WBC2026 アメリカ代表予想 選手名鑑


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最終更新日:2025/11/23

【寸評】 Now making …

▼目次 – アメリカ代表選手一覧
【先発】
ポール・スキーンズローガン・ウェブネイサン・イバルディタリック・スクーバルギャレット・クロシェハンター・ブラウンブライアン・ウーハンター・グリーンドリュー・ラスムッセン

【リリーバー】
ギャレット・ウィットロックジョシュ・ヘイダートレバー・メギルカイル・フィネガンジェフ・ホフマンメイソン・ミラーピーター・フェアバンクス

【捕手】
カル・ローリーアドリー・ラッチマンシェイ・ランゲリアーズ

【内野手/ユーティリティ】
ボビー・ウィットJr.ピート・アロンソマット・オルソンブライス・ハーパーブライス・トゥレインニコ・ホーナーコーリー・シーガーガナー・ヘンダーソンマット・チャップマン

【外野手】
アーロン・ジャッジコルビン・キャロルピート・クロウ=アームストロングマイク・トラウトムーキー・ベッツバイロン・バクストンワイアット・ラングフォードカイル・ストワーズカイル・タッカー

【監督/主なコーチ/GM】
マーク・デローサアンディ・ペティットマット・ホリデイスキップ・シューメイカー

――――――――――――――――――――――――
【参加見込薄】
ザック・ウィーラー

◇先発
ポール・スキーンズ (ピッツバーグ・パイレーツ)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2002年5月29日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州フラートン
サイ・ヤング賞x1 新人王 オールスターx2 最優秀防御率x1
 「選ばれたら絶対に参加する」と強い意欲を示している剛腕。2023年ドラフト全体1位でプロ入りすると、ルーキーイヤーから圧巻の投球を披露し新人王を獲得。2025年には早くもサイ・ヤング賞を受賞した。球威と制球を兼ね備え、すでに全米を代表する存在になった。

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ローガン・ウェブ (サンフランシスコ・ジャイアンツ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1996年11月18日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロックリン
オールスターx2 ゴールドグラブx1 最多奪三振x1
 前回大会では2022年12月に代表参加を表明していたが、 1か月前になって辞退が報じられるようになった。WBCについての公式なコメントは拒否していたが、「ジャイアンツの春季キャンプに残り、チームの雰囲気作り (clubhouse chemistry) を進めることが重要だと感じた」という理由だったそうで、代表じゃなくて自球団での準備のほうを優先した。

 確かにあの時は先発ローテが揃わず、エースとしての重責のしかかっていたであろうチーム状況だった。今大会は出られるのではないか?

Embed from Getty Imagesこの足の上げ方が、どことなく踊っているみたいにみえて好き

ネイサン・イバルディ (テキサス・レンジャース)
36歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1990年2月13日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州ヒューストン
オールスターx2
 過去にWBC出場に興味を示したことがあるベテラン右腕。大舞台に強く、ポストシーズンの実績も豊富で、球速と経験値の両面で短期決戦に向いている。

 2025年は22試合の登板で防御率1点台と圧巻の投球。ただしケガが多く、1年を完走したシーズンはほとんどない。また前回WBCでは保険の問題で参加不可能だった選手の1人と言われており、体調次第でローテ入りの可否が決まるタイプ。

タリック・スクーバル (デトロイト・タイガース)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投右打
1996年11月20日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ヘイワード
サイ・ヤング賞x2 オールスターx2 最多勝x1 最優秀防御率x2 最多奪三振x1
 2024〜25年にア・リーグのサイ・ヤング賞を連続受賞。現時点で両リーグ通じて最も優れた投手といえる存在で、今大会の代表候補では真っ先に名前が挙がるエース。

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ギャレット・クロシェ (ボストン・レッドソックス)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
1999年6月21日生/出身地:アメリカ合衆国 ミシシッピ州オーシャンスプリングス
オールスターx2 最多奪三振x1
 2020年ドラフト1巡目でホワイトソックスへ。コロナ渦でマイナーリーグが開催されなかったこともあり、同年中にいきなりメジャーデビュー。ジョン・オルルード以来マイナー未経験でメジャーデビューした選手となった。

