WBC2026 プエルトリコ代表予想 選手名鑑


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最終更新日:2024年10月14日

【寸評】2度の準優勝を経験しているプエルトリコは伝統的にキャッチャーとショートに優れた人材を多く抱えてきた。だが、主力選手の高齢化が進み、特にリンドーア、コレア、バイエズの3大ショートは下降線を描く可能性(バイエズは既に危ない)が高い。デプスの浅い先発投手も課題のままだ。

 そんな中、是非代表に入れたいのが”ジャックタニ”ことジャック・カグリオーン。父親のルーツであるイタリアの代表資格も持っており、争奪戦が予想される。

▼目次 – プエルトリコ代表選手一覧(予想)
【先発】
【リリーバー】
【二刀流】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】
【不参加、選考漏れ】
――――――――――――――――――――――――
【参考1:過去の名選手】
【参考2:日本に来た助っ人外国人】

◇先発
ホゼ・ベリオス (トロント・ブルージェイズ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1994年5月27日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
オールスターx2 ゴールドグラブx1 WBC2013 WBC2017 WBC2023
 スターターが手薄なプエルトリコ代表の中では貴重な主戦投手。ミネソタ・ツインズのエースとして活躍し、2021年のトレードデッドライン間際にブルージェイズに移籍。7年契約を結んだ移籍1年目は防御率5点台と期待を裏切ったが、今季は年俸に見合った活躍をしている。

 WBCは2013・17・23年と3回連続で選出。23年大会同様アメリカ代表入りの資格を持つストローマンが加入してくれればベリオスにかかる負担は軽くなる。ハビエア・バエズはお互いの妻が姉妹であり、義兄にあたる。

マーカス・ストローマン (ニューヨーク・ヤンキース)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1991年5月1日生/出身地:アメリカ合衆国 マサチューセッツ州メドフォード
WBC2017 WBC2023
 身長170cm台ながら闘志をむき出しにして投げる熱いハートの先発右腕。多彩な球種とX(Twitter)を自在に操る。今季はニューヨーク・ヤンキースで騒がしいシーズンを送った。

 2017年のWBCでアメリカ代表としてMVPを受賞したが、前回大会ではプエルトリコ代表に加入。歴史的にキャッチャーとショートに才能が集中しているプエルトリコ出身選手では特に先発投手の層が薄く、ベリオスにかかっていた負荷を分散する意味でストローマンの代表入りは大きな意味を持っている。

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セス・ルーゴ (サンディエゴ・パドレス)
36歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1989年11月17日生/出身地:アメリカ合衆国 ルイジアナ州シュリーブポート
WBC2017
 プエルトリカンの祖父を持つアメリカ人先発右腕。2種類のファストボールの球速はメジャー平均以下だが、若手時代より制球力が向上し、スピン量の多いカーブとの組み合わせが効果的になった。

 ニューヨーク・メッツで先発でデビューしてから次第にリリーフでしか使われなくなったが、昨季パドレスへの移籍を機に先発に再転向。よほど希望していたのかルーキー時代より安定して試合を作るようになり、今季は初のオールスターに選ばれたうえに16勝9敗・防御率3.00の好成績をマークした。

ドミニク・ハメル (ニューヨーク・メッツ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1999年3月2日生/出身地:アメリカ合衆国 アリゾナ州チャンドラー
WBC2023
 ここ最近は”ドム・ハメル”と表記されるようになった若手有望株。イタリア系の父親を持つが、プエルトリカンの亡き母のため前回大会はプエルトリコ代表入りを決断した。

 2021年にドラフト3巡目指名でメッツ入り。毎年順調に昇格して今季は通年を3Aで過ごしたが、防御率6点台後半とカベに阻まれた。

デレック・ロドリゲス (FA)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1992年6月5日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州アーリントン
WBC2023
 偉大なる殿堂入り捕手であるイバン・ロドリゲスを父に持つ2世メジャーリーガー。父がテキサス・レンジャース時代に生まれているためアーリントンが出身地。

 コロナ前はサンフランシスコ・ジャイアンツの先発ローテに定着しかけたが出番が激減し、今季はMLB球団と契約できずメキシカンリーグでプレーした。

 プエルトリコ代表は先発候補が絶対的に足りていないため、ロドリゲスがまだ選ばれる可能性はある。ただ近年はマイナーでも打たれており、次回選ばれるのであれば戦力的には厳しいチーム状況になっていると予想される。

