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最終更新日:2025/m/d

【寸評】 Now making …
| ▼目次 – メキシコ代表選手一覧 |
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【先発】 タイワン・ウォーカー / マイケル・ロレンゼン / ハビエア・アサッド / バレンテ・ベヨソ / タジ・ブラッドリー / ホセ・ウッキーディ / パトリック・サンドバール 【リリーバー】 アンドレス・ムニョス / トニー・サンティラン / ジョジョ・ロメロ / アンソニー・バンダ / ジェレミア・エストラーダ / ロベルト・ガルシア / ジオバニー・ガイエゴス / ビクトル・ゴンザレス / ロベルト・オスーナ / ルイス・セサ 【捕手】 アレハンドロ・カーク / ホゼ・トレビーノ / オースティン・バーンズ / アレクシス・ウィルソン 【内野手/ユーティリティ】 マルセロ・メイヤー / ジョーイ・オルティス / ジョナサン・アランダ / ラモン・ウリアス / ニック・ゴンザレス / ラウディ・テレス / ルイス・ウリアス / アラン・トレホ / ジョーイ・メネセス / エステバン・キロス / ロベルト・バエンズエラ 【外野手】 ジャレン・デュラン / ランディ・アロザレナ / アレック・トーマス / フリアン・オルネラス / アレックス・ベルドゥーゴ 【監督/主なコーチ/GM】 ベンジー・ギル / ホルヘ・カンピーヨ / ロドリゴ・ロペス 【不参加、選考漏れ】 フリオ・ウリアス / イサック・パレイデス / J.P.クロフォード / アンディ・パヘス ―――――――――――――――――――――――― 【参考1:過去の名選手】 フェルナンド・バレンズエラ / テディ・ヒゲラ / イシュメール・バルデス / ビニー・カスティーヤ / リカルド・リンコン 【参考2:日本に来た助っ人外国人】 エルマー・デセンス / ナルシソ・エルビラ / ルイス・メンドーサ / ジャフェット・アマダー |
| ◇先発 |
| タイワン・ウォーカー (フィラデルフィア・フィリーズ) 33歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投両打 1992年8月13日生/出身地:アメリカ合衆国 ルイジアナ州シュリーブポート オールスターx1 WBC2023 |
| かつて超有望株として知られ、20歳でメジャーデビュー。マリナーズ時代は伸び悩んでいたが、移籍してから大きく飛躍し、すでにサービスタイムが10年を超えた。アメリカ生まれだが母方にメキシコの血を引き、以前からメキシコ代表入りへの意思を示していた。 150km/h台中盤の速球とオフスピード系の変化球を駆使するパワーピッチャーだが、ときどき尋常じゃないほど打たれまくるのが玉にキズ。とはいえ、投げさえすればローテーションを守ってくれる。なお、背番号へのこだわりが強いタイプの選手で、モチベーション維持のためには”99″番を与えてあげる必要がある。 Embed from Getty Images |
| マイケル・ロレンゼン (FA(前カンザスシティ・ロイヤルズ)) 34歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打 1992年1月4日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州アナハイム オールスターx1 |
| レッズ在籍時の2021年までリリーフ兼外野手として出場し、翌年から先発投手へ本格転向した“元二刀流”。2022年にはエンゼルスで大谷翔平とチームメイトだったことで日本のファンにも馴染みがある。年齢的にはベテランの域だが、依然としてMLB平均以上の球速を投げ込めるタフな右腕だ。 アメリカ人だが母がメキシコ出身のハーフで、今大会のメキシコ代表入りが噂されるひとり。ポストシーズンでは主にリリーフ起用ながら好投も見せており、大舞台慣れという点でも期待できる。 Embed from Getty Images |
| ハビエア・アサッド (シカゴ・カブス) 28歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打 1997年7月30日生/出身地:メキシコ ティフアナ WBC2023 |
| カブス所属の右腕。2023年大会で印象的な好投を見せ、メキシコ躍進の立役者の1人となった。フォアボールは多いがコマンドはそこまで悪くなく、試合をぶっ壊すことはあまりない。 メキシコ先発陣に入れば頼もしい存在だが、2025年レギュラーシーズンでは後半戦に復帰したものの故障による長期離脱があり、コンディション面が大きな不安材料。 |
