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ジェームズ・パクストン


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James Paxton (フルネーム/James Alston Paxton)

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1988-11-06生|193cm103kg|先発 左投左打

出身地/カナダ ブリティッシュコロンビア州ラドナー

ドラフト/2010年SEA4巡目(全体132位)指名

メジャーデビュー/2013-9-7
■選手紹介

2021年がメジャー最後のシーズンだったかもしれないガラスのエース。カナダ出身。素材はエース級だが怪我ばかり投手の代表格。まともに規定投球回を超えたシーズンが一度もない。

テイクバックでグローブ側の腕を高く上げる豪快なフォーム。常時95マイルのフォーシームとナックルカーブは難攻不落。ナックルカーブは落差が大きいためキャッチャーのボールブロッキングの良し悪しがピッチングに影響を与える。

2009年にドラフト1巡目指名を受けるも代理人スコット・ボラスの銭闘作戦で契約せず、翌年にマリナーズに4巡目で入団した。マイナーですぐに頭角を現し2013年にはメジャーに到達。ケガによる離脱を繰り返しながらも先発として投げ続け、2018年にブルージェイズ相手にノーヒッターを達成。カナダの球場でカナダ人がノーヒッターを達成したのはメジャー史上初めての出来事だった。2019年からはヤンキースにトレードされ、1年目は15勝6敗と大活躍。2年目の2020年は5試合で防御率6.64と打ち込まれたまま腰の手術のため離脱。オフにFAとなってマリナーズに復帰した。

前年の不本意な成績でもかかわらず850万ドルの好待遇でマリナーズに迎え入れられたパクストンだったが、前年より酷い形でシーズンエンドとなってしまった。今回トミー・ジョン手術を受けて復帰できるのは最短で35歳となる2023年だが、これまで様々な箇所をケガし続けており、きっとリハビリ中に背中や下半身をケガする想像が出来てしまう。もう1度雄姿を見たいが果たして叶うだろうか?

寄稿日:2021-08-01 最終更新日:2021-08-01
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼イベント用のワシに乗られるパクストン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2013 SEA  4 3 0 0  1.50 24.0 15  4  2  7 0 21 0.92 3.00

2014 SEA 13 6 4 0  3.04 74.0 60 25  3 29 1 59 1.20 2.03

2015 SEA 13 3 4 0  3.90 67.0 67 29  8 29 0 56 1.43 1.93

2016 SEA 20 6 7 0  3.79 121.0 134 51  9 24 1 117 1.31 4.88

2017 SEA 24 12 5 0  2.98 136.0 113 45  9 37 3 156 1.10 4.22

2018 SEA 28 11 6 0  3.76 160.1 134 67 23 42 1 208 1.10 4.95

2019 NYY 29 15 6 0  3.82 150.2 138 64 23 55 2 186 1.28 3.38

2020 NYY  5 1 1 0  6.64 20.1 23 15  4  7 1 26 1.48 3.71

2021 SEA  1 0 0 0  6.75  1.1  0  1  0  1 0  2 0.75 2.00


ヘルマン・マルケス


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German Marquez (フルネーム/German Andres Marquez)

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1995-02-22生|185cm104kg|先発 右投右打

出身地/ベネズエラ ボリバル州サンフェリックス

プロ入り/2011年7月TB契約

メジャーデビュー/2016-9-8
■選手紹介

ロッキーズ投手陣の屋台骨となった頼れる先発右腕。メジャー2年目の2017年から4年続けて先発ローテの柱として君臨している。ベネズエラ出身。2024年まで長期契約でロッキーズに囲われている(2024年は球団オプション)。

まだ若手の部類だが変化球のクオリティが高い。94マイル超のフォーシームとカーブ、スライダー、シンカーで組み立てる。特にカーブはメジャーでも有数のボールで被打率が.100前後だ。スライダーの評価も高い。チェンジアップも持っているが腕の振りで見分けられて、対左バッターの被打率が悪い。

打撃が得意で2018年はシルバー・スラッガー賞に輝いている。ライバル?のザック・グレインキーとの対戦成績は打つ方は11打席3安打3打点。投げる方では13打席すべて凡打に打ち取っておりマルケスに軍配。

寄稿日:2021-07-26 最終更新日:2021-07-26
オールスター:1回(21)

