク、ファールテリトリーが広いシティ・フィールド、”バミューダトライアングル”があるマーリンズ・パークなどがある。 ⇒ヒッターズパーク |
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ヒットバイピッチ | |||
Hit by pitch 死球のこと。 |
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ビリー・ゴートの呪い | |||
カブスファンの居酒屋店主ウィリアム・サイアニス氏がかけた呪い。”ヤギの呪い”ともいう。ウィリアムがペットの子ヤギを連れてリグレー・フィールドに入場しようとしたところを拒否されたことに怒りカブスに呪いをかけた。 それまでシカゴ・カブスは10度ものワールドシリーズ進出を果たしていた強豪だったが、呪いがかけられて以降再びワールドチャンピオンになるまで108年もの歳月を要した。 |
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ピンストライプ | |||
ニューヨーク・ヤンキースのユニフォームのことを指す。1912年のニューヨーク・ハイランダーズの本拠地ユニフォームとして採用されてからほとんどデザイン変更をされていない。 他球団からヤンキースに移籍することを「ピンストライプに袖を通す」と表現する。 |
ふ | |||
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ファイナルボート | |||
2003年から2018年まで採用されていた、オールスター出場候補者から最後の1人を決める方法。通常の投票や監督推薦で選ばれなかった選手の中から各リーグ5人候補を立て、ファン投票を行っていた。 | |||
ファイヤーセール | |||
主力選手を次々とトレードに出す行為。マイアミ・マーリンズがフロリダ時代から恒例行事のようにファイヤーセールを敢行している。総年俸削減が目的だが優勝争いを放棄することになるので批判を浴びている。 | |||
ファンタジー・ベースボール | |||
実在する選手を揃えて仮想チームを作り、実際に残した選手の記録に基づいてポイント数を競うゲーム。無料のリーグもあれば有料で賞金付きのリーグもある。インターネットが大衆化してから急速に参加者が増えた。 | |||
フィールディングバイブル賞 | |||
レギュラーシーズンで各ポジションで最も守備が優れていた選手に贈られる賞であるが、ゴールドグラブ賞と違ってセイバーメトリクス系の守備指標を参考にして選ばれる。 打撃力を備えたユーティリティの重要性が増している状況を受けて、複数ポジションを守りながら常時出場する選手を対象としたマルチポジション部門が創設された。 ⇒ゴールドグラブ賞 |
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フィールド・オブ・ドリームス | |||
1989年に公開された、ケビン・コスナー主演の野球を題材にした映画。 トウモロコシ畑を営む貧しい主人公が畑を野球場に造り替えると、ブラックソックス事件でMLBを永久追放になった”シューレス”ジョー・ジャクソンの亡霊が現れる。 |
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フー・マンチュー髭 | |||
イギリスの作家サックス・ ローマーが書いた創造上の中国人フー・マンチュー博士が生やしていたヒゲ。かつてメジャーリーガーの間で流行っていた時期があり、2020年現在の現役選手ではランディ・ドブナックが最も整ったフー・マンチュー髭を生やしている。 | |||
フューチャーズ・ゲーム | |||
マイナーリーグのオールスターゲームの名称。 | |||
フライボール・レボリューション | |||
MLBがスタットキャストを導入したことで打球の解析が進み、ホームランになりやすいスイングスピードと打球角度を心掛けるバッターが急増した現象。その結果2017年シーズンはホームランが増加しただけでなく、ゴロアウト率の低下や三振率の上昇が目立った。この傾向はMLBの歴史の中で大きな変化点になると考えられている。 | |||
プラチナ・ゴールドグラブ賞 | |||
ゴールドグラブ賞受賞者の中から1人、最も守備に秀でていた選手が選ばれる賞。 ⇒ゴールドグラブ賞 |
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フラッグ・ディール | |||
ポストシーズン進出を狙うチームがレギュラーシーズン中に戦力補強のために仕掛けるトレードのこと。負けが込んでシーズン終了が見えているチームから主力選手をもらうかわりに有望株を含めた若手選手やボーナスプールを差し出す。1人に対して5人差し出した例もある。 | |||
ブラックソックス事件 | |||
