【確定版】WBC2026 イタリア代表メンバー一覧|選手名鑑


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最終更新日:2026/3/7

【寸評】前回大会ではアメリカ人選手の大量起用によって議論を呼んだイタリア代表。その流れを受け、サルベリ新監督がイタリア色を強める方針を示していた。しかし蓋を開けてみれば、今回も実力あるアメリカ人メジャーリーガーを多数招集し、むしろ戦力的には前回以上の布陣となった。

 打線・投手陣ともに駒は揃い、チーム力自体は確実に底上げされている。ただし、同組にアメリカ・メキシコの2強がおり、今大会はグループ分けに恵まれなかった。

▼目次 – イタリア代表選手一覧
【先発】
アーロン・ノラサミュエル・アルデゲリマイケル・ロレンゼンゴードン・グラセフォアレッサンドロ・エルコラーニディラン・デルシアガブリエーレ・クアットリーニ

【リリーバー】
マシュー・フェスタグレッグ・ワイサートカイル・ニコラスアレック・ジェイコブジョー・ラソーサロン・マリナチオダン・アルタビラアダム・オッタビーノ

【二刀流?】
ジャック・カグリオーン

【捕手】
カイル・ティールアルベルト・ミネオ

【内野手/ユーティリティ】
ジョン・バーティマイルズ・マストロブオニザック・デゼンゾトーマス・サジェーシービニー・パスカンティーノサム・アントナッチアンドリュー・フィッシャージャコニーノ・ラザラチナ

【外野手】
ジェイコブ・マーシーニック・モラビトドミニク・キャンゾーンダンテ・ノリ

【指名投手枠】
Matteo Bocchiジョナ・ディポトジョー・ジェイクスクラウディオ・スコッティ / そのほかの投手

【不参加、選考漏れ】
チェイス・バーンズブレット・サリバンニッキー・ロペスサル・フレリック

【監督/主なコーチ/GM】
フランシスコ・サルベリホルヘ・ポサダフランク・メネキーノアレッサンドロ・マエストリ

――――――――――――――――――――――――
【参考1:過去の名選手】
レノ・ベルトイアマイク・ピアザアレックス・リディマルテン・ガスパリーニ

【参考2:日本に来た助っ人外国人】
アレッサンドロ・マエストリ / レノ・ベルトイアスティーブン・ラム

◇先発
27 アーロン・ノラ (フィラデルフィア・フィリーズ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1993年6月4日生/出身地:アメリカ合衆国 ルイジアナ州バトンルージュ
オールスターx1
 今年1月後半になって突如イタリア代表の有力候補に浮上。過去のWBCでは名前が挙がったことはなく、メンバー入りに唐突感はあったがイタリアとしては大きな戦力アップに。言われてみれば、確かにイタリア人っぽい顔立ちをしている。

 昨季は久々に大きく成績を落としたが、きっと復調するはず。球速はメジャー平均を下回りながら、三振も奪える投球術を持っている。昨季終了時点で通算rWARは34.9。2018年に17勝6敗・防御率2.37を記録した際には、両リーグ最高となるrWAR9.7をマークしている。

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12 サミュエル・アルデゲリ (ロサンゼルス・エンゼルス)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
2001年9月19日生/出身地:イタリア ヴェローナ
 イタリア本土出身ではひさびさのメジャーリーガー誕生となった左腕投手。MLBデビューの2024年に挙げたメジャー初勝利は、イタリア出身選手では70年ぶりの勝利投手だった。

 ファストボールはメジャー平均レベルの150km/h前半を計時する。イタリア代表としては大事な試合で使いたいところ。

24 マイケル・ロレンゼン (コロラド・ロッキーズ)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1992年1月4日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州アナハイム
オールスターx1
 レッズ在籍時の2021年までリリーフ兼外野手として出場し、翌年から先発投手へ本格転向した“元二刀流”。2022年にはエンゼルスで大谷翔平とチームメイトだったことで日本のファンにも馴染みがある。年齢的にはベテランの域だが、依然としてMLB平均以上の球速を投げ込めるタフな右腕だ。

 アメリカ人だが母がメキシコ出身のハーフで、今大会はメキシコ代表入りが噂されていた。ポストシーズンではリリーフ起用メインではあるが好投しており、大舞台慣れという点でも期待できる。

