ジュリクソン・プロファー


.
Jurickson Profar (フルネーム/Jurickson Barthelomeus Profar)

Embed from Getty Images

1993-02-20生|183cm83kg|左翼手、二塁手、遊撃手 右投両打

出身地/オランダ(キュラソー) ウィレムスタット

プロ入り/2009年7月TEX契約

メジャーデビュー/2012-9-2
■選手紹介

オランダ自治領キュラソー出身のユーティリティ。かつては鳴り物入りでテキサス・レンジャースに入団し、マイナー下部在籍時から凄まじく大きな期待をかけられていた。残念ながら球界を代表するショートにはなれなかったが、バッテリー以外ならどこでも可能なユーティリティに転身して居場所を確保。サービスタイムもあと少しで10年に到達する。

プロファー家の3兄弟の長男で全員Jがつく。メジャー昇格は果たせなかったが次男のジェレミア・プロファーもレンジャースの元有望株で、三男のジュドリックは捕手兼投手としてリトルリーグのキュラソー代表に選ばれた逸材。また、オランダ国内リーグではシャベントリー・プロファーという従兄弟がプレーしていたが、腰にできた悪性腫瘍のせいで23歳の若さで急逝している。

【球歴】

キュラソー島で生まれたプロファーは少年時代から一目置かれ、2004・05年に連続でリトルリーグのワールドシリーズに出場。04年にはキュラソーの優勝に大きな貢献をした。16歳になると多くのメジャー球団の争奪戦の末、2009年にレンジャースと契約を交わし渡米した。

プロファーは当時レンジャーズのナンバーワンの新人だった。2012年9月にセプテンバー・コールアップによりメジャーのロースターに入ると、キャリア最初のヒットがザック・マカリスターからのホームランで記録する幕開けだったが、その後の展開は思うようにいかなかった。攻守ともに成績が安定せず、2014~15年は肩のケガと手術のため大きく評価を落とした。

2018年、プロファーは146試合に出場。初めて1シーズンで20本塁打を放ち、失敗ゼロの10盗塁の好成績を残した。シーズン終了後、レンジャーズは3チーム間のトレードでプロファーをアスレチックスに放出した。A'sでは空席になっていたセカンドに回り1年プレーしたのち、パドレスへと移籍した。

パドレスでは外野手にも挑戦し、それなりの打撃成績を期待できるユーティリティへと転身を図った。移籍後は年を追うごとに選球眼が良くなり、2022年は守備中にCJ・エイブラムスと交錯し脳震盪を懸念されたが、レフトのレギュラーの座を掴みキャリア最多の152試合に出場した。

周囲から当初期待された選手像にはならなかったが、貴重ないぶし銀としてまだまだ活躍し続けるだろう。

寄稿日:2023-01-15 最終更新日:2023-01-15
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レフトのレギュラーを掴みフェンス際の大飛球も掴むジュリクソン・プロファー

▼シャーザーをマウンドから引きずり降ろす3ランHRを放つジュリクソン・プロファー

▼プレーオフで際どいハーフスイングを取られゲームセット、激高するジュリクソン・プロファー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2012 TEX  9  17  3  2 0  1  2  0 0  4  0 .176 .176 .471

2013 TEX 85 286  67 11 0  6 26 26 5 63  2 .234 .308 .336

2016 TEX 90 272  65  6 3  5 20 30 3 61  2 .239 .321 .338

2017 TEX 22  58  10  2 0  0  5  9 1 14  1 .172 .294 .207

2018 TEX 146 524 133 35 6 20 77 54 12 88 10 .254 .335 .458

2019 OAK 139 459 100 24 2 20 67 48 8 75  9 .218 .301 .410

2020 SD  56 180  50  6 0  7 25 15 4 28  7 .278 .343 .428

2021 SD 137 353  80 17 2  4 33 49 6 65 10 .227 .329 .320