| は | |||
|---|---|---|---|
| ハート&ハッスル賞 | |||
| メジャーリーグOB組合から表彰される賞。フィールド上のプレイだけでなく、「ベースボールの価値や精神、伝統を最も体現した選手」に贈られる。 | |||
| パーフェクトゲーム | |||
| 完全試合 | |||
| バイアウト | |||
| 球団側の権利のひとつで、複数年契約の期間中に現契約を解約できる条項のこと。解約時に球団が選手に違約金を支払うタイプがほとんど。 | |||
| バイオジェネシス・スキャンダル | |||
| 2013年に発覚した禁止薬物の購入に関するスキャンダル。アレックス・ロドリゲスに211試合、ライアン・ブラウンに65試合のほか、12人の選手に50試合の出場停止処分が下された。 | |||
| パイオニアリーグ | |||
| ルーキー・アドバンストにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。 | |||
| ハイキック投法 | |||
| 足を高く上げることで有名だったドントレル・ウィリスのピッチングフォームのこと。 | |||
| パシフィック・コーストリーグ | |||
| AAAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。打者有利な球場を本拠地としている球団が多いのが特徴。 | |||
| バックアップ | |||
| 1.控えの選手(backup) 2.捕球しようとしている選手の後ろに回ってエラーに備えること(back up) | |||
| バックドア | |||
| 右投手が左バッターの外角のボールゾーンからホームベースの角をかすめるようにストライクをとるボールのこと。ホームベースの横からストライクゾーンに入ってくる様子から「裏口から」入ると言われるようになった。 横方向の変化量が大きいスライダーのほか、カーブやカットボールも使われる。 |
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| パッジ | |||
| 殿堂入りの名捕手イバン・ロドリゲスの愛称。 | |||
| バッシュ・ブラザーズ | |||
| 1990年前後のオークランド・アスレティックスで主軸を担っていたホセ・カンセコとマーク・マグワイアの強打のコンビ。メジャー史に残る人気を博した。 | |||
| パット・ベンディット・ルール | |||
| 両投げ投手が両打ち打者との対戦で揉めないよう、まず投手がどちらで投げるかを決めなければならないという規則。 MLB史上初めての”本格的な”両投げ投手パット・ベンディットから名付けられた。 |
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| バルク・ガイ | |||
| オープナーの次に登板する投手。2018年にオープナー戦術が編み出された当初は決まった呼び名が無かったが、レイズのリリーフ陣が「俺たちはバルク・ガイなのさ」と言い始めて定着した。ヘッドライナーと呼ぶ現地メディアもいる。 ⇒オープナー |
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| バルコ・スキャンダル | |||
| サンフランシスコの健康食品会社バルコ社によるアスリートを巻き込んだ薬物スキャンダル。バリー・ボンズの引退の原因になった。 | |||
| ハンク・アーロン賞 | |||
| レギュラーシーズンで最も活躍した強打者に与えられる賞。毎年両リーグから1名ずつ選出される。ハンク・アーロンはバリー・ボンズに破られるまで最多の755本塁打を放った選手。 | |||
| バンビーノの呪い | |||
| 強豪だったボストン・レッドソックスが1918年以降なかなかワールドチャンピオンになれなかったことが、ヤンキースへ放出したベーブ・ルースの呪いによるものだとするジンクス。2004年にチャンピオンになるまで実に86年かかった。 | |||
| ひ | |||
|---|---|---|---|
| ピタゴラス勝率 | |||
| チームの得点・失点数から割り出す想定勝率。式の形がピタゴラスの定理に似ているのが由来。クローザーが弱いチームはピタゴラス勝率より実際の勝率が低くなりがち。 ピタゴラス勝率=得点^2÷(得点^2+失点^2) |
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| ビーンボール | |||
| わざと頭の近くに投じられたボール。 | |||
| ビッグ・ハート | |||
| フランク・トーマスの愛称。 | |||
| ビッグ・パピ | |||
| デービッド・オルティスの愛称。 | |||
| ビッグ・ユニット | |||
| ランディ・ジョンソンの愛称。 | |||
| ビッグリーグ | |||
| メジャーリーグのこと。大リーグと訳すことがあるのはここから来ている。 | |||
| ビッグレッドマシン | |||
| 1970年代にシンシナティ・レッズが誇った強力打線の愛称。70〜78年の間にワールドシリーズ制覇2回、リーグ優勝4回、地区優勝6回を誇り、MLB史上最強のチームのひとつと言われている。 | |||