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44 ゴードン・グラセフォ (セントルイス・カージナルス)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
2000年3月17日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州ウェイン
 メジャー昇格前に有望株ランキング全体100位以内に入っていた先発投手。エース候補と言われていたが、メジャーデビュー後はリリーフ起用が増えている。

21 アレッサンドロ・エルコラーニ (パイレーツ傘下AA)
21歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2004年4月20日生/出身地:サンマリノ ボルゴ・マッジョーレ
 人口約3万3,000人の小国・サンマリノ出身というバズ要素を持つマイナーリーガー。現在は2Aまで昇格し、メジャーも射程圏内に入ってきた。

 6歳で野球を始め、15歳のときに出場した欧州選手権でメジャーのスカウトの目に留まった。Baseball-ReferenceのブルペンWikiによると、父親はサンマリノ野球ソフトボール連盟の会長を務めていたとも記されている。

22 ディラン・デルシア (ガーディアンズ傘下AA)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2000年8月1日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州デイトナビーチ
 ミシシッピ大学のエースとして君臨していたマイナーリーガー。大学では初のカレッジワールドシリーズ制覇に導き、自身もMVPを受賞。全米から注目を集めた。

 プロ入り直後にトミー・ジョン手術を受けた影響で現在は2Aにいるが、これからメジャー昇格が期待できる逸材だ。

80 ガブリエーレ・クアットリーニ
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1996年7月18日生/出身地:イタリア ポテンツァ・ピチェーナ
 純血イタリア人では有数の実力者。兄ミケレとともにセリアAで活躍している。地方出身ながらも国内トップリーグに登りつめたことで、若手選手の模範として崇められている。

 
◇リリーバー
52 マシュー・フェスタ (クリーブランド・ガーディアンズ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年3月11日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブルックリン
WBC2023
 ニューヨークのブルックリン出身のメジャーリーガー。メジャーデビューは2018年、メジャーに上がれないシーズンもあったが、イタリア代表候補の中では豊富な実績を持っている。

 ここ2大会はいずれもWBC前年に好成績を残しており、2022年は53試合登板で勝ちパターンでも起用。昨季はキャリアハイとなる63試合に登板した。肘の故障を経てスライダーに磨きがかかり、投球の幅も広がっている。

 かつてはマット・フェスタの登録名だったが、前回WBCの直前から”マシュー”に変更した。奥さんはFOXニュースのレポーターをしている。

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57 グレッグ・ワイサート (ボストン・レッドソックス)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1995年2月4日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ベイショア
 2024年にレッドソックスに来てから覚醒したリリーフ投手。メジャー平均以上の球威があるが、レッドソックス移籍後に制球力が向上。スライダーのほかにカットボールやチェンジアップも使いこなす。特に右打者をよく抑えている。

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19 カイル・ニコラス (ピッツバーグ・パイレーツ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年2月22日生/出身地:アメリカ合衆国 オハイオ州マシロン
 2023年にメジャーデビューしたリリーフ投手。ここ2年で82試合に登板している。コントロールは怪しいが、右打者へのスライダーはメジャーでも通用している。

37 アレック・ジェイコブ (サンディエゴ・パドレス)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投左打
1998年6月16日生/出身地:アメリカ合衆国 ワシントン州スポケーン
 サイドハンドの独特フォームは、初見の打者を苦しめること間違いなし。昨季は打たれたが、2024年は緩急と制球力がうまくかみ合い、安定した投球を見せた。

75 ジョー・ラソーサ (ピッツバーグ・パイレーツ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1998年4月29日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州マウントキスコ
WBC2023
 196cm・97kgの恵まれた体格を持つイケメンのリリーフ左腕。前回WBCでは打ち取ったあとの雄叫び&ガッツポーズが派手過ぎて、WBCの名場面トップ10にランクインした。

 体格はいいが、フォーシームの球速はメジャー平均を少し下回る93マイル程度。与四球こそ少ないがコマンドはそれほど優れておらず、メジャー定着はちょっと厳しいかもしれない。

