「選手名鑑」カテゴリーアーカイブ

スティーブン・クワン


.
Steven Kwan (フルネーム/Steven Robert Kwan)

Embed from Getty Images

1997-09-05生|175cm77kg|外野手 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロスガトス

ドラフト/2018年CLE5巡目(全体163位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

2022年にメジャーデビューしてすぐに旋風を巻き起こした有能外野手。パワー以外の4ツールに優れ、特に振りをしない能力は飛び抜けている。プロ入り後の注目度は低い地味な存在だったが、22年に開幕スタメンを勝ち取ると春先から自慢のコンタクト能力を遺憾なく発揮。新人王こそならなかったがrWAR5.5(5以上でオールスター級と言われる)を記録、守備でもゴールドグラブ賞を受賞した。

現在の身長175cmで、小さい頃から体格に恵まれていなかったこともあってイチローとデーブ・ロバーツ(現ドジャース監督)を目標にしてきた。1シーズンで3回ノーヒッターを食らうなど機能不全に陥った2021年のガーディアンズ打線の火付け役となったクワンの活躍は、フライボール革命によるホームラン偏重のなかにおいて大きな価値を持っている。

日本のスポーツニュースでも散々取り上げられているのが、22年オフに栗山ジャパンから日本代表入りのオファーを受けた件。父親がサンフランシスコのチャイナタウン出身の中華系アメリカ人である一方、母方の祖父母が山形県出身。22年オフに栗山ジャパンから正式に日本代表入りのオファーを受け、クワン自身も前向きに検討していると報じられている。

▼球歴

クワンはサンフランシスコ郊外のロスガトスで生まれ育った。高校卒業後は強豪オレゴン州立大学に進んでレギュラーに定着。特にジュニア(3年生)の2018年のチームは歴代でも類を見ない強さで勝ちまくりカレッジワールドシリーズを制覇している。この時のチームメイトにアドリー・ラッチマン、ニック・マドリガル、トレバー・ラーナック、ドリュー・ラスムッセンがおり、クワンも含め入団から4年経たないうちに5人もメジャーに上がったことになる。ラーナック以外は既に主力級を実績を残している。

2018年のドラフトでインディアンスが5巡目で指名。ドラフト組の中でも巧みなバットコントロールは抜きんでていたが、柵越えはオレゴン州立大3年間で3本だけ。プロ入り後も最初の2年は3本に留まっていた。しかしコロナ明けの2021年にAAとAAAに上がるとホームランが打てるようになり、唯一のマイナス点を払拭した。

24歳となった2022年に正左翼手のレギュラーを掴むと開幕から大当たり。デビューからの4試合で15出塁、116球連続空振り無しという2000年以降では新記録を作り、メジャーリーグ公式サイトにも大きく取り上げられた。4月に文句なしの月間最優秀新人賞を受賞した後、一時は不振に陥ったが夏場に持ち直し、最終的に打率.298・出塁率.373・長打率.400・BB/K 1.03(60三振に対し62四球)の好成績でガーディアンズの地区優勝に大きく貢献。ポストシーズンでもヤンキースとの地区シリーズで全5試合で安打を放ち独り気を吐いた。レギュラーシーズンの空振り率3.1%は首位打者ルイス・アラエズに次ぐメジャーで2番目に良い数字、持ち味の空振りをしない技術を存分に発揮した。また、例年以上にハイレベルな戦いとなった新人王争いでは3位となった。

ちなみに、クワンがメジャーNo.1に輝いた記録に"Average HR Trot"というものがある。これはホームランになった打席でのベースランニングの平均タイムで、規定打席到達者の中で最速の18.9秒だった(最遅はゲレーロJr.の28.9秒)。

寄稿日:2022-12-10 最終更新日:2022-12-10
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼1点リードの7回2死で魅せたスティーブン・クワンのダイビングキャッチ

▼ファウルボールの跳ね返りを頭で受けちゃったスティーブン・クワン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

(~2021年メジャー経験なし)


ドルトン・バーショ


.
Daulton Varsho (フルネーム/Daulton John Varsho)

Embed from Getty Images

1996-07-02生|178cm94kg|捕手、中堅手、右翼手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 ウィスコンシン州マーシュフィールド

ドラフト/2017年ARIラウンドB(全体68位)指名

メジャーデビュー/2020-7-30
■選手紹介

高い打撃力以上にキャッチャーとセンターを守る特異さが話題のユーティリティプレイヤー。キャッチャー体型なのに足が速く、打順は1番を任されることが多い。打撃は速球系に強い極端なプルヒッターで、2022年は引っ張り方向の打球割合がメジャートップだった。