Embed from Getty Images左前腕に入れているタトゥーはバットマン

◇リリーバー
エドウィン・ディアス (ニューヨーク・メッツ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年3月22日生/出身地:プエルトリコ ナグアボ
オールスターx2 最優秀救援x2 WBC2017 WBC2023
 前回のWBC準々決勝で勝利したあと、歓喜の輪の中で負傷退場したのは記憶に新しい。100マイル近い4シームとスライダーの威力を前面に出すという、プエルトリカンらしくない投球スタイルが特徴。シーズンによって好不調の差が大きいが、マリナーズ時代に比べると一段上のクローザーに成長した。



アレクシス・ディアス (シンシナティ・レッズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年9月28日生/出身地:プエルトリコ ウマカオ
オールスターx1 WBC2023
 エドウィン・ディアスの弟として有名なレッズの若手リリーバー。兄貴とは投球フォームや持ち球が激似。前回大会では兄弟でブルペンを盛り上げたが、準々決勝では1死も奪えず敗戦投手となってしまった。

 デビューイヤーの2022年は防御率1.84・被打率.131をマークしたが、各種スタッツは年々悪化しているのが気がかり。

エミリオ・パガン (サンディエゴ・パドレス)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投左打
1991年5月7日生/出身地:アメリカ合衆国 サウスカロライナ州シンプソンビル
WBC2017 WBC2023
 毎年勝ち試合を中心に登板数を重ねるワークホース。95マイルを超えるカット気味の速球をメインに押し、かなりのフライボール系という特徴がある。

 2019年に防御率2.31・20セーブを挙げて以降は球威が低下。2023年に復調したが、今季は春先からケガに悩まされ、夏場に広背筋を痛めて2ヶ月以上戦線を離脱した。

ジョー・ヒメネス (アトランタ・ブレーブス)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1995年1月17日生/出身地:プエルトリコ サンファン
オールスターx1 WBC2017
 100マイルを投げるパワー系リリーフ右腕。メジャーリーガーになる前の2017年のWBC代表に選出されているが、主力メンバーになるはずだった前回大会は腰を痛めて選ばれなかった。

 デトロイト・タイガースに在籍していた2022年にブレイクし、現在はアトランタ・ブレーブスの主力投手として貢献している。背番号は77番が指定席。兄のA.J.ヒメネスも元メジャーリーガーでポジションは捕手だった。

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ホルヘ・ロペス (シカゴ・カブス)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年2月10日生/出身地:プエルトリコ カグラス
オールスターx1 WBC2017 WBC2023
 リリーバーへの転向が大成功し、勝ち試合を任される有能リリーバーに成長。・・・したはずだったが、大谷に被弾した2024年5月に退場処分を受けた試合では、怒りのあまり客席にグラブをぶん投げ、直後に球団(メッツ)とチームメイト批判と取られかねない不用意な発言をしてしまい、大いに物議を醸した。

 メッツをDFA後にマイナー契約で移籍したカブスでは好成績を残した。能力的にまだ一線級でプレーできるはず。

フェルナンド・クルーズ (シンシナティ・レッズ)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投両打
1990年3月28日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
WBC2023
 スプリッターとスライダーで勝負するベテランリリーバー。遅咲きの苦労人として知られる。2007年のプロ入りから三塁を守っていたが、2011年頃に投手にコンバート。その後何年も独立リーグでプレーを続けながら32歳でメジャーデビューを果たした。

アンソニー・マルドナド (マイアミ・マーリンズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1998年2月6日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州ウェリントン
WBC2023
 恵まれた体格を持つフロリダ出身の若手リリーフ右腕。2022年にAAAで15試合に登板し防御率1.74・3セーブの好成績を挙げ、マイナーリーガーながらWBC代表に初選出。今季ついにメジャー初昇格を果たし、16試合に登板した。

ニコラス・パディーヤ (シカゴ・ホワイトソックス傘下AAA)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1996年12月24日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブロンクス
WBC2023
 2022~23年に少しだけメジャー昇格を経験したスイングマン。ブロンクス生まれのニューヨークっ子だが、ドラフトに掛かるためテキサス州の短大に通ってプロ入りした。