| バレンテ・ベヨソ (FA(前マイアミ・マーリンズ)) 26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打 1999年11月27日生/出身地:メキシコ モンテレイ |
| アストロズ傘下で育ち、2024年にマーリンズでメジャーデビューした若手右腕。トッププロスペクトではなかったが、メジャーではローテーションの一角としてそれなりに存在感を示している。 実績からすると代表入りは当落線上だが、ネットでは「将来性を買ってぜひ呼んでほしい」という声が多い印象。 |
| タジ・ブラッドリー (ミネソタ・ツインズ) 24歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打 2001年3月20日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
| レイズの有望株だった先発右腕。速球の威力と奪三振能力に優れ、将来のエース候補とされていた。メジャーでも徐々に頭角を現しつつあるが、2025年は特にホームゲームで打たれる場面が目立ち、課題の残るシーズンだった。 やや経験不足は否めないが、若さとポテンシャルで乗り切ってくれるかも?メキシコのXファクターになり得るピース。 |
| ホセ・ウッキーディ (メキシカンリーグ) 30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打 1995年5月1日生/出身地:メキシコ マサトラン WBC2023 |
| アストロズでローテーションを担ってきた右腕。圧倒するような球威はないものの、どの球種でもストライクが取れる安定感があり、毎回きっちり試合を作ってくれる。2022年には13勝8敗と二桁勝利を挙げ、ワールドシリーズで勝利投手になった経験もある。シーズン中にGMが彼をトレードに出そうとしたところ、オーナーが拒否した――という球団内部の騒動でも話題になった。 WBC2023にも出場しており、国際大会での経験値もある。ただしトミー・ジョン手術後にタイガースへ移籍後、現在はメジャー球団とは未契約の状態。 Embed from Getty Images |
| パトリック・サンドバール (ボストン・レッドソックス) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打 1996年10月18日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ミッションビエホ WBC2023 |
| 2024年までエンゼルスで投げていた先発左腕。2023年大会ではアメリカ戦・日本戦で先発し、ほとんど打たれない圧巻のピッチングを披露して名を挙げた。代表への思いも強く、再び参戦すれば左のエースとして計算できる。 ただし2024年にトミー・ジョン手術を受けている。回復状況しだいで今回は見送りかも。 Embed from Getty Images |
| その他の選手 アラン・ランゲル、イアン・メヒア、コディ・ポンセ、ビクター・リザラガ、マルセロ・マルティネス |
| ◇リリーバー |
| アンドレス・ムニョス (シアトル・マリナーズ) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1999年1月16日生/出身地:メキシコ ロス・モチス オールスターx2 |
| マリナーズの剛腕クローザー。100マイルを超える豪速球と鋭いスライダーを武器に奪三振を量産し、2023年以降はア・リーグ屈指のリリーバーへと成長した。国際大会でも終盤を任せられる圧倒的な存在感がある。 Embed from Getty Images |
| トニー・サンティラン (シンシナティ・レッズ) 28歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1997年4月15日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州フォートワース |
| パワー型で支配力は抜群だが、とにかく故障が多いのが弱点。2025年はついに健康を保ち、80試合登板・防御率2.44・rWAR3.0という大躍進のシーズンを過ごした。これはエドウィン・ディアス、ジミー・ハーゲットに肉薄するナ・リーグ3位の好成績だった。 コロナ前はマイナーで先発投手だった。スタミナでもまったく問題ないため、とにかくコンディションしだい。 Embed from Getty Images |