 その後トミー・ジョン手術を受けたが実績を積み、2024年オフにレッドソックスへ移籍。レッドソックスとしてはかなりの出血を伴うトレードだったが、クロシェはいきなりサイ・ヤング賞2位の快投を披露。ここ10年くらい消極的なチーム作りにイライラさせられ続けていたレッドソックスファンにとっては、ひさびさの嬉しい成功トレードになった。

Embed from Getty Imagesドントレル・ウィリスやブロンソン・アローヨの系譜に連なる「ハイキック投法」を思わせる

ハンター・ブラウン (ヒューストン・アストロズ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1998年8月29日生/出身地:アメリカ合衆国 ミシガン州デトロイト
オールスターx1
 メジャー2年目にコントロール難でメジャー定着が危ぶまれたが、その後大きく成長。2025年はサイ・ヤング賞3位の大ブレイクを果たした。

 小さい頃からジャスティン・バーランダーの大ファンで、足の上げ方など投球フォームを真似している。スター選手の背中を追ってきた右腕がついに代表クラスへ。

Embed from Getty Imagesカクカクした投球フォームから豪快なフォロースルー。一度見たらクセになる

ブライアン・ウー (シアトル・マリナーズ)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2000年1月30日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州オークランド
オールスターx1
 中国南部にルーツを持つ先発右腕。2023年にメジャーデビューすると、徐々に三振を狙って奪えるようになり、マリナーズの先発ローテに定着。2025年はさらに躍進し、ルイス・カスティーヨや同期のブライス・ミラーらを差し置いて、いつの間にかエースに急成長した。

 経験は浅いが最も伸び盛りのピッチャーの1人であり、代表に選ばれてもおかしくない。

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ハンター・グリーン (シンシナティ・レッズ)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1999年8月6日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
オールスターx1
 高校時代は本格的二刀流として注目され、ドラフト全体2位指名でプロ入り。先発なのに103マイルにも達するファストボールを投げる。マイナーで投手一本に絞ったが、今なら両方やる選択肢もあったのでは?と残念に思えるほどスケールのデカい逸材だった。

 メジャー3年目の2024年に本格開花し、オールスターに初選出。サイ・ヤング賞の得票もあり、アメリカを背負うに新世代エース候補。

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2018年のフューチャーズゲーム(マイナーの球宴)に登板すると、いきなり103.1マイル(166km/h)を記録。ファンの度肝を抜いた。

ドリュー・ラスムッセン (タンパベイ・レイズ)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1995年7月27日生/出身地:アメリカ合衆国 ワシントン州ピャラップ
オールスターx1
 前回大会のジェイソン・アダムのように、目立たないがレイズの隠れた有能投手をWBCでも見たい。ブリュワーズ時代にはリリーフもやっており、投手層を厚くするピースとして期待できる。2025年は初のオールスター選出を果たし、規定投球回に未到達もサイ・ヤング賞の得票があった。

◇リリーバー
ギャレット・ウィットロック (ボストン・レッドソックス)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1996年6月11日生/出身地:アメリカ合衆国 ジョージア州スネルビル
 ヤンキースにドラフト18巡目で入団しながら、ルール5ドラフトでレッドソックスへ移籍して開花した掘り出し物。移籍直後からメジャーに定着し、セットアップマンとして圧倒的な成績を残した。

 一度は先発転向に挑んだものの、本来の良さが影を潜める形となり、2025年にリリーバーへ復帰。するとルーキーイヤーを思わせるキレが完全復活。チームのポストシーズン進出の大きな要因となった。

 脱力感のある投球フォームが特徴的。ファストボールは軽く投げているように見えるのに、実際には球速以上に手元でピュッと伸びてくる。

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ジョシュ・ヘイダー (ヒューストン・アストロズ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1994年4月7日生/出身地:アメリカ合衆国 メリーランド州ミラーズビル
オールスターx6 最優秀救援x3
 前回も代表候補によく名前が挙げられた、左腕リリーフではNo.1と言われるクローザー。剛速球と鋭く落ちるスライダーを武器に空振りを量産し、シーズンを通して圧倒的な奪三振率を誇る。ごくまれにコントロールを乱して大炎上することもあるが…

