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ディエゴ・カルタヤ


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Diego Cartaya (フルネーム/Diego Armando Cartaya)

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2001-09-07生|191cm99kg|捕手 右投右打

出身地/ベネズエラ アラグア州マラカイ

プロ入り/2018年7月LAD契約

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

ドジャース傘下No.1プロスペクトだったベネズエラ産有望株キャッチャー。メジャーで30本を打つ捕手になれると期待されていたが、ダブルA級で思わぬ苦戦を強いられ評価を落とした。

2018年に国際FAでドジャースと契約。各種媒体で最高評価を受けていて、250万ドルの高額契約となった。渡米後はシングルA~A+でプレーした2022年にフューチャーズゲーム(マイナーの球宴)に出場、シーズン後にはドジャース傘下の最優秀選手に選ばれた。しかし翌年のAAでは打撃、守備両面でリーグワースト級の成績を残してしまった。とりわけ非速球系の球に対しては全くダメだった。

正捕手ウィル・スミスをいつか脅かす存在とさえ言われたトッププロスペクトも改めて出直しのシーズンとなる。ゲームプランニング、コミュニケーション能力、リーダーシップ、メイクアップといったキャッチャーに必要な資質は依然評価が高いだけに、キャッチャーとして育ってほしい存在だ。

寄稿日:2024-02-23 最終更新日:2024-02-23
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

(~2023年メジャー経験なし)


ギャビン・ストーン


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Gavin Stone (フルネーム/Gavin Blaine Stone)

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1998-10-15生|185cm79kg|先発、リリーフ 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 アーカンソー州レイクシティ

ドラフト/2020年LAD5巡目(全体159位)指名

メジャーデビュー/2023-5-3
■選手紹介

メジャー初年度は壁に阻まれた先発の有望株。大学でほとんど使っていなかったチェンジアップとプロ入り後レベルアップしたファストボールを軸に投球を組み立てる。2022年にマイナーで最優秀投手賞を獲得、翌年メジャーデビューもトリプルAでも成績を大きく落とした。まずはメジャー定着を目指す。

セントラルアーカンソー大学でリリーフを中心に投げ、ジュニア(3年生)シーズンに先発に転向。4試合目にノーヒッターを達成したが、コロナパンデミックの影響でこの試合が大学最後の登板となった。2020年のドラフトではドジャースから5巡目(全体159位)指名を受け入団した。大学野球の知名度が低いセントラルアーカンソー大では5巡目は歴代3番目、21世紀に入ってからは最も高い指名順位だった。

この年のドラフトは各球団5巡目までに制限されたシーズンだった。アーカンソー州立大に在籍中の2歳年上の兄コリンも球界入りを目指していたが、コリンの方は2021年まで在学するもドラフトにかからず、独立リーグの球団で1年プレーして引退した。

AA~AAAで過ごした2022年は、マイナーリーグ全体でトップとなる防御率1.48を記録、マイナーの最優秀投手賞(Branch Rickey Minor League Pitcher of the Year)に選出された。しかし23年はAAAでも防御率4.73、メジャーでは防御率9.00、31イニングで8本塁打を浴びメジャーの壁に大いに阻まれた。

【投球スタイル】
速球はプロに入って球威が増したフォーシームとシンカーの2種類。最速は98マイルを計時したがメジャーでは平均94マイルを投げていた。大学時代はほとんど投げていなかったチェンジアップはスプリットに近い握りで、変化量よりスピード差を念頭に置いている。左右どちらにも決め球に使えるクオリティの高い球種だ。スライダーとカットボールは使用頻度が少なく、カーブは封印した。

体格やスタミナ面が先発適正に疑問符を付けられる一方、コマンドは優秀。デビューイヤーに打ち込まれはしたものの制球に困る場面は少なかった。メジャーレベルで空振り率を上昇させられれば、ロングリリーフ~先発ローテ入りが見えてくるか。

寄稿日:2024-02-23 最終更新日:2024-02-23
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2022年メジャー経験なし)


ジェームズ・アウトマン


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James Outman (フルネーム/James Outman)

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1997-05-14生|191cm98kg|外野手 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州レッドウッドシティ