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97 ロン・マリナチオ (サンディエゴ・パドレス)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1995年7月1日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州トムスリバー
 2024年までヤンキースで投げていたリリーフ右腕。複数球団を経てパドレスのブルペンの一角を担っているが、最近は3Aでのプレー時間が増えてきている。イタリア代表では勝ちパ候補。

53 ダン・アルタビラ (ツインズ傘下AAA)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1992年9月8日生/出身地:アメリカ合衆国 ペンシルベニア州マッキーズポート
 マリナーズ時代に5シーズンをメジャーで投げていたリリーフ右腕。ベテランとなった今もファストボールは常時155km/hを計時するが、スライダーに依存しがち。

 2021年にトミー・ジョン手術を受けた影響でしばらく実戦から遠ざかり、昨季は3年ぶりにメジャー復帰。しかし、シーズン初登板で6失点と打ち込まれる苦しいスタートだった。

 イタリア系アメリカ人で、第4回WBC(2017年)の際にはイタリア代表入りの打診を受けたことがある。また、一昨年のプレミア12ではアメリカ代表として出場した。

0 アダム・オッタビーノ (FA)
40歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投両打
1985年11月22日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
WBC2009 WBC2023
 フリスビーのように大きく曲がるスライダーを身につけ、有名になったベテランリリーバー。ツーシームとスライダーを組み合わせ、左右に揺さぶる投球を基本とする。

 2009年のWBCでイタリア代表に選ばれている出場したが、前回大会ではアメリカ代表として出場。国が変わっても背番号「0」を変わらず着用している。

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◇二刀流?
14 ジャック・カグリオーン (カンザスシティ・ロイヤルズ)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、先発 左投左打
2003年2月9日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ
 強豪フロリダ大学時代に二刀流をこなし、メディアから『ジャックタニ』と持て囃された超有望株。もともと打撃寄りの二刀流だったため、プロ入り後は一塁手として育成されている。個人的にはWBCで二刀流デビューをしてもらいたいと期待している。

 母親がプエルトリカン、父親がイタリア出身。プエルトリコよりも早い段階からイタリア野球協会がリクルートし続けていて、本人もそれを粋に感じたのか、イタリア代表を選択した。

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◇捕手
3 カイル・ティール (シカゴ・ホワイトソックス)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投左打
2002年2月15日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州リッジウッド
 ギャレット・クロシェを巡る大型トレードのメインピースとしてホワイトソックスへ移籍した超有望株。メジャーデビューとなった昨季は出場試合数がシーズンの半分以下にもかかわらず rWAR1.9 を記録する活躍。ローガン・オホッピーとともに、今年に入ってからイタリア代表入りを噂されるようになっていた。

 野球だけでなく音楽の才能にも長け、ベースやギターにウクレレを演奏する。大学時代の同僚からDJと呼ばれていた。

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36 アルベルト・ミネオ
31歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投左打
1994年7月23日生/出身地:イタリア ゴリツィア
WBC2023
 イタリアで生まれ、現在はセリエAで野球を続ける元マイナーリーガー。2012年に17歳のときにルーキーリーグでスタートし、最高で3Aまでは到達したがマイナー上位では苦しんだ。

 
◇内野手/ユーティリティ
1 ジョン・バーティ (FA)
36歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1990年1月22日生/出身地:アメリカ合衆国 ミシガン州トロイ
盗塁王x1
 2022年にナ・リーグ盗塁王に輝いたユーティリティプレイヤー。守備では二塁・三塁・遊撃だけでなく外野もこなす。

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2 マイルズ・マストロブオニ (シアトル・マリナーズ)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、二塁手 右投左打
1995年10月31日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンラモン
WBC2023
 好守巧打の内野手。空振りしない打撃技術を持つが、パワーレスなのが最大の弱点となっている。守備では二遊間だけでなく内外野どこでも可能なので、打撃不振でもトレードの引き合いが結構ある。

 かつてはレイズ傘下の有望株の1人だった。だが当時からマイナーの宝庫だったレイズでは埋もれ、人員整理のため放出されてしまった。現在はベンチ要員としてマリナーズに在籍している。

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4 ザック・デゼンゾ (ヒューストン・アストロズ)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手、一塁手、三塁手 右投右打
2000年5月11日生/出身地:アメリカ合衆国 オハイオ州カントン
 ドラフト12巡目でのプロ入りだが、メジャー昇格直前にプロスペクトランキング全体40位に入ったパワー系有望株。マイナーではショートを守ることもあったが、メジャーでは外野に挑戦。チーム内で「学習能力の高い選手」として高評価を受けている。