主な表彰:シルバースラッガー賞1回(18),

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2016 COL  6 1 1 0  5.23 20.2 28 12  2  6 3 15 1.65 2.50

2017 COL 29 11 7 0  4.39 162.0 174 79 25 49 8 147 1.38 3.00

2018 COL 33 14 11 0  3.77 196.0 179 82 24 57 8 230 1.20 4.04

2019 COL 28 12 5 0  4.76 174.0 174 92 29 35 5 175 1.20 5.00

2020 COL 13 4 6 0  3.75 81.2 78 34  6 25 0 73 1.26 2.92

2021 COL 32 12 11 0  4.40 180.0 165 88 21 64 4 176 1.27 2.75


フランキー・モンタス


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Frankie Montas (フルネーム/Francelis Montas)

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1993-03-21生|188cm116kg|先発 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サナイグア

プロ入り/2009年12月BOS契約

メジャーデビュー/2015-9-2
■選手紹介

2019年の無双状態をもう一度見せてほしいパワーピッチャー。ドミニカ出身。プロ入りするまでの経歴に謎が多い。体重も公称104kgよりも重く見える。

2009年に球界入りしてから大物相手のトレードの駒に使われ、アスレチックスに流れ着く。2018年からの先発ローテーションに食い込むと、2019年に覚醒。6月中旬までに9勝・防御率2.70の素晴らしい成績を残していたが、禁止薬物(PED)検査に引っ掛かり80試合の出場停止処分。残念な形でシーズン強制終了となり球団とファンを大いに落胆させた。

投球スタイルはパワーピッチ。速球系は常時95~97マイルのフォーシームと高速シンカーの2種類。変化球はどちらも88~89マイルのスライダーとスプリッターをどのカウントからでも投げられる。すべての球種のクオリティは高いが、持ち球からわかるように緩急を使えていないのが課題。カーブとチェンジアップは2019年以降ほぼ投げていない。

フランキー・モンタスのほかに、フランで始まってスで終わる選手にフランバー・バルデスとフランミル・レイエスがいる。3人とも体格が似ているうえ同時期にメジャーに定着していてややこしい。

寄稿日:2021-07-25 最終更新日:2021-07-25
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2015 CWS  7 0 2 0  4.80 15.0 14  8  1  9 0 20 1.53 2.22

2017 OAK 23 1 1 0  7.03 32.0 39 25 10 20 3 36 1.84 1.80

2018 OAK 13 5 4 0  3.88 65.0 74 28  5 21 2 43 1.46 2.05

2019 OAK 16 9 2 0  2.63 96.0 84 28  8 23 4 103 1.11 4.48

2020 OAK 11 3 5 0  5.60 53.0 57 33 10 23 1 60 1.51 2.61

2021 OAK 32 13 9 0  3.37 187.0 164 70 20 57 7 207 1.18 3.63


クリス・バシット


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Chris Bassitt (フルネーム/Christopher M. Bassitt)

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1989-02-22生|196cm98kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 オハイオ州トレド

ドラフト/2011年CWS16巡目(全体501位)指名

メジャーデビュー/2014-8-30
■選手紹介

アスレチックスのエースになりつつある先発右腕。2011年のドラフトで16巡目という低い順位でホワイトソックスに入団。2015年にジェフ・サマージャを軸とした4対2のトレードでアスレチックスにやってきた。2019年は10勝・防御率3点台と先発投手として頭角を現し、翌2020年に大ブレイク。9月に月間MVPを獲得、サイ・ヤング賞の候補にも挙がり下位票を5票獲得した。

どことなくバラバラに見えるピッチングフォームだが、年を追うごとにコントロールが良くなっている。以前のバシットは四球で塁を埋めてしまう場面が目立ち、2019年にはリーグ2番目の14個のデッドボールを与えていた。トミー・ジョン手術明けの2018年からは4年連続で与四球率を低下させている。アストロズのヨーダン・アルバレスによく打たれており、10打席対戦して3本のホームランと7打点を浴びている。

2021年は初完投初完封勝利とオールスターを経験した。今シーズン後半もバシッと結果を残してくれそうだ。

寄稿日:2021-07-25 最終更新日:2021-07-25
オールスター:1回(21)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2014 CWS  6 1 1 0  3.94 29.2 34 13  0 13 3 21 1.58 1.62

