過去のWBCより戦力的には劣っているが、国内リーグのオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)は11月~1月がシーズンのため、大会に向けたコンディション調整がしやすいのが強み。
▼目次 – オーストラリア代表選手一覧 【1.投手】 【2.捕手】 【3.内野手】 【4.外野手】 【5.監督・コーチ】 【6.参加できなかった有力選手】 |
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過去のWBCより戦力的には劣っているが、国内リーグのオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)は11月~1月がシーズンのため、大会に向けたコンディション調整がしやすいのが強み。
▼目次 – オーストラリア代表選手一覧 【1.投手】 【2.捕手】 【3.内野手】 【4.外野手】 【5.監督・コーチ】 【6.参加できなかった有力選手】 |
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中国は野球後進国ながらWBC全大会に参加し、2013・17年に1勝ずつを挙げた。しかし、ここ何年にも渡って国際大会に不参加を決め込み、WBSCの世界ランキングは参加国中最下位の30位まで下落。選手の成長も鈍化している。 むしろ9月に行われる杭州アジア大会に全力を注ぐつもりのようで、WBCはその準備期間と捉えられている。実力だけでなく本気度も低い。 数少ない見どころは、投手は朱権とアラン・カーター、野手では元ソフトバンク・ホークスの”ミギータ”真砂。
▼目次 – 中国代表選手一覧 【1.投手】 【2.捕手】 【3.内野手】 【4.外野手】 【5.監督・コーチ】 【6.参加できなかった有力選手】 |
WBC2006・09年大会で準優勝の強豪も、ここ2大会は1次ラウンドで敗退している韓国代表。メジャーリーグ経験者が多数参加しているが、最も招集したかったキーマンたちを入れられなかった。グループB突破は間違いないが投手陣が不安。トミー・ジョン手術のリハビリ中の柳賢振は仕方ないとして、昨季KBO最優秀投手の安佑鎭を招集できなかったのが痛い。韓国球界のスター選手となった李政厚と、トミー・エドマンと金河成の今大会最高の二遊間コンビは熱い。
▼目次 – 韓国代表選手一覧 【1.投手】 【2.捕手】 【3.内野手】 【4.外野手】 【5.監督・コーチ】 【6.参加できなかった有力選手】 |
WBC開催まであと1カ月少し。本戦参加国の代表メンバーが徐々に固まってきた。MLB名鑑.comは選手名鑑という位置づけなので、各国のロスター入りメンバーを選手名鑑らしく紹介していきたい。
まずは合宿参加メンバーが先んじて決まった台湾代表から。
台湾系アメリカ人メジャーリーガーに代表入りを打診したが断われ、台湾国内リーグ中心の選手構成となった。マイナーリーガーもトリプルAレベルの選手は不在。俄然プールA突破の有力候補に挙げられているものの激戦が予想され、過去の大会のようには勝ち抜けないかもしれない。
▼目次 – 代表合宿参加者36名の一覧 【1.捕手】 【2.内野手】 【3.外野手】 【4.投手】 【5.監督・コーチ】 |
【内野手】 |
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1 鄭宗哲(パイレーツ傘下A) |
ピッツバーグ・パイレーツのシングルAに所属する韋駄天遊撃手。小学校時代は陸上の中距離走の全国大会に出場したほど脚が速い。170cm・69kgの体格のせいで過小評価されているがマイナーでの打撃成績は優秀。選球眼に優れているうえ意外にパンチ力があり、守備範囲と肩もハイレベル。 昨季のスプリングトレーニング中に筒香嘉智からバットとバチグロをプレゼントされたことで話題になった。読み方は「チェン・ツェンチー」 |
5 林子偉(オークランド/豪州(NZL)) |
CPBL(台湾プロ野球)の球団を経ずに直接レッドソックスと契約した内野手。2017年にメジャー初出場。初打点はダルビッシュ有から記録している。長いことレッドソックスからチャンスをもらい続けたが芽が出ず、2021年以降は流離(さすらい)の身となっている。ポジションは二遊間とサードを守れる。2020年にはチーム事情で台湾人メジャーリーガー初となるキャッチャーをやらされたことがある。 読み方は「リン・ズーウェイ」。アメリカでのあだ名はツナミだった。 |
6 王威晨(中信兄弟/台湾) |