6 トーマス・サジェーシー (セントルイス・カージナルス)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
2002年4月10日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州カールスバッド
 二遊間や三塁を守る有望株。高いバッティングスキルと広い守備範囲を誇り、将来的にはユーティリティとしてメジャーに定着する可能性がある。彼がイタリア系のルーツを持つことは、あまり知られていなかった。

9 ビニー・パスカンティーノ (カンザスシティ・ロイヤルズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 左投左打
1997年10月10日生/出身地:アメリカ合衆国 バージニア州リッチモンド
WBC2023
 プロ入りはドラフト11巡目だったが、2022年にメジャーデビューするといきなり打率.295・10本塁打・OPS.832の好成績をマーク。不振に陥りかけたシーズンもあったが、2025年には32本塁打。今やすっかりロイヤルズの主砲に成長した。

 193cm111kgの体格だが意外とパワー一辺倒ではなく、逆方向に打ち返す打撃技術を持っている。そして良いところでよく打つクラッチヒッターなのが高ポイントだ。

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10 サム・アントナッチ (ホワイトソックス傘下AA)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投左打
2003年2月6日生/出身地:アメリカ合衆国 イリノイ州スプリングフィールド
 パワーはないが選球眼が良いマイナーリーガー。WBC直前のオープン戦でOPS1.300超をマークしており、この勢いのまま活躍したいところだ。

 コミュニティカレッジ時代に学業成績が極めて優秀だったことで、少し話題に上がったことがあった。

11 アンドリュー・フィッシャー (ブリュワーズ傘下A+)
21歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、二塁手 右投左打
2004年5月25日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州ブリック
 昨季のドラフト1巡目指名選手。現在、Baseball Prospectusの有望株ランキング100位内に挙げられており、今後が楽しみな選手だ。

35 ジャコニーノ・ラザラチナ
22歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手、三塁手、リリーフ 右投右打
2003年8月21日生/出身地:ベネズエラ スクレ
 オンシーズンはイタリア国内でプレーする”三刀流”選手。内野手登録だがメインの三塁より捕手でスタメン出場することが多く、状況によってマウンドにも上がる。

 セリエAで打撃好調を保ち、昨年の欧州選手権でも活躍。その働きが評価され、栄えあるWBCロスター入りに繋がった。ちなみに欧州選手権では外野を守らされていた。

 
◇外野手
5 ジェイコブ・マーシー (マイアミ・マーリンズ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
2001年6月28日生/出身地:アメリカ合衆国 ミシガン州ディアボーン
 パドレス入団後、ルイス・アラエスのトレードの対価としてマーリンズへ移籍した外野手。昨季8月にメジャーデビューを果たすと、OPS.842を記録。シーズンの約3分の1程度の出場機会ながら rWAR1.9 を稼ぎ、強いインパクトを残した。

 弱点が少ないプレイヤーで、優れた選球眼と走力を兼ね備える。リードオフマンに最適な選手だ。

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7 ニック・モラビト (メッツ傘下AA)
22歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
2003年5月7日生/出身地:アメリカ合衆国 バージニア州マクリーン
 メッツの40人枠に入っている俊足外野手。2022年にドラフト2巡目補完指名でプロ入りし、一昨年はメッツ組織の最優秀選手に選ばれている。

 バッティングは出塁率の高い中距離ヒッタータイプ。将来はリードオフマンになることを期待されている。

8 ドミニク・キャンゾーン (シアトル・マリナーズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:右翼手、左翼手 右投左打
1997年8月16日生/出身地:アメリカ合衆国 オハイオ州クリーブランド
 2023年メジャーデビュー直後にマリナーズに移籍した外野手。守備はイマイチな打撃優位型の選手で、昨季は打率3割を達成。熾烈な右翼手のレギュラー争いをリードしている。

