アンドリュー・アボット


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Andrew Abbott (フルネーム/Andrew Cole Abbott)

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1999-06-01生|183cm87kg|先発 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 バージニア州リンチバーグ

ドラフト/2021年CIN2巡目(全体53位)指名

メジャーデビュー/2023-6-5
■選手紹介

2023年に鮮烈なメジャーデビューを飾り好投を続ける実戦向きな先発左腕。フォーシームの球速が平均レベルなこともあり決してトッププロスペクトではなかったが、デビュー戦を6回1安打無失点で勝利したのを皮切りに最初の6先発で4勝無敗・防御率1.21・奪三振率10.13・被打率.155を記録し一気に新人王候補に名乗りを上げた。なお、同じサウスポーだったせいか隻腕投手として知られたジム・アボットの息子と勘違いしそうになるが血縁関係は無し。

バージニア州で生まれ育ったアボットは地元ハリファックス郡高校からバージニア大学に進学して3年間をリリーフ投手として活躍。ジュニア(3年生)ではベースボール・アメリカのドラフト有力選手132位にランクされ、2020年のドラフトで例年であればプロ入りするはずだった。しかし、コロナパンデミックの影響でドラフトが5巡目指名までに縮小されることになり、当日160人指名されたが最後まで名前は呼ばれなかった。これに奮起したアボットはシニア(4年生)に先発投手へ転向すると大ブレイクを果たし、翌年のドラフトでシンシナティ・レッズから2巡目指名を受けて入団した。

入団後は2年でトリプルAAAまで到達すると、2023年6月にハンター・グリーンの負傷者リスト入りに合わせてメジャー初昇格。デビュー戦で6回を被安打1・無失点・4与四球・6奪三振とスタンディングオベーションを受けるほど圧巻の内容で初勝利を挙げる。その後も好投を続けレッズの先発ローテーションに定着した。

フォーシームは92マイル後半とメジャー平均程度だがカーブ、スライダー、チェンジアップの3球種を巧みにミックスして三振を奪う。大学時代からスラーブに近い動きをするカーブを高く評価されてきた。また、プロ入り後に使用頻度を上げたスライダーと課題があると言われるチェンジアップも2ストライク後に投じるとメジャーの打者相手によく機能している。バラツキの多いチェンジアップの制球力を磨きたい。

ちなみに大学時代は学業成績にも優れ、生物学の学位を3年で取得したほか心理学の修士号も取得済み。優秀なカレッジ出身投手にみられる洞察力を持っており、トッププロスペクトでなくてもマイナーの階級を上がるたびに投球成績を向上させることができたのも納得だ。

寄稿日:2023-08-23 最終更新日:2023-08-23
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼勝ち星は付かなかったものの自己最多の12奪三振の快投を披露したアボット

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2022年メジャー経験なし)