2024年プレミア12 プエルトリコ代表選手名鑑


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第3回プレミア12 (2024年) トップページへ
最終更新日:2024/10/20

▼目次 – プエルトリコ代表選手一覧
【先発】
【リリーバー】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】

◇先発
デレック・ロドリゲス (ハリスコ:メキシカンリーグ)
32歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1992年6月5日生/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州アーリントン
 偉大なる殿堂入り捕手であるイバン・ロドリゲスを父に持つ2世メジャーリーガー。父がテキサス・レンジャース時代に生まれているためアーリントンが出身地。左腕にバットマンのタトゥーを入れている。

 コロナ前はサンフランシスコ・ジャイアンツの先発ローテに定着しかけたが出番が激減し、今季はMLB球団と契約できずメキシカンリーグでプレーした。

 再来年のWBCプエルトリコ代表に選ばれるのは厳しい見通しだが、プレミア12ではエースとして期待がかかる。

Embed from Getty Images特に目元は父親そっくりだ

ニコラス・パディーヤ (シカゴ・ホワイトソックス傘下AAA)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1996年12月24日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブロンクス
 2022~23年に少しだけメジャー昇格を経験したスイングマン。ブロンクス生まれのニューヨークっ子だが、ドラフトに掛かるためテキサス州の短大に通ってプロ入りした。

 カットボールがメインだが以前より変化球のバリエーションが増加。ロドリゲスとともにプレミア12代表ではエース級の活躍が期待される。

Embed from Getty Images昨春のWBCでも登板

ジョナサン・バルミューデス (マイアミ・マーリンズ傘下AAA)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 左投左打
1995年10月16日生/出身地:プエルトリコ コアモ
 トリプルAで打たれていたが今季8月にメジャー初昇格を果たした先発左腕。アストロズとジャイアンツに立て続けに契約を切られ、マイアミ・マーリンズが3つ目の所属球団。

ルイス・リロイ・クルーズ
34歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 左投左打
1990年9月10日生/出身地:プエルトリコ サンファン
 2015年までヒューストン・アストロズのマイナーにいた先発投手。アストロズが激弱だった頃に3Aまでたどり着いたが、それまで貯め込んできた若手有望株たちがメジャーで一気に開花。急激にチームが強くなっていくタイミングと重なってしまい、残念ながらメジャー昇格が見えてきたときにはイスが空いていなかった。

◇リリーバー
デュアン・アンダーウッドJr. (FA)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年7月20日生/出身地:アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ローリー
 ピッツバーグ・パイレーツ時代にフル稼働していたリリーフ右腕。2023年のWBCプエルトリコ代表のメンバーでもある。今季はMLBでの登板が無く現時点で無所属だが、実績では今大会チームNo.1の投手。

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レイモンド・ブルゴス (サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下AAA)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1998年11月29日生/出身地:プエルトリコ リオグランデ
 ドラフト18巡目から這い上がり、6月にメジャーデビューを果たした細身のリリーフ左腕。デビュー戦ではメジャーの壁に阻まれたが2A、3Aでは好成績を残しており、次回のWBC代表の有力候補と予想される。

 ちなみに”ブルゴス”姓のメジャーリーガーはレイモンドが史上5人目だが、歴代全員がピッチャーである。

ホルヘ・ベニテス (ロサンゼルス・ドジャース傘下AA)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1999年6月2日生/出身地:プエルトリコ サンファン
 シアトル・マリナーズのマイナーで投げていた、線の細いリリーフ左腕。今年初めて移籍を経験し、レッドソックスの3Aをクビになった後、ドジャース傘下の2Aで登板した。コントロールが酷い。

オズバルド・ベリオス (セントルイス・カージナルス傘下A+)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年11月29日生/出身地:プエルトリコ カグアス
 セントルイス・カージナルスのマイナー下位に所属するリリーバー。先発投手だったが2023年を全休。復帰後はすべてリリーフで登板している。

 今季初めて2Aに昇格したが、1イニングを被安打4・被弾2・防御率45.00とボコボコに。

ジェイソン・ガルシア
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1992年11月21日生/出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ブロンクス
 ボルティモア・オリオールズに在籍していた2015年に22歳の若さでメジャーデビューを果たすも、以降は1度もメジャー昇格の機会が訪れなかった。メジャーではブルージェイズとの試合でホゼ・バティスタの背中越しに投球してしまった直後に被弾。ベースを回るバティスタに睨みつけられたのを皮切りに乱闘騒ぎに発展したことがある。MLB通算21試合・防御率5.76。

 プロ入りから長いこと先発投手だったが、30代に差し掛かってからリリーフに転向。ここ最近はメキシカンリーグと故郷プエルトリコのウィンターリーグを主戦場にしている。

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ルーベン・ラミレス (米独立リーグ)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1998年11月14日生/出身地:プエルトリコ フンコス
 2021~22年にカンザスシティ・ロイヤルズ傘下に所属していた右投げ投手。ロイヤルズ入団初年度は人が足らず、飛び級で3Aに抜擢されたことがあったが2年で戦力外になった。