 メジャー昇格前はフルタイムカットボーラーだったが、最近はスライダーやシンカー、チェンジアップも投げるようになった。

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デュアン・アンダーウッドJr. (FA)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年7月20日生/出身地:アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ローリー
WBC2023
 かっこいい名前のメジャーリーガーTOP5に入りそうな中堅リリーフ右腕。2021年にパイレーツに移籍してから酷使されている。初選出された昨春のWBCでは好投した。

ジョバニ・モラン (ミネソタ・ツインズ傘下AAA)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1997年4月24日生/出身地:プエルトリコ マヤグエス
WBC2023
 左右どちらの打者にも通じるチェンジアップで飯を食うリリーフ左腕。細身で良いスタイルをしている。

 2021年にメジャーデビュー、翌22年には防御率2.21の好成績をマーク。だがWBCでも活躍した2023年はレギュラーシーズン後半にヒジの靭帯をやってしまい、来季開幕の復帰を目指してトミー・ジョン手術のリハビリ中。

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ヤクセル・リオス (ニューヨーク・メッツ傘下AAA)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年6月27日生/出身地:プエルトリコ カグラス
WBC2023
 155km/hのファストボールとスライダーが中心の速球派リリーバー。メジャーで投げた年が6年あるが、2023年に3試合投げて防御率37.80。今季は1試合もメジャー昇格できず、通年を3Aで過ごした。

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ホゼ・デレオン (FA)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1992年8月7日生/出身地:プエルトリコ イザベラ
WBC2023
 8月7日生まれなので背番号87にこだわりを持っているリリーフ兼先発右腕。これまで所属したメジャー4球団で87以外の背番号を付けたことがなく、WBCでも87番を死守した。

 2016~17年に有望株ランキングで各種媒体から全体30位前後にランクされる有望株だったが、メジャー昇格後にヒジやら背中やらを立て続けに痛めて開花できず、気づけばベテランの域に入ってしまった。昨季シーズン中に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けており、以前のパフォーマンスに戻るかかなり不透明。

ホセ・エスパーダ (東京ヤクルトスワローズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1997年2月22日生/出身地:プエルトリコ ポンセ
 今季スワローズに加入したプエルトリカン右腕。アメリカ時代はスウィングマンだったが、スワローズでは専らリリーフで起用されている。イースタンでは防御率0点台も一軍では微妙な成績で、来季残れるかは微妙。

 今のところMLBでの通算登板数は1試合のみ。いわゆる”cup of coffee”と呼ばれる選手である。

レイモンド・ブルゴス (サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下AAA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1998年11月29日生/出身地:プエルトリコ リオグランデ
 今季6月にメジャーデビューを果たした細身のリリーフ左腕。ドラフト18巡目から這い上がった。デビュー戦ではメジャーの壁に阻まれたが2A、3Aでは好成績を残しており、2026年大会時は貴重なサウスポーとして活躍しているかもしれない。

 ちなみに”ブルゴス”姓のメジャーリーガーはレイモンドが史上5人目だが、歴代全員がピッチャーである。

ジョナサン・バルミューデス (マイアミ・マーリンズ傘下AAA)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
1995年10月16日生/出身地:プエルトリコ コアモ
 トリプルAで打たれていたが今季8月にメジャー初昇格を果たした先発左腕。アストロズとジャイアンツに立て続けに契約を切られ、マイアミ・マーリンズが3つ目の所属球団。

◇二刀流
ジャック・カグリオーン (カンザスシティ・ロイヤルズ傘下)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、一塁手 左投左打
2003年2月9日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ
 強豪フロリダ大学でハイレベルに二刀流をこなし、メディアから”ジャックタニ”と持て囃された超有望株。今季のドラフト1巡目(全体6位)指名を受けてプロ入りした。ロイヤルズではRookie級を飛び越えてシングルA+に配属され、すべて野手として29試合に出場した。今のところ一塁手として育成されるようだが、WBCの舞台で二刀流デビューというのも面白いと思う。

 イタリア人の父とプエルトリコ人の母を持ち、自身はフロリダ生まれのためWBCでは3カ国の出場資格がある。先日、イタリア野球ソフトボール連盟が主導する2028年ロス五輪に向けた合宿に、カグリオーンを招待するとの公式発表があった。本人の意向は定かでないが、プエルトリコ代表としては早めに引き入れておきたいところだ。

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◇捕手
クリスチャン・バスケス (ミネソタ・ツインズ)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1990年8月21日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
WBC2023
 打撃と守備両面で所属チームを支えてきたキャッチャー。レッドソックスの正捕手を長く勤め、生涯レッドソックスを希望していたがチームが空中分解した2022年にトレードに出され、涙を流した。