| ジョジョ・ロメロ (セントルイス・カージナルス) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打 1996年9月9日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州カマリロ WBC2023 |
| 前回大会の日本戦で、良いチェンジアップを投げながらも吉田正尚に3ランを浴びたサウスポー。フィリーズでメジャーデビュー後は良く打たれていたが、カージナルスに移ってからはメジャーに定着した。 カージナルスでは時にクローザーを任されるほどの信頼を勝ち取った。奇しくも前年までクローザーだったのは、同じ日本戦でサヨナラ打を浴びたガイエゴスだったのは何の因縁だろうか。 21世紀以降、かつては”JoJo”といえばジョジョ・レイエスだったが、近年の活躍でその座を奪いつつある。ピッチングは変化球が多彩だが、それ以上に趣味が多彩なことで知られている。 Embed from Getty Images |
| アンソニー・バンダ (ロサンゼルス・ドジャース) 32歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打 1993年8月10日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州テキサスシティ |
| なかなかメジャー定着できずにジャーニーマンになっていたが、ドジャースに来てからアレックス・ベシアに次ぐ貴重なサウスポーとして居場所を確保した。 ドジャースでは特に2025年はリリーフが崩壊気味だったため、大事な場面でマウンドに上がる機会が多かったが、本来は左打者用のワンポイントタイプ。メガネが可愛く見えるのにタトゥーがえぐい。 Embed from Getty Images |
| ジェレミア・エストラーダ (サンディエゴ・パドレス) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1998年11月1日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州パームデザート |
| カブスでメジャーデビュー後にパドレスで覚醒した、掘り出し物感のあるリリーバー。2025年はリリーフ登板だけで100奪三振超えを達成した。 元アストロズのライアン・プレスリーに似たフォームから放たれるファストボールは100マイルを計時し、回転数も非常に高いため連続三振を奪えるタイプ。短期決戦にも向いてそう。 |
| ロベルト・ガルシア (テキサス・レンジャース) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投右打 1996年6月14日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州マンティーカ |
| 2023年にメジャーデビューし、すでに3球団を渡り歩いているが、2025年はレンジャースでクローザーを任され、9セーブを記録。2年連続で70試合以上に登板しており、タフネスぶりも売りのひとつ。 球威で押すタイプではないが、意外と“勝ち試合の最後”を任せられる度胸があり、代表でも便利屋的なポジションになる可能性がある。 |
| ジオバニー・ガイエゴス 34歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1991年8月14日生/出身地:メキシコ シウダード・オブレゴン WBC2017 WBC2023 |
| 前回WBCで村上宗隆に逆転サヨナラタイムリーを打たれたあのピッチャーとして有名になった元クローザー。カージナルスではクローザーを務めたが、WBC後のシーズンは被弾が増えて地位を失い、その後はメジャーの26人枠から外れることも増えてしまった。 もともとクローザー向きではないと言われてきた投手だが、再起に期待したい。 Embed from Getty Images |
| ビクトル・ゴンザレス 30歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打 1995年11月16日生/出身地:メキシコ トゥクスパン |
| 2020年にドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献した左腕。重そうなファストボールとスライダー、チェンジアップに定評がある。 出ればそれなりに抑えてくれるが、なぜか出場機会に恵まれない。2025年はエンゼルスに在籍するもシーズンを通して3Aで過ごした。 |