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トレバー・メギル (ミルウォーキー・ブリュワーズ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投左打
1993年12月5日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロングビーチ
オールスターx1
 ブルワーズの救援陣で頭角を現した豪腕。100マイルに迫る威力あるファストボールを軸に、安定した投球でブルペンを支えている。短期決戦の国際大会では、こうしたパワー系リリーバーが流れを呼び込むキーマンとなるだろう。

 弟のタイラー・メギルもメジャーリーガーで、3歳違いだが2人とも2021年にメジャーデビュー。MLB史上4組目の「同一シーズンデビューの兄弟メジャーリーガー」としても知られる。

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カイル・フィネガン (FA(デトロイト・タイガース))
34歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1991年9月4日生/出身地:アメリカ合衆国 ミシガン州デトロイト
オールスターx1
 ナショナルズのクローザーとして実績を積んだ右腕。制球に波がある部分は否めないが、150キロ台中盤の速球とフォーク系の球で打者を封じ込める。

 余談だが、かつて同じ姓のブランドン・フィネガンという左腕がロイヤルズに在籍していた。2014年にデビューしてワールドシリーズでも接戦で起用されたが、その後コントロールを大きく乱してメジャーから弾き出された。彼のフルネームが“ブランドン・カイル・フィネガン”と紛らわしいが、こっちのカイルとは血縁関係がない赤の他人である。

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ジェフ・ホフマン (トロント・ブルージェイズ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年1月8日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州レイサム
オールスターx1
 フィリーズ在籍時にリリーバーへ転向してブレイクした遅咲き右腕。先発では伸び悩んだが、救援に回ってからは見違えるような安定感で、勝負どころの火消し役として欠かせない存在に。

 2025年のワールドシリー第7戦では9回にミゲル・ロハスに同点HRを打たれた場面が印象深く、悔しさをバネにさらなる進化を遂げたい。

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メイソン・ミラー (サンディエゴ・パドレス)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1998年8月24日生/出身地:アメリカ合衆国 ペンシルベニア州ピッツバーグ
オールスターx1
 アスレチックスから彗星のように現れた豪速球リリーバー。2024年はルーキーなのに夏場のトレードデッドライン間際にパドレスからヘッドハンティングされた。

 最速103マイルの球速はMLBでも屈指の水準。短期決戦の1イニング勝負で無双するだろう。

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ピーター・フェアバンクス (FA(タンパベイ・レイズ))
32歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年12月16日生/出身地:アメリカ合衆国 ウィスコンシン州ミルウォーキー
 レイズのクローザーとして確固たる地位を築いた剛腕。砲丸投げ(?)にも似た奇妙なフォームから、威力抜群のファストボールとスライダーで打者を封じる。

 国際大会では見慣れないフォームは一層脅威になるはず。

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◇捕手
カル・ローリー (シアトル・マリナーズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投両打
1996年11月26日生/出身地:アメリカ合衆国 バージニア州ハリソンバーグ
オールスターx1 ゴールドグラブx1 シルバースラッガーx1 プラチナゴールドグラブx1 ホームラン王x1 打点王x1
 2025年の大ブレイクで本人もアメリカ代表の要請が来ることを悟ったのか、レギュラーシーズン中にWBC参加を表明した。長打力のあるスイッチヒッターで、マリナーズの主軸として台頭。両打ちのシーズン本塁打記録を更新する60本塁打の狂い咲きを見せ、代表の正捕手候補に一気に躍り出た。

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アドリー・ラッチマン (ボルティモア・オリオールズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投両打
1998年2月6日生/出身地:アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランド
オールスターx2 シルバースラッガーx1
 出場意思は不明だが、現地のネット界隈で代表予想に挙げられている若きスター捕手。攻守に優れ、特に選球眼の良さと打撃センスは捕手離れしている。

 2025年は不調も、オリオールズの看板選手として高い貢献度を見せている。もし参加すればアメリカ代表の豪華布陣にさらに厚みを加える。

シェイ・ランゲリアーズ (アスレチックス)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1997年11月18日生/出身地:アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランド
 3年前のメジャーを代表する捕手といえばリアルミュートであり、誰からも異論なくアメリカ代表の正捕手の座に君臨していた。しかし、2024~25年に衰えが見られ、代表争いは移転して熾烈に。ローリーとラッチマンが当確として、彼らに続く“3番手争い”が混とんとしている。