ドラフト/2018年LAD7巡目(全体224位)指名

メジャーデビュー/2022-7-31
■選手紹介

ミート以外の4ツールに優れたイケメン外野手。日本への露出が増えると人気沸騰しそうな有力候補。メジャー実質1年目の2023年は新人王こそならなかったが好成績を残し、センターのレギュラーの座を掴んだ。固め打ちする傾向あり。唯一の弱点といえるヒッティングツールがひどすぎるのは少し心配。

カリフォルニア州のベイエリアにある街出身のアウトマン。高校時代は野球とフットボールのスター選手として名を馳せ、カリフォルニア州立大サクラメント校に進学。レギュラーに定着したソフモア(2年生)からは2年連続でチーム最多本塁打を放つも、通算打率.249・四球を大きく上回る135三振を記録しており、プロ入り前から4ツールプレイヤーの型が出来上がっていた。また、積極的に参加したサマーリーグではNCAAのレギュラーシーズン以上に活躍した。

2018年のプロ入り後、マイナーの階級を上がるたびに打撃で適応能力を見せる。過度なプルヒッター傾向を少しずつ最善させ、パワーにより生かせるよう磨かれていった。メジャー昇格時点でも俄然高い空振り率を抱えたままだったが、低打率を長打と選球眼、デッドボールで補った。2021年のアリゾナ秋季リーグではフォールスターズゲーム(秋季リーグのオールスター)に選ばれるほど打ちまくった。

2022年7月にメジャー初昇格すると、初打席でホームランを放ったのを皮切りに2試合で8打数7出塁するという、アウトマンの名前とは真逆の衝撃デビューを果たした。

オフにセンターの大半をスタメン出場したコディ・ベリンジャーが去り、翌年のレギュラー候補の筆頭にアウトマンが浮上。開幕のラインナップに抜擢されるとチーム初ホームランを放ち、3~4月の最優秀新人賞を受賞する活躍で、完全にレギュラーを手中に収めた。

グラウンド外のことだがドジャースの専門サイト"Dodgersnation.com"の取材で、アウトマンはゲン担ぎでロッカと名付けられた石を大事にしている、という小ネタ?が明らかになった。顔が描かれた石はペットという扱いで、疲れたらたまにコーヒーを注いであげている(ので口らしき部分が茶色染みている)とのこと。

寄稿日:2024-02-23 最終更新日:2024-02-23
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

(~2021年メジャー経験なし)


ケストン・ヒウラ


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Keston Hiura (フルネーム/Keston Wee Hing Natsuo Hiura)

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1996-08-02生|183cm92kg|二塁手、一塁手 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州バレンシア

ドラフト/2017年MIL1巡目(全体9位)指名

メジャーデビュー/2019-5-14
■選手紹介

2019年に華々しいデビューイヤーを過ごすも攻守で成績を落とした元トッププロスペクト。2023年はデビュー以来初めてメジャーに昇格できず、日本では新外国人として来日を期待する声も聞かれる。ミドルネームは"ナツオ"。

カリフォルニアで日系人の父と中国人の母の間で生まれ、ドジャースファンとして育つ傍ら5歳か6歳頃から野球を始めた。高校卒業時点では無名な存在だったがカリフォルニア大学アーバイン校在学中に打撃で急成長を遂げ、2017年のドラフトで全体9位指名の高評価を受けてミルウォーキー・ブリュワーズに入団した。

2019年5月に早くもメジャー昇格すると、期待に違わぬ打撃を披露。新人王争いには加われなかったが正セカンドとして打率.303・19本塁打・OPS.938の好成績を残した。一方で25四球に対して107三振の粗さやセカンドの守備範囲に大きな課題を残した。

翌年以降は高めのファストボールが打てない弱点を徹底的に突かれて成績が悪化。守備も向上せずファーストでの出場機会が増えたが、それは同時にセカンド以上の打撃を求められることを意味した。年々厳しい状況に追い込まれ、23年は打撃フォームの改造も実らず、デビュー以来初めてメジャーでプレー機会を得られなかった。