 現在はプエルトリコの冬季リーグとフロンティア・リーグ(独立リーグ)でプレーしている。

アンドレス・サンティアゴ
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1989年10月26日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 2007年にプロ入りのベテラン右腕。ロサンゼルス・ドジャースに入団後、3Aに上がった年は4度あったがメジャーにはたどり着けなかった。

オハニ・チャコン
不明 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
不明/出身地:アメリカ合衆国 テキサス州ハーリンゲン
 アーカンソー大学モンティセロ校で3年間プレーした後はプロリーグやカレッジでの野球歴がない左腕投手。大学のwebサイトによると、憧れの選手はアダム・ジョーンズとのこと。

アグネル・ミランダ (サウスイースタン大学)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2002年5月4日生/出身地:プエルトリコ カイエイ
 身長196cm・体重100kg超の大型アマチュア投手。ワバッシュバレー短大で2年投げた後、サウスイースタン大学に転学。リリーバーとして好成績を残したほか、U-23のプエルトリコ代表でも打たれなかった。来年はドラフト指名されるか。

ルイス・ロドリゲス (アラバマ州立大学)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
2001年6月28日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 2年続けてMLBドラフトリーグに出場、来季のドラフトでプロ入り濃厚な大学生投手。コントロールに難があるが、所属するカンファレンスの平均防御率7.68のなか、今季は5.11と抑えた方だった。

◇捕手
ホアン・センテーニョ (FA)
34歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投左打
1989年11月16日生/出身地:プエルトリコ アレシボ
 プレート周りの守備に難があるがバッティングが得意なプエルトリカン捕手。メジャーに昇格した年は7年あるが、所属球団は6チームにものぼるジャーニーマンだった。キャリアハイはバックアップ捕手として55試合に出場した2016年のミネソタ・ツインズ時代。

 2017年に所属したヒューストン・アストロズではシーズンの多くを3Aで過ごしたが、ポストシーズンでは控え捕手としてロースター入り。マスクを被ったのは1イニングのみ、打席に立つこともなかったがチームが世界一になったためチャンピオンリングを所持している。

Embed from Getty Imagesペドロ・マルティネス、エデュアルド・ロドリゲスと一緒に船釣りを楽しむセンテーニョ(写真左)

ビクトル・トーレス (ミルウォーキー・ブリュワーズ傘下A+)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投右打
2000年7月29日生/出身地:プエルトリコ ウマカオ
 ブリュワーズ傘下のシングルA+にいる守備型キャッチャー。昨季までシカゴ・ホワイトソックスに所属していた。

 これまでの最高位は昨季13試合だけ出場した2A。年齢的にそろそろ3Aに昇格していないとマズい。

ルイス・ヘルナンデス (インディアナ州立大学)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:一塁手、捕手 右投右打
2002年7月17日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 ファーストとキャッチャーを守る大学生。初めはルイジアナ州立大学に入ったが、一度もプレーすることなくインディアナ州立大学に入り直した。

 パワーヒッティングが強みで、ミズーリバレー・カンファレンスでは2位の、トップと1本差の23ホーマーを放った。

◇内野手/ユーティリティ
ビマエル・マシン (チャロス・デ・ハリスコ(メキシコ))
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手 右投左打
1993年9月25日生/出身地:プエルトリコ ウマカオ
 守備は上手いが長打力がない守備職人タイプの内野手。アスレチックスでメジャーデビューしてから準レギュラーのように出場していたが、フィリーズに移籍した2023年はメジャーに上がれなかった。

 今季はメキシカンリーグに活動の場を移し、リーグ2位の打率.401をマークした(首位打者は.431のロビンソン・カノーだった)。Machinと綴ってマシンと読ませる。

Embed from Getty Images試合前にアイブラックを塗るビマエル・マシン

ヤディエル・リベラ
32歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手、二塁手、三塁手 右投右打
1992年5月2日生/出身地:プエルトリコ カグアス
 MLB6年、通算192試合の元メジャーリーガー。2015年から20年まで毎年出場していたが、ここ2年のプレーはウィンターリーグのみ。身長190cmとショートにしては大柄だが、ショート以外の内野だけでなくセンターも器用に守る。

ハビエア・バズ (カンザスシティ・ロイヤルズ傘下AA)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手、外野手 右投左打
2000年9月22日生/出身地:アメリカ合衆国 アラバマ州ハンツビル
 身長170cmに満たない小柄なセカンド。高い出塁率を誇り、四球>三振のシーズンが多いうえに意外なパンチ力も持っている。