1919年のワールドシリーズでシカゴ・ホワイトソックスの選手だったジョー・ジャクソンら8選手が八百長疑惑で球界から永久追放された一連の騒動のこと。当時、ホワイトソックスはチャンピオン確実と見られていたが、処遇に対する不満からシンシナティ・レッズとのワールドシリーズで八百長を働いたとされた。 | |||
プラトーン | |||
野手の起用法のひとつで、相手投手や試合展開に応じて2人の選手を使い分けること。同一ポジションで打力が近い右打ち1人・左打ち1人を相手投手の利き腕によって変えるのが主流。 打力があっても明確な弱点があり、レギュラーになるのに物足りない打者がこの戦術で使われることが多い。 |
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フランチャイズ・プレイヤー | |||
1つの球団で活躍し続ける数少ない選手のこと。 ⇒ジャーニーマン |
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フリーウェイ・シリーズ | |||
同じロサンゼルスを本拠地にもつロサンゼルス・ドジャースとエンジェルスの交流戦のこと。ドジャースタジアムとエンジェルスタジアムが高速道路で結ばれているのが由来。 | |||
フリーズ | |||
アトランタ・ブレーブスの試合中の催しで走る全身タイツの男。中身はブレーブスのグラウンドキーパーであるナイジェル・タルトン氏で、大学生のときに陸上選手として活躍していた。2017年にファンと競争して勝った動画が話題となり一躍時の人となった。 | |||
フリースウィンガー | |||
コースを絞らず積極的に打ちに行くタイプの打者。ボールゾーンに逃げる変化球に手が出やすため出塁率が低い。パワーヒッターではないフリースウィンガーはOPSが相当低くなり、マネーボールが一般的になってからは特に評価されにくいタイプの打者となっている。 | |||
ブリーチャー・クリーチャー | |||
ヤンキースタジアムのライト席にいる過激なファンのこと。ブリーチャーは外野スタンドの最も安い席で、ガラの悪い野蛮な貧乏人といった侮蔑的な意味合いがある。実際、この席だけはスタジアムの設計上ほかの席とは隔離されており、警官の配置が多い。アルコールもブリーチャーでは販売が禁止されている(なので飲んでから来場する)。 2010年代に入ってリーダー格だった男が来なくなり、彼らはだいぶ大人しくなった。 |
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プルヒッター | |||
引っ張る方向に強い打球を放つ打者。ライン際に打球が集中してしまうことで極端な守備シフトを敷かれやすい。 | |||
ブルペン | |||
球場内にある投球練習用の場所のこと。転じてリリーフ陣のことをブルペンというようになった。 | |||
ブルペン・デイ | |||
本来は中継ぎの役割の投手を先発投手に立て、全員リリーフ投手で継投する試合のこと。2番手に長いイニングを投げさせるオープナー戦術と違い、どの投手も1~2イニング程度で交代させる。 ⇒オープナー |
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プレイヤーズ・ウィークエンド | |||
2017年から始まった試み。選手が個性を出せるように用具のルールを緩和し、ニックネームがプリントされたユニフォームで試合を行う。 近年、アメリカでは若者の野球離れが目立っており、危機感を抱いているMLB機構や選手達による打開策の一環として企画された。 |
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ブレーキングボール | |||
カーブやスライダーなどの変化球のこと。カットボールやツーシームはブレーキングボールではなく速球系(ファストボール)に分類される。 | |||
フレーミング | |||
捕手の能力のひとつで、臭い球(ストライクゾーンぎりぎりの球)を球審にストライクとコールさせる技術のこと。近年はこの能力も数値化されている。 | |||
プロスペクト | |||
メジャーリーグで実績を残す能力があると見込まれている選手のこと。有望株。マイナーリーガーだけでなくメジャー経験があっても新人王資格を持つ選手も含まれる。とりわけ大成を期待される選手はトッププロスペクトと呼ばれる。 | |||
フロリダ・ステートリーグ | |||
シングルAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。2020年まではアドバンスドAにクラスされていた。12球団すべてフロリダ州内に本拠地を置いている。 | |||
フロンティア・リーグ | |||
独立リーグのひとつ。1993年に設立された。選手の年齢やMLBでのプレイ経験に対して厳しい制限があり、MLBのドラフトに漏れた若手主体のチーム構成になっている。 2019年9月にはMLBから”パートナーリーグ”に認定され、独立リーグながらMLBと協力して運営していくことになった。また、10月には同じ独立リーグのカンナムリーグを吸収合併した。 ⇒独立リーグ ⇒カナディアン・アメリカンリーグ |