 その中でも、元ブレーブスのトッププロスペクトであり、アスレチックスで正捕手を務めるランゲリアーズは有力候補の1人だ。リアルミュート含め、誰が選ばれるのか横一線の状況だが、2025年にブレイクした新鋭が最後の枠を勝ち取る可能性は充分にある。

その他の選手 ハンター・グッドマン、ディロン・ディングラー、ショーン・マーフィー、J.T.リアルミュート

◇内野手/ユーティリティ
ボビー・ウィットJr. (カンザスシティ・ロイヤルズ)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
2000年6月14日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州コリービル
オールスターx2 ゴールドグラブx2 シルバースラッガーx2 プラチナゴールドグラブx1 首位打者x1 WBC2023
 前回WBCではメジャー1年目で選出され、アメリカ代表でただ1人のオールスター未経験者だった。それから3年、今回は完全にスーパースターの立ち位置で出場することになる。

 守備範囲の広さと強肩、そして年々増す長打力。主将ジャッジの次に代表入りが内定し、世界最強軍団の正ショートとしてチームを引っ張る。

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ピート・アロンソ (FA(ニューヨーク・メッツ))
31歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投右打
1994年12月7日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ
新人王 オールスターx5 シルバースラッガーx1 ホームラン王x1 打点王x1
 白熊の愛称を持つスラッガー。2025年夏の試合で悪送球により千賀滉大を負傷させてしまい批判の的となったが、それでも長打力は折り紙付き。短期決戦でも一発で流れを変えられる打棒は代表にとって魅力的だ。

 問題は、前年に続いてFAになっている点。もともと年俸が高いので、MLB関連ニュースでもよく交渉難航と報じられている。WBCはおろか、下手したらシーズン開幕までにチームが決まらないことも…

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マット・オルソン (アトランタ・ブレーブス)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投左打
1994年3月29日生/出身地:アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ
オールスターx3 ゴールドグラブx3 シルバースラッガーx1 ホームラン王x1 打点王x1
 ホームラン量産型の強打者で、ホームラン王を獲得した長打力はMLBトップクラス。守備もうまく、アロンソやハーパーと並ぶ一塁手候補。打線の中軸を任せられる実力を持ち、代表入りの可能性は十分。

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ブライス・ハーパー (フィラデルフィア・フィリーズ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投左打
1992年10月16日生/出身地:アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス
MVPx2 新人王 オールスターx8 シルバースラッガーx4 ホームラン王x1
 前回大会ではオフに受けたトミー・ジョン手術の影響でやむなく出場辞退したが、本人は強い出場意思を持っていた。選出されればチームに好影響をもたらすだろう。

 2025年は成績低下が見られたのが不安材料。スター性とリーダーシップは大きな魅力ではあるが、現在は激戦区の一塁を守っている。

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ブライス・トゥレイン (ミルウォーキー・ブリュワーズ)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投左打
1999年11月21日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州コロナ
ゴールドグラブx1 プラチナゴールドグラブx1
 メインは二塁手で、サブポジとして遊撃もこなせる万能内野手。似たタイプにニコ・ホーナー(カブス)がおり、代表入りを争う可能性がある。

 俊足と守備力に定評があり、選ばれれば控え枠として重宝される可能性が高い。

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ニコ・ホーナー (シカゴ・カブス)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
1997年5月13日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州オークランド
ゴールドグラブx2
 シュアな打撃と好守が売りの内野手。2025年は途中まで打率3割台をキープし、首位打者争いにも絡んだ。

 二遊間をメインに守り、かねてから守備力が高く評価されている。代表候補としてはトゥレインと正二塁手争いを展開するかもしれない。

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コーリー・シーガー (テキサス・レンジャース)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投左打
1994年4月27日生/出身地:アメリカ合衆国 ノースカロライナ州シャーロット
新人王 オールスターx5 シルバースラッガーx3
 ワールドシリーズMVPの経験を持つ、大舞台に強い勝負師。攻守両面でハイレベルな成績を残し続けている。

 花形ポジションであるショートのスター選手だが、いまやウィットJr.が正ショートになりそう…なので、選ばれたら手薄なセカンドで出場か?