| ヒッターズパーク | |||
| 打者有利な条件を備え、他球場より打者の成績が良くなる傾向があるボールパークのこと。打者天国。 最も打者有利なのは標高1600mにあるクアーズ・フィールド。テキサス・レンジャースが2020年に本拠地を移すまでは、空気が乾燥しているグローブライフ・パークが2番目だった。 ⇒ピッチャーズパーク |
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| ピッチクロック | |||
| 投手の1球ごとの投球間隔に制限を設けるルールのこと。2018年にコミッショナーのロブ・マンフレッドが20秒のピッチ・クロックを導入しようとしたところ選手会から猛反発を受けた。 マイナーリーグや独立リーグで試験的に取り入れていたが、MLBでも2023年から導入される。ピッチクロックの以外に守備シフトの規制、ベースのサイズ拡大も導入されることになっている。 |
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| ピッチャーズパーク | |||
| 投手有利な条件を備え、他球場より投手の成績が良くなる傾向があるボールパークのこと。 内野の芝が深いT-モバイル・パーク、ファールテリトリーが広いシティ・フィールド、”バミューダトライアングル”があるマーリンズ・パークなどがある。 ⇒ヒッターズパーク |
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| ヒットバイピッチ | |||
| Hit by pitch 死球のこと。 |
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| ビリー・ゴートの呪い | |||
| カブスファンの居酒屋店主ウィリアム・サイアニス氏がかけた呪い。”ヤギの呪い”ともいう。ウィリアムがペットの子ヤギを連れてリグレー・フィールドに入場しようとしたところを拒否されたことに怒りカブスに呪いをかけた。 それまでシカゴ・カブスは10度ものワールドシリーズ進出を果たしていた強豪だったが、呪いがかけられて以降再びワールドチャンピオンになるまで108年もの歳月を要した。 |
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| ピンストライプ | |||
| ニューヨーク・ヤンキースのユニフォームのことを指す。1912年のニューヨーク・ハイランダーズの本拠地ユニフォームとして採用されてからほとんどデザイン変更をされていない。 他球団からヤンキースに移籍することを「ピンストライプに袖を通す」と表現する。 |
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| ふ | |||
|---|---|---|---|
| ファイナルボート | |||
| 2003年から2018年まで採用されていた、オールスター出場候補者から最後の1人を決める方法。通常の投票や監督推薦で選ばれなかった選手の中から各リーグ5人候補を立て、ファン投票を行っていた。 | |||
| ファイヤーセール | |||
| 主力選手を次々とトレードに出す行為。マイアミ・マーリンズがフロリダ時代から恒例行事のようにファイヤーセールを敢行している。総年俸削減が目的だが優勝争いを放棄することになるので批判を浴びている。 | |||
| ファンタジー・ベースボール | |||
| 実在する選手を揃えて仮想チームを作り、実際に残した選手の記録に基づいてポイント数を競うゲーム。無料のリーグもあれば有料で賞金付きのリーグもある。インターネットが大衆化してから急速に参加者が増えた。 | |||
| フィールディングバイブル賞 | |||
| レギュラーシーズンで各ポジションで最も守備が優れていた選手に贈られる賞であるが、ゴールドグラブ賞と違ってセイバーメトリクス系の守備指標を参考にして選ばれる。 打撃力を備えたユーティリティの重要性が増している状況を受けて、複数ポジションを守りながら常時出場する選手を対象としたマルチポジション部門が創設された。 ⇒ゴールドグラブ賞 |
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| フィールド・オブ・ドリームス | |||
| 1989年に公開された、ケビン・コスナー主演の野球を題材にした映画。 トウモロコシ畑を営む貧しい主人公が畑を野球場に造り替えると、ブラックソックス事件でMLBを永久追放になった”シューレス”ジョー・ジャクソンの亡霊が現れる。 |
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| フー・マンチュー髭 | |||
| イギリスの作家サックス・ ローマーが書いた創造上の中国人フー・マンチュー博士が生やしていたヒゲ。かつてメジャーリーガーの間で流行っていた時期があり、2020年現在の現役選手ではランディ・ドブナックが最も整ったフー・マンチュー髭を生やしている。 | |||
