ルイス・ガルシア


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Luis Garcia (フルネーム/Luis Heibardo Garcia)

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1996-12-13生|185cm111kg|先発 右投右打

出身地/ベネズエラ ボリバル州ボリバル

プロ入り/2017年7月HOU契約

メジャーデビュー/2020-9-4
■選手紹介

2017年の20歳のときにベネズエラから連れてこられた右投げ先発投手。ランナー無しの状態ではダンスをしているかのようにステップを踏んで始動するフォームが話題を呼んだ。先発ローテに定着した2021年は大谷翔平に39号ソロを浴びた投手として日本のファンの記憶に残っている。

ベネズエラ人のガルシアは2013年の時点でアメリカ行きを模索していたが希望の条件を提示する球団が現れず、20歳になった2017年にようやくアストロズと契約。契約金は2万ドルだった。

プロ入り直後は平均80マイル後半だったフォーシームがしだいに速くなり、92~95マイル出るようになった。2020年にメジャー公式(MLB Pipeline)のアストロズNo.6の有望株にランクされると、同年9月にメジャー昇格。レギュラーシーズン5試合とプレーオフ先発1試合に登板した。

2021年はジャスティン・バーランダーの故障などでローテーションに空きがあり、先発4番手の有力候補として挙げられる。スプリングトレーニングではイマキュレイトイニングを達成するなど好調で首脳陣を安心させ、レギュラーシーズンのほとんどの期間ローテーションを守った。同年ポストシーズンに主力投手として臨み、リーグ優勝決定シリーズ第2戦ではレッドソックス相手に戦意喪失気味に降板したが、第6戦では6回途中まで無安打に抑えてリベンジした。フォーシームの球速が普段より3~5マイルも速く、絶対に打たれまいと思っているのが伝わってくるピッチングだった。

フォーシームのほかにスラーブ気味のカーブと左打者殺しのチェンジアップ、カッターを操る。球速が速くないので地味な印象があるが、11勝8敗を記録した2021年はルーキー資格を残している。ア・リーグ新人王の可能性がありそうなルーキーが多数現れたが飛び抜けた候補はおらず、執筆時点では未発表だが、MLB名鑑.comではランディ・アロザレナやアドリス・ガルシア、エマニュエル・クラッセあたりと大混戦の末ルイス・ガルシアが受賞するのではないか?と予想している。

なお、アストロズのルイス・ガルシアはMLB史上5人目の"ルイス・ガルシア"であり、2021年はカージナルスとナショナルズにも同姓同名のガルシアが同時に26人ロースターに存在していた。ナショナルズのルイス・ガルシアは同じ2020年メジャーデビュー組なので混同しがちだ。

寄稿日:2021-10-26 最終更新日:2021-10-26
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼ユラユラ投法(?)が特徴的なガルシア、大谷に39号ソロをお見舞いされる

▼2021年のSTでイマキュレイトイニングを達成するガルシア

▼2021年ALCSでレッドソックスに雪辱を果たすガルシア

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2020 HOU  5 0 1 0  2.92 12.1  7  4  1  5 1  9 0.97 1.80

2021 HOU 30 11 8 0  3.48 155.1 133 60 19 50 3 167 1.18 3.34