Embed from Getty Imagesレッドソックスファンとしてはバスケスの放出は近年あった辛い出来事の1つとして刻まれている。

ビクトル・カラティーニ (ヒューストン・アストロズ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投両打
1993年8月17日生/出身地:プエルトリコ ポンセ
 好守に安定して働くジャーニーマン捕手。2021年に所属したパドレス時代はダルビッシュ有の専属捕手になり、日本でも名前が知られるようになった。

トーマス・ニドー (デトロイト・タイガース傘下AAA)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1994年4月12日生/出身地:プエルトリコ グアイナボ
 メジャーを代表する守備型控えキャッチャー。ボールブロッキングやフレーミング、高い盗塁阻止率が評価され、2017年のメジャーデビューからニューヨーク・メッツのバックアップ捕手として重宝されてきた。しかし打撃不振により今季途中に放出され、これからのメジャー生活には危険信号が灯っている。

 母親のリアナ・ビセンスは1968年のメキシコシティ・オリンピックのプエルトリコ代表選手。当時11歳にして水泳の4種目に出場したすごい人だった。

マーティン・マルドナド (シカゴ・ホワイトソックス)
39歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1986年8月16日生/出身地:プエルトリコ ナグアボ
ゴールドグラブx1 WBC2013 WBC2023
 守備に定評があるベテラン捕手。昨季サービスタイムが10年を超えた。次回WBCでは40歳に達しているため、プレイヤーよりもコーチとして選ばれる方が可能性は高いかも。

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◇内野手/ユーティリティ
フランシスコ・リンドーア (ニューヨーク・メッツ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投両打
1993年11月14日生/出身地:プエルトリコ カグラス
オールスターx4 ゴールドグラブx2 シルバースラッガーx3 プラチナゴールドグラブx1 WBC2017 WBC2023
 某Youtubeチャンネルの影響で日本人にも知名度が高い、MLBを代表するスタープレイヤー。30歳になった2024年終了時点ですでに通算rWAR 49.7を積み上げ、オールスター4度、シルバースラッガー賞3度、ゴールドグラブ賞2度にプラチナ・ゴールドグラブの受賞歴もある。

 youtubeでは打率をなにかとイジられてきたが、今季は2割7分台に乗せ、OPSも.844と復調。メッツ移籍初年度は大きくつまづいたが、毎年打撃成績を向上させている。アンチ大谷翔平の逆張りメディア人の中には、大谷よりもリンドーアの方がナ・リーグMVPに相応しいと主張する人もいる。

Embed from Getty Images歯が欠けても笑顔は変わらない

カルロス・コレア (ミネソタ・ツインズ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1994年9月22日生/出身地:プエルトリコ ポンセ
新人王 オールスターx3 ゴールドグラブx1 プラチナゴールドグラブx1 WBC2017
 昨春は出る気満々だったが第2子が誕生予定になったため、代表入りを辞退したアンチの多いスター遊撃手。2017年のWBCではプエルトリコ代表トップの3本塁打・9打点をマークしている。

 ケガが多いのがウィークポイントで、FAイヤーの2021年オフにはメッツから古傷の足首の状態を懸念されて大型契約を逃してしまった。2024年も足底筋膜炎によってまた長期離脱したが、率系のスタッツでは前年の不振を巻き返す成績(OPS.906)を残している。

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ハビエア・バイエズ (デトロイト・タイガース)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
1992年12月1日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
オールスターx2 ゴールドグラブx1 シルバースラッガーx1 打点王x1 WBC2017 WBC2023
 華麗な守備と直らない荒い打撃が魅力の”魔術師”。メジャー有数の守備力を誇るも、デビュー当時からチーム事情でセカンドに回るシーズンが多かった。WBCでもメッツ時代と同じく、親友のリンドーアをショートに二遊間コンビを結成した。

 2021年に大型契約でデトロイト・タイガースに移籍してから年々成績を落としており、今季のOPSは.500を保つのがやっとの惨状。次回大会の時点でメジャーに残れているかとても心配。

ホゼ・ミランダ (ミネソタ・ツインズ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投右打
1998年6月29日生/出身地:プエルトリコ マナティ
 前回はWBC直前に右肩を痛めてしまい無念の代表辞退となった若手長距離砲。守備の評価は高くないためとにかく打って目立ちたい。本職は三塁手だがリンドーア、コレア、バイエズを同時起用するためにはミランダが一塁に回る必要がある。