なお、2023年にヒウラとメジャー26人枠を競った元本塁打王ルーク・ボイトも幾度となく日本球界入りを噂されている。ボイトvsヒウラの強打の対決第2ラウンドが海を越えて見られるかもしれない。

寄稿日:2024-01-08 最終更新日:2024-01-08
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2019 MIL 84 314  95 23 2 19 49 25 8 107  9 .303 .368 .570

2020 MIL 59 217  46  4 0 13 32 16 11 85  3 .212 .297 .410

2021 MIL 61 173  29  9 1  4 19 14 7 77  3 .168 .256 .301


エリック・フェッディ


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Erick Fedde (フルネーム/Erick James Fedde)

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1993-02-25生|193cm91kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス

ドラフト/2014年WSH1巡目(全体18位)指名

メジャーデビュー/2017-7-30
■選手紹介

韓国でMVP級の成績を残し、メジャーリーグ返り咲きが期待されるグラウンドボール系先発右腕。もとはワシントン・ナショナルズで先発投手として投げていたが韓国に渡り、チェ・ドンウォン賞(※KBOのサイ・ヤング賞のようなもの)を受賞。アメリカで"第2のメリル・ケリー"になると予想され、日本では新外国人候補に名前が挙がったりと俄かに人気物件になった。ベガス生まれで10代前半の数年間ブライス・ハーパーと同じ学校に通っていた。

高校と大学を地元ラスベガスで過ごし、2014年のドラフト1巡目(全体18位)指名を受けてナショナルズに入団した。この時フェッディはヒジを負傷しており、ドラフトの2日前にトミー・ジョン手術を受けたがナショナルズスカウトからの高評価は変わらなかった。

プロ入り後3年目の2017年、マイナーでこれまで先発で投げてきたのをリリーバーに配置転換されかけた。だがメジャーではスティーブン・ストラスバーグの腕の神経障害やジョー・ロスのトミー・ジョン手術で先発投手の駒不足に陥り、フェッディにスポットスターターとして白羽の矢が立ちメジャー昇格となった。

デビュー年以降も毎年先発をメインに出場機会を与えられる。だが、残念ながら順調だったマイナーリーグの実績をメジャーに繋げることができなかった。デビューからの6年間は屈筋と肩の故障でたびたび負傷者リストに載せられた。また、メジャーでは打者を打ち取る球種が無く、平均以上に四球を出しながらホームランを多く献上する課題を解決できずに煮え切らない成績が続いた。2022年に6勝13敗・防御率5.81と悪化させたところでノンテンダーFAとなった。

2023年から韓国プロ野球のNCダイノスに加入したフェッディは、いきなり20勝6敗・防御率2.06・204奪三振の投手3冠を達成。KBOの歴史で初めて同一シーズン20勝・200奪三振を達成した外国人投手になった。

【投球スタイル】
ファストボールは2シームメインで146~149km/h。過去に97マイルほどを計時したのが最速。アウトピッチはスライダーで、ほかにカットボールとチェンジアップも交える。球種を問わず制球力に優れるが空振りを奪う能力が乏しい。メジャーレベルでは粘り負けして歩かせてしまうことが多々あり、スタッツだけ見ると制球が悪い投手に見えてしまっている。

【その他】
身長は193cmあるが痩せ型。筋肉が付きにくい体質であることを気にしていて、普段から多めの食事をとるよう努力している。

寄稿日:2023-11-12 最終更新日:2023-11-12
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2017 WSH  3 0 1 0  9.39 15.1 25 16  5  8 1 15 2.15 1.88

2018 WSH 11 2 4 0  5.54 50.1 55 31  8 22 0 46 1.53 2.09

2019 WSH 21 4 2 0  4.50 78.0 81 39 11 33 2 41 1.46 1.24

2020 WSH 11 2 4 0  4.29 50.1 47 24 10 22 3 28 1.37 1.27

2021 WSH 29 7 9 0  5.47 133.1 144 81 23 48 4 128 1.44 2.67


ブレント・ハニーウェルJr.