父親のゲイリー・バーショはフィリーズの外野手だった元メジャーリーガー。父の現役のときのフィリーズにはダレン・ドルトンというキャプテンがおり、チームメイトの何人かは彼を尊敬するあまり自分の息子にドルトンと名付けた。ドルトン・バーショはその1人で、他にアスレティックスで投げているドルトン・ジェフリーズもメジャーリーガーになっている。少年時代のバーショは自宅の部屋にドルトンのユニフォームを飾り、ドルトンの現役時代のポジションであるキャッチャーをやるようになった。

また、ミドルネームのジョンは父親のフィリーズ時代のベンチコーチだったジョン・ブコビッチから取っている。ブコビッチは2007年に脳腫瘍で亡くなったが、奇しくも2017年にはダレン・ドルトンも同じ病でこの世を去っている。

■球歴

ウィスコンシン州で育ったバーショは地元の高校を卒業後、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校に進学。ソフモア(2年生)のときには所属するホライゾン・リーグのMVPになるなど不動の正捕手として活躍。3年間で通算打率.335・OPS1.000の実績を残し、2017年のドラフトでダイヤモンドバックスから2巡目指名を受けた。

Dバックス入団後はマイナーのどの階級でも強打を見せつけ、2020年7月にはトリプルAを飛び越えて早くもMLBデビューを果たした。正捕手カーソン・ケリーの休養日にスタメン出場し、ケリーがマスクを被る日は外野で出場するスタイルで出場機会を増やしていった。

2022年は大ブレイクを果たし、151試合に出場し27本塁打・OPS.745、盗塁も2桁の16個を記録した。守備ではキャッチャーで31試合、ライト71試合、センター54試合に出場。同年から複数ポジションを守るユーティリティプレイヤーにもゴールドグラブ賞を与えられることが決まり、さっそく同賞のライトとユーティリティ部門の2つにノミネートされている。

正捕手ケリーの壁は高く、スローイングが若干怪しいバーショには外野手転向の声もあるが、俊足強打のキャッチャーを捨てるのはあまりに勿体無いという意見が優勢だ。この斬新なスタイルは新しいキャッチャー像のトレンドになる可能性がある。

寄稿日:2022-10-22 最終更新日:2022-10-22
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼新人ギルバートをノーヒッターに導くドルトン・バーショ(キャッチャー)

▼今度はライトの守備でギルバートを助けるドルトン・バーショ

▼草を食べちゃう勢いでダイビングキャッチを試み、似たようなタイプのカルフーンに笑われるドルトン・バー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2020 ARI 37 101  19  5 2  3  9 12 2 33  3 .188 .287 .366

2021 ARI 95 284  70 17 2 11 38 30 0 67  6 .246 .318 .437


アーロン・シバーレ


.
Aaron Civale (フルネーム/Aaron James Civale)

Embed from Getty Images

1995-06-12生|188cm98kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 コネチカット州イーストウィンザー

ドラフト/2016年CLE3巡目(全体92位)指名

メジャーデビュー/2019-6-22
■選手紹介

6種類の多彩な球種とコントロールが持ち味の技巧派先発右腕。12勝を挙げた2021年から一転して翌22年はカーブ以外の球種で抑えることができず、ピッチングの組み立てを再考すべき時を迎えている。

趣味は料理とゲーム(ビデオゲーム、ボードゲーム両方)。ボストンのあるマサチューセッツ州の隣コネチカット州出身なので、レッドソックスファンとして育った。大学在学中の2015年には、スプリングトレーニング真っ最中のレッドソックスと練習試合が組まれて登板したことがある。この時はザンダー・ボガーツから三振を奪うなど好投したが、メジャーで初めてレッドソックスと対戦した22年6月の試合では負け投手となった。

高校まで地元コネチカット州で育ったシバーレは、ボストンのノースイースタン大学に進学。2シーズンをリリーフで投げた後、ジュニア(3年生)では先発に回ってフライデー・スターター(大学野球のエースの登板日)として活躍した。2016年のドラフトではインディアンスから3巡目指名を受けて入団を決めた。ノースイースタン大からはアダム・オッタビーノ以来10年ぶりの1ケタ巡目での指名だった。

コントロールの良さが際立っていたため、ルーキーリーグはパスしてシングルA-からキャリアを開始。球速が遅いためメジャーで通用するか疑問視する声もあったがハイペースで階級を上がり、2019年6月にメジャー昇格を果たした。