パワー以外の4ツールに秀でる三塁手。高打率を見込めるコンタクトスキルと盗塁王受賞歴のあるスピードに加え、2019年から4年連続でゴールドグラブ獲得の安定した守備力も兼ね備えている。父親の王光輝も台湾の元スター選手で、父に憧れて野球を始めた。 読み方は「ワン・ウェイチェン」 |
18 張育成(FA/前レッドソックス) |
台湾人では初めてメジャー通算100安打を放った内野手。高校卒業後にクリーブランド・インディアンスと契約を交わし、2019年にメジャーデビューした。2022年は4球団をDFAとなり、今季も現時点で所属先は未定でありメジャーリーグ生活の岐路に立たされている。一度代表入りを断っているが粘り強い打診を受けて合宿への参加が決まった。 読み方は「チャン・ユーチェン」だがメジャーではユー・チャンと縮めて呼ばれている。 |
39 呉念庭(西武ライオンズ) |
西武ライオンズに所属する若手内野手。岡山県の高校に留学し、高校卒業年に四国アイランドリーグの球団からドラフト指名を受けるもプレーせず第一工業大学に進学、その後西武ライオンズに入団した。台北市出身だが日本の高校・大学に在籍したため外国人枠を外れている。遠投110m、50m走5秒8の優れたスペックだけでなく、広角に打てる技術と内野全ポジションにレフトをこなすユーティリティ性も魅力。 WBCでは主にファーストを守るか。読み方は「ウー・ネンティン」 |
46 范国宸(富邦/台湾) |
ここ2年進化を続ける身体能力に優れた一塁手。球団で長く正一塁手としてプレーしていた林益全(リン・イーチェン=12年連続で打率3割超を記録)の後継者としてファンから期待され、2021年にレギュラー格に成長。続く昨季は初のオールスターに選出、ゴールドグラブ賞とベストテンのダブル受賞を果たした。 打撃では投高打低のシーズンのなか2年連続で9本塁打を記録。選球眼がイマイチなのと一塁手専任であればもう少し長打が欲しい。守備は両コーナーを守れることになっているが、2020年にはサードで.780の悲惨な守備率を残している。 読み方は「ファン・クォチェン」 |
83 林立(楽天/台湾) |
昨季、台湾リーグでMVPを獲得したスター選手。台湾原住民族のアミ族出身。「台湾の山田哲人」と呼ばれている。2019年にレギュラーを掴み取ると昨季は大ブレイク。打率.335・83打点を記録し首位打者と最多打点の二冠を獲得。ホームランも最多タイの14本を放ったが、積み上げ系のタイトルは打席数が少ない選手が優先されるという独自ルールのせいで三冠王を逃している。 読み方は「リン・リー」。CPBLでは二塁手での出場が多いが、WBCでは手薄な外野を守るかもしれない。 |
90 江坤宇(中信兄弟/台湾) |
中信兄弟の若き主力選手。高卒で2018年に中信兄弟に入団し、20年に正遊撃手の座を勝ち取ると3年連続でゴールドグラブ賞を受賞。ベストテンは昨季まで2年連続選出と、台湾を代表する内野手に成長した。 読み方は「ジャン・コンユ」 |
98 岳東華(中信兄弟/台湾) |
総合力が高いユーティリティプレイヤー。打率・長打ともに見込める打力を期待されたが戦線離脱するケガが多く能力を活かしきれていない。↑で書いた江坤宇との正遊撃手争いに敗れ、ポジションを求めてユーティリティに転身した。遊撃手のほか二塁と三塁、外野3ポジションで出場可能。 3兄弟の長男で、2019年に三男・政華が入団し5組目の”中信兄弟”の兄弟選手になり、21年には次男の少華がCPBL入りしたことでCPBL史上3組目の3兄弟が誕生した。 読み方は「ユエ・ドンファ」。 |
【外野手】 |
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2 郭天信(味全/台湾) |
2年連続で打率3割を記録している新進気鋭の若手外野手。2000年生まれ。高校卒業後に直接メジャー球団と契約しようとしたが、国際FAに必要な手続きが出来ずに断念。大学に1年籍を置いて台湾球界入りした過去がある。 読み方は「クオ・テンシン」ニックネームは”テン兄”。 |
9 王柏融(日本ハム・ファイターズ) |
日本ハム・ファイターズに所属する台湾球界の至宝。CPBLでは歴代最高の打率.414、初の200本安打、台湾人初の三冠王など数々の偉業を成し遂げ、日本球界に挑戦。ポスティングシステムを利用し日本ハムに入団するが、日本では苦戦が続き今季から育成契約として再スタートを切ることになった。 読み方は「ワン・ボーロン」。2017年のWBCの時は所属球団が選手の派遣をボイコットしたため、今回が初めてのWBC参加となる。 |
12 陳晨威(楽天/台湾) |