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Brent Honeywell (フルネーム/Brent Lee Honeywell)

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1995-03-31生|188cm88kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 ジョージア州オーガスタ

ドラフト/2014年TBラウンドB(全体72位)指名

メジャーデビュー/2021-4-11
■選手紹介

かつてはトッププロスペクトだったがケガに泣かされ続けた先発右腕。2017年にフューチャーズゲームでMVPを受賞し、誰もがハニーウェルJr.の輝かしいキャリアを想像した。その後は2021年までの間に右ヒジに4度メスを入れ壮絶なリハビリを経験。彼の代名詞とも言えるスクリューボールを捨ててまでして再起を図り、ようやくメジャーのマウンドにたどり着いた。

ハニーウェルJr.は父親がコーチを務める地元ジョージア州の高校を卒業後、コミュニティカレッジで1年プレーした。高校時代に135km/h前後だったファストボールが145~150km/h出るまでに急成長し、タンパベイ・レイズにドラフト2巡目の高順位で入団した。

入団3年目の2016年、シーズン前の有望株ランキング100傑に初めて名前が載り、MLB公式では43位につけた。翌年AAAに昇格するとマイナーのオールスターであるフューチャーズゲームに選出され、アメリカ代表の先発投手として出場した。2017年のフューチャーズゲームは剛腕投手たちが揃い、史上稀にみる豪華な球宴となった。そんな中で2イニングを無失点、4人の打者から三振を奪ったハニーウェルJr.は101マイルの剛速球を連発したマイケル・コペックを退けMVPを受賞。そう遠くないうちにメジャーの表ローテーションで投げることになると、誰もがそう信じた。

翌2018年のプレシーズン、MLB公式のプロスペクトランキングで過去最高の11位にランクされた。しかし2月下旬に春季キャンプを離脱、右ヒジの尺骨側副靱帯断裂が判明し、人生で初めてトミー・ジョン手術を受けた。リハビリも終盤に差し掛かった2019年6月、今度はブルペンでの投球中に右ヒジ内側上顆(※いわゆるゴルフ肘の患部)を骨折。不運は重なり、2020年春に肘部管症候群を発症して瘢痕組織の除去手術。12月にはヒジの不快感を軽減するため関節鏡視下手術を受けた。

2021年4月10日、レイズはハニーウェルJr.をコールアップし、翌日にオープナーとして先発登板。2017年9月19日にAAAで投げて以来1298日ぶり、右ヒジへの4度の異なる手術を乗り越えてついにメジャーデビューを果たした。ただ成績そのものは振るわずメジャーでは3試合の登板に終わり、オークランド・アスレチックスに移籍してからも右ヒジのストレス反応を起こすなど予後が思わしくなかった。そしてサンディエゴ・パドレス、シカゴ・ホワイトソックスと渡り歩き、2023年オフにFAとなった。

【投球スタイル】
​ハニーウェルJr.は5つの球種を駆使する総合力の高い投手だった。なかでも絶滅危惧種と言われるスクリューボールは芸術的な変化をする、まさに"マネーピッチ"であった。ただこの魔球が右ヒジのコンディション不良を招いたと考えられて、熟慮の末に封印することを決めた。現在はカッターとチェンジアップを主体に4シーム、スライダーの4球種を使う。いずれも縦横に鋭い大きな変化量があり、また高い制球力も併せ持っている。

【その他】
右投手にしてスクリューボールを操っていたハニーウェルJr.。その起源は父方の叔父マイク・マーシャルにある。マーシャルはスクリューボールを武器に現役時代2度のオールスターと3度のセーブ王を獲得、1974年にはリリーフ投手では初めてサイ・ヤング賞に輝いたことで知られる。マイナーでプレー経験のある父ハニーウェルSr.が大学時代にマーシャルから投げ方を教わり、それを息子に伝授したのだった。

寄稿日:2023-11-12 最終更新日:2023-11-12
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2021 TB  3 0 0 0  8.31  4.1  5  4  2  3 0  4 1.85 1.33


ハイメ・バリア


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Jaime Barria (フルネーム/Jaime Jonathan Barria)

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1996-07-18生|185cm95kg|先発、リリーフ 右投右打