初登板は本拠地プログレッシブ・フィールドで迎えたタイガース戦。ハワイ在住の兄が飛行機で駆け付けるなど家族や友人から見守られる中、先発して6回・被安打2・奪三振6・無失点に抑える上々のデビューを飾った。この試合でフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げていたが、その後はカッターとシンカーも使うようになった。

2021年は右手中指を負傷し2ヶ月半戦列から離れたが、勝ち運にも恵まれ12勝5敗の好成績を残した。翌22年は防御率が1点以上悪化して20試合で5勝6敗・防御率4.92に終わった。21年は6つの球種すべて10%以上使っていたのが22年はフォーシーム、スプリッターとスライダーを痛打され、球種の多さを活かすことができなかった。最後の登板となったヤンキース相手のディビジョンシリーズ第5戦では1アウトしか取れずに3失点で降板する悔しい結果となった。

寄稿日:2022-10-19 最終更新日:2022-10-19
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2019 CLE 10 3 4 0  2.34 57.2 44 15  4 16 1 46 1.04 2.88

2020 CLE 12 4 6 0  4.74 74.0 82 39 11 16 3 69 1.32 4.31

2021 CLE 21 12 5 0  3.84 124.1 108 53 23 31 4 99 1.12 3.19


ジミー・ハーゲット


.
Jimmy Herget (フルネーム/Jimmy Matthew Herget)

Embed from Getty Images

1993-09-09生|191cm77kg|リリーフ 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ

ドラフト/2015年CIN6巡目(全体175位)指名

メジャーデビュー/2019-7-7
■選手紹介

2022年にロサンゼルス・エンゼルスに来てブレイクしたサイドスローのリリーフ右腕。大学時代は先発投手だったがプロではリリーバーとして育成され、本人もメジャーでセーブを挙げることを目標にしていた。22年5月に念願の初セーブをマーク。受け取った試合球は「できるだけ飼い犬から遠ざけておくよ」と語った。

ハーゲットはフロリダ州タンパで生まれ、地元の高校に進学。ブレーブスからドラフト40巡目で指名を受けるが南フロリダ大学に進学した。フレッシュマン(1年生)から先発投手として投げ、ジュニア(3年生)で10勝3敗・防御率2.92をマークして所属するAmerican Athletic Conference の1stチームに選ばれた。同年のドラフトではシンシナティ・レッズから6巡目指名を受けて入団した。

大学で登板した試合はほとんど先発で投げたが、レッズ入団後はリリーフとして育成されることになった。当初は毎日投げる準備をするのに戸惑いがあったが、アドレナリンが出続ける状況で投げることに段々魅了されるようになった。シングルAに在籍する時にスリークォーターだったヒジをさらに下げ、サイドスローにモデルチェンジ。また、バッターの打ち気を逸らす投球術を磨き、AAAに上がる頃にはマイナーで66セーブを積み上げていた。

メジャーに初昇格した19年、レッズで5登板してシーズンを終えるとあっさり40人枠を外された。20年からはテキサス・レンジャースでプレーし、21年8月にDFAとなったのちエンゼルスと契約した。リリーバーが盤石とは言えないエンゼルスで登板数を増やし、次第に勝ち試合でマウンドに上がるようになった。22年は前半戦をセットアップマンとして、ライゼル・イグレシアスが放出された後半戦はクローザーとして投げた。

レッズ傘下のマイナー時代はその投球フォームから、スティーブ・シシェックのようなセットアップマンか右殺し優先の起用法になると考えられてきた。22年はイグレシアスを含めて他のリリーバーが不甲斐ないピッチングを続ける中で酷使された時期もあったが、決して形だけのクローザーではなく、投稿日現在(22/9/25)までで防御率2.27・WHIP0.928と結果を残している。もう1年今年並みの成績を残せれば、他球団からも本人の希望通りクローザーとして見られるようになるはずだ。

寄稿日:2022-09-25 最終更新日:2022-09-25
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼エンゼルス移籍後のジミー・ハーゲットの奪三振集

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2019 CIN  5 0 0 0  4.26  6.1  8  3  2  3 0  0 1.74 0.00

2020 TEX 20 1 0 0  3.20 19.2 13  7  2 14 2 17 1.37 1.21

2021 TEX  4 0 1 0  9.00  4.0  5  4  1  0 1  2 1.25  ∞

2021 LAA 14 2 2 0  4.30 14.2 15  7  0  4 2 18 1.30 4.50


ジョー・ライアン


.
Joe Ryan (フルネーム/Joseph Philip Ryan)