へ | |||
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ベアハンドキャッチ | |||
素手でボールをとること。 | |||
ペイオフピッチ | |||
フルカウントのこと。 | |||
ベイブリッジ・シリーズ | |||
オークランド・アスレチックスとサンフランシスコ・ジャイアンツの交流戦のこと。両チームの本拠地がサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジという橋でつながっていることが由来。 | |||
ベネズエラン・サマーリーグ | |||
2015年までベネズエラで行われていたリーグ組織。ドミニカン・サマーリーグと同じくMLB傘下のルーキーリーグにクラスされていたが、2000年代後半あたりから撤退するMLB球団が増えていった。 | |||
ベルトウェイ・シリーズ | |||
ボルティモア・オリオールズとワシントン・ナショナルズの交流戦のこと。オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズとナショナル・スタジアムは車で約61kmしか離れておらず、高速道路(ベルトウェイ)に乗って容易に行き来できる場所にあることが由来。ただし、両球団にそれほど因縁はなく、サブウェイ・シリーズのような燃え上がる対戦カードに比べると距離が近いだけで名付けられているフシがある。 | |||
ベンチコーチ | |||
監督の参謀的な役割を持つコーチ。プロ野球でいうヘッドコーチ。 |
ほ | |||
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ボーナスプール(インターナショナル・ボーナスプール | |||
メジャー球団毎にそれぞれ認められている、ドラフト対象外の海外アマチュア選手との契約金総額。ボーナスプールをトレードの駒として使うこともできる。 | |||
ホームランダービー | |||
オールスターの前日の夜に行われる、選ばれた選手同士でホームランの本数を競うイベント。2019年から賞金が100万ドルに引き上げられた。 | |||
ボールパーク | |||
野球場のこと。”スタジアム”はヤンキー・スタジアムやドジャースタジアムのように固有名詞で使われる。 | |||
ポスティングシステム | |||
日本のプロ野球で海外FA権を持たない選手でも、所属球団の許可を得てMLB球団と契約交渉できる制度。1998年より入札制度として施行され、2012年に問題点を修正した新制度となった。 なお、MLBとKBO(韓国)の間にも似た制度がある。 |
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ポストシーズン | |||
レギュラーシーズン終了後に行なわれるプレーオフのこと。Wild Card Game, Division Series, League Championship Series, World Seriesがある。 | |||
ボブルヘッド人形 | |||
選手をかたどった首振り人形。本人と似ている人形は少ない。 | |||
ボラス案件 | |||
敏腕エージェントとして有名なスコット・ボラス、またはボラス・コーポレーションが代理人を務めるFA選手のこと。巨額契約になるのを嫌ってボラス案件には手を出さない方針の球団もある。 | |||
ボルティモア・チョップ | |||
ホームベース付近でボールが地面にたたきつけられて高く跳ねる打球のこと。1890年代に旧ボルティモア・オリオールズがこの打法を編み出し、得点を量産したとされている。 |
MLB用語 – ま行
ま | |||
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マービン・ミラー賞 | |||
選手間投票で選ばれる賞のひとつで、グラウンド上でのパフォーマンスに加えてコミュニティへの貢献によって周囲に刺激を与えた選手に贈られる。 マービン・ミラーはMLB選手会会長を20年近く務め、選手の権利や待遇を向上させることに成功したことで知られる。 |
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マイナーオプション | |||
球団が選手を無条件にマイナーリーグへ落とせる権利のこと。2022年以降、1人の選手を1シーズンでオプションできる回数が5回までに制限された。 マイナーオプションが切れたメジャーリーガー(主にメジャー契約日数が3年を超えた選手)をマイナーリーグへ送るには一度ウェーバーに掛けなければならない。 |
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マイナー契約 | |||
40人ロースターに入らずに結ぶ契約のこと。 | |||
マイナーリーグ | |||