2015 OAK 18 1 8 0  3.56 86.0 78 34  5 30 9 64 1.26 2.13

2016 OAK  5 0 2 0  6.11 28.0 35 19  5 14 0 23 1.75 1.64

2018 OAK 11 2 3 0  3.02 47.2 40 16  4 19 4 41 1.24 2.16

2019 OAK 28 10 5 0  3.81 144.0 125 61 21 47 13 141 1.19 3.00

2020 OAK 11 5 2 0  2.29 63.0 56 16  6 17 2 55 1.16 3.24

2021 OAK 27 12 4 0  3.15 157.1 127 55 15 39 11 159 1.06 4.08


ベイリー・オーバー


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Bailey Ober (フルネーム/John Bailey Ober)

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1995-07-12生|206cm118kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ハンターズビル

ドラフト/2017年MIN12巡目(全体346位)指名

メジャーデビュー/2021-5-18
■選手紹介

身長206センチもある長身先発右腕。無名投手だが2021年5月にメジャー昇格即先発登板、オールスター後も先発ローテーションの座を維持している。投げ終わったあとに指をなめるクセがある。

チャールストン大学で1年次にエース級の活躍をしていたがシーズン終盤にヒジを故障。トミー・ジョン手術を受けて翌年は1試合も出れなかった。3年・4年次に主力として戦列復帰できたが1年次の成績を上回れなかった。その間、3年次にドジャースから23巡目指名を受けているが本人に気持ちの準備が出来ていなかったため大学に残った。翌年はツインズからの指名にサインしてすぐに婚姻届けを提出している。

プロ入り後の2019年はルーキー・A+・AAと階級を上がってもほとんど打たれない。ツインズは2020年オフにルール5ドラフト流出対策で40人ロースターに入れた。ただしこの時点では有望株ランキングで球団30位にすぎず、メジャーの先発の頭数には入っていなかった。しかし開幕すると先発5番手と救援投手が打ち込まれたため、AAAでも好投していたオーバーがメジャーに引き上げられた。前半戦までで防御率は5点前後であるが、チームはまさかの最下位争いを繰り広げている状態。他のローテーション投手にもトレードの噂が出ており、当面の間先発の座は安泰だろう。

平均92マイルのフォーシームを中心にスライダー、カーブ、チェンジアップを散らすピッチング。球速表示は平均よりやや遅いがスピン量が多く、特に高めのボール球を振らせるパターンはメジャーでも通用している。大学時代のトミー・ジョン手術以外にも小さなケガを繰り返している。プロ入りしてからも2018~19年に計3回、のべ100日間故障者リスト入りしていた。

寄稿日:2021-07-24 最終更新日:2021-07-24
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2021 MIN 20 3 3 0  4.19 92.1 92 43 20 19 1 96 1.20 5.05


ホゼ・ベリオス


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Jose Berrios (フルネーム/Jose Orlando Berrios)

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1994-05-27生|183cm93kg|先発 右投右打

出身地/プエルトリコ バヤモン

ドラフト/2012年MIN1巡目追補(全体32位)指名

メジャーデビュー/2016-4-27
■選手紹介

ツインズの先発陣を支えるプエルトリコ出身右腕。WBCではプエルトリコ代表として2013・17年に出場、チームは2大会連続で準優勝に輝いている。3児の父。好きな選手は同郷の名捕手イバン・ロドリゲス。

2012年までプエルトリコで過ごし、同年にドラフト1巡目追加補完(32位)指名でツインズに入団。メジャー2年目の2017年から3年続けて2桁勝利・防御率3点台を記録、先発陣に欠かせない存在となった。2020年は序盤に低迷、調子が上がり切る前に短縮シーズンが終わり5勝4敗・防御率4.00と微妙な成績に終わっている。

常時94マイルを超えるフォーシーム、横の変化量が大きい高速シンカー、"スラーブ"とも呼ばれるハードカーブ、チェンジアップを投げる。すべての球種を勝負球に使える。毎年対右よりも左バッターの方が被打率が低い。四死球は多くないが大事な場面でコントロールが効かないことがあった。真のエースとして認められるためには細かい制球力のアップが不可欠だ。

