2024年プレミア12 ドミニカ共和国代表選手名鑑


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第3回プレミア12 (2024年) トップページへ
最終更新日:2024/11/16

▼目次 – ドミニカ共和国代表選手一覧
【先発】
【リリーバー】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】

◇先発
92 ウィリー・ペラルタ (FA)
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1989年5月8日生/出身地:ドミニカ共和国 サマナ
 ミルウォーキー・ブリュワーズ時代に3年ほど先発ローテーションを回していた元大物メジャーリーガー。キャリアハイは2014年の17勝11敗・防御率3.53。

 今季はピッツバーグ・パイレーツ傘下の3Aにいたが、リリーフに降格させられた挙句に戦力外となった。

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72 フランクリン・キローメ (FA)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1995年6月25日生/出身地:ドミニカ共和国 ラ・ロマーナ
 4試合だけメジャー経験がある長身瘦躯の先発右腕。日本の独立リーグの茨城にも所属していた。好調時の速球は150km/hを超える。

56 ペドロ・フェルナンデス (台湾:楽天モンキーズ)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1994年5月25日生/出身地:ドミニカ共和国 プエルト・プラタ
 2A・3A時代は先発で投げていたフライボールピッチャー。リリーフにも挑戦したがコマンドが安定せず、メジャーには届かなかった。MLB球団を去ってからはスターターに再転向し、メキシカンリーグを経て昨年終盤から台湾でプレーしている。

 台湾での登録名は「威能帝」というゴージャスな名前を付けてもらった。2024年からCPBL(台湾プロ野球)でも牽制球の回数制限が導入されているが、フェルナンデスは4月の公式戦で早速ひっかかり、違反者第1号となった。

80 ルイス・バルガス (アトランタ・ブレーブス傘下1A+)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
2002年5月2日生/出身地:ドミニカ共和国 エスペランサ
 スライダーと動く速球が持ち味の若手先発投手。マイナー下部でまずまずの成績を残しているが、グラブ側の腕が遊ぶピッチングフォームが個人的に好きじゃない。

◇リリーバー
83 ディエゴ・カスティーヨ (FA)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年1月18日生/出身地:ドミニカ共和国 カブレラ
 今大会の中ではかなりの大物の剛腕リリーバー。2018~22年まではメジャーにフルシーズン帯同していた。高速シンカーの全盛期は平均99マイル(159km/h)を計時していたが、最近では衰えが見られるようになっている。

Embed from Getty Imagesかつては速球派リリーバーの代表格だった

57 ジョエリー・ロドリゲス (FA)
32歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1991年11月14日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 2018年の途中から2019年まで中日ドラゴンズで大活躍したリリーフ左腕。2019年はリーグ最多ホールドをマークした。

⇒中日ドラゴンズ(2000年以降)参照

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78 ビクター・ロペス (埼玉西武ライオンズ)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年9月2日生/出身地:ドミニカ共和国 テナレス
 ⇒NPB助っ人外国人名鑑2024年版 ~パ・リーグ編~ 参照

84 ヘクター・ペレス (台湾:統一ライオンズ)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年6月6日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 昨季までMLB傘下6球団目となるレイズに在籍していたメジャー経験者。メジャー昇格したものの1アウトを奪うまでに4出塁を許し、戦力外に。今季から台湾の統一ライオンズに移籍すると、セットアップマン兼クローザーとして大活躍した。

95 ロバート・コルニエル (広島東洋カープ)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1995年6月23日生/出身地:ドミニカ共和国 タンボリル
 広島東洋カープに在籍している速球派右腕。日本球界最速タイの165km/hを計時した。1年だけ先発に転向したが、今季はリリーフ専任に戻っている。

⇒NPB助っ人外国人名鑑2024年版 ~セ・リーグ編~ 参照

93 ホルヘ・ホアン (FA)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年3月6日生/出身地:ドミニカ共和国 パイタ
 代表的なファーストネームであるホアンをラストネームに持つマイナーリーガー。身長2mを超す長身だがファストボールの球威はイマイチ。現在2Aで足踏み状態が続いている。

91 ヘンリー・ヘンリー (ニューヨーク・メッツ傘下1A+)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1998年12月17日生/出身地:ドミニカ共和国 サン・クリストバル
 160km/h近いストレートを投げる、制球力が課題・・・とかよりも、苗字と名前が一緒なことが気になって仕方がない。両親はどういうつもりで付けた?中南米だとアリなのか?