Embed from Getty Images

1996-06-05生|188cm93kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ

ドラフト/2018年TB7巡目(全体210位)指名

メジャーデビュー/2021-9-1
■選手紹介

球速はメジャー平均ながらハイスピンのファストボールで空振りを多く奪うことができる若手先発右腕。メジャーフルシーズン1年目となった2022年は素晴らしいピッチングを展開した。21年には東京オリンピックのアメリカ代表に選ばれているが、来日した直後にトレードが決まってツインズ入りしている。高校生まで水球をやっていて、東京オリンピックでは水球代表の元同級生と日本で再会した。レイズ時代のタイラー・グラスノーとは年が離れているが、水泳競技繋がりでカリフォルニア育ちの共通点がきっかけで仲が良い。サンフランシスコ出身なので、好きな選手はジャイアンツ一筋で活躍したマット・ケイン。

カリフォルニア州サンフランシスコで生まれライアンは、父親が積極的にアウトドアスポーツに取り組ませ、小学生の頃は一緒に激しめのハイキングに行ったりマウンテンバイクやトレイルランのレースに出場したりしていた。他にもサーフィンをして育ち、夏の間は地元のビーチでライフガードとして働いた。また、学生のとき水球をやっていた父親の影響もあり、周りもチームに所属する友人が多くいたためジョーも水球をやるようになった。やっているうちに水球の動きが野球に役立っていることに気付き、高校に入っても水球を続けた。高校はサンフランシスコの北部にあるサー・フランシス・ドレイク高校に通い、地元球団のジャイアンツからドラフト39巡目指名を受けたが署名しなかった。

大学はカリフォルニア州立大ノースリッジ校に入ったが、在学中に広背筋を痛めてジュニア(3年生)シーズンを満足にプレーできなかった。シニア(4年生)に上がる前、翌年のドラフトを見据えてディビジョンⅡのカリフォルニア州立大スタニスラウス校に転学し、1年間だけ在籍して14先発登板・8勝1敗・防御率1.65の圧倒的な好成績を残した。ディビジョンⅡ所属のためドラフト上位指名とはいかなかったが、2018年に7巡目(210位)でタンパベイ・レイズに指名された。7巡目は同校史上最上位でのドラフト指名だった。

レイズのシングルA-からキャリアをスタートしたライアンは、マイナーを3年弱プレーした。シングルA+のシャーロットにいたとき、リリーフ右腕のハンター・ウッドがリハビリのためシャーロットに配属され、ライアンがキャッチボール相手になった。その時にウッドからカットボールの投げ方を教わったことで投球の幅が広がった。メジャーデビューイヤーとなる2021年はAAAで防御率3.41・奪三振率12.5・与四球率1.6の安定した投球内容を披露し、誰もが欲しがる有望株に成長した。

同年は7~8月に東京オリンピックに招集されたためチームを離れていたが、その間にミネソタ・ツインズへのトレードが決まった。帰国後ツインズ傘下のAAAで2試合投げたあと、初のメジャー昇格を果たした。翌22年はローテーションの軸としてフルシーズンメジャーに帯同し、チーム唯一の2ケタ勝利(9/25時点で12勝8敗)となる好成績を挙げた。

フォーシームの球速帯は92~94マイル。メジャー平均と同じぐらいだが、本人はスピードガンに興味が無く、ケガをするくらいなら100%の力で投げない方が良いと考えている。水球をやっていた影響でボールの回転数が高いこと、球離れが遅く低いリリースポイントから放たれるハイファストボールが非常にバットに当てにくいことで奪三振能力に優れている。まずはホゼ・ベリオス以来空席になっているツインズ先発投手陣の柱になることを目指す。

寄稿日:2022-09-25 最終更新日:2022-09-25
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼体勢を崩しながらも投ゴロに仕留めるジョー・ライアン

▼7回まで無安打の好投をするジョー・ライアン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2021 MIN  5 2 1 0  4.05 26.2 16 12  4  5 0 30 0.79 6.00


マグネウリス・シエラ


.
Magneuris Sierra (フルネーム/Magneuris Sierra)

Embed from Getty Images

1996-04-07生|180cm81kg|中堅手 左投左打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サン・クリストバル

プロ入り/2012年7月STL契約

メジャーデビュー/2017-5-7
■選手紹介

メジャーでもトップレベルのスピードランナー。マイナー時代は圧倒的なスピードとヒットツールを武器に将来リードオフマンになると言われていた。カージナルス時代にシングルA+から飛び級でデビューして以来、毎年メジャーで出場機会を得ているが定着できずにいる。脚力が衰える前に小技を磨いてオンリーワンの選手を目指したい。バスケットボールが得意。