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ガナー・ヘンダーソン (ボルティモア・オリオールズ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投左打
2001年6月29日生/出身地:アメリカ合衆国 アラバマ州モンゴメリー
新人王 オールスターx1 シルバースラッガーx1
 オリオールズで攻守に躍動する若きフランチャイズスター候補。ショートはウィットJr.の正ショートが当確。でもヘンダーソンも捨てがたいので、サードでスタメン起用があるかもしれない。チャップマンと併用か?つくづく豪華な布陣だ。

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マット・チャップマン (サンフランシスコ・ジャイアンツ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手 右投右打
1993年4月28日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ビクタービル
オールスターx1 ゴールドグラブx5 プラチナゴールドグラブx2
 サードが本職の選手だけで選ぶなら、たぶんチャップマンがアメリカ代表No.1。ゴールドグラブを複数回受賞し、強打も兼ね備える。

 ただしアメリカ代表となると、ショートからあぶれたヘンダーソンが三塁に回ってくる可能性も…。ポジション争いは激しいが、経験値ではチャップマンに一日の長があり、外すには惜しい存在。

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その他の選手 ニック・カーツ、ザック・ネト
◇外野手
アーロン・ジャッジ (ニューヨーク・ヤンキース)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1992年4月26日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州リンデン
ロベルト・クレメンテ賞 MVPx3 新人王 オールスターx7 シルバースラッガーx5 首位打者x1 ホームラン王x3 打点王x2
 言わずと知れたMLBを代表するスラッガー。2022年にはア・リーグ新記録となる62本塁打を放ち、ア・リーグMVPを獲得。ジーターの次のヤンキース主将は、WBCアメリカ代表のキャプテンにも任命された。

 代表でも攻守にリーダーシップを発揮し、打線の核として期待される。懸念事項は、2023年のつま先や25年の右ヒジと大きめのケガが相次ぎ、ヤンキースから出場が認められるかどうか。

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コルビン・キャロル (アリゾナ・Dバックス)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
2000年8月21日生/出身地:アメリカ合衆国 ワシントン州シアトル
新人王 オールスターx2 シルバースラッガーx1
 台湾人の母親を持つ若き5ツールプレイヤー。ナ・リーグ新人王に輝いてから2年目以降もDバックスに欠かせないスター選手として活躍している。特に走力が優れており、3年連続でリーグ最多三塁打をマークしている。

 台湾代表から熱烈なオファーを受けていたが、2025年シーズン中に台湾代表入り辞退が報じられた。その理由は「アメリカ代表で出たいから」そしてシーズンオフにアメリカ代表入りが内定した。

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ピート・クロウ=アームストロング (シカゴ・カブス)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:中堅手 左投左打
2002年3月25日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州シャーマンオークス
オールスターx1 ゴールドグラブx1
 カブスの将来を担う俊足巧守の外野手。メジャー随一の守備力を誇り、ワンプレーで試合の流れを変えられるタイプ。

 2025年は初のオールスター選出&ゴールドグラブ受賞。打撃はまだ粗削りだが、シーズンオフにアメリカ代表入りが内定。チームに新風を吹き込む。

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マイク・トラウト (ロサンゼルス・エンゼルス)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1991年8月7日生/出身地:アメリカ合衆国 ニュージャージー州バインランド
MVPx3 新人王 オールスターx11 シルバースラッガーx9 打点王x1 盗塁王x1 WBC2023
 映画のような幕切れだった前回に続いて、2026年大会も出場意欲を示している。ここ数シーズンはケガでフルシーズン出場が途絶えており、代表ではスタメン出場が難しい状況だが、献身的な役割を担うだろう。

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ムーキー・ベッツ (ロサンゼルス・ドジャース)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手、外野手 右投右打
1992年10月7日生/出身地:アメリカ合衆国 テネシー州ナッシュビル
ロベルト・クレメンテ賞 MVPx1 オールスターx8 ゴールドグラブx6 シルバースラッガーx7 首位打者x1 WBC2023
 2023年WBC決勝戦前、「憧れるのを辞めましょう」の一番最初に出てきた名前がベッツだった。ドジャース球団も次回WBC出場を容認する見通しで、2大会連続出場があるかもしれない。

 メジャーデビューから外野を守ってきたが、2024年以降はショートで出場しているベッツ。アメリカ代表のチーム編成を考えると…外野で出ますよね?