なお、同じバヤモン市出身のハビアー・バイエズとは義理の兄弟にあたる(奥さん同士が姉妹)。2019年にはバイエズの結婚披露宴に参加している。故郷に帰るたびに社会貢献活動をしておりロベルト・クレメンテ賞を受賞してもおかしくない。

寄稿日:2021-07-24 最終更新日:2021-07-24
オールスター:2回(18,19)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼タイムがかかったことに気付かず投げ始めてしまうベリオス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2016 MIN 14 3 7 0  8.02 58.1 74 52 12 35 5 49 1.87 1.40

2017 MIN 26 14 8 0  3.89 145.2 131 63 15 48 13 139 1.23 2.90

2018 MIN 32 12 11 0  3.84 192.1 159 82 25 61 13 202 1.14 3.31

2019 MIN 32 14 8 0  3.68 200.1 194 82 26 51 9 195 1.22 3.82

2020 MIN 12 5 4 0  4.00 63.0 57 28  8 26 3 68 1.32 2.62

2021 MIN 20 7 5 0  3.48 121.2 95 47 14 32 8 126 1.04 3.94

2021 TOR 12 5 4 0  3.58 70.1 64 28  8 13 7 78 1.09 6.00


ジェームズ・カプリリアン


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James Kaprielian (フルネーム/James Douglas Kaprielian)

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1994-03-02生|191cm102kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州ラグナヒルズ

ドラフト/2015年NYY1巡目(全体16位)指名

メジャーデビュー/2020-8-16
■選手紹介

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身のドラフト1巡目指名投手。アスレチックスがエースだったソニー・グレイを手放して手にした若手有望株だったが、しばらくは相次ぐケガでプレーできず。トレードは一時期Lose-Loseと揶揄されたこともあったが、先発ローテ定着で評価を覆しつつある。

高校時代にマリナーズから40巡目指名を受けるも拒否してUCLAに進学。UCLAでは2年次から先発投手に転向してエース級の活躍をしたため、2015年のドラフトでヤンキースから1巡目指名された。プロ入り後の2017年に利き腕のヒジを故障、トミー・ジョン手術を受け、リハビリ中にアスレチックスにトレードされた。再建中のアスレチックスにとってグレイは唯一まともに先発ローテを守れるエースだっただけに、交換相手の目玉が故障中のカプリリアンだったことをファンに残念がられた。翌2018年は復帰前に足を故障したため2年連続の全休となった。2019年も春季キャンプで広背筋を痛め、シーズン開幕から2か月経ってようやくA+の試合に復帰した。短縮シーズンとなった2020年8月にメジャー初昇格。この時は初打席でブランドン・クロフォードにホームランを打たれ、ほろ苦いメジャー初年度となった。

2021年は不調のヘスス・ルザルドを押しのけ、メジャーの先発ローテーションの座を勝ち取った。5月12日、ボストンの強力打線を相手に5回1失点でメジャー初勝利を挙げた。この試合は敵地ボストンだったが、父親のダグがカリフォルニアから観戦に来ており、父の目の前で初勝利をプレゼントできた。試合後に父と抱き合う姿は周囲を感動させた。ダグさんはアルメニア系の移民の子孫だ。

フォーシームの球速はほぼメジャー平均の93マイル程度。右打者にはどのカウントからでもアウトローに投げ込む。サイドスローに近いスリークォータースローなので非常に角度がついて打ちづらい。変化球を右バッターにはスライダー、左バッターにはチェンジアップで押す。フォーシームと同じスピードのシンカーもたまに投げる。完全なフライボールピッチャーで、ホームランが出にくいオークランドの本拠地は非常に相性が良い。マイナー時代から四球が多く、コマンドもまだ改善の余地あり。

寄稿日:2021-07-18 最終更新日:2021-07-18
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼メジャー初勝利を挙げたボストン戦、5回のピンチを切り抜けるカプリリアンとガッツポーズをする父ダグ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2020 OAK  2 0 0 0  7.36  3.2  4  3  2  2 0  4 1.64 2.00

2021 OAK 24 8 5 0  4.07 119.1 105 54 19 41 5 123 1.22 3.00


コール・アービン


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Cole Irvin (フルネーム/Cole R. Irvin)

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1994-01-31生|193cm98kg|先発 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州アナハイム