53 ディオニス・ロドリゲス (セントルイス・カージナルス傘下1A+)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投左打
2000年9月3日生/出身地:ドミニカ共和国 ペドロ・ブラン
 ここ3シーズン続けてシングルA+で投げているリリーバー。昨季途中まで先発投手だったがブルペンに降格された。初めて開幕をリリーバーとして迎えた今季は防御率2.33をマークした。

59 ヘラルド・オガンド (アトランティックリーグ)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2000年7月28日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 昨季まで7年間アリゾナ・Dバックスのマイナーでプレーしていたリリーフ右腕。細かい制球力はイマイチも、高い奪三振能力を誇る。

85 ウィルバー・ペレス (アトランティックリーグ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1997年11月3日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 シカゴ・ホワイトソックス傘下のマイナーにいたリリーフ右腕。マイナーでの最高位は1A+だった。

 ホワイトソックスを退団後はMLB組織の球団とは契約せず、昨季はフロンティアリーグとパイオニアリーグでプレー。今季もアトランティックリーグのチームに入団しており、4大独立リーグ制覇にリーチを架けている。

◇リリーバー
52 フランク・ロドリゲス (ロサンゼルス・ドジャース傘下1A+)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投右打
2001年9月28日生/出身地:ドミニカ共和国 サンディアゴ
 ロサンゼルス・ドジャース傘下に所属している若いキャッチャー。昨シーズンに続きシングルA+の階級にいるが、3A球団のキャッチャーが人手不足になったため3Aの試合に1度だけ出場した。

40 ランディ・フロレンティーノ (FA)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投左打
2000年7月5日生/出身地:ドミニカ共和国 サン・フアン・デ・ラ・マグアナ
 アマチュア時代はショートを守っていた若手キャッチャー。肩の強さを買われてキャッチャーとして育てられた。野球IQや精神面も高く評価されている。

45 ダネウリス・デラクルーズ (FA)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:一塁手、捕手 右投右打
2001年4月27日生/出身地:ドミニカ共和国 ヤマサ
 デトロイト・タイガース傘下のシングルAにいる打撃がウリの一塁手。キャッチャー登録だが本来は一塁をメインに出場している。

 
◇捕手
35 アリスメンディ・アルカンタラ (FA)
33歳 ※プレミア12開幕時点 本職:ユーティリティ 右投両打
1991年10月29日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 2022~23年に北海道日本ハムファイターズでプレーしていたユーティリティプレイヤー。主にショートやセンターといった難易度の高いポジションをこなし、バッテリーを除く7ポジションを守れる。日ハム在籍時も複数のポジションで出場していた。

 打撃面では俗に言う”意外性”を持つスイッチヒッター。2022年4月の公式戦では両打席でホームランを放ち、プロ野球史上20人目となる左右打席本塁打を記録。直近の達成者となっている。

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82 ケルビン・グティエレス (メキシカンリーグ:ケレタロ)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手 右投右打
1994年8月28日生/出身地:ドミニカ共和国 サン・フランシスコ・デ・マコリス
 メジャー昇格した年が4シーズンある元メジャーリーガー。ショートを中心に内野全ポジションを守りながら、打撃面も優秀。ホームランヒッターではないが長打を打つ能力がある。

73 ライナー・ヌネス (トロント・ブルージェイズ傘下2A)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:一塁手 右投右打
2000年12月4日生/出身地:ドミニカ共和国 ラ・ロマーナ
 トロント・ブルージェイズ傘下のダブルAに所属する有望株。ホームラン数をここ3年続けて2ケタに乗せ、球団内の期待値が上昇している。

 来シーズンは初めての3Aでのプレーが決定的。結果しだいで早期メジャーデビューも。

31 アンドレッティ・コルデロ (メキシカンリーグ:アグアスカリエンテス)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投右打
1997年5月3日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 新型コロナの前まではテキサス・レンジャースのマイナーにいたパワーヒッター。2020年にマイナーリーグが全試合中止になって以降、独立リーグやドミニカの冬季リーグに積極的に出場機会を求めている。

 ポジションは内野の両コーナー。マイナー時代から自慢の長打力は健在で、2023年にはアトランティックリーグ(米独立リーグ)のMVPに輝いている。

38 ホセ・ディバース (FA)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手 右投左打
1999年12月7日生/出身地:ドミニカ共和国 サマナ
 ボストン・レッドソックスにいるオールスター三塁手のラファエル・ディバースの従弟。二塁をメインに守っている。

 2021年にマイアミ・マーリンズから21歳でメジャーデビュー。マイナーに落ちてから長い打撃不振が続いていたが、今季は3年ぶりにメジャー昇格に漕ぎつけた。大谷翔平を抑えて首位打者となったルイス・アラエスに似たコンタクトヒッターであり、打撃スタイルがラファエルと全く異なる。