 マイナーでは外野でも出場しており、スティーブン・クワンのような急成長を期待。

サビン・セバジョス (サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下1A+)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:三塁手 右投右打
2002年8月17日生/出身地:プエルトリコ サンファン
 将来の主軸候補の三塁手。昨年のドラフト3巡目でアトランタ・ブレーブスに入団後、今季7月末のホルヘ・ソレア再獲得のトレードピースとなってサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した。

エドリック・フェリックス (シカゴ・ホワイトソックス傘下Rk)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手、三塁手 右投右打
2002年1月14日生/出身地:プエルトリコ サンファン
 ホワイトソックスのマイナー下位に所属する内野手。ショートを守らせるには肩が弱く、セカンドをメインに出場している。今季はシングルAで打率1割台に低迷し、Rookieリーグに送り返された。

 ”エドリック”という珍しい名前の歴代メジャーリーガーは皆無。ミドルネームを含めても元マイナーリーガー2人しかいない。

ランダル・ディアス (ワシントン・ナショナルズ傘下Rk)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
2003年5月20日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 今季のドラフト5巡目指名を受けてワシントン・ナショナルズに入団した新人内野手。プロ入り前はインディアナ州立大学に在籍し、同じく代表入りしたルイス・ヘルナンデスと打線の中核を担った。

ジョン・モンテス (南フロリダ大学)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手 右投右打
2001年8月27日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 南フロリダ大学に在籍するプエルトリカン内野手。ショートとセカンド、サードを守ってきた。リーダーシップのあるデレク・ジーターを目指している。

◇外野手
カルロス・コルテス (ニューヨーク・メッツ傘下AAA)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 両投左打
1997年6月30日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州オーランド
 両投げ選手ということである程度その名が知られているマイナーリーガー。ニューヨーク・メッツにドラフト3巡目、契約金100万ドルで入団しており、それなりに期待されていた。2022年に3Aに上がってからは、3年続けてメジャー昇格にたどり着けていない。

 ポジションは外野の両翼。大学時代も外野だったが、プロ入り直後のRookieリーグから1A+までなぜかセカンドで育てられ、AAに上がってから再び外野手に戻った。

エゼキエル・パガン (シカゴ・カブス傘下AA)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投左打
2000年7月8日生/出身地:プエルトリコ グアヤニリャ
 シカゴ・カブスのマイナー下位でプレーする守備の良い外野手。俊足を生かしてセンターのほか両翼も守る。

 年齢的にそろそろ3A昇格を期待されていたが、今季は2Aで打率2割を切ってしまいマイナー下位に逆戻り。

ハイメ・フェレル (ミネソタ・ツインズ傘下A)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:右翼手、左翼手 右投右打
2002年12月27日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 今年のドラフト4巡目指名のパワーヒッター。フロリダ州立大学ではフレッシュマン(1年生)からレギュラーで出場、毎年打率3割超に加え今季はホームランも量産できるようになった。入団後Rookieリーグを飛び越えてシングルAの試合に出場。1イニングだけ大学でもやったことがないキャッチャーを守らされた。

 ちなみにフェレルがプレーしたフロリダ州立大にはハイレベルなメンバーたちが揃い、一緒に外野を守ったジェームズ・ティブスが全体13位、サードのカム・スミスが14位と立て続けに1巡目で指名され、20巡目までに8人も指名を受けた。

エドガルド・ビジェガス (マイアミ大学)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 左投左打
2003年4月28日生/出身地:プエルトリコ バヤモン
 マイアミ大に在籍中の待ち球系外野手。U-23プエルトリコ代表ではセンターを守ったが、大学ではレフトが中心。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 ホアン・ゴンザレス
通算rWAR:38.7
 1990年代に活躍したMLB通算434本塁打のスラッガー。所属チームと揉めたりステロイド疑惑が付きまとったりと問題児のイメージが強いが、MVP2回・ホームラン王2回・打点王1回・オールスター選出6回の輝かしい実績を残した。

 プレミア12の監督は前回(2019年)に引き続き2回目。昨年のWBCでも打撃コーチ補佐として代表チームに帯同した。

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ベンチコーチ アレックス・シントロン
通算rWAR:-2.2
 2001~2009年にショートを中心にプレーした曲者系の元内野手。2017年からヒューストン・アストロズに雇われ、現在は打撃コーチを務めている。

 2020年に死球を受けて怒るラモン・ロレアーノに向けて、母親を侮辱するヤジを発したことから大乱闘に発展。ロレアーノの6試合に対してシントロンには20試合出場停止の重い処分が下された。

投手コーチ ディッキー・ゴンザレス
通算rWAR:0.1
 ヤクルト、巨人、千葉ロッテの3球団で投げた経験がある元助っ人外国人。球速はなかったが確かなコントロールを持ち、試合を壊さない先発投手だった。MLBでの実績は通算20試合登板。