| ロベルト・オスーナ (福岡ソフトバンクホークス) 31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1995年2月7日生/出身地:メキシコ ホアン・ホセ・リオス オールスターx1 WBC2017 |
| ブルージェイズ、アストロズ、そしてNPBのロッテ〜ソフトバンクと渡り歩いたクローザー。かつては150km/h台中盤のストレートと鋭いスライダーを武器にMLBを代表する若手守護神として名を馳せた。 近年はファストボールの勢いに陰りが見えつつある。 |
| ルイス・セサ (メキシカンリーグ) 33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打 1992年4月25日生/出身地:メキシコ コルドバ WBC2023 |
| 長年ヤンキースなどで活躍してきた右腕。先発もリリーフもこなし、2023年大会でもメキシコ代表入りした。 前回大会はレッズのリリーフ陣の主要投手だったが、あれから出場機会を大きく減らしている。今回は選外かも。 |
| その他の選手 エイドリアン・マルティネス、ブレナン・バーナディーノ、ホセ・ロドリゲス、オマー・クルーズ、ネスター・ヘルマン、サミュエル・サズエタ、エルビエル・アルメンタ、ヘラルド・レイエス、 |
| ◇捕手 |
| アレハンドロ・カーク (トロント・ブルージェイズ) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打 1998年11月6日生/出身地:メキシコ ティフアナ オールスターx2 シルバースラッガーx1 |
| ブルージェイズの人気者キャッチャー。低身長&110kgを超える体格から、アマチュア時代からまったく注目されなかったが、圧倒的な打撃センスでオールスターに選ばれる選手になった。2025年は過去2年の不調を脱し、ワールドシリーズでも粘り強い打席を見せて日本人野球ファンにもインパクトを与えた。 2023年のWBCには参加するつもりだったが、ちょうどパートナーの出産のタイミングと重なってしまい、代表を辞退した。 Embed from Getty Images |
| ホゼ・トレビーノ (シンシナティ・レッズ) 33歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打 1992年11月28日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州コーパスクリスティ オールスターx1 ゴールドグラブx1 プラチナゴールドグラブx1 |
| 全ポジションを通じて最も守備が優れていた選手に贈られる「プラチナ・ゴールドグラブ」の受賞歴を持つ、MLB屈指の守備型キャッチャー。特にフレーミングと投手とのコミュニケーション能力に優れ、投手陣からの信頼も厚い。 2023年のときは噂が立たなかったが、どうも父方がメキシコ系らしく、2026年大会の予想ロースターに頻繁に名前が挙がっている。 Embed from Getty Images |
| オースティン・バーンズ (FA) 36歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手、二塁手 右投右打 1989年12月28日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州リバーサイド WBC2023 |
| リードやフレーミングなど守備力は高いが打撃が課題のキャッチャー。若手時代は捕手と二塁手の変則ユーティリティで知られていた。母親がメキシコ人。 ドジャースで長年バックアップ捕手として重宝されていたが、打力低下が止まらず2025年シーズン中にDFAになった。 |
| アレクシス・ウィルソン (メキシカンリーグ) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打 1996年8月13日生/出身地:メキシコ ロス・モチス WBC2023 |
| かつてカージナルスのマイナー下部にいた守備型キャッチャー。メジャー昇格したことは無く、2021年以降はメキシカンリーグを主戦場にしている。 打撃はかなり苦手だが、プレート周りの能力と強肩は高く評価されている。2023年大会ではアレハンドロ・カークの辞退を受けて代表入り。メジャーリーガーに混じって堂々とプレーした。 |
| その他の選手 シーザー・サラザール、セビー・ザバラ |
| ◇内野手/ユーティリティ |
| マルセロ・メイヤー (ボストン・レッドソックス) 23歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投左打 2002年12月12日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州チュラビスタ |