メジャーリーグ傘下にある野球リーグ組織の総称。”MiLB”と略す。上からAAA(3A), AA(2A), A(1A), ルーキーリーグにクラス分けされている。各マイナー球団はメジャー球団と選手の育成契約を結んでいる。 ⇒MiLB |
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マウンドビジット | |||
タイムを取って監督がマウンドに行く回数のこと。1投手につき上限回数を超えると投手交代しなければならない。マンフレッド・コミッショナーによる時短改革の槍玉に挙げられている。 | |||
マザーズデイ | |||
毎年5月第2日曜日に行われる、ピンク色を基調としたユニフォームや道具でプレイするイベント開催日のこと。乳がん撲滅のキャンペーンとして2004年から始まった取り組みで、収益金は研究機関に寄付される。なお、6月第3日曜にはファザーズデイが行われる。 | |||
マダックス | |||
先発投手が100球未満で9イニング以上を投げ切って完封すること。 歴代でもっとも”マダックス”が多いのはグレッグ・マダックスで13回達成しており、2位のゼイン・スミス(7回)に大差をつけている。 |
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マネージャー | |||
単にマネージャーと言った場合は監督のことを指す。マネージャーという役職がいるスポーツは野球以外ではあまりなく、ほかのスポーツでは監督自らオフェンス・ディフェンスをコーチングするのでヘッドコーチと呼ばれる(コーチの数が少ないせいと思われる)。 | |||
マネーピッチ | |||
ピッチャーの決め球。≒アウトピッチ。 | |||
マネーボール | |||
2000年代初頭に年俸総額の低いオークランド・アスレチックスが優勝争いを続けてきた舞台裏を描いたノンフィクション書籍。後に映画化され、ブラッド・ピットが主演した。 転じて、当時は先駆的だったセイバーメトリクス(とりわけ出塁率を重視)を用いたチーム編成・戦術のことをマネーボール戦略と呼ぶようになった。 ⇒セイバーメトリクス |
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マリアーノ・リベラ賞 | |||
レギュラーシーズンで最も優れた成績を残したア・リーグのリリーバーに与えられる賞。クローザー以外のリリーバーも対象。2005年から始まった両リーグ1人を選ぶ最優秀救援投手賞が2014年に変更された。 ⇒トレバー・ホフマン賞 |
み | |||
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ミスター・オクトーバー | |||
10月に行われるポストシーズンの大事な場面で活躍し、レギュラーシーズン以上の成績を残す選手のこと。1977年のワールドシリーズで5本塁打を放ったヤンキースのレジー・ジャクソンがこう呼ばれた。 | |||
ミスター・パードレ | |||
1982〜2001年にサンディエゴ・パドレス一筋でプレーした故人トニー・グウィンのこと。3000本安打や首位打者8度の実績だけでなく人格者としても知られ、ロベルト・クレメンテ賞の受賞歴もある。 唾液腺ガンで亡くなったが、現役時代から愛用していた噛みタバコが原因と思われたことで愛弟子のスティーブン・ストラスバーグも噛みタバコをやめるようになった。 |
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ミッチェル・リポート | |||
上院議員経験者のジョージ・ミッチェルがまとめた、MLBにおけるステロイドやHGHなどの薬物使用実態の報告書。当時のコミッショナーのバド・セリグの指示で調査が行われ、2007年に400ページ以上にも及ぶ報告書が発表された。報告書には89人もの選手の実名が挙げられるという衝撃的な内容であった。 | |||
ミッドウエストリーグ | |||
AにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 | |||
ミドルリリーフ | |||
中継ぎ投手の役割のひとつで、クローザーやセットアップマンの前に出てくるリリーバー。セットアップマンを出すにはまだ早い状況や僅差でリードされている状況で登板することが多い。 |
む | |||
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ムース | |||
①野球殿堂入りを果たしたマイク・ムシーナ元投手の愛称。 ②トナカイをモチーフにしたシアトル・マリナーズのチームキャラクター。 |
め | |||
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メキシカンリーグ | |||
メキシコ合衆国の国内リーグ。以前はMLB組織からAAA相当のクラスと見なされていたが、2021年からはMLB傘下から外れている。 4~9月に行われるリーグ戦”リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル”に16球団が優勝をかけて戦う。 |