 18歳上のいとこのリン=マニュエル・ミランダは音楽業界のほか俳優としても活躍する才能の塊のような人物。2021年にはNetflixで映画監督デビューも果たしている。

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エンマニュエル・リベラ (ボルティモア・オリオールズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投右打
1996年6月29日生/出身地:プエルトリコ マヤグエス
WBC2023
 左投手に滅法強い三塁手。前回のWBCではサードに入るはずだったコレアが辞退し、スタメンの座が転がり込んできた。

エドウィン・アローヨ (シンシナティ・レッズ傘下AAA)
22歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、二塁手 両投両打
2003年8月25日生/出身地:
 シンシナティ・レッズのマイナーにいる走攻守が揃った有望株。遊撃手を中心とした内野守備とスピードだけでなく、打撃もそれなりに評価されておりウィークポイントが少ない。

 マリナーズにプロ入り後、エース右腕のルイス・カスティーヨの大型トレードの交換相手の1人としてレッズに移籍した。世にも珍しい両投げ選手だが、公式戦で披露するチャンスは来るだろうか?

ネフタリ・ソト (千葉ロッテマリーンズ)
37歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投右打
1989年2月28日生/出身地:プエルトリコ マナティ
WBC2023
 2018年に横浜DeNAに加入して2年続けてホームラン王を獲得したパワーヒッター。2020年以降は成績が下がっていたが復調した。

エドウィン・リオス (シンシナティ・レッズ傘下AAA)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、三塁手 右投左打
1994年4月21日生/出身地:プエルトリコ カグラス
 ドジャース時代にわりと期待されていた長打が魅力の内野手。プロスペクトランキングtop100に入ったことはないが、レギュラー候補の1人に名前が挙がっていた。2019年にメジャーデビュー、新型コロナの影響で短縮シーズンとなった翌年のとある試合では延長13回にホームランを記録し、これはタイブレーク制導入後初の”イニング先頭打者なのに2ランホームラン”を打ったバッターになった。

 2021年に打撃不振を極めて以降、チームの構想から外れるようになり今季はデビュー以来初のメジャー出場無しとなってしまった。パワーは衰えていないため、来年あたり日本球界入りがあるかも?

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エドウィン・ディアス (サラペロス・デ・サルティーヨ(メキシコ))
30歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1995年8月25日生/出身地:プエルトリコ ベガ・アルタ
WBC2023
 ”じゃない方”のエドウィン・ディアスとして前回のWBCにも出場した内野のユーティリティ。投手のエドウィン、アレクシス兄弟とは赤の他人。

 アスレチックスやアストロズ、レッドソックスのマイナーでプレーしていたが、昨季2Aで打率1割を切ってしまいDFA。以降はメキシカンリーグの球団に所属している。

ビマエル・マシン (チャロス・デ・ハリスコ(メキシコ))
32歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投左打
1993年9月25日生/出身地:プエルトリコ ウマカオ
WBC2023
 守備は上手いが長打力がない守備職人タイプの内野手。アスレチックスでメジャーデビューしてから準レギュラーのように出場していたが、フィリーズに移籍した2023年はメジャーに上がれなかった。

 今季はメキシカンリーグに活動の場を移し、リーグ2位の打率.401をマークした(首位打者は.431のロビンソン・カノーだった)。Machinと綴ってマシンと読ませる。

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ダレル・ハーネイス (オークランド・アスレチックス)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
2001年8月3日生/出身地:プエルトリコ サンファン
 今季開幕メジャーロースター入りを勝ち取った新人内野手。5月の試合で一塁を駆け抜けた際に左足首に重度の捻挫を負ってしまい、長期離脱する憂き目に遭った。打撃では苦戦しているがショートの守備力には定評がある。

イーサン・ディアス (米独立リーグ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:二塁手、遊撃手 右投左打
1996年5月27日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 マイアミ・マーリンズ時代は有望株として期待され、各種媒体のプロスペクトランキングのtop100に入っていた内野手。メジャーでは打率1割台半ばに終始し、今季は独立リーグでプレーした。30歳になる前にメジャー返り咲きを果たしたい。