出身地/パナマ パナマ県パナマ市

プロ入り/2013年4月LAA契約

メジャーデビュー/2018-4-11
■選手紹介

ロサンゼルス・エンゼルスで先発ローテーション争いを続けていたパナマ出身右腕。WBC2023パナマ代表。2022年にスイングマンとして好成績を残したが23年は一転して打ち込まれ、レギュラーシーズン終了後に40人枠を外れた。アジアへの移籍も含めて選択を迫られている。近年のピッチングは速球の球威不足とスライダー偏重の組み立てが目立つ。

パナマシティで生まれたバリアは16歳でエンゼルスと6万ドルで契約。入団5年目の2017年に選手として大きく飛躍。フューチャーズゲーム(マイナーのオールスター)に選ばれ、エンゼルス組織の年間最優秀投手候補に挙がるほどの成長を遂げた。

2018年は開幕をトリプルAで迎え、エンゼルスの先発投手陣に故障離脱が相次ぎメジャーに昇格した。デビュー戦の舞台でいきなり初先発・初勝利を挙げた。翌週、2度目の登板となったサンフランシスコ・ジャイアンツ戦ではブランドン・ベルトとの対戦で、1打席だけで21球を費やすメジャー新記録を打ち立てた(結果はライトフライに打ち取った)。マイナーオプションの残る投手がバリアしかおらず、メジャーとトリプルAを計6往復する過酷な扱いを受けながらチーム最多の10勝(9敗)を挙げ、防御率3.41とチームに大きく貢献した。

2019年のスプリングトレーニングでは5番手として先発ローテ入りすると思われていたが、開幕直前になってエンゼルスはクリス・ストラットンを獲得。その煽りでバリアがロスターから弾き出され、年間で4勝10敗、防御率6.42と大きくモチベーションを落とす結果となってしまった。トレード相手のストラットンはのちに他球団でセットアップマンに成長するのだが、エンゼルスでは起用法が定まらず7試合で防御率8.59・WHIPは2を超える打ち込まれようだった。

しばらく低迷が続き2022年、注目度は低いなか故障者続出のエンゼルス投手陣を先発・リリーフを問わず起用に応え、79イニングを消化し防御率2.61の好成績を残した。貴重な働きが認められ、オフに年俸調停を避け1年105万ドルの契約でチームに残留した。だが、翌年はその反動か大きく成績を落とし、2勝6敗、防御率5.68に終わりシーズン後にFAとなった。

【投球スタイル】
4シームを基本とする2種類の速球に加え、スライダーとチェンジアップを投げる。速球系のスピードはメジャー平均を下回る146~149km/h。かねてより空振りが取れる球種が無いことを懸念されていて、及第点の成績を残しても先発に固定してもらえなかった。

また球威不足の割にはコントロールもアバウトで、4シームはストライクゾーン真ん中に集まりやすく、スライダーは散らばる傾向にある。2022年以降はスライダーに依存し投球の半分以上を占めるようになっている。

寄稿日:2023-11-12 最終更新日:2023-11-12
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 LAA 26 10 9 0  3.41 129.1 117 49 17 47 6 98 1.27 2.09

2019 LAA 19 4 10 0  6.42 82.2 92 59 24 27 2 75 1.44 2.78

2020 LAA  7 1 0 0  3.62 32.1 27 13  3  9 1 27 1.11 3.00

2021 LAA 13 2 4 0  4.61 56.2 70 29  8 19 2 35 1.57 1.84


ザック・プリサック


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Zach Plesac (フルネーム/Zach Robert Plesac)

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1995-01-21生|191cm100kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 インディアナ州クラウンポイント

ドラフト/2016年CLE12巡目(全体362位)指名

メジャーデビュー/2019-5-28
■選手紹介

メジャーデビュー当時は好投も成績下降と問題児化が目立つようになった先発右腕。クリーブランド・ガーディアンズでは先発ローテーション定着を期待されたが、プレー以外の離脱や4シームの球速低下が続き、信頼を取り戻せずにいる。投球フォームが特徴的で、身体を内側にひねる投げ方は見る方もクセになる。叔父のダン・プリサックはミルウォーキー・ブリュワーズの球団セーブ記録を持ち、歴代7位の通算1064試合登板、オールスター3度選出の名クローザーだった。