2012年に国際FAにてセントルイス・カージナルスと契約し、13年にドミニカン・サマーリーグからキャリアをスタートする。脚力とコンタクト能力の評価が高く、14年にチームの最優秀マイナー選手に選ばれた。

2017年に開幕をシングルA+で迎えプレーしていると、カージナルスの外野陣に故障者が続出。センターのデクスター・ファウラー、ライトのスティーブン・ピスコッティ、内外野を守れるホゼ・マルティネスが同時に故障者リスト入りし、シエラの能力を高く評価していた首脳陣は他のAAAの選手を差し置いてメジャーに引き上げた。この時21歳だったが、カージナルスでは2001年にアルバート・プーホルス以来となる21歳以下でのデビューであった。シーズン中にメジャーとマイナーを4度行き来したが最後まで打率3割をキープした。

同年オフにマルセル・オズーナとの交換トレードでマーリンズにトレードが決まる。長打が少なく得点力不足に悩んだカージナルスが若手4人を差し出したトレードで、シエラのほかにサンディ・アルカンタラ、ザック・ギャレンが含まれる後々思い返すと豪華な交換要員だった(あと1人はダニエル・カスターノ)。マーリンズでは2018年の試合で本塁から一塁までのタイムが3.43秒を計時し、当時のナ・リーグ新記録を更新している。21年に初めてフルシーズンをメジャーで過ごし123試合に出場したが打率.230に終わり、シーズン終了後に40人枠から外されFAとなった。

22年は1月にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、7月にメジャー昇格。打率は残せていないが試合の重要な場面で安打を放ち、印象に残るプレーを見せている。8月の試合であと少しでサヨナラランニングホームランになる適時三塁打を放ち(ホームでタッチアウト)、9月には延長10回にサヨナラサーフティバントを決めた。

かつては足は速いが盗塁技術が無かった代表格だったが着実に上達していて、盗塁成功率は年々高くなっている。外野守備はセンターも含め3ポジションをハイレベルにこなし肩の強さも申し分ないが、AA以上では打撃で苦戦。もともと早打ちタイプのため打率を残せないと出塁率が3割を切ってしまう。現状では下位打線でしか使いずらいが、真面目な選手なのでエンゼルスにいるうちに開花する可能性も。なお、長打力については入団時から全く期待されておらず、メジャーでは600打席以上立ってまだ1本もホームランを打っていない。22年9月19日現在、デビューから500打席以上0本塁打の選手はシエラ以外おらず、8月のサヨナラRHR未遂が悔やまれる。

寄稿日:2022-09-20 最終更新日:2022-09-20
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼あと少しでサヨナラランニングホームランになるところだったマグネウリス・シエラ

▼サヨナラセーフティスクイズを決めるマグネウリス・シエラ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2017 STL 22  60  19  0 0  0  5  4 0 14  2 .317 .359 .317

2018 MIA 54 147  28  3 0  0  7  6 0 39  3 .190 .222 .211

2019 MIA 15  40  14  1 1  0  1  2 0  7  3 .350 .381 .425

2020 MIA 19  44  11  3 1  0  7  5 1  9  4 .250 .333 .364

2021 MIA 123 209  48  6 1  0  5 15 0 50 11 .230 .281 .268


ルイス・ギヨーメイ


.
Luis Guillorme (フルネーム/Luis Miguel Guillorme)

Embed from Getty Images

1994-09-27生|178cm86kg|二塁手、三塁手、遊撃手 右投左打

出身地/ベネズエラ 首都地区カラカス

ドラフト/2013年NYM10巡目(全体296位)指名

メジャーデビュー/2018-5-11
■選手紹介

パワーは無いが屈指の選球眼を持つ万能内野手で、メジャーには少ない曲者タイプ。マイナー時代からホームランは少なかったが三振と同じくらい四球を稼ぐ。打席での粘り強さに定評があり、カージナルスのジョーダン・ヒックスとの対戦で22球投げさせたことがある。セカンドの守備は堅くフランシスコ・リンドーアとの連携も(某選手と違い)良好で、ほかにサードとショートに入ることも可能。色だけが違う同じ型のグローブを何種類も持っている。感情を表に出すのを好まず常に冷静にフィールドを見渡している。

ギヨーメイはベネズエラのカラカスで生まれたが、12歳のときに家族でフロリダに移住し、ドラフトに掛かってプロ入りしている。故郷のオマール・ビスケルが好きな選手で、同じ背番号13を好んで付けている。守備がうまいのはビスケルの影響かもしれない。祖父母がスペインからの移民でギヨーメイは二重国籍を持っていて、2016年にスペイン代表チームに参加してヨーロッパ野球選手権大会に出場している。