ドラフト/2016年PHI5巡目(全体137位)指名

メジャーデビュー/2019-5-12
■選手紹介

フィリーズに見限られたあと予想外の活躍を見せる先発左腕。全米での知名度は低いが、大谷にライトスタンド2階席に飛び込む豪快弾を浴びており、日本人で知っている人はいるかもしれない。ドラフトで3回指名されている。実家はエンゼルスの本拠地に近い。

2012年高校生のときにドラフトで29巡目指名を受けるがオレゴン大学に進学。フレッシュマンの全米1stチームに選ばれる大活躍をするもトミー・ジョン手術で2年次を棒に振り、その影響から3年次はフルで投げるも成績を落とした。ドラフトでも32位の低評価だったため指名を断り、4年次のドラフトでフィリーズから5巡目で指名され納得の入団。

フィリーズ入団後、マイナーではスピード出世でマイナーを駆け上がり、2019年にメジャーに到達。AAAで打たれなかったため球団期待が高まったが目立った成績は残せず。翌2020年は防御率17.18の滅多打ち。大きく評価を下げ、フィリーズはアービンを見限ってアスレチックスに放出した。

2021年は新天地のアスレチックスでスプリングトレーニングに招待選手として参加すると、前年のうっ憤を晴らすかのようなピッチングを見せる。マイク・ファイヤーズのケガが長引き、期待の新人A.J.パックをマイナーに押しのけて先発5番手のイスを勝ち取った。オールスター前までで18試合すべてに先発登板し防御率3.65と大健闘している。

フォーシームの平均球速は91マイル、たまに投げるシンカーも90~91マイルと遅いが安定した制球力で補っている。チェンジアップでゴロを量産し、スライダーはフライボールになる比率が高く、この2つは狙ったところに投げることができる。カーブはプロ入り後マイナーでよく打たれていたため、メジャーでもほとんど使わない。無駄のないピッチングフォームだがオレゴン大学2年次にトミー・ジョン手術を受けている。

寄稿日:2021-07-18 最終更新日:2021-07-18
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼大谷翔平に特大の19号ソロを浴びるアービン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2019 PHI 16 2 1 1  5.83 41.2 45 27  7 13 3 31 1.39 2.38

2020 PHI  3 0 1 0 17.18  3.2 11  7  1  1 0  4 3.27 4.00

2021 OAK 32 10 15 0  4.24 178.1 195 84 23 42 9 125 1.33 2.98


ジャレン・デュラン


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Jarren Duran (フルネーム/Jarren William Duran)

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1996-09-05生|188cm96kg|中堅手、二塁手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州コロナ

ドラフト/2018年BOS7巡目(全体220位)指名

メジャーデビュー/2021-7-17
■選手紹介

ここ1~2年で評価がうなぎのぼりの俊足外野手。当記事を書いている3日前(現地時間7/14)にレッドソックスはメジャー昇格を発表。激戦のア・リーグ東地区を逃げ切る大事なピースになることを期待されている。

プロ入り前からスピードを高く評価されていたが、大学時代の通算本塁打が3本しかないことが足かせとなり、ドラフトでは7巡目という微妙な指名順位でプロ入りしている。しかしマイナーでは試合に出るたびにバッティングがうまくなり、2019年はフューチャーズゲーム(マイナーリーグのオールスター)に選出。チームの有望株ランキングにも上位にランクインした。2020年は新型コロナの影響で多くのマイナーリーガーが代替トレーニング地での練習に留まる中、レッドソックスは経験を積ませるためデュランをプエルトリコに送り込んだ。ウィンターリーグでは苦戦したもののカリビアンシリーズで大爆発。チームを優勝に導き自身はカリビアンシリーズMVPに輝いた。

2021年はアメリカ代表チームでオリンピック最終予選に出場し、東京オリンピック本番でも代表入りする思われていた。しかしデュランはAAAで219打席中15本もホームランを放ち、OPS9割超えとバッティングで大きく進化を遂げたため、球団がシーズン中にメジャー昇格させる意向を示して代表入りを回避させた。レギュラーシーズン開幕前はメジャー公式や他の媒体でメジャー昇格は2022年になると予想されていた。