【球歴】
インディアナ州クラウンポイントで生まれ育ったプリサックは、高校時代から複数のスポーツで才能を発揮。野球のほかにフットボール、バスケットボール、テニスもプレーしていた。卒業後はボール州立大学でプレーし、フレッシュマン(1年生)のときに12勝2敗・防御率2.11をマーク。だが学年が上がるにつれて成績を悪くし、ケープコッド・リーグ(大学生のサマーリーグ)でメッタ打ちにされたことやジュニア(3年生)シーズン中に右ヒジの手術を受けた影響で、2016年ドラフトでは12巡目の低順位でインディアンスに入団した。

マイナーでは着実に力をつけ、2019年5月にコールアップ。3年と経たないうちにメジャーにたどり着いたプリサックは、そのまま先発ローテの座をゲット。9月にエンゼルス相手にキャリア初完封を達成し、トータルで21試合・8勝6敗・防御率3.81と上々のデビューイヤーとなった。

短縮シーズンとなった翌年、8試合を4勝2敗・防御率2.28と好成績を残したが問題児の片鱗を見せ始めていた。新型コロナウイルスに世間がパニックになっていた中、敵地でのホワイトソックス戦で勝利投手となった日の夜、無断でホテルを抜け出し友人たちとシカゴの街へ繰り出したことが発覚。MLB機構とチームの新型コロナ対策ガイドラインを破ったとして自宅に強制送還の後、謹慎処分を受けた。チームメイトに許しを得て、ファンに対しても謝罪のメッセージを公開したが、その動画が車を運転中に自撮りしたものだったことがプチ炎上を招いた。

2021年は初の2桁勝利(10勝6敗)を達成。勝ち運はあったが防御率4.67と大幅に悪化し、利き手親指を骨折した影響で25先発に留まった。骨折の理由がノックアウトされ降板した直後に"荒々しく"シャツを脱ぎ捨て、勢い余ってベンチに指をぶつけてしまったからだった。またこれは彼のせいではないが、この年インディアンスはメジャーで初めて年間3度のノーヒッターを喫したが、なぜか3試合ともプリサックが先発登板した日に起こった。

翌2022年はことごとく白星に見放され3勝12敗・防御率4.31と大きく負け越し。8月下旬にはホームランを打たれた悔しさからマウンドを殴って右手を再び骨折。チームのプレーオフ進出がかかる大事な時期に2年続けての失態に大きな批判を浴びた。

2023年は開幕からかつてないほどに不振を極め、5試合に先発して1勝1敗・防御率7.59。5月にコロナ外出事件以来のマイナー降格、翌月にはDFAとなるとメジャーに上がれず、シーズン後にFAを選択した。

【ピッチングスタイル】
投球時に身体を内側に捻る、リリースポイントが見え辛いフォームが特徴。球種は4シームとVスライダー、チェンジアップ、カーブが持ち球。どの球種も横の変化量が小さく、パワーカーブはほぼ6-12時方向に変化する。4シームの球速がメジャー平均を上回ったのはデビューイヤーだけで、2019年に平均94マイルだった球速は毎年1マイル近く遅くなり続け、2023年は91.0マイルしか出ていなかった。球速低下がそのまま被打率に反映され、配球面でスライダーに依存する度合いが強まっている。

制球力に関しては与四球が少なくコントロールが良い部類に入るが、球種ごとにかなりのレベル差がある。メインの4シームとスライダーはコーナーを正確に突く優れたコマンドを持つ一方、パワーカーブは制御不能。また、媒体によってグラウンドボールピッチャーと紹介されているが、2023年はゴロ率が高いスライダーを多投(全投球の50%超)したためで、むしろフライボール系のイメージが強く、被本塁打も多い。

【その他】
前述のとおりダン・プリサックという偉大な叔父を持っているが、もう一人の叔父ジョー・プリサックも元投手で6年間マイナーリーグで投げていた。叔父らに影響を受けたザックは当たり前のようにピッチャーとしてプレーしてきたが、マイナーリーガーの頃に毎日試合に出たいからと二刀流への挑戦を願い出たがチームに認めてもらえなかったことがある。

