Phil Maton (フルネーム/Phillip Louis Maton)Embed from Getty Images1993-03-25生|193cm93kg|リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 ケンタッキー州パデューカドラフト/2015年SD20巡目(全体597位)指名メジャーデビュー/2017-6-11 |
■選手紹介メジャー最高クラスのスピンレートのフォーシームを投げるリリーフ右腕。ニックネームはずばり"スピンレート"。2021年にアストロズにトレードされ、ライアン・プレスリーやイミ・ガルシアらと高回転数リリーフ陣を形成している。初めてメジャーのロースター入りして以来、移籍しても背番号88をつけ続けている。メイトンは高校卒業後ルイジアナ工科大に在学して4年間プレーした。1~2年次はNCAA1部のWAC(ウエスタン・アスレチックカンファレンス)で主力投手として投げ、オールWACの1stチームに選出された。翌年から大学の所属リーグが変わって成績が落ち込んだが、シニア(4年生)では変化球の制球力が改善されてリーグ2位の90三振を奪った。大学通算324奪三振はルイジアナ工科大歴代2位、投球回358イニング2/3は最多記録となっている。2015年ドラフト20巡目でパドレスに入団後、A-からクローザーとしてキャリアをスタートさせると、早くも翌2016年にAAAへ昇格、この頃からメイトンの速球の回転数の高さが注目され始めた。2017年6月にメジャーへ初昇格。2018年は最初の16イニングを防御率0.56と抑えていたが広背筋を痛めて故障者リスト入りする。戦列復帰後は球威が戻らないスライダーを狙い撃ちされ、以降の防御率は6.32と大幅に悪化した。パドレスの将来のクローザー候補から外れてしまい、2019年7月にインディアンスへトレードされた。インディアンスではブルペンでの役割が定まらず、3イニングを投げた試合もあった。2021年7月に恐らく高回転数に惹かれたであろうアストロズがメイトンをトレードで獲得した。何度も書いているようにピッチングの特徴はスピンレートの高さだ。フォーシームの球速は古傷の影響によって年によってバラついており、デビューイヤーや2020年は平均93マイル出ていたのが2019・21年は91マイル前後にとどまった。それでもメジャーでも上位5%に入る回転数の多さで凡フライを量産している。変化球は平均スピンレート2,900回転に迫るカーブがアウトピッチ。かつてカッターを投げていたが、アストロズに来てからは一切使わずスライダーを多投するようになった。メイトン家はスポーツ一家で4人兄弟。三男ニックが2021年にメジャーデビューしたことでメジャー史上430組目の兄弟メジャーリーガーとなり、四男ジェイコブもコースタル・カロライナ大学に進学して投手としてプレーしている。次男マークはクロスカントリーの道に進んで大学卒業後選手として活躍した。両親も大学時代はアスリートで父は陸上、母はバレーボールをやっていた。寄稿日:2021-10-26 最終更新日:2021-10-26 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼カージナルス打線から三振を奪うメイトン▼1安打ピッチングのガルシアの後を1球で片づけるメイトン (2021年ALCS) |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2017 SD 46 3 2 1 4.19 43.0 41 20 10 14 1 46 1.28 3.292018 SD 45 0 2 0 4.37 47.1 50 23 3 23 2 55 1.54 2.392019 SD 21 0 0 0 7.77 24.1 34 21 6 6 1 20 1.64 3.332019 CLE 9 0 0 0 2.92 12.1 4 4 1 6 1 13 0.81 2.172020 CLE 23 3 3 0 4.57 21.2 23 11 1 6 4 32 1.34 5.332021 CLE 38 2 0 0 4.57 41.1 36 21 4 20 3 61 1.35 3.052021 HOU 27 4 0 0 4.97 25.1 29 14 2 12 3 24 1.62 2.00 |