プロ入り前までのポジションはセカンドで、マイナー1年目にセンターにコンバート。当初はポジション取りに苦労していたように見えたが、もともと絶賛されていた走力を武器にメキメキ上達し、現在ではメジャーで問題なくプレーできるレベルで守ることができる。2021年オールスター終了時点でチームは首位を走っているが、正セカンドとして迎え入れたキケ・ヘルナンデスを外野で起用しており、野手のデプスの浅さが懸念材料となっている。走力を活かしてセカンドからセンターに移り、パワーを身につけて一躍スターに―――レッドソックスは第2のムーキー・ベッツになってくれることを期待しており、デュランがセンターに収まりヘルナンデスを予定通りセカンドで出場させる青写真を描いている。

なお、東京オリンピック予選ではアメリカ代表として出ていたが、メキシコ代表入りする権利も持っている。デュランは将来国際大会でメキシコ代表としてプレーしたいと語っている。

寄稿日:2021-07-17 最終更新日:2021-07-17
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼AAAでマット・ムーア(元ソフトバンク)から技ありのホームランを放つデュラン

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2021 BOS 33 107  23  3 2  2 10  4 0 40  2 .215 .241 .336


クリス・フレクセン


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Chris Flexen (フルネーム/Christopher John Flexen)

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1994-07-01生|191cm113kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州ニューアーク

ドラフト/2012年NYM14巡目(全体440位)指名

メジャーデビュー/2017-7-27
■選手紹介

韓国で1年間プレーした後、実力でメジャー復帰を勝ち取った先発右腕。復帰1年目の2021年はシーズン半分の時点で7勝3敗・防御率3.80。メジャー3年目で覚醒した菊池雄星とともに負け越しそうなチームをなんとか支えている。たまにグローブを噛むクセがあるところは直してほしい。

ドラフト入団したメッツで2017年にメジャーデビュー。2019年までの3年間で残したスタッツは防御率8.07・68イニング・被安打91・被本塁打14・与四球54・奪三振49と散々な成績であった。投げては打ち込まれ、WHIPが2を下回ったシーズンが1度もなかった。2019年オフにメッツからDFAされると、フレクセン自身もメジャーに見切りをつけて韓国プロ野球リーグの斗山ベアーズと契約。KBOでは規定投球回数には届かなかったが8勝4敗・防御率3.01・116回2/3・被安打97・被本塁打6・与四球30・奪三振132。助っ人外国人として充分な活躍を見せ、チームの準優勝に貢献した。

その活躍がマリナーズの目に留まり、2020年オフに2年総額475万ドル(約5億円)の複数年契約をゲット。この頃メジャー球団は新型コロナで経営に打撃を受け、FA市場が大きく停滞していた。実際にフレクセン以外にFAで複数年契約を手にした先発投手はトレバー・バウアー、タイワン・ウォーカー、マイク・マイナーで、いずれもメジャーでの実績がある投手しかいなかった。関係者からは、マリナーズはギャンブル要素が高い投資をしたとの懐疑的な見方をされた。

2021年のスプリングトレーニングで先発テストをクリアして開幕ローテーション入りを決めた。シーズン開幕前にローテ当確だったマルコ・ゴンザレス、菊池雄星、ジェームズ・パクストン、ジャスタス・シェフィールドが4人全員サウスポーだったため、数少ない右投げ先発投手として責任が重くのしかかった。フタを開けてみるとエースのゴンザレスと期待のシェフィールドは不調で打ち込まれ、パクストンは登板1試合目でヒジを怪我してシーズン終了。もはや菊池雄星とともにチームに無くてはならない存在となりつつある。

なお、フレクセンが年間で一番多く投げたのはA+時代の2016年で134イニング。2021年はシーズン半分の時点ですでに85イニングも投げており故障リスクが懸念される。過去にトミー・ジョン手術の経験があり(2014年)、このままローテを守り続けていればシーズン終盤に難しい判断を迫られそうだ。

寄稿日:2021-07-10 最終更新日:2021-07-10
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2017 NYM 14 3 6 0  7.88 48.0 62 42 11 35 2 36 2.02 1.03

2018 NYM  4 0 2 0 12.79  6.1 14  9  2  6 1  3 3.16 0.50

2019 NYM  9 0 3 0  6.59 13.2 15 10  1 13 0 10 2.05 0.77

2021 SEA 31 14 6 0  3.61 179.2 185 72 19 40 4 125 1.25 3.13