| フューチャーズ・ゲーム | |||
| マイナーリーグのオールスターゲームの名称。 | |||
| フライボール・レボリューション | |||
| MLBがスタットキャストを導入したことで打球の解析が進み、ホームランになりやすいスイングスピードと打球角度を心掛けるバッターが急増した現象。その結果2017年シーズンはホームランが増加しただけでなく、ゴロアウト率の低下や三振率の上昇が目立った。この傾向はMLBの歴史の中で大きな変化点になると考えられている。 | |||
| プラチナ・ゴールドグラブ賞 | |||
| ゴールドグラブ賞受賞者の中から1人、最も守備に秀でていた選手が選ばれる賞。 ⇒ゴールドグラブ賞 |
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| フラッグ・ディール | |||
| ポストシーズン進出を狙うチームがレギュラーシーズン中に戦力補強のために仕掛けるトレードのこと。負けが込んでシーズン終了が見えているチームから主力選手をもらうかわりに有望株を含めた若手選手やボーナスプールを差し出す。1人に対して5人差し出した例もある。 | |||
| ブラックソックス事件 | |||
| 1919年のワールドシリーズでシカゴ・ホワイトソックスの選手だったジョー・ジャクソンら8選手が八百長疑惑で球界から永久追放された一連の騒動のこと。当時、ホワイトソックスはチャンピオン確実と見られていたが、処遇に対する不満からシンシナティ・レッズとのワールドシリーズで八百長を働いたとされた。 | |||
| プラトーン | |||
| 野手の起用法のひとつで、相手投手や試合展開に応じて2人の選手を使い分けること。同一ポジションで打力が近い右打ち1人・左打ち1人を相手投手の利き腕によって変えるのが主流。 打力があっても明確な弱点があり、レギュラーになるのに物足りない打者がこの戦術で使われることが多い。 |
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| フランチャイズ・プレイヤー | |||
| 1つの球団で活躍し続ける数少ない選手のこと。 ⇒ジャーニーマン |
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| フリーウェイ・シリーズ | |||
| 同じロサンゼルスを本拠地にもつロサンゼルス・ドジャースとエンジェルスの交流戦のこと。ドジャースタジアムとエンジェルスタジアムが高速道路で結ばれているのが由来。 | |||
| フリーズ | |||
| アトランタ・ブレーブスの試合中の催しで走る全身タイツの男。中身はブレーブスのグラウンドキーパーであるナイジェル・タルトン氏で、大学生のときに陸上選手として活躍していた。2017年にファンと競争して勝った動画が話題となり一躍時の人となった。 | |||
| フリースウィンガー | |||
| コースを絞らず積極的に打ちに行くタイプの打者。ボールゾーンに逃げる変化球に手が出やすため出塁率が低い。パワーヒッターではないフリースウィンガーはOPSが相当低くなり、マネーボールが一般的になってからは特に評価されにくいタイプの打者となっている。 | |||
| ブリーチャー・クリーチャー | |||
| ヤンキースタジアムのライト席にいる過激なファンのこと。ブリーチャーは外野スタンドの最も安い席で、ガラの悪い野蛮な貧乏人といった侮蔑的な意味合いがある。実際、この席だけはスタジアムの設計上ほかの席とは隔離されており、警官の配置が多い。アルコールもブリーチャーでは販売が禁止されている(なので飲んでから来場する)。 2010年代に入ってリーダー格だった男が来なくなり、彼らはだいぶ大人しくなった。 |
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| プルヒッター | |||
| 引っ張る方向に強い打球を放つ打者。ライン際に打球が集中してしまうことで極端な守備シフトを敷かれやすい。 | |||
| ブルペン | |||
| 球場内にある投球練習用の場所のこと。転じてリリーフ陣のことをブルペンというようになった。 | |||
| ブルペン・デイ | |||
| 本来は中継ぎの役割の投手を先発投手に立て、全員リリーフ投手で継投する試合のこと。2番手に長いイニングを投げさせるオープナー戦術と違い、どの投手も1~2イニング程度で交代させる。 ⇒オープナー |
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| プレイヤーズ・ウィークエンド | |||
| 2017年から始まった試み。選手が個性を出せるように用具のルールを緩和し、ニックネームがプリントされたユニフォームで試合を行う。 近年、アメリカでは若者の野球離れが目立っており、危機感を抱いているMLB機構や選手達による打開策の一環として企画された。 |
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| ブレーキングボール | |||
| カーブやスライダーなどの変化球のこと。カットボールやツーシームはブレーキングボールではなく速球系(ファストボール)に分類される。 | |||