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メンドーサ・ライン | |||
打率.200の水準のこと。1974-82年にプレーしたマリオ・メンドーサが由来で、極端な守備型の選手でシーズン打率が2割を保つのがやっとであるほど打率が低かった。 |
も | |||
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モップアップ | |||
中継ぎ投手の役割のひとつで、大量リードを許した試合展開でイニング消化を目的に登板するリリーバー。敗戦処理。プレッシャーがかからない場面で投げることになるため、メジャー経験の少ない若手投手が起用されることが多い。 スターターが浅めのイニングに降りる傾向が出てきた近年では、負け試合の終盤に野手を登板させるケースが増えている。 |
MLB用語 – や行
MLB用語 – ら行
ら | |||
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ライブBP | |||
Live Batting Practiceの略。 スプリングトレーニング中に行われる実戦形式の打撃練習。日本のシート打撃とフリーバッティングの中間のような練習方法。日本では打撃に主眼を置いた練習方法だが、メジャーでは投手のプレシーズンの調整が主な目的である。 2023年のWBC前のあたりから急に日本のスポーツニュースで多用されるようになった。 |
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ラインドライブ | |||
ライナー性の打球。 | |||
ラグジュアリー・タックス | |||
球団が選手に支払う年俸総額が一定額を超えると納めなくてはならないペナルティ。ぜいたく税と訳される。 ⇒課徴金制度 |
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ラリー・モンキー | |||
ロサンゼルス・エンゼルスのキャラクター。試合終盤の劣勢な状況で登場するとチームが逆転することがあるため、ファンからは奇跡のサルとして崇め奉られている。 |
り | |||
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リーグ優勝決定シリーズ | |||
ポストシーズンにて、ディビジョン・シリーズを勝ち上がったチーム同士が戦うリーグ優勝。1969年の地区制(当時は東西の2地区)導入時に始まり、1985年以降はワールドシリーズ同様に4戦先勝となっている。 | |||
リードオフマン | |||
1番バッターのこと。 |
れ | |||
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レイエス | |||
Youtubeにクリフ・レイエス(Cliff Reyes)というアカウント名で動画を投稿しているメジャーリーグ・フリーク。以前はニコニコ動画がメインだったがYouTubeに活動拠点を移した。 毎月、好珍プレーの動画がアップされるのを日本中のマニア達が待ちわびている。 |
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レンジ | |||
守備範囲のこと。2010年代に入り、RF(レンジファクター)など個々の選手の守備範囲の広さを数値化した指標が開発された。 |
ろ | |||
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ロースター(40人枠) | |||
expanded roster メジャー契約の選手登録枠。最大40人まで登録可能。 2020年より大きなルール改定がされた。 ⇒アクティブ・ロースター |
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ローンスター・シリーズ | |||
同じテキサス州に本拠地を構えるテキサス・レンジャーズとヒューストン・アストロズの対戦カードのこと。ひとつ星が特徴的な州旗がローン・スターと呼ばれていることから。以前はインターリーグの注目カードのひとつだったが、2013年のアストロズのア・リーグ移籍によりレギュラーシーズンで頻繁に対戦するようになった。 | |||
ロケット | |||
サイ・ヤング賞7度受賞のロジャー・クレメンス元投手の愛称。 | |||
ロベルト・クレメンテ賞 | |||
プレーだけでなく積極的に慈善活動にいそしみ、フィールド内外で活躍した選手に贈られる賞。両リーグから1名選ばれる。もっとも名誉ある賞の一つと位置付けられている。 | |||
ロングリリーフ | |||
中継ぎ投手の役割のひとつで、スターターが浅いイニングで降板したあとに複数イニングを投げるリリーバー。先発ローテから漏れた投手や経験を積ませたい先発タイプの若手が担うことが多い。 |