ニック・キンガム


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Nick Kingham (フルネーム/Nicholas Gordon Kingham)

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1991-11-08生|196cm107kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 テキサス州ヒューストン

ドラフト/2010年PIT4巡目(全体117位)指名

メジャーデビュー/2018-4-29
■選手紹介

パイレーツの先発ローテーション投手になることを期待されていた長身右腕。パイレーツをDFAになったあと韓国に渡ってプレーを続け、再びメジャーを目指す。

2010年にパイレーツからドラフト4巡目指名を受け、オレゴン大学への入学を断って高卒での入団を決めた。プロ入り後はマイナーの階級を徐々に上げ、2014年にAAAに到達すると、翌シーズン開幕前の有望株ランキングでメジャー公式サイトから全体58位、ベースボール・プロスペクタス社からは67位の高評価を得るまでになった。同年中にメジャーでの先発ローテーション争いに加わると予想されていたが、ヒジの故障でトミー・ジョン手術を受けたためデビューが大幅に遅れることになった。2017年はTJのリハビリを終えて開幕メジャーの可能性が高まったがスプリングトレーニング中に足首を故障し、またしてもメジャー初登板が延期された。

翌2018年4月29日にようやくメジャー初昇格をすると、初登板のカージナルス戦で球史に残る好投を披露する。7回途中までヒットを許さず、ポール・デヨングに単打を打たれるまで完全試合ペース。7回を1安打・無四球・9奪三振の素晴らしい内容でメジャー初勝利をマークした。だが次戦以降は相手打線を圧倒することができず、同年は結局18試合(先発15試合)・5勝7敗・防御率5.21と平凡な成績。2019年はさらに打ち込まれ、シーズン途中にパイレーツをDFA。衝撃的だったデビュー戦で期待値は非常に高まっていただけに、パイレーツファンにとって落胆の大きい結果となった。

2020年から韓国に渡ってSKワイバーンズでプレーすることを選択する。しかし、開幕前にヒジの違和感を覚え登板が延期。2試合しか登板できずSKを解雇された。2021年はヒジの怪我が癒えたと判断したハンファ・イーグルスがキンガムを獲得。シーズン中に大きな故障なく先発ローテを守り10勝を挙げた。

196センチ107キロと恵まれた体格だが、フォーシームの平均球速は91~93マイルと平均的。トミー・ジョン手術を受ける前の球威を取り戻せずにいる。変化球は80マイル前後のハードカーブで空振りを多く奪っている。チェンジアップも第3の球種としては及第点。カットボールやツーシームを織り交ぜる試合もある。コントロールはフォーシーム、カーブ、チェンジアップとも悪くはないが、パワーピッチャーでないのでもう少し精度が高くあって欲しい。

同じイニシャルの弟ノーラン・キンガムはテキサス大学からアトランタ・ブレーブスに入団した先発投手。ニックのメジャー初登板のときはテキサス大学に通っていたが、デビュー戦の日にたまたまウエストバージニア大学と試合があり、ピッツバーグから近かったのでニックの快挙を生で見ることが出来た。なお、ノーランの2021年はAAでは好投もAAAで滅多打ちに遭い、メジャーリーガーになれるか微妙な立ち位置にいる。

寄稿日:2021-12-17 最終更新日:2021-12-17
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼あわや完全試の好投でメジャーデビューを果たすキンガム

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 PIT 18 5 7 0  5.21 76.0 79 44 18 26 5 69 1.38 2.65

2019 PIT 14 1 1 1  9.87 34.2 54 38  7 17 0 32 2.05 1.88

2019 TOR 11 3 1 0  3.00 21.0 24  7  4  8 0 14 1.52 1.75