| フレーミング | |||
| 捕手の能力のひとつで、臭い球(ストライクゾーンぎりぎりの球)を球審にストライクとコールさせる技術のこと。近年はこの能力も数値化されている。 | |||
| プロスペクト | |||
| メジャーリーグで実績を残す能力があると見込まれている選手のこと。有望株。マイナーリーガーだけでなくメジャー経験があっても新人王資格を持つ選手も含まれる。とりわけ大成を期待される選手はトッププロスペクトと呼ばれる。 | |||
| フロリダ・ステートリーグ | |||
| シングルAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。2020年まではアドバンスドAにクラスされていた。12球団すべてフロリダ州内に本拠地を置いている。 | |||
| フロンティア・リーグ | |||
| 独立リーグのひとつ。1993年に設立された。選手の年齢やMLBでのプレイ経験に対して厳しい制限があり、MLBのドラフトに漏れた若手主体のチーム構成になっている。 2019年9月にはMLBから”パートナーリーグ”に認定され、独立リーグながらMLBと協力して運営していくことになった。また、10月には同じ独立リーグのカンナムリーグを吸収合併した。 ⇒独立リーグ ⇒カナディアン・アメリカンリーグ |
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| へ | |||
|---|---|---|---|
| ベアハンドキャッチ | |||
| 素手でボールをとること。 | |||
| ペイオフピッチ | |||
| フルカウントのこと。 | |||
| ベイブリッジ・シリーズ | |||
| オークランド・アスレチックスとサンフランシスコ・ジャイアンツの交流戦のこと。両チームの本拠地がサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジという橋でつながっていることが由来。 | |||
| ベネズエラン・サマーリーグ | |||
| 2015年までベネズエラで行われていたリーグ組織。ドミニカン・サマーリーグと同じくMLB傘下のルーキーリーグにクラスされていたが、2000年代後半あたりから撤退するMLB球団が増えていった。 | |||
| ベルトウェイ・シリーズ | |||
| ボルティモア・オリオールズとワシントン・ナショナルズの交流戦のこと。オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズとナショナル・スタジアムは車で約61kmしか離れておらず、高速道路(ベルトウェイ)に乗って容易に行き来できる場所にあることが由来。ただし、両球団にそれほど因縁はなく、サブウェイ・シリーズのような燃え上がる対戦カードに比べると距離が近いだけで名付けられているフシがある。 | |||
| ベンチコーチ | |||
| 監督の参謀的な役割を持つコーチ。プロ野球でいうヘッドコーチ。 | |||
| ほ | |||
|---|---|---|---|
| ボーナスプール(インターナショナル・ボーナスプール | |||
| メジャー球団毎にそれぞれ認められている、ドラフト対象外の海外アマチュア選手との契約金総額。ボーナスプールをトレードの駒として使うこともできる。 | |||
| ホームランダービー | |||
| オールスターの前日の夜に行われる、選ばれた選手同士でホームランの本数を競うイベント。2019年から賞金が100万ドルに引き上げられた。 | |||
| ボールパーク | |||
| 野球場のこと。”スタジアム”はヤンキー・スタジアムやドジャースタジアムのように固有名詞で使われる。 | |||
| ポスティングシステム | |||
| 日本のプロ野球で海外FA権を持たない選手でも、所属球団の許可を得てMLB球団と契約交渉できる制度。1998年より入札制度として施行され、2012年に問題点を修正した新制度となった。 なお、MLBとKBO(韓国)の間にも似た制度がある。 |
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| ポストシーズン | |||
| レギュラーシーズン終了後に行なわれるプレーオフのこと。Wild Card Game, Division Series, League Championship Series, World Seriesがある。 | |||
| ボブルヘッド人形 | |||
| 選手をかたどった首振り人形。本人と似ている人形は少ない。 | |||
| ボラス案件 | |||
| 敏腕エージェントとして有名なスコット・ボラス、またはボラス・コーポレーションが代理人を務めるFA選手のこと。巨額契約になるのを嫌ってボラス案件には手を出さない方針の球団もある。 | |||
| ボルティモア・チョップ | |||
| ホームベース付近でボールが地面にたたきつけられて高く跳ねる打球のこと。1890年代に旧ボルティモア・オリオールズがこの打法を編み出し、得点を量産したとされている。 | |||