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ルイス・バスケス (シカゴ・カブス)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1999年10月10日生/出身地:プエルトリコ オロコビス
 ショートを中心に内野全般を守るカブスの若手内野手。2019年に3Aに昇格するも足踏みが続いていたが、今年5月に待望のメジャーデビューを果たした。プロスペクトではないがマイナー上位では打撃で好成績を残している。

エイドリアン・アレイザガ (マイアミ・マーリンズ傘下Rk)
19歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
2006年5月17日生/出身地:プエルトリコ アグアディア
 2024年のドラフトで指名されたばかりの高卒選手。マイアミ・マーリンズのRookie級からスタートする予定で、まだ20歳にもなっていない次回WBCの代表入りにはまだ早いかもしれない。

 ポジションはショートを守り、スピードの評価が高い。ただしメジャー昇格までショートに居続けられるかは懐疑的に見られている。走力を活かしてセンターを守るか、打撃が開花すればサードで出場するとの将来予測をされている。

◇外野手
キケ・ヘルナンデス (ロサンゼルス・ドジャース)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:中堅手、二塁手、遊撃手 右投右打
1991年8月24日生/出身地:プエルトリコ サンファン
WBC2017 WBC2023
 打てるユーティリティの代表格のようなプレイヤー。二遊間と中堅手という難しいポジションを中心に出場する、そこら辺のユーティリティとは格が違う選手である。

 ドジャースでデビューすると2020年にワールドシリーズ制覇に貢献。翌年FAでレッドソックスに移籍したがマイナー落ちするほど打撃不振に陥り、2023年途中に古巣に戻ってきた。

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エリオット・ラモス (サンフランシスコ・ジャイアンツ)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1999年9月7日生/出身地:プエルトリコ ウマカオ
オールスターx1
 兄のヘンリーより高く才能を評価されている外野のトッププロスペクト。3年目の今季は初のオールスター出場、史上初の右バッターが流し打ってのスプラッシュヒットを記録するブレイクイヤーとなった。

 WBCに前回は代表入りしなかったが、2026年大会では主軸として大暴れする姿が目に浮かぶ。

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MJ・メレンデス (カンザスシティ・ロイヤルズ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手、捕手 右投左打
1998年11月29日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州デイトナビーチ
WBC2023
 2022年にMLBデビューしたロイヤルズの未完のスラッガー。強打の若手捕手だったが左翼手のレギュラーのように出場をしている。デビューから18本→16本→17本と安定してHRを放っている一方、打率はなかなか上がってこない。そろそろ本格ブレイクを期待したいところ。

 公式では出身地はアメリカになっているが、生まれはプエルトリコ。プエルトリカンの両親のもとに生まれ、5歳の時にフロリダに移住した。

ネルソン・ベラスケス (カンザスシティ・ロイヤルズ傘下AAA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1998年12月26日生/出身地:プエルトリコ カロリーナ
WBC2023
 パワーヒッティングが魅力だがメジャーの壁にぶち当たっている若手外野手。2021年オフのアリゾナ秋季リーグで大活躍し、翌年シカゴ・カブスでメジャーデビュー。昨季はWBC代表にも選ばれブレイクの期待がかかったが、低打率に悩まされ昨季途中にカンザスシティ・ロイヤルズに放出された。

 ここ2年は打撃成績を落としており、来年も復調できないようなら日本や韓国の新外国人候補に取り上げられそう。

Embed from Getty Imagesこのような写真を撮るあたり、きっとひょうきんな選手なのだろう

ウィリー・カストロ (ミネソタ・ツインズ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:ユーティリティ 右投両打
1997年4月24日生/出身地:プエルトリコ リオピエドラス
オールスターx1
 二遊間と外野3ポジションを守れるユーティリティプレイヤー。メジャー6年目の今季はオールスターに初選出、トータル158試合に出場する充実したシーズンを過ごした。

エディ・ロサリオ (フリスコ:メキシカンリーグ)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投左打
1991年9月28日生/出身地:プエルトリコ グアヤマ
WBC2013 WBC2017 WBC2023
 2013年のWBCから3大会連続で出場しているベテラン外野手。ツインズ時代にMVP投票で2年続けて得票した実績を持つ。俊足・強肩だが守備はイマイチ。フリースインガーな打撃スタイルは30代になっても変わらなかった。

 ミネソタ・ツインズでメジャーデビュー後6年レギュラーを務め、2021年にはトレードデッドライン後に加入したアトランタ・ブレーブスではワールドチャンピオンに大きく貢献した。眼の不調で精彩を欠いた2022年以降はレギュラー確保が怪しくなり、今季は夏場に40人枠から外されている。次回大会の代表入りは当落線上か。