| レッドソックスが未来を託す超有望株ショート。2022年以降、有望株ランキングの上位常連で、Baseball Americaでは4年連続10位台、MLB公式ランキングでは最高9位に入った。 2025年は順当にメジャーデビューを果たすも、もとから痛めていた右手首の故障が悪化してドクターストップがかかってしまった。 前回大会終了直後から「次回のメキシコ代表ショートはマルセロ・メイヤー」と目され、台風の眼になると期待されていたが、手術で全治3カ月以上とされ、残念ながらWBCは回避の可能性あり。 Embed from Getty Images |
| ジョーイ・オルティス (ミルウォーキー・ブリュワーズ) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、三塁手 右投右打 1998年7月14日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ガーデングローブ |
| オリオールズの強力プロスペクト集団の一員として100位以内にランクインしていた内野手。傘下の3Aにはランカーが7人いる“宝の山”状態で、さらに上位にガナー・ヘンダーソンがいたためレギュラー獲得は困難と見られていた。 2024年にコルビン・バーンズとの大型トレードのメインピースとなってブリュワーズに移籍。守備では期待に違わぬ活躍を見せているが、打撃で苦しんでいる。WBCではマルセロ・メイヤーが手首の手術を受けた関係で、オルティスが代役ショートの最有力として名前が挙がっている。両親がメキシコ人。 Embed from Getty Images |
| ジョナサン・アランダ (タンパベイ・レイズ) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投左打 1998年5月23日生/出身地:メキシコ ティフアナ オールスターx1 WBC2023 |
| メジャー4年目の2025年に初のオールスター選出。規定打席には届かなかったものの打率3割台を記録し、rWAR3.5を稼ぐなどブレークしたシーズンとなった。WBCでは4番を打ってほしい存在。 Embed from Getty Images |
| ラモン・ウリアス (FA(前ヒューストン・アストロズ)) 31歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打 1994年6月3日生/出身地:メキシコ マグダレナ・デ・キノ ゴールドグラブx1 |
| 代表の正三塁手候補の本命はイサック・パレイデスだったが、ハムストリングス断裂で出場が絶望的。その代替候補にラモン・ウリアスの名前が挙がっている。 2023年大会は保険の問題で欠場したが、今回は初めて弟とともに代表のユニフォームを着られそうだ。どれだけパレイデスの穴を埋められるか? Embed from Getty Images |
| ニック・ゴンザレス (ピッツバーグ・パイレーツ) 26歳 ※WBC開幕時点 本職:二塁手 右投右打 1999年5月27日生/出身地:アメリカ合衆国 アリゾナ州ツーソン |
| 2020年ドラフト全体7位の元トッププロスペクト。メジャー3年目を終えたが、まだ期待に見合う成績には至っていない。それでも守備は堅実で、打撃も少しずつ改善の兆しを見せている。 |
| ラウディ・テレス (FA) 30歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 左投左打 1995年3月16日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州サクラメント WBC2023 |
| 120kg超の体格から想像通りのパワーを誇るスラッガー。2022年は初めて故障や降格することなくメジャーに帯同し、35本塁打を放った。 だが、WBC以降は低迷が続いており、復活を期す。ユダヤ系アメリカ人でイスラエル代表入り資格も持っている。 Embed from Getty Images |
| ルイス・ウリアス (FA) 28歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打 1997年6月3日生/出身地:メキシコ マグダレナ・デ・キノ WBC2017 WBC2023 |
| 選球眼がよく、内野ならどこでも平均以上に守れる技術屋。ホームランもそこそこ打てるパワーも持っていて、23本塁打を放ったシーズンがある。 兄のラモン・ウリアスも似たような渋い内野手で、サードでゴールドグラブを受賞した実力者。前回はルイスのみの選出だったが、今度こそ兄弟揃って代表入りなるか? |