74 マイケル・デレオン (FA)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手 右投両打
1997年1月14日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 持ち前の守備力で二遊間を守っている内野手。ポテンシャルのわりに長打が少なく、打撃はイマイチとの評価。

37 アレン・ハンソン (メキシカンリーグ:ケレタロ)
32歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手、中堅手 右投両打
1992年10月22日生/出身地:ドミニカ共和国 ラ・ロマーナ
 2023年に独立リーグの茨城アストロプラネッツ→日本ハムファイターズでプレーした元メジャーリーガー。2016~19年にメジャー通算261試合の出場経験を持っているが、打撃が荒っぽすぎて日本の投手には苦戦していた。

◇外野手
66 ミッカー・アドルフォ (FA)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:右翼手 右投右打
1996年9月11日生/出身地:ドミニカ共和国 サン・ペドロ・マコリス
 パワーだけならMLBでも充分通用する元有望株。以前は強肩の評価も高かったが、トミー・ジョン手術以降は外野からの返球が弱くなった。

 3Aまでは昇格したが、粗すぎるコンタクト能力と故障がちな弱点のせいでメジャーに上がれなかった。それでも低めの球を掬い上げるバッティングは魅力で、ロマン砲として日本球界入りも噂されている。

32 リカルド・セスペデス (メキシカンリーグ:カンペチェ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 左投左打
1997年8月24日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州’ブロンクス
 ニューヨークのブロンクス生まれだがドミニカ人の両親を持ち、ドミニカ共和国で育った元マイナーリーガー。16歳の誕生日にニューヨーク・メッツと契約を交わし、入団後は球団別の有望株ランキング20位に入ったこともあるミドルプロスペクトだった。

 マイナーリーグでの最高位は1A+。MLB傘下を離れてからは居場所を求め、独立リーグや中南米を渡り歩いている。読売ジャイアンツに所属するエリエ・ヘルナンデスは親友であり、国際大会にも一緒に出場している。

68 ペドロ・ゴンザレス (アトランティックリーグ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投右打
1997年10月27日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 198cmの均整の取れた体格を持つホームランヒッター。コロナからシーズン再開後は打撃不振が続いていたが、今季はアトランティックリーグ(米独立リーグ)で29本塁打を放ち、復活を予感させている。

67 ルイス・ミエセス (テキサス・レンジャース傘下2A)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 左投左打
2000年5月31日生/出身地:ドミニカ共和国 サントドミンゴ
 長打力をウリにしているマイナーリーガー。公式媒体の有望株ランキングに載ったことはないが、それなりに期待されていた。フリースインガーで選球眼が悪いのが弱点。

 ホワイトソックスからメジャーデビューしたイーロイ・ヒメネスは同郷の先輩。彼を尊敬しているが、プレイヤーとしてはケン・グリフィーJr.を目指している。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 セサール・マーティン
通算rWAR:-
 現役時代はサードを守っていた元マイナーリーガー。正確な資料が残っていないが、ドミニカンサマーリーグを含めてマイナー下部で4年ほどプレーした後、そのままチームの指導者に転身したらしい。

 45歳と若いながらも、早期に引退したため監督・コーチ歴はすでに20年を超える。2021年からブルージェイズ傘下の2Aの監督を任され続けている。

監督補佐 ラモン・マルティネス
通算rWAR:25.9
 1990年代を代表するレジェンド投手ペドロ・マルティネスの兄。偉大過ぎる弟の影に隠れるが、ラモンの方も通算135勝88敗・防御率3.67の名投手だった。ドミニカ共和国の野球殿堂に入っている。

投手コーチ アービン・サンタナ
通算rWAR:27.0
 メジャー歴16年・通算151勝129敗。rWARならラモン・マルティネスをも上回る実績を持つ元先発投手。キャリア晩年は多少肉が付いたが、メジャーデビューした頃はガリガリに痩せていた。

 コーチの中では若い部類の現在41歳。指導者としては新米だが、WBC2017年大会や前回のプレミア12(2019年)出場の経験を活かして代表チームを支える。

一塁コーチ ウェリントン・カスティーヨ
通算rWAR:12.3
 キャリアトータルのrWARが12.3もある元キャッチャー。シカゴ・カブスなどで正捕手を5年ほど務めて通算726試合に出場。キャッチャーとしては充分な打撃力を持ち、98本塁打を記録している。

 カスティーヨが活躍した時代は、際どい球をストライクコールさせる能力「フレーミング」が脚光を浴び始めた時期だった。フレーミングが数値化されると、カスティーヨはレギュラー捕手の中では最底辺レベルだと判明した。それ以外の盗塁阻止やボールブロッキングといった守備力は非常に優れており、フレーミングのせいで過小評価された選手だった。