 なお、やや難読選手であり、Canzoneは「カンツォーネ」「ケンゾーン」など表記揺れが目立つ。

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16 ダンテ・ノリ (フィリーズ傘下AA)
21歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
2004年10月7日生/出身地:カナダ オンタリオ州トロント
 2024年ドラフト1巡目・全体27位指名の次世代型リードオフ候補。高校時代に5割近い打率を記録してミシガン州制覇、州MVPを受賞。ミシシッピ州立大進学が決まっていたが、高順位指名を受けてプロ入りした。

 韋駄天ぶりと広い守備範囲だけでなく、打撃でも優れた選球眼を持っている。母がイタリア出身。父はNBAでアシスタントコーチをしている。

 
◇指名投手枠
Matteo Bocchi
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年7月19日生/出身地:イタリア パルマ
WBC2023
 新型コロナ前後のシーズンにマイナーでプレーしたリリーフ投手。近年はセリエA・生まれ故郷のパルマに所属し、安定した成績を残している。前回WBCは代替選手としてメンバー入りした。

 なお、彼のファミリーネームは発音が難しいので、あえてアルファベット表記にしている。

ジョナ・ディポト (メキシカンリーグ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1996年9月3日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州クイーンズ
 父は元投手でマリナーズ球団幹部のジェリー・ディポト。3Aまで昇格したがメジャーに届かず、昨季は通年メキシカンリーグで過ごした。

ジョー・ジェイクス (メッツ傘下AAA)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1995年3月11日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州シュルーズベリー
 低いアングルから投げる変則左腕。2023年にメジャー昇格し23試合に登板も、2024年は炎上して以降メジャーから遠ざかっている。

クラウディオ・スコッティ
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1998年7月8日生/出身地:イタリア ローマ
WBC2023
 現在はセリエAでプレーする、ローマ出身の先発右腕。2度マイナーリーグに挑戦したが、Rookie級より上に昇格できなかった。

その他の選手 カムデン・ミナッチ、マティア・シリウス
 
◇不参加、選考漏れ
チェイス・バーンズ (シンシナティ・レッズ)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2003年1月16日生/出身地:イタリア ナポリ
 シングルA+からスタートした昨季、スピード出世でメジャーデビューを果たした剛腕。ファストボールとスライダーで押し切るスタイルで、尋常じゃない数の三振を奪っている。

 イタリア・ナポリ生まれのため、今回イタリア代表入りを予想されていた。ただ、父親がイタリア駐在中に生まれたというだけで、ルーツは非イタリア系のアメリカ人である。メディアからWBCに出たいか問われた際も「出られるなら検討したい」という程度だった。

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ブレット・サリバン (ロッキーズ傘下AAA)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手、一塁手 右投左打
1994年2月22日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ストックトン
WBC2023
 前回WBCでスタメンマスクを被った若手キャッチャー。今大会は超有望株のティールオホッピーらメジャー定着組がロスター候補に名を連ね、サリバンにとってはノーチャンスだった。

 本格的にキャッチャーをやりだしたのはプロ2年目からで、大学時代はショートを中心に内外野複数ポジションを兼任。プロ入り後もサードとレフトで普通に公式戦に出ている。メジャー昇格前の3Aでは好成績を残していたが、デビュー後はもう何年も殻を破れずにいる。

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ニッキー・ロペス (ロッキーズ傘下AAA)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投左打
1995年3月13日生/出身地:アメリカ合衆国 イリノイ州ネイパービル
WBC2023
 玄人好みのプレーをするイタリア系アメリカ人の野球巧者。2021年に打率.300、守備でもア・リーグ遊撃手トップの守備率.987をマークしたが、その後は打撃不振が続き、チームを転々としている。今でも一部で根強い人気があり、WBCで彼を見たかったというファンがいたと思われる。

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サル・フレリック (ミルウォーキー・ブリュワーズ)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投左打
2000年4月19日生/出身地:アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン
ゴールドグラブx1 WBC2023
 前回WBC時点では3Aプレイヤーだったが、全出場選手の中で“有望株ランキング最上位”のトッププロスペクトとして代表入り。そのシーズン中にメジャーデビューを果たし、外野のレギュラー奪取に成功した。

 身長178cmとアンダーサイズながら、大学時代はアメフトでも引く手あまただったほどのアスリート。華麗な外野守備を見れば、その身体能力の高さは一目瞭然だ。今回も代表入りを確実視されていたが、外野陣の顔ぶれはガラリと入れ替わることとなった。