2013年にメッツにドラフト10巡目で入団。ショートを守っていたが同じチームにいた超有望株のアーメッド・ロサリオが優先され、ギヨーメイはメインポジションをセカンドに移した。17年のスプリングトレーニングでダグアウトに飛んできたバットを片手でキャッチし、このシーンが大きく取り上げられメジャーデビューする前に有名になった。その翌年18年、毎年マイナーの階級を上がっていたギヨーメイはシーズン中にメジャー昇格を果たした。デビューから2年間は限られた出場機会に適応できなかったが、次第に好守で持ち味を発揮し、マルチな活躍ができる選手として一目置かれるようになった。

22年、ローリングス社が表彰するゴールドグラブ賞に、同年から従来の9ポジションに加えてユーティリティにも授与することが発表された。受賞歴のあるトミー・エドマンが最有力だが、捕手兼外野手のドールトン・バーショとともにギヨーメイにもチャンスがあり、初めてのタイトル獲得も夢ではない。

なお、メジャーリーガーには立派なヒゲを蓄える選手が多いが、ギヨーメイもそのひとり。18か19歳あたりからヒゲで遊ぶようになり、最初の頃はフー・マンチュウヒゲや山羊ヒゲ、ハンドルバーなどを生やし、飽きたら違うヒゲを試していた。2022年の初めに一回剃ったがしっくりいかなかったらしく再び生やしている。

寄稿日:2022-09-14 最終更新日:2022-09-14
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼涼しい顔でバットをキャッチするギヨーメイ

▼1打席で22球投げさせるギヨーメイ

▼堅い内野守備にも定評があるルイス・ギヨーメイ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2018 NYM 35  67  14  2 0  0  5  7 0  3  1 .209 .284 .239

2019 NYM 45  61  15  4 0  1  3  7 0 14  0 .246 .324 .361

2020 NYM 30  57  19  6 0  0  9 10 0 17  2 .333 .426 .439

2021 NYM 69 132  35  3 0  1  5 23 0 23  0 .265 .374 .311


アレドミス・ディアス


.
Aledmys Diaz (フルネーム/Aledmys Diaz)

Embed from Getty Images

1990-08-01生|185cm88kg|遊撃手、三塁手、二塁手 右投右打

出身地/キューバ サンタ・クララ

プロ入り/2014年3月STL契約

メジャーデビュー/2016-4-5
■選手紹介

ショートでメジャーデビューしたがユーティリティとして生きる道を選んだキューバ出身内野手。ルーキーイヤーに好成績を残してからは消化不良のシーズンが続いている。左投手に強く、キューバ亡命選手にありがちな早打ちタイプ。満塁の場面でよく打つ。2022年にアレクシス・ディアスという似た名前の選手が出てきたが、あちらはエドウィン・ディアスの弟なので注意されたし。

ディアスはキューバのサンタクララ生まれ。2007~12年までキューバの国内リーグでプレーしていた。12年にキューバ代表としてオランダ遠征に参加したときにアメリカへ亡命したが、年齢を偽っていたためMLBから契約を認められず、18ヶ月の間をメキシカンリーグで過ごす羽目になった。制限解除後の2014年2月、晴れてセントルイス・カージナルスと契約に至った。

2年間のマイナー生活を経て、2016年は開幕2戦目からメジャーに加わった。4月23日のパドレス戦で5打数5安打を放ち、50打席の時点で打率.500を維持する華々しい活躍をする。チームメイトのマット・カーペンターの代役でルーキーながらオールスターに選出された。カージナルスの新人球宴選手は2001年のアルバート・プーホルス以来だった。最終的に打率.300・17本塁打・65打点・OPS.879の好成績を残した。ナ・リーグの新人王争いはMVP級のコーリー・シーガーや前田健太などライバルが多く、得票は5位に終わった。また、守備面での不安が大きかったせいでレギュラー獲得はならず、111試合の出場にとどまった。

2017年も正ショート候補の状態で開幕を迎えると、弱点のボールゾーンに逃げる球で攻められ大きく打撃を崩す。途中、AAAに降格にしている間にメジャーでは新人ポール・デヨングが大活躍。前年のディアス並みの猛打とディアスには無い安定した守備力を発揮し、デヨングがあっさりレギュラーの座を手にした。2年目のジンクスに嵌まったうえシーズン最終戦でハムストリングを痛めて交代する、ディアスにとっては残念なシーズンとなった。オフにブルージェイズに放出され、翌18年はさらに打撃成績を落とした。

