MLB用語 – あ行


アイブラック
野手が目の下に付けている黒いアレ。グリスとステッカーの2種類があり、太陽や照明の眩しさを軽減させるのが目的。たまに投手が付けているのも見かける。
ファッション性という一面もあり、新人ががっつりアイブラックをしていると先輩から洗礼を浴びることもある。
アウトピッチ
ピッチャーの決め球。ウィニングショット。
≒マネーピッチ。
アウトライト
球団がメジャー40人枠に入っている選手をロースターから外し、所定の手続きを経てマイナーへ送ること。DFAは単に40人枠から外す行為のことを指す。
所定の手続きとは、この用語集DFAの項の③に該当する。DFAした選手を7日以内にアウトライト・ウェイバーにかけ、他球団からクレーム(指名)を受けずにウェイバーを通過させる必要がある。また拒否権のある選手なら同意を得るところまでを経なければならない。
DFA
クレイムオフ契約
アクティブ・ロースター
ベンチ入りできる選手登録枠。アクティブ・ロースターに登録するためには必ず40人枠に入れなければならない。
かつてはレギュラーシーズン開幕日から8月末日は25人、9月1日から翌年のレギュラーシーズン開幕戦の前日は40人であったが、2020年からそれぞれ26人枠、28人枠に変更になった。
セプテンバー・コールアップ
ロースター(40人枠)
アシスト
捕殺。
外野手の場合、アシスト数が多い選手は肩が強いと言えるが、イチローやブラディミール・ゲレーロのように超一流の強肩外野手の場合はランナーが進塁を自重するためアシスト数は少なくなる。
内野手であれば守備範囲の広く・連係プレーのうまい選手はアシスト数が多くなる。
アスタリスク
薬物疑惑のあるバリー・ボンズの通算762本塁打を歴代最多記録とは認めず、あくまで参考記録として扱うこと。また、サイン盗みを行っていたアストロズも2017年のワールドチャンピオンにアスタリスクを付けるべき、との意見も多い。
アトランティック・リーグ
独立リーグのひとつ。1998年よりリーグ戦が行われている。MLB球団と契約できずに流れ着いた選手が多く在籍している。
独立リーグ
アパラチアンリーグ
かつてルーキー・アドバンストにクラスされていたMLB傘下のリーグ組織のひとつ。2020年のマイナーリーグ再編に伴い廃止された。
アメリカン・アソシエーション
独立リーグのひとつ。別の独立リーグを脱退したチームで結成され、2006年よりリーグ戦が始まった。所属球団は2018年現在で12球団あり、テキサス州からウィニペグ(カナダ)まで南北方向に広範囲に分布している。2019年9月にはパイオニア・リーグとともにMLBから”パートナーリーグ”に認定され、独立リーグながらMLBと協力して運営していくことになった。
独立リーグ
アメリカン・リーグ
メジャーリーグを構成する2つのリーグのひとつでア・リーグと略す。指名打者制度がある。2013年にアストロズがナ・リーグから移転して以降15球団となっている。
ナショナルリーグ
アリゾナ・フォールリーグ
各MLB球団が若手を出し合って毎年10~11月に行うウィンターリーグの一種。アリゾナ秋季リーグと訳される。ここで結果を残した選手が翌年ブレイクする傾向がある。
ウィンターリーグ
アリゾナ・コンプレックスリーグ
ルーキーリーグにクラスされるリーグ組織のひとつ。以前はアリゾナリーグと呼ばれていたが、2020年のマイナーリーグ再編により名称変更された。
アンリトン・ルール
Unwritten rules
野球規則には書かれていないがグラウンド上で守らなければいけない不文律のこと。大量点差で盗塁を企図してはいけない、ノーヒッターを破るためのセーフティバントを試みてはいけない、などがある。これを破ったことで報復死球から乱闘に発展することが度々起きている。
イースタンリーグ
AAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。アメリカ北東部に球団が集中している。