当時のような野球への熱い情熱を取り戻してほしいと切に願っている。

寄稿日:2023-11-12 最終更新日:2023-11-12
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

イマキュレイト・イニングを達成するプリサック

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2019 CLE 21 8 6 0  3.81 115.2 102 49 19 40 3 88 1.23 2.20

2020 CLE  8 4 2 0  2.28 55.1 38 14  8  6 1 57 0.80 9.50

2021 CLE 25 10 6 0  4.67 142.2 137 74 23 34 7 100 1.20 2.94


ミゲル・アンドゥーハー


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Miguel Andujar (フルネーム/Miguel Enrique Andujar)

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1995-03-02生|183cm96kg|外野手、三塁手 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サン・クリストバル

プロ入り/2011年7月NYY契約

メジャーデビュー/2017-6-28
■選手紹介

大谷翔平と新人王争いを繰り広げた日本でも知名度の高いドミニカ人外野手。2018年にニューヨーク・ヤンキースで素晴らしい打撃成績を残し、大谷に次ぐ2位の新人王投票を集めた。しかし翌年以降はいくつかの大きな故障が打撃に悪影響を及ぼし、居場所を失った。サードの守備指標も壊滅的で、適性がありそうなコーナー外野手に転向し再起を図っている。

ドミニカ共和国のサン・クリストバル出身のアンドゥーハーは、2011年7月に国際FAとしてヤンキースと契約。トリプルAでの好調な打撃を認められ、22歳となった2017年にメジャーに昇格。ルーキー資格を残した2018年にサードのレギュラーになり、打率.297・27本塁打・92打点をマーク。新人王は大谷翔平に譲ったものの同僚のグレイバー・トーレスを上回る2位の得票数を集めた。

しかし翌年、春先に右肩関節唇の部分断裂が見つかる。ここで手術ではなくリハビリを選択したことが凶と出てしまった。復帰後はハードヒッティングが鳴りを潜め、12試合で打率.128・本塁打ゼロ。サードのレギュラーも移籍組のジオ・ウルシェラに奪われた。翌年も手首を痛めるなど万全な状態にならず、打席での怖さが戻ることはなかった。2019年以降ヤンキースでの出場はわずか105試合に留まり、2022年シーズン途中にピッツバーグ・パイレーツへと放出された。

新天地のパイレーツではトリプルAでは打率.338・16本塁打・OPS.941と復調の兆しを見せたが、メジャーのロスターに残れずDFAとなった。

【選手としての特徴】
技術より才能でプレーしている感が拭えないプレースタイルで、プルヒッティング・早打ちだが空振りも多い。選球眼の悪さはそのままにケガでスイングスピードが失われ、長打力のないフリースインガーとなってしまった。ルーキーイヤーはサードのレギュラーだったがメジャーワーストレベルの守備が露呈し、レフトへ転向している。

【その他】
ヤンキースを出される直前の2022年3月、故郷サンクリストバル島で強盗に遭う不運に見舞われた。帰省先の実家の農場にいたところを突然2人組に銃を突き付けられ、アンドゥーハーは暴行を受けた。また一緒にいた親戚は指を撃たれ、父親のSUVと金のネックレス(7,000ドル相当)が奪われてしまった。

寄稿日:2023-11-12 最終更新日:2023-11-12
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2017 NYY  5  7  4  2 0  0  4  1 0  0  1 .571 .625 .857

2018 NYY 149 573 170 47 2 27 92 25 4 97  2 .297 .328 .527

2019 NYY 12  47  6  0 0  0  1  1 0 11  0 .128 .143 .128

2020 NYY 21  62  15  2 1  1  5  3 0  9  0 .242 .277 .355

2021 NYY 45 154  39  2 0  6 12  7 0 28  0 .253 .284 .383


フランミル・レイエス


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Franmil Reyes (フルネーム/Franmil Federico Reyes)

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1995-07-07生|196cm120kg|左翼、指名打者 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サバナ・グランデ・デ・パレンケ

プロ入り/2011年11月SD契約

メジャーデビュー/2018-5-14
■選手紹介

シーズン30本塁打を2度記録している見た目通りの巨漢スラッガー。2018年にメジャーデビューしてから主にクリーブランド・ガーディアンズでプレーしていたが、2022年のシーズン中にDFAになった頃から日本プロ野球に来そうな新外国人の最有力候補に度々挙げられている。