2019年はトレント・ソーントンとの交換トレードでアストロズに移籍。アストロズでは内野全ポジションを守りながら打撃を活かす方針で起用され、打率.271・9本塁打・OPS.823とそれなりの結果を残し、打撃型ユーティリティに活路を見い出した。2020年以降はOPS,700台を打ちながらアストロズのベンチで故障者の穴埋め役を務めている。

ちなみにマーリンズの若手エースだった故ホゼ・フェルナンデスは幼馴染で、5軒家を隔てた同じ通りに住んでいた。家族ぐるみで野球をやり、同じユースチームでプレーした。フェルナンデスは後に、ディアスや彼の家族と幼い頃から一緒にいなかったら違う世界に進んでいただろうと語っている。2016年にフェルナンデスが事故死したときカージナルスはワイルドカード争い真っ只中だったが、ディアス本人とフェルナンデスの遺族の強い希望があり、葬儀に参列するための一時離脱を認められている。

寄稿日:2022-09-10 最終更新日:2022-09-10
オールスター:1回(16)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼5打数5安打大爆発のルーキー時代のアレドミス・ディアス

▼満塁男健在!アレドミス・ディアス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2016 STL 111 404 121 28 3 17 65 41 7 60  4 .300 .369 .510

2017 STL 79 286  74 17 0  7 20 13 0 42  4 .259 .290 .392

2018 TOR 130 422 111 26 0 18 55 23 3 62  3 .263 .303 .453

2019 HOU 69 210  57 12 1  9 40 26 5 28  2 .271 .356 .467

2020 HOU 17  58  14  5 0  3  6  1 0 12  0 .241 .254 .483

2021 HOU 84 294  76 19 0  8 45 16 9 62  0 .259 .317 .405


アレクシス・ディアス


.
Alexis Diaz (フルネーム/Alexis Omar Diaz)

Embed from Getty Images

1996-09-28生|188cm102kg|リリーフ 右投右打

出身地/プエルトリコ ウマカオ

ドラフト/2015年CIN12巡目(全体355位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

一流クローザーとして有名なエドウィン・ディアスを兄に持つ、奪三振能力の高いリリーフ右腕。エドウィンとは顔だけでなく球種や投球フォームも激似だが、体型はアレクシスの方がぽっちゃりしている。プエルトリコ出身。

プエルトリコで兄と同じ高校を卒業後、2015年ドラフトでレッズに指名され入団。翌年に右ヒジ靱帯の手術によりプレーできず、19年途中に初めてシングルAに昇格するまで4年以上ルーキーリーグに留まっていた。21年にAAチャタヌーガに上がると、それまで定まっていなかった役割がリリーバー専任に固定され、42回1/3を投げ70奪三振と3点台の防御率を記録。オフにルール5ドラフト流出を防ぐためメジャー40人枠に初めて登録された。投手陣が手薄なレッズは4投手をプロテクトしていて、なかには100マイル超連発のハンター・グリーンも含まれていた。

2022年はスプリングトレーニングでデービッド・ベル監督がディアスに着目。経験は浅いが"エリートスタッフ"を持っていると称賛した。開幕からメジャー入りし、4/8に早くも起用されると1イニングで2三振を奪い3人で片づける上々のデビューを果たす。5/17には初めてセーブが付く場面で9回に起用されて初セーブを挙げたが、同日にメッツでクローザーを務めるエドウィン・ディアスもきっちり抑えたため、MLBで3組目となる兄弟同時セーブを達成した。

入団時はドラフト12巡目と低評価、メジャー昇格までの間にレッズの有望株ランク30位以内に1度も載ったことがないが、デビューイヤーはメジャーのリリーバーでもトップレベルの活躍が続く。派手な兄の陰に隠れつつ、高回転のファストボールと長い腕を活かして兄以上の実績を残そうとしている。

寄稿日:2022-09-10 最終更新日:2022-09-08
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼メジャー初登板を完ぺきに抑えるアレクシス・ディアス

▼兄弟同時セーブを挙げるディアス兄弟

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2021年メジャー経験なし)


エドウィン・ディアス


.
Edwin Diaz (フルネーム/Edwin Orlando Diaz)

Embed from Getty Images

1994-03-22生|191cm88kg|リリーフ 右投右打

出身地/プエルトリコ ナグアボ

ドラフト/2012年SEA3巡目(全体98位)指名

メジャーデビュー/2016-6-6
■選手紹介

プエルトリカンには珍しい剛速球でねじ伏せるピッチングが持ち味のクローザー。平均99マイル、最速103マイルにも到達するフォーシームとスライダーの2球種が持ち味。最初に入団したマリナーズでメジャーに定着後、大型トレードで移籍したメッツでクローザーを務めている。2023年WBCのプエルトリコ代表として出場すると発表されている。2022年はキャリア最高の成績になりそうな活躍に加え、登場シーンがカッコ良いことで話題になっている。