イーファスピッチ
ピッチャーがバッターの打ち気を削ぐために投げる、山なりの超スローボールのこと。
イニングイーター
毎年200イニングを投げ続ける耐久性に優れた先発投手のこと。イニングを稼いでくれるが貯金を積み上げるだけの支配力は持っていない、というネガティブな意味を含んで使われることもある。
イマキュレイト・イニング
1イニングを3者連続3球三振で片づけること。
インターナショナルリーグ
AAAにクラスされるMLB傘下のリーグ組織のひとつ。その歴史は古く1884年から続いている。
インターリーグ
1997年から始まったア・リーグとナ・リーグのチーム同士が対戦するレギュラーシーズン中の公式戦のこと。交流戦。
以前は特定の期間に一斉に実施されていたが、2013年のヒューストン・アストロズがア・リーグに移籍したことで両リーグともに15球団ずつとなったため、以降は基本的に毎日1試合交流戦が行われるようになった。
ウィンターミーティング
毎年12月に各球団のGM以下編成に関わる人間と選手の代理人などが一堂に会し、トレード交渉やFA選手の契約が行われる大規模な会議。
ウィンターリーグ
MLBがシーズンオフの時期に行われるリーグ戦のこと。
ウィンディシティ・クラシック
同じシカゴを本拠地にもつシカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックスの交流戦のこと。ミシガン湖から強風が吹き付けるシカゴがウィンディシティと呼ばれていることから。2球団のファンの仲は悪い。
ウェーバー
球団が選手の保有権を放棄した状態。選手がウェーバーに掛けられると、そのほかの球団がその選手を獲得することができる。
獲得球団が現れなかった場合は、①トレード②マイナーリーグへ降格③リリース(プロ野球でいう戦力外通告)のいずれかの手続きを踏む。
ウォーレン・スパーン賞
レギュラーシーズンで最も活躍した左投げの先発投手に与えられる賞。左腕としては最多の363勝を記録したウォーレン・スパーンを称え、1998年に設立された。
エクスパンション
球団数を増やすこと。直近では1998年にタンパベイ・デビルレイズとアリゾナ・ダイヤモンドバックスができた。
エドガー・マルティネス賞
レギュラーシーズンで最も優れた打撃成績を残した指名打者に与えられる賞。最優秀指名打者賞として設立されたこの賞は、2004年9月に指名打者の地位を確立する活躍を見せたエドガー・マルティネス(元マリナーズ)の功績を称えて「エドガー・マルティネス賞」に改称された。
エライアス・スポーツ・ビューロー
北米でスポーツのデータ提供サービスを行っている会社。MLBはエ社と公式記録の管理の専属契約をしている。旧来のFA制度においてタイプA・Bなど選手のランク付けをしていた。
大型扇風機
点差やアウトカウントに関係なくフルスイングをして三振の山を築くホームランバッターのこと。一発は魅力だが打線の切れ目になりがち。
オートマティック・スタート
フルカウントのためランナーが打球を確認する前に走ること。
オープナー
オープナー戦術で先発する投手のこと。普通のリリーバーと同じように1~2イニングほどしか投げない。
2018年にスターターを5人揃えられなかったレイズが採った苦肉の策だったが、90勝(72敗)と周囲の予想を超える好成績を収めたことで流行の兆しを見せている。
スターター
バルク・ガイ
オールスター
毎年7月に行われる、ア・ナ両リーグでファン投票や監督推薦で選ばれたチーム同士が戦う試合。メンバーは32人ずつ。2019年にファン投票による選出方法に変更があり、各ポジション別に投票数上位3人の中から”Election Day”で1番票を集めた選手が選ばれるようになった。
オプトアウト
選手側の権利のひとつで、複数年契約の期間中に現契約を破棄できる権利のこと。契約を結んだ当初より年俸相場が上昇してバーゲン価格になってしまうのを防ぐためのしくみ。