| アラン・トレホ (FA) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打 1996年5月30日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス WBC2023 |
| ロサンゼルス生まれのメキシコ系内野手。ロッキーズの二遊間を守るレギュラーだったが、早打ちなのに三振が多いという課題を克服できず、メジャーのロースターから外れてしまった。 |
| ジョーイ・メネセス (アスレチックス傘下AAA) 33歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投右打 1992年5月6日生/出身地:メキシコ クリアカン WBC2023 |
| 30歳にして才能が開花した遅咲きのスラッガー。2019年にはオリックスに在籍したが、ドーピング問題で退団したことでも知られる。 前回WBCではアメリカ戦で2本塁打を放ち、一躍国民的ヒーローとなった。しかし、その後のレギュラーシーズンで極度の不振に陥り、キャリアが危ぶまれている。 |
| エステバン・キロス (メキシカンリーグ) 34歳 ※WBC開幕時点 本職:二塁手、三塁手 右投左打 1992年2月17日生/出身地:メキシコ シウダード・オブレゴン |
| 165cm/90kgのユニークな体型のベテラン内野手。2022年に遅咲きで少しだけメジャー昇格を果たしている。現在はメキシカンリーグにいるが、2024年までマイナー上位で結構打っていた。 若い頃はショートや外野も守れる器用な選手だった。 |
| ロベルト・バエンズエラ (メキシカンリーグ) 31歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、遊撃手 右投右打 1995年3月3日生/出身地:メキシコ オブレゴン WBC2023 |
| メキシカンリーグひと筋の小柄な内野手。長打力は乏しいが、選球眼とコンタクトスキルは非常に優秀。 少し前まで遊撃手メインだったポジションは、30歳を迎えたあたりから三塁での出場が増えている。 |
| その他の選手 ナチョ・アルバレスJr.、ジャレッド・サーナ、ロスマン・ベルドゥーゴ |
| ◇外野手 |
| ジャレン・デュラン (ボストン・レッドソックス) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投左打 1996年9月5日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州コロナ オールスターx1 WBC2023 |
| ドラフト7巡目からオールスター選手に成長したメキシコ系アメリカ人外野手。今回もメキシコ代表入りを熱望し、すでにメンバー内定とされている。 オールスター初選出となった2024年は、最終的にrWAR8.7という驚異的な数字を叩き出した。翌2025年はやや成績を落としたものの、依然として平均以上のバッティングと変わらぬ守備走塁を見せた。レッドソックスお得意の“アンダーサイズながら好守強打”の典型的成功例である。 Embed from Getty Images |
| ランディ・アロザレナ (シアトル・マリナーズ) 31歳 ※WBC開幕時点 本職:左翼手 右投右打 1995年2月28日生/出身地:キューバ ハバナ 新人王 オールスターx2 WBC2023 |
| 前回大会で“WBCの顔”の一人となったキューバ出身のスター外野手。前回WBCではメキシコ代表に選ばれたと聞いてとても違和感があったが、あのときの大活躍によって完全に受け入れられるようになった。OPS1.507は全出場選手中2位という驚異のスタッツだった。 血筋はキューバだが、亡命後にメキシコで国籍を取得したことで代表資格が発生。2020年後半からのポストシーズンで本塁打記録を塗り替え、翌21年にア・リーグ新人王を獲得した。彼のサクセスストーリーを描いた映画も作成された。 Embed from Getty Images |
| アレック・トーマス (アリゾナ・Dバックス) 25歳 ※WBC開幕時点 本職:中堅手 左投左打 2000年4月28日生/出身地:アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ WBC2023 |
| ハイレベルな外野守備をウリにしている俊足好守の外野手。メジャーではすでに4年プレーしており、毎シーズン「今季のブレイク候補」と期待され続けているが、打撃面ではなかなか殻を破れずにいる。 前回WBCでも正センターとして出場し、今回もメジャーレベルのセンター候補が他に見当たらず、レギュラーは確定的。下位打線での起用が濃厚だ。 前回大会では日本のテレビ中継で実況から「アレックス・トーマス」と連呼されていた。 |