ディアスはプエルトリコのナグアボ生まれ。7歳で野球を始めて、同年代のカルロス・コレアやホゼ・ベリオスらと一緒にプレーした。将来は外野手としてメジャーリーガーになりたいと思っていたが、10代前半の頃に父親から投手になるよう言われ、抗議したがしぶしぶ投手の練習をするようになった。

2012年、ドラフト3巡目98位でシアトル・マリナーズに入団。プロ入り直後は平均92~93マイルだったフォーシームがみるみるうちに速くなり、15年に選ばれたフューチャーズゲーム(マイナーリーグのオールスター)では98マイルを計時した。

スターターとしてマイナーの階級を順調に上がっていったが、2016年はAA在籍時にチーム事情でリリーバーに配置転換される。同年6月にメジャーに初招集されると11イニング連続で三振を奪い、7月19~22日の間に8者連続奪三振を記録。8月にはスティーブ・シシェックに代わってクローザーを任された。ルーキーイヤーは25回1/3で50個もの三振を奪い、メジャーを代表するクローザーへの成長を予感させた。

2018年のマリナーズは勝つときは僅差で、負ける時は大量失点を喫する試合が続き、1点差ゲームが続いた。確実にゲームを締めていったディアスは、フランシスコ・ロドリゲスが2008年に挙げた62セーブを達成した時よりもハイペースでセーブを量産。初めてオールスターに選ばれ、フェルナンド・ロドニーが持っていた球団記録の48セーブを更新したうえ、当時のK-RODより早く50セーブに到達した。終盤にセーブ機会があまり訪れず57セーブに落ち着いたが、チーム全体で677得点・711失点と苦しい得失点だったにも関わらずマリナーズは89勝73敗の好成績を残した。西地区がハイレベルだったためワイルドカード獲得は逃したが、ディアスの活躍無くしてあり得ないシーズンとなった。

ところで、上司のスコット・サービス監督は「(ディアスが)50セーブを挙げたら同じ髪型にする」と公言していて、記録達成後に本当に同じ髪型にする出来事があった。いつもはセーブを挙げた試合の公式球を持ち帰っているディアスだが、約束を守ったサービス監督に敬意を表して50セーブ目の試合球をプレゼントした。ちなみにディアスのお気に入りの理容師がハサミを入れたが、普段はワシントン州タコマで働く理容師を50セーブ達成目前の遠征に帯同させて、いつでもカットできるよう準備していた。

同年のシーズンオフ、不良債権化しつつあったロビンソン・カノーとセットの形で2対5の大型トレードでメッツに移籍。19年から変わった公式ボールの質に苦しんで成績を落とし、19~21年はセーブ失敗が目立つようになった。それでも辛うじてクローザーの座を守っていたディアスは、22年は序盤から好調を維持。キャリアハイに迫る好成績を残しそうな活躍をしている。

なお、2017年にプエルトリコ代表でWBCに出場経験があるが、23年の第5回大会WBCにも参加すると発表された。キャッチャーとショートに才能が偏るプエルトリコにあってディアスは欠かせない存在だ。22年にメジャーデビューした弟のアレクシス・ディアスがWBCに参加するかどうか投稿時点では不明だが、接戦の試合終盤を兄弟で締めれば一層盛り上がるに違いない。

寄稿日:2022-09-10 最終更新日:2022-09-10
オールスター:1回(18)

主な表彰:最優秀救援投手1回(18)

タイトル:最多セーブ1回(18)

▼ティミー・トランペットの生演奏で登場する演出がカッコよすぎるエドウィン・ディアス

▼「打てるもんなら打ってみろ」と言わんばかりの103マイルの剛速球を投げるエドウィン・ディアス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2016 SEA 49 0 4 18  2.79 51.2 45 16  5 15 3 88 1.16 5.87

2017 SEA 66 4 6 34  3.27 66.0 44 24 10 32 3 89 1.15 2.78

2018 SEA 73 0 4 57  1.96 73.1 41 16  5 17 6 124 0.79 7.29

2019 NYM 66 2 7 26  5.59 58.0 58 36 15 22 4 99 1.38 4.50

2020 NYM 26 2 1 6  1.75 25.2 18  5  2 14 2 50 1.25 3.57

2021 NYM 63 5 6 32  3.45 62.2 43 24  3 23 9 89 1.05 3.87