Paul Sewald (フルネーム/Paul Stanton Sewald)Embed from Getty Images1990-05-26生|191cm93kg|リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガスドラフト/2012年NYM10巡目(全体320位)指名メジャーデビュー/2017-4-8 |
■選手紹介シアトルに来た途端大活躍したリリーフ右腕。メッツでの4年間は1勝14敗・防御率5.50・bWAR-1.2だったのが、マリナーズで投げた2021年は10勝3敗・防御率3.06・bWAR1.6。ラスベガス生まれで、少年野球では年下のブライス・ハーパーとプレーした。両親は会計士。プロ入り前のシーウォルドは地元の高校を卒業後、ラスベガスを離れてサンディエゴ大学へ進学。最初の2年は防御率9.14、10.29と戦力にならなかったが、ジュニア(3年生)時代にリリーフ兼スターターで67イニングに登板。シニア(4年生)ではスターターとしてAll West Coast Conferenceの1stチームに選ばれた。両親の影響で会計学を専攻して卒業している。ドラフト10巡目入団のメッツではリリーフとして育てられ、2017年にメジャー昇格。57試合・0勝6敗・防御率4.55を記録した。しだいに登板機会が減り、2020年には5試合の登板にとどまり防御率13.50。同年オフにFAとなった。2021年はシアトル・マリナーズに拾われ、開幕はAAAで迎えたが序盤にメジャー昇格。1点差の場面でよく使われ、ケンドール・グレイブマンが放出されてからはセーブシチュエーションでも起用された。最終的にリリーフのみで10勝(3敗)を挙げ、64回2/3・被安打42・与四球24・奪三振104の好成績を残した。奪三振率14.5はアロルディス・チャップマンに次いでリーグで2番目に高かった。フォーシームはリーグ平均に満たない90~92マイルの球速ながら、上位10%に入る高回転数を誇る。大きくブレーキがかかるスライダーの2ピッチで勝負する。メッツ時代は時折チェンジアップを使っていたが、マリナーズに来てからはコーチの助言もあり投げなくなった。コントロールが非常によく、四球で崩れる場面はほとんどない。2021年に大谷翔平に食らった43号2ランも決して失投ではなかった。ちなみにシーウォルドはメッツ時代にナ・リーグ記録を更新している。必ずしもリリーバーが勝利投手になる必要は無いが、メッツ時代になかなか勝ちが付かず、2019年にキャリア初勝利を挙げるまでに14敗したのがナ・リーグ史上最多となっている。メジャー記録は1980年頃に投げていたテリー・フェルトンの16連敗。ルーキーだった1980年に0勝3敗、1982年には48試合・117イニングを投げながら0勝13敗を喫し、ついに1勝も挙げられなかった。寄稿日:2022-05-28 最終更新日:2022-05-28 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼大谷にストライクからボールになるスライダーを掬われお手上げのシーウォルド |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2017 NYM 57 0 6 0 4.55 65.1 58 33 8 21 3 69 1.21 3.292018 NYM 46 0 7 2 6.07 56.1 62 38 8 23 1 58 1.51 2.522019 NYM 17 1 1 1 4.58 19.2 18 10 3 3 1 22 1.07 7.332020 NYM 5 0 0 0 13.50 6.0 12 9 1 4 1 2 2.67 0.502021 SEA 62 10 3 11 3.06 64.2 42 22 10 24 0 104 1.02 4.33 |