ヘンリー・ラモス (FA)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投両打
1992年4月15日生/出身地:プエルトリコ マウナボ
WBC2023
 若手有望株の弟エリオットの影に隠れている感がある外野手。前回WBCでメンバーに選ばれたが兄より弟の代表入りを求める声が大きく、悔しい思いをしたであろう。

 2010年にレッドソックスに入団後、3Aまでは順調に昇格したもののメジャーにはなかなかコールアップされず。プロ入り後5球団目となるダイヤモンドバックスで初めてメジャー昇格を果たした。だがデビュー年のオフにDFAとなってしまい、KBO(韓国プロ野球)のKTウィズに短期間プレーしたこともあった。

 今季は自身2度目の韓国行きを決断し、斗山ベアーズと契約していた。7月途中段階で80試合・打率.305・10本塁打・OPS.842と及第点の数字を残していたが、怠慢プレーを問題視されてシーズン半ばにクビになった。

ジョナサン・ロドリゲス (クリーブランド・ガーディアンズ傘下AAA)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1999年11月4日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 カルロス・ベルトランが建てたベースボールアカデミーからプロ入りしたパワーヒッター。今季5月にメジャーデビューを果たした。

ジョネスウィ・ファーガス (サルティージョ:メキシカンリーグ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1994年12月15日生/出身地:プエルトリコ トルヒージョアルト
WBC2023
 前回大会はホセ・ミランダの代わりに選出された中堅外野手。俊足とそれを活かした守備範囲の広さが魅力。2019年にAAで50盗塁、22年はAAAで76試合ながら28盗塁を記録しているが、ここ2年はメキシカンリーグでのプレーに終始しており、次回の代表選出は厳しい見通し。

 2021年にメジャーデビューを果たしているが、この年はメッツのレギュラー陣に故障者が続出した年で、ブランドン・ニモの故障離脱の代わりに入ったケビン・ピラーが顔面にデッドボールを受け、代役の代役としてメジャー初昇格。だが、ファーガスも7試合目の外野守備中にフェンスに激突して負傷者リスト入りしてしまった。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 ヤディア・モリーナ
通算rWAR:42.1
ロベルト・クレメンテ賞 オールスターx10 ゴールドグラブx9 シルバースラッガーx1 プラチナゴールドグラブx4 WBC2006 WBC2009 WBC2013 WBC2017
 2022年シーズンをもって現役を退いたレジェンド捕手。モリーナ3兄弟の末っ子として早くから名捕手になると期待され、19年間カージナルス一筋でプレー。現役晩年の時点で将来のプエルトリコ代表監督になると言われ、予定通り2023年のWBCにの新監督に就任した。MLB野球殿堂入りの有力候補。

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◇参考1:過去の名選手
 ロベルト・クレメンテ
通算rWAR:94.9
殿堂入り MVPx1 オールスターx15 ゴールドグラブx12 首位打者x4
 ピッツバーグ・パイレーツ一筋で活躍したMLBのレジェンド中のレジェンド。現役時代はライトを守り、卓越した守備力と強肩でゴールドグラブ賞を12度受賞。打撃でも生涯打率.317に通算3000本安打・240本塁打を積み上げた。オールスターに15度選出、1966年にナ・リーグMVP、1971年のチームの世界一制覇のときにはワールドシリーズMVPに選ばれ、数々の栄誉を手にした。

 クレメンテ自身はMLBでの成功をプエルトリコやラテンアメリカ全体の誇りと考え、積極的に慈善活動を行った。貧困に苦しむ人々や自然災害の被災者を支援し、とりわけ中南米の人々のために多くの時間と資金を注ぎ込んだ。

 しかし、1972年にニカラグアでの地震被災者に支援物資を届けるために乗った飛行機が墜落し、突然生涯を終えることとなった。クレメンテの死後、彼の功績を称えるためにロベルト・クレメンテ賞が創設された。この賞は毎年社会貢献活動に尽力する現役プレイヤーを対象にしており、選ばれればMVPと同等かそれ以上の名誉ある賞と位置づけられている。