| フリアン・オルネラス (メキシカンリーグ) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投左打 1996年12月28日生/出身地:メキシコ ティフアナ |
| ずっとメキシコ国内ひと筋で活動している中堅外野手。ここ4年、メキシカンリーグでは打率3割5分近くをマークし続けている。 走攻守いずれも高水準の5ツールプレイヤーであるだけでなく、人格者としても知られている。 |
| アレックス・ベルドゥーゴ (FA) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打 1996年5月15日生/出身地:アメリカ合衆国 アリゾナ州ツーソン WBC2017 WBC2023 |
| 選ばれれば3大会連続出場となる外野手。マイナー時代はドジャースの超有望株だったが、ムーキー・ベッツが絡んだ三角トレードに巻き込まれてレッドソックスに移籍。ヤンキースを経て、2025年終了時は所属なし。 守備はセンターも可能だが両翼向きの守備力で、レッドソックス時代は主にレフトを守った。2021年オフには大谷翔平の活躍に触発され、“二刀流に挑戦する”と宣言したものの、実現はしなかった。 |
| その他の選手 アレホ・ロペス、ホゼ・カルドナ、アレハンドロ・オスーナ、アザエル・サンチェス |
| ◇不参加、選考漏れ |
| フリオ・ウリアス (FA) 29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打 1996年8月12日生/出身地:メキシコ クリアカン 最優秀救援x1 最多勝x1 WBC2023 |
| 「フェルナンド・バエンズエラの再来」と期待されてきたドジャースの元エース左腕。プロ入り前から超有望株として期待され、2021年に最多勝、22年に防御率2.16を記録するなど期待に違わぬ大活躍。WBC2023ではメキシコのエースを務めた。 しかし2023年に発生した私生活でのトラブルとそれに対するMLBからの処分が尾を引き、MLBのマウンドから遠ざかっている。2026年大会の代表復帰は極めて難しいと思われる。 |
| イサック・パレイデス (ヒューストン・アストロズ) 27歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打 1999年2月18日生/出身地:メキシコ エルモシージョ オールスターx2 WBC2023 |
| 2025年に自身2度目のオールスター選出。シーズンの半分近くを欠場したものの、高出塁率に加え20本塁打を放つなど存在感は十分だった。 だがしかし、ハムストリングスを断裂してしまい、WBC出場は赤信号。惜しい離脱だ。 |
| J.P.クロフォード (シアトル・マリナーズ) 31歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投左打 1995年1月11日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロングビーチ ゴールドグラブx1 |
| フィリーズ時代にはMLB公式のプロスペクトランキング4位に挙げられた元・超有望株。メジャーデビュー後は2年間フィリーズで過ごしたが思うように伸びず、「失望された存在」と見られてマリナーズへトレードされた。 しかしどうやら“遅咲きタイプ”だったようで、年齢を重ねるごとに着実に実力を発揮。長打や盗塁は少ないものの、突出した選球眼とゴールドグラブ級の堅守が評価され、いまやマリナーズに替えの利かない中心選手となった。 奥さんがメキシコ人である縁を活かし、ロドリゴ・ロペスGMからメキシコ代表入りの打診を受けていたが、最終的に「代表資格を満たさない」と判断され、参加は実現しなかった。 |
| アンディ・パヘス (ロサンゼルス・ドジャース) 25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打 2000年12月8日生/出身地:キューバ |
| ドジャースのセンターに定着したため日本でも知名度が高い若手外野手。キューバからの亡命組。 クロフォード同様、メキシコ人のパートナーとの関係から代表入りが噂されたが、こちらも出場資格が認められなかった。 |
| ◇監督/主なコーチ/GM |
| 監督 ベンジー・ギル 通算rWAR:2.8 WBC2006 |