昨季のCPBLで盗塁王に輝いたスピードスター。高雄市出身。守備でも内外野全ポジションを守れる有用性がある。中学時代は身長が145cmしかなかったが高校生の時に急激に伸び180cmに達した。 読み方は「チェン・チェンウェイ」 |
24 陳傑憲(統一/台湾) |
台湾球界きってのイケメンとして知られる外野手。台湾の俳優のニッキー・ウー(呉奇隆)激似と言われ高い人気を誇っている。かつてはショートを守っていたが拙守が続き外野に転向し、昨季はベストテンとゴールドグラブのダブル受賞を成し遂げた。 父親の薦めで日本に留学し、高校3年間を岡山共生高校(※呉念庭と同じ高校)で過ごした。読み方は「チェン・ジェシェン」 |
35 成晉(楽天/台湾) |
見た目とプレイスタイルのギャップが大きい外野手。幼少期から体格に恵まれリトルリーグ(小学校)時代に120km/h超、高校時代には145km/hの速球を投げる逸材と注目を集めていた。ラミゴ(現楽天モンキーズ)に投手として入団後まもなく外野手に転向した。 184cm90kgと大柄だがパワーに欠ける反面、俊足かつバントが得意。昨季はほぼ三冠王の林立に次ぐ打率.316を記録した。 読み方は「チェン・ジン」 |
77 林安可(統一/台湾) |
台湾代表の中でも指折りのパワーヒッター。2020年に王柏融が持っていた新人のホームラン記録を塗り替える32本塁打を放ち新人王・ホームラン王を獲得。昨季は手首を骨折して長期離脱を余儀なくされたが、プロ入り後に二刀流にチャレンジするほどスケールがデカく、対戦相手にとっては警戒すべき存在だ。 統一ライオンズに入る前の2018年に楽天イーグルスの入団テストを受けに来日したことがあるが、左ヒジの状態を懸念され契約を見送られた。 読み方は「リン・アンクゥ」。母親がアルゼンチン人。昨年9月に予選を控えたアルゼンチン代表チームからオファーがあったが、故障明けであることを理由に断っている。 |
by【MLB名鑑.com専属コラムニスト】デッドボーラー
WBC開催まであと1カ月少し。本戦参加国の代表メンバーが徐々に固まってきた。MLB名鑑.comは選手名鑑という位置づけなので、各国のロスター入りメンバーを選手名鑑らしく紹介していきたい。
まずは合宿参加メンバーが先んじて決まった台湾代表から順次アップロードしていく。
プールA |
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1.台湾 https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster01/
2.オランダ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster02/ 3.キューバ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster03/ 4.イタリア https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster04/ 5.パナマ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster05/ |
プールB |
6.日本
7.韓国 https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster07/ 8.オーストラリア https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster08/ 9.中国 https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster09/ 10.チェコ |
プールC |
11.アメリカ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster11/
12.メキシコ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster12/ 13.コロンビア 14.カナダ 15.イギリス |
プールC |
16.プエルトリコ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster16/
17.ベネズエラ https://mlbmeikan.com/wbc2023-roster17/ 18.ドミニカ共和国 19.イスラエル 20.ニカラグア |
by【MLB名鑑.com専属コラムニスト】デッドボーラー