 イバン・ロドリゲス
通算rWAR:68.7
殿堂入り MVPx1 オールスターx14 ゴールドグラブx13 シルバースラッガーx7 WBC2006 WBC2009
 メジャー史上最高のキャッチャーの1人と認められているプエルトリコのレジェンド捕手。1991年にテキサス・レンジャーズでデビューし、その後デトロイト・タイガース、フロリダ・マーリンズなど、多くのチームで活躍した。キャリアは21シーズンにわたり、通算で打率.296・311本塁打・2844安打の打撃成績を残した。

 特に強肩と素早い送球は突出しており、盗塁阻止率はMLBで他者の追随を許さなかった。13度のゴールドグラブ受賞はキャッチャーでは最多記録である。1999年にはア・リーグMVPも受賞、オールスター選出も14度を数える。2003年のフロリダ・マーリンズのワールドシリーズ制覇では、若いチームのまとめ役としてリーダーシップが大きく評価された。2017年に文句なしの野球殿堂入り。

 カルロス・ベルトラン
通算rWAR:70.1
ロベルト・クレメンテ賞 新人王 オールスターx9 ゴールドグラブx3 シルバースラッガーx2 WBC2006 WBC2009 WBC2013 WBC2017
 プエルトリコ出身者では最高レベルの5ツールプレイヤーとして活躍したスイッチヒッターの元外野手。1998年にカンザスシティ・ロイヤルズで新人王を獲得後、長く外野のレギュラーとしてプレー。通算435本塁打・312盗塁を記録しただけでなく、ポストシーズンではさらに勝負強い打者になった。2004年のヒューストン・アストロズ在籍時にはポストシーズンだけ打率.435・8本塁打という驚異的な打撃を披露した。

 若い頃からずっと人格者として知られ、2017年のポストシーズンではユリエスキー・グリエルがダルビッシュに対して起こした人種差別騒動の際には、2人の仲裁に入ったと言われている。ただし、このとき既にベルトラン主導でゴミ箱を使ったサイン盗みが行われていた。2020年から自身初めてとなるニューヨーク・メッツの監督就任が決まった直後に発覚し、1度も指揮を執ることなく辞任へと繋がった。

 ハビエア・バスケス
通算rWAR:45.6
オールスターx1 WBC2006 WBC2009
 エクスポズやヤンキース、ホワイトソックスなどで活躍した先発右腕。通算rWARはプエルトリコ出身の投手ではダントツの45.6。野手を含めるとバーニー・ウィリアムズに肉薄する9位の数字である。

 主要なタイトル獲得はなくオールスター選出も1度。エースというよりは2~3番手のランクだったが、1998年のメジャーデビューから引退まで先発ローテーションをほとんど崩さず投げ続けた。MLB14年間すべてのシーズンで150イニング以上を投げ、規定投球回超えは12度。故障者リスト入りも顔面にデッドボールを受けた1度ぐらいで、シーズン平均203イニング消化という隠れた大記録を残している。

 ベニト・サンティアゴ、ホルヘ・ポサダ、ハビ・ロペス、サンディ・アロマーJr.、モリーナ3兄弟ほか多数
通算rWAR:0.0
 プエルトリコ出身選手からはベニト・サンティアゴやホルヘ・ポサダといった名選手や、卓越した守備力を誇る玄人好みのキャッチャーが多く生まれている。

 理由の1つがプエルトリコではスペイン語と英語両方を話しているため、投手とのコミュニケーションに役立っているからと言われている。あるいはイバン・ロドリゲスのようなスター選手の存在が憧れとなり、次世代のプエルトリカンたちに夢を抱かせているのかもしれない。

 アレックス・コーラ
通算rWAR:7.0
WBC2006 WBC2009
 ボストン・レッドソックスの監督を務める元内野手。通算rWARは7.0とスター選手ではなかったが、二遊間を中心に内野のユーティリティとして渋い活躍をしていた。

 プエルトリカンらしい野球IQの高いプレイヤーとして知られ、現役時代から将来的に監督になると言われ続けていた。2018年に就任したレッドソックスではいきなりワールドチャンピオンに導き、プエルトリコ人初の優勝監督となった。

◇参考2:日本に来た助っ人外国人
フェリックス・ミヤーン (大洋ホエールズ1978~80)
カルロス・ポンセ (大洋ホエールズ1986~90)
ペドロ・バルデス (ダイエーホークス2001~04)
レオ・ゴメス (中日ドラゴンズ1997~00, 01~02)
ディッキー・ゴンザレス (ヤクルトスワローズ2004~08、読売ジャイアンツ2009~12、千葉ロッテマリーンズ2013)