レイエスの生まれはドミニカ共和国。幼少期に父親が交通事故で亡くなり貧しい暮らしをしていたが、苦しい家計とは反比例するように体格に恵まれた。将来の長距離砲として期待され、16歳のときにサンディエゴ・パドレスに国際FAで入団。23歳となった2018年に初めてAAAに上がると、パドレス外野陣に故障者が続きレイエスにメジャー昇格の声がかかった。チームの外野手が皆オプション切れだったことで4度もの昇降格を繰り返しながら、87試合で打率.280・16本塁打・31打点・OPS.838とルーキーイヤーから結果を残した。

2年目の2019年は主軸に抜擢される形で開幕からメジャーに定着。7月までに27本塁打を量産していたが、トレード期限間際に三角トレードが成立し、インディアンスへと移ることとなった。移籍後に10ホーマーを記録してキャリアハイの年間37本とし、ホームランヒッターの仲間入りを果たした。ちなみにこの三角トレードは後にサイ・ヤング賞を獲得する元横浜DeNAのトレバー・バウアー、長打力が魅力もかなりの問題児だったヤシエル・プイグ、当時トッププロスペクトだったテイラー・トランメルらを巻き込む大規模なものだった。またプイグは圧倒的にネームバリューが高かったが、実際にはレイエスの方がホームランと長打は多く、インディアンスのクリス・アントネッティGMの評価が高まる結果となった。

2021年にもシーズン30本塁打を記録したが、腹斜筋の故障で丸1ヶ月以上離脱。守備と走塁は期待できないタイプであるが打撃の粗さが改善せず、空振りの少ない巧打者が多いラインナップの中では余計に悪目立ちした。翌季は8打席連続三振を喫するなど打撃成績を大きく落とし、夏場にチームをDFAとなった。

【プレースタイル】
196cm,120kg超の体躯のイメージ通りのプレースタイルの選手である。当たれば飛ぶ、速い打球を飛ばせるが単発のホームランが多く、状況に応じた打撃をするタイプではない。守備走塁は全く期待されていない。レフトがメインでそれも目を瞑るレベルではあったが、インディアンス加入後のチーム方針でほとんど守備に就かせてもらえず、指名打者のイメージが定着している。

2022年に打撃成績を落としガーディアンズを追われた辺りから、メジャーリーグ系のSNSユーザーに翌年来日しそうな助っ人候補によく名前が挙がるようになった。事実、横浜DeNAとソフトバンクが獲得を検討しているとの報道も出ている。

確かに日本人には無い規格外のパワーは魅力だが、ボール球を見境なく追いかける悪癖は大いに不安。それと古傷の膝をはじめ毎年故障離脱しているのもマイナス要素のひとつだ。

【その他】
・子宝に恵まれ5人子供がいる。プラス両親と妻を合わせて8人(8回)、バッターボックスに入る前にスパイクをバットでたたくルーティンをしていたが今も健在だろうか?

・意外?にも服のセンスには定評があり、ガーディアンズ時代にチーム内おしゃれランキング2位に選ばれたことがある。(1位は断トツでトリストン・マッケンジーだった)。

・フランで始まりスで終わるメジャーリーガーはフランミル・レイエスのほかにフランバー・バルデスフランキー・モンタスがいる。3人とも100kgを優に超える大柄な体格を持ち、同時期にメジャーに定着しているので覚える際に注意が必要。

寄稿日:2023-11-07 最終更新日:2023-11-07
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼場外ホームランを放つフランミル・レイエス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2018 SD  87 261  73  9 0 16 31 24 0 80  0 .280 .340 .498

2019 SD  99 321  82  9 0 27 46 29 0 93  0 .255 .314 .536

2019 CLE 51 173  41 10 0 10 35 18 0 63  0 .237 .304 .468

2020 CLE 59 211  58 10 0  9 34 24 1 69  0 .275 .344 .450

2021 CLE 115 418 106 18 2 30 85 43 2 149  4 .254 .324 .522