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バイロン・バクストン (ミネソタ・ツインズ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:中堅手 右投右打
1993年12月18日生/出身地:アメリカ合衆国 ジョージア州バクスリー
オールスターx2 ゴールドグラブx1 シルバースラッガーx1 プラチナゴールドグラブx1
 WBCでもぜひ見たいものだが、故障リスクが大きいのが悩ましい。健康なら走攻守すべてが超一流。センターの守備力が高く、ここ最近はクリーンナップが務まるほど長打力がアップしている。

 年齢的に今回を逃すとWBC出場はノーチャンスだと思うので、選ばれてほしいと思う。

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ワイアット・ラングフォード (テキサス・レンジャース)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
2001年11月15日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州トレントン
 レンジャースの若手外野手。トッププロスペクトとして期待され、昇格後は期待通りの打力を発揮している。世代交代の象徴として代表入りなるか?

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カイル・ストワーズ (マイアミ・マーリンズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
1998年1月2日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州エルカホン
オールスターx1
 2025年に好成績を残した急成長中の外野手。長打力を備えながらコンタクト能力も高く、マーリンズ打線で存在感を増している。サプライズ代表入り候補。

カイル・タッカー (FA(シカゴ・カブス))
29歳 ※WBC開幕時点 本職:右翼手 右投左打
1997年1月17日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ
オールスターx4 ゴールドグラブx1 シルバースラッガーx2 打点王x1 WBC2023
 アストロズ打線の中軸を担い、2025年からカブスにFA移籍したスター外野手。左の強打者として本塁打と打点を量産しつつ、シュアな打撃技術と高い出塁能力で打線のバランスを整えられる存在。

 左翼手でゴールドグラブを受賞した守備力、アイビーリーグ出身、人望も厚い…どこにも穴がない、羨ましい人物。

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◇不参加、選考漏れ
ザック・ウィーラー (フィラデルフィア・フィリーズ)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投左打
1990年5月30日生/出身地:アメリカ合衆国 ジョージア州スミルナ
オールスターx3 ゴールドグラブx1 最多奪三振x1
 フィリーズで長くエースであり続けている有能先発右腕。サイ・ヤング賞を取ってもおかしくない実力だが、巡り合わせが悪く2回も2位止まりになっている。

 短期決戦でも信頼のおけるタイプだが、2025年後半にヒジを痛めてキャリア初の長期離脱を経験。WBCは回避するかもしれない。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 マーク・デローサ
通算rWAR:10.6
WBC2009
 前回に引き続き監督を務める。現役時代はセカンドやサードを守った元内野手で、メジャー通算16年のキャリアを誇る。

 引退後は現場を離れて解説や野球番組の司会をしていたが、指導者としての第一歩がいきなり前回のWBC監督に。采配経験の浅さは不安視されたが、選手たちからの信頼感と人望の厚さでチームをまとめ上げた。2026年大会でも手腕が問われる。

投手コーチ アンディ・ペティット
通算rWAR:60.2
オールスターx3 最多勝x1
 こちらも前回大会に続いて投手コーチを務める。ヤンキース黄金期を支えた「コア4」のひとりで、ポストシーズン通算19勝を挙げたレジェンド左腕。現役時代に積み上げた実績は最強メンバーをまとめ上げるのに充分。

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打撃コーチ マット・ホリデイ
通算rWAR:44.4
オールスターx7 シルバースラッガーx4 首位打者x1 打点王x1 WBC2006
 ロッキーズとカージナルスで活躍したスラッガー。通算300本塁打を超える実績を誇る。引退後は若手の育成に携わり、息子ジャクソン・ホリデイがドラフト全体1位指名を受けたことで父子二代の野球一家としても注目を浴びた。

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息子ジャクソンはドラフト全体1位でオリオールズ入り。2024年の試合前の始球式では、ジャクソンを捕手役に座らせて投球する場面もあった。

ベンチコーチ スキップ・シューメイカー
通算rWAR:1.6
 現役時代はカージナルスでレギュラーやスーパーサブとして活躍した元二塁手兼外野手。知性的で頭脳派のプレースタイルだったため、現役時代から将来は指導者になると言われてきた。引退してすぐに声がかかり、マーリンズの監督を務めた。

 現場経験はデローサより上であり、本戦ではシューメイカーが現場を取り仕切るのだろうか?