| 東京五輪、WBC2023に続き、今回もメキシコ代表の指揮を執る元メジャーリーガー。1990年代後半〜2000年代前半にかけてレンジャースとエンゼルスでレギュラー二遊間として活躍した内野手で、2006年のWBC第1回大会には選手として参戦している。 息子のマテオ・ギルは18年ドラフト3巡目でカージナルス入りし、のちにノーラン・アレナドとの大型トレードで交換要員の一人となった元マイナーリーガー。 Embed from Getty Images |
| ブルペンコーチ ホルヘ・カンピーヨ 通算rWAR:1.4 WBC2009 |
| 現役時代は重そうなファストボールを投げていた先発右腕。マリナーズで育成されながら芽が出ず、ブレーブスへ移籍した途端に先発ローテ入りして8勝7敗・防御率3.91とブレイク。しかし肩の故障により活躍はこの年限りとなってしまった。 当時のマリナーズは“暗黒期”に入りたてのタイミングで有望株を十分育てられない環境にあり、カンピーヨもその犠牲者の一人とされている。2009年のWBCメキシコ代表。 |
| GM ロドリゴ・ロペス 通算rWAR:6.7 WBC2006 WBC2009 WBC2013 |
| オリオールズなどメジャー6球団で投げた元先発投手。規定投球回到達5回、2ケタ勝利3回の実績を持つイニングイーターだった。WBCには第1回〜第3回大会で選出された常連組でもある。 「紙コップを食べる男」として知られていて、20年以上前に日本のテレビ番組(珍プレー好プレー大賞だったような…)で紹介されたことがある。味方の攻撃中にダグアウトで紙コップをバリバリかじっている映像がYoutubeにも残っている。 Embed from Getty Images |
| ◇参考1:過去の名選手 |
| フェルナンド・バレンズエラ 通算rWAR:41.4 サイ・ヤング賞x1 新人王 オールスターx6 ゴールドグラブx1 シルバースラッガーx2 最多勝x1 最多奪三振x1 |
| MLBの歴史に名を刻む、メキシコ人史上最高のレジェンド。1981年のドジャースで急遽開幕投手を務めると覚醒し、新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞する前代未聞の快挙を達成。キレのあるスクリューと独特のリズムをもつフォームで打者を翻弄し続け、“フェルナンドマニア”と呼ばれる社会現象を巻き起こした。 後続のメキシコ人選手たちに与えた影響は計り知れず、国民的英雄として今も語り継がれている。2024年10月、肝臓の病気によりこの世を去った。 Embed from Getty Images |
| テディ・ヒゲラ 通算rWAR:30.3 オールスターx1 |
| 1980年代後半〜90年代初頭にかけてブリュワーズで活躍したメキシコ人左腕。1986年に20勝を挙げてサイ・ヤング賞投票で2位に入るなど、当時のア・リーグを代表するエース格だった。 滑らかなフォームからキレのあるスライダーとチェンジアップを投げ分け、優れた制球力で安定した成績を残したが、度重なる故障により全盛期は短め。それでもバレンズエラの次に成功したメキシコ人といえる名投手だった。 |
| イシュメール・バルデス 通算rWAR:24.1 |
| ”野茂英雄の親友”と言われていたタフな先発投手。1990年代〜2000年代前半にかけてドジャースなどで活躍し、規定投球回到達8度、通算104勝をマークした。カーブのキレが素晴らしかった。 |
| ビニー・カスティーヤ 通算rWAR:19.4 オールスターx2 シルバースラッガーx3 打点王x1 WBC2006 |
| ロッキーズなど複数チームの主軸として活躍した元球宴三塁手。通算320本塁打のメキシコ出身選手最多記録を持ち、メキシコではフェルナンド・バエンズエラに次ぐ英雄的な存在。 WBCには2006年に選手として出場し、2009年は監督、2023年はベンチコーチとして参加している。 Embed from Getty Images |
| リカルド・リンコン 通算rWAR:7.2 WBC2009 |
| 左の殺し屋として活躍したリリーバー。通算565試合登板に対して投球回は443回2/3という数字が、いかに彼がワンポイント起用のスペシャリストだったかを物語る。 『マネー・ボール』では、インディアンスで毎日のように登板していたリンコンを、ビリー・ビーンGMがいかに獲得したかが詳細に描かれている。26歳までメキシカンリーグで投げ続け、スカウトされて渡米した年にいきなりメジャーデビューした異色の経歴を持っている。 |
| ◇参考2:日本に来た助っ人外国人 |
| エルマー・デセンス (巨人1999) |
| ナルシソ・エルビラ (近鉄2000~01) |
| ルイス・メンドーサ (日ハム2014~17, 阪神17) |
| ジャフェット・アマダー (楽天2016~18) |