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◇監督/主なコーチ/GM
監督 フランシスコ・サルベリ
通算rWAR:14.1
WBC2009 WBC2017
 2025年にイタリア代表監督に就任した元MLB捕手。現役時代はリードに長け、打撃面でも三振より四球が多い有能なキャッチャーだった。しかし、試合中に負った脳震盪が尾を引き、キャリア後半は苦しいシーズンが続いた。

 前回WBCではマイク・ピアザ監督のもと、イタリア系アメリカ人が大量登用され、チームは初のベスト8入りを果たした。その反面、イタリア出身選手やセリエAでプレーする選手のモチベーション低下を招いてしまった。事態を重く見たイタリア野球協会は方針転換を図り、国内組重視のサルベリが監督に就任することとなった。

 もっとも、その割に今大会の正式メンバーも前回並みにアメリカ人選手で多く占められているが、どのような采配を見せるのだろうか?

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ベンチコーチ補佐 ホルヘ・ポサダ
通算rWAR:42.7
オールスターx5 シルバースラッガーx5
 1990~2000年代にヤンキースひと筋で活躍した“コア4”の一角。捕手王国プエルトリコが生んだ大物キャッチャーの一人で、殿堂入りこそ果たしていないものの、背番号20がヤンキースの永久欠番となるほどの輝かしい実績を残した。

 なお、本人にイタリアの血統はなく、父はキューバ人、母はドミニカ共和国出身。現役時代の同僚であるサルベリ監督から誘われ、イタリア代表のベンチコーチ補佐に就任した。2011年の引退以降は野球の現場から離れており、実に15年ぶりの現場復帰となった。

打撃コーチ フランク・メネキーノ
通算rWAR:5.3
WBC2006
 2006年にイタリア代表でWBCに出場経験のある、アメリカ人の元メジャーリーガー。選球眼の良い巧打者タイプで、二塁をメインに守っていた。

投手コーチ アレッサンドロ・マエストリ
通算rWAR:-
WBC2006 WBC2009 WBC2013
 2012~15年にオリックス・バファローズに在籍した懐かし助っ人。前回WBCではイタリア生まれの選手が4人しか選ばれない構成に、公然と異を唱えた。

◇参考1:過去の名選手
 レノ・ベルトイア
通算rWAR:-1.2
 ⇒阪神タイガース(1999年以前)参照

 マイク・ピアザ
通算rWAR:59.6
殿堂入り 新人王 オールスターx12 シルバースラッガーx10 WBC2006
 ドジャースやメッツで活躍し、野茂英雄とバッテリーを組んだことで有名な殿堂入りキャッチャー。父方の祖先がシチリア島出身だと言われている。

 投手有利な本拠地でのプレー期間が長かったにも関わらず、通算427本塁打・打率.308・OPS.922の素晴らしい打撃成績を残した。現役晩年の2006年には選手としてWBCに出場。2023年は監督を務めた。

 2016年には有資格者になって4年目にアメリカ野球殿堂入りを果たした。ドラフト62巡目でのプロ入りは最も低い殿堂入り選手となっている。

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 アレックス・リディ
通算rWAR:0.0
WBC2009 WBC2013 WBC2017
 イタリア出身選手としては久々にMLBの舞台に立った内野手。2011~13年にマリナーズでプレーした。

 WBCには3大会続けてイタリア代表入り。2本塁打を放ち、主力としてチームを支えた。

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 マルテン・ガスパリーニ
通算rWAR:-
 名選手というより、あの人は今?的な元有望株。イタリアの野球アカデミーに在籍中の17歳のときに、ロイヤルズと契約して渡米。当時のヨーロッパ選手では史上最高額の契約金だったことで、イタリア生まれの有望株としてちょっとした注目を集めていた。

 俊足と強肩を活かした守備力が魅力だったが、マイナーでは6年間プレーしてA+までしか上がれなかった。2018年に現役を引退すると、その後はデューク大の大学院に通い、やり投げの選手として活躍している。

◇参考2:日本に来た助っ人外国人
アレッサンドロ・マエストリ (オリ2012~15)
レノ・ベルトイア (阪神1964)
スティーブン・ラム (阪神1981~82)