ウェイド・マイリー


.
Wade Miley (フルネーム/Wade Allen Miley)

Embed from Getty Images

1986-11-13生|188cm100kg|先発 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 ルイジアナ州ハモンド

ドラフト/2008年ARI1巡目追補(全体43位)指名

メジャーデビュー/2011-8-20
■選手紹介

サービスタイムが11年を超えるベテラン先発左腕(2023年開幕時点)。デビューしてから途中何年間か打ち込まれる年が続いたが、ずっと先発で投げ続けている。23年からは5年ぶりにミルウォーキー・ブリュワーズで投げることになった。

アメリカ・ルイジアナ州に生まれブレーブスファンとして育ったマイリーは、2008年のドラフトで1巡目追加補完(全体43位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団。2011年にメジャーデビューすると、翌年は開幕ローテを掴んでオールスターに選出されるなどシーズンを通して活躍。16勝11敗・防御率3.33の素晴らしい実績を残した。新人王にふさわしい成績ではあったが、同年はブライス・ハーパーのデビューイヤーであり、ナ・リーグ新人王争いは僅差でハーパーに敗れ2位にとどまった。(5位には青木宣親がランクインした。)

Dバックスに欠かせない主力投手となったマイリーだったが、投球内容はジリ貧になっていく。ブレイクした2012年から5年連続で防御率が悪化し、投球イニング数も徐々に減らしていった。15年に所属したレッドソックスでは前半に打たれまくった印象が強く、降板を促されて監督と衝突したり、ファンからのブーイングがひときわ大きく苦しむキャリアを象徴していたシーズンだった。

しかし、2018年にマイナー契約で入団したブリュワーズでは配球を見直したことが功を奏した。シーズンの半分程度の稼働だったが16試合に先発して防御率2.57を残した。翌19年にはデータ活用に長けるアストロズに加入すると、球団主導でカットボールを軸にしたスタイルへと変貌を遂げ、3年ぶりに規定投球回をクリアし14勝6敗と完全復活。レッズに移籍したあとの2021年には、自身初のノーヒッターや週間MVPを受賞するなど一線級の先発投手の地位を固めていった。

2023年現在の投球スタイルは130km/h台後半のカットボールを主体に、140km/h前半のフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、カーブを投じる。最近はマシになったが対右打者に分が悪い。また、牽制がうまいため23年から適用の新ルールへの影響が少ないのは優れた点だ。

寄稿日:2023-04-29 最終更新日:2023-04-29
オールスター:1回(12)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2011 ARI  8 4 2 0  4.50 40.0 48 20  6 18 0 25 1.65 1.39

2012 ARI 32 16 11 0  3.33 194.2 193 72 14 37 2 144 1.18 3.89

2013 ARI 33 10 10 0  3.55 202.2 201 80 21 66 4 147 1.32 2.23

2014 ARI 33 8 12 0  4.34 201.1 207 97 23 75 4 183 1.40 2.44

2015 BOS 32 11 11 0  4.46 193.2 201 96 17 64 4 147 1.37 2.30

2016 SEA 19 7 8 0  4.98 112.0 117 62 18 34 3 82 1.35 2.41

2016 BAL 11 2 5 0  6.17 54.0 70 37  7 15 3 55 1.57 3.67

2017 BAL 32 8 15 0  5.61 157.1 179 98 25 93 4 142 1.73 1.53

2018 MIL 16 5 2 0  2.57 80.2 71 23  3 27 5 50 1.21 1.85

2019 HOU 33 14 6 0  3.98 167.1 164 74 23 61 5 140 1.34 2.30

2020 CIN  6 0 3 0  5.65 14.1 15  9  1  9 2 12 1.67 1.33

2021 CIN 28 12 7 0  3.37 163.0 166 61 17 50 3 125 1.33 2.50