【確定】WBC2026 パナマ代表メンバー一覧|選手名鑑


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最終更新日:2026/3/1

【寸評】今回のパナマ代表は、呼びたい主力を確保できた印象だ。特にパナマ系であることが判明したローガン・アレンの召集に成功し、先発ローテの軸を得られたのは大きい。

 同組のプエルトリコとカナダが主力招集に失敗。大穴ではあるが、トーナメント進出も狙えそうな戦力図になっている。ただし、長打が打てるメジャー級打者がいない弱点は前回大会から解消されていない。

▼目次 – パナマ代表選手一覧
【先発】
ローガン・アレンウンベルト・メヒアミゲル・シエンフエゴスエリアン・ロドリゲスアブディエル・メンドーサアリエル・フラードハイメ・バリアケニー・ヘルナンデスパウロ・エスピーノ

【リリーバー】
アルベルト・バルドナドハビ・ゲラハメス・ゴンザレスアンディ・オテロダリオ・アグラザルミゲル・ゴメスホルヘ・ガルシア

【捕手】
ミゲル・アマヤイバン・ヘレラクリスチャン・ベタンコートレオナルド・バーナル

【内野手/ユーティリティ】
エドムンド・ソーサホゼ・カバジェロレオ・ヒメネスヨハン・カマルゴルーベン・テハダジョナサン・アラウズ

【外野手】
エンリケ・ブラッドフィールドJr.アレン・コルドバジョニー・サントスホゼ・ラモス

【指名投手枠】
ケビン・ミランダスティーブン・フエンテスアルベルト・ゲレーロセベリーノ・ゴンザレスエンリケ・ブルゴス / アブディエル・サルダナ

【不参加、選考漏れ】
ダニエル・エスピーノジャスティン・ローレンスウィルフレッド・ペレイラ

【監督/主なコーチ/GM】
ホセ・マヨルガダマソ・エスピーノカルロス・リーカルロス・ルイーズ

――――――――――――――――――――――――
【参考1:過去の名選手】
ロッド・カルーマリアーノ・リベラカルロス・リーカルロス・ルイーズブルース・チェン

【参考2:日本に来た助っ人外国人】
フリオ・ズレータ / フェルナンド・セギノール / ベン・オグリビー / デーブ・ロバーツ / シャーマン・オバンドー

◇先発
26 ローガン・アレン (クリーブランド・ガーディアンズ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投右打
1998年9月5日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州アルタモンテスプリングス
 ガーディアンズの先発ローテで投げている左腕投手。2023年にメジャーデビュー。昨季は初めてマイナーに落ちることなく1シーズン投げぬいた。

 フロリダで生まれているが、母親がパナマ人。本人もWBC参加に前向きな姿勢を示している。目下、パナマ生まれでMLBに定着してる投手はおらず、必然的にエースの役割を期待される。

 なお、MLBには左腕投手のLogan Allen がもう1人存在するが、今回同組のカナダ代表入りが決まった。2人とも左投右打の先発タイプで、クリーブランドの先発ローテを担った共通点があって非常に紛らわしい。

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91 ウンベルト・メヒア (中日ドラゴンズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1997年3月3日生/出身地:パナマ パナマシティ
WBC2023
 2023年WBCで好投を見せ、シーズン途中に中日ドラゴンズに加入した現役NPB戦士。150km/h前後の高速シンカーを軸に、チェンジアップ、スライダー、カーブを織り交ぜる。奪三振率が低い。

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0 ミゲル・シエンフエゴス (パドレス傘下AAA)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
1997年2月10日生/出身地:カナダ ケベック州ラバル
 独立リーグからキャリアを切り開いてきたパナマ系カナダ人。2022年にフロンティアリーグで10勝2敗・防御率1.79の好成績を残すと、オーストラリアン・リーグでも先発として好投し、2023年からパドレス傘下入りを果たした。

 出どころの見えにくいフォームから最速96マイルのファストボールを投げ込み、制球力も兼ね備える。現在はパドレス傘下の3Aにいるが、壁に阻まれている。

 前回大会では当初メンバー入りも、発表直後に故障。代替選手に39歳のデービス・ロメロが招集された。

5 エリアン・ロドリゲス (カブス傘下AA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2001年11月23日生/出身地:パナマ パナマシティ
 パナマ人だがドラフトでプロ入りしている有望株。メインの速球とスライダーのほか、カーブやチェンジアップも使いこなしつつある。

 評価が急上昇しており、カブス内の有望株ランキング25位以内に載るようになった。

19 アブディエル・メンドーサ (マリナーズ傘下AA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1998年9月19日生/出身地:パナマ チトレ
 いったん沈みながらロー・スリークォータースローで投げる、独特な投球フォームの右腕投手。2Aでは及第点の成績も、3Aでは打ち込まれて昨オフFAになった。2024年のプレミア12パナマ代表。

37 アリエル・フラード (三星ライオンズ)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1996年1月30日生/出身地:パナマ アグアドゥルセ
 レンジャース時代は先発の柱になることを期待されていたが、メジャー定着には至らず韓国でプレーしている元有望株。昨季はサムスン・ライオンズのエース格として活躍した。よく動くツーシームがピッチングの基本線。

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51 ハイメ・バリア (メキシカンリーグ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1996年7月18日生/出身地:パナマ パナマシティ
WBC2023
 エンゼルスに長きにわたって在籍し、先発とロングリリーフを行ったり来たりしていた右腕投手。それなりに抑えていたシーズンもあるが、球威がないため投げるたびにエンゼルスファンから不安がられていた。

 2023年の不調でついにMLBを終われ、KBO(韓国プロ野球)を経てメキシカンリーグに移った。

24 ケニー・ヘルナンデス (メキシカンリーグ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
1998年6月24日生/出身地:パナマ ダビッド
 投球フォームや持ち球がオリックスの田嶋大樹に似ている左腕投手。Dバックス傘下などでメジャーを目指していたが3Aの壁を破れず、最近はMLB球団と契約できずにいる。

 これまで先発投手としてキャリアを歩んできたが、一昨年あたりから短いイニングでの登板が多くなった。

21 パウロ・エスピーノ (FA)
39歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1987年1月10日生/出身地:パナマ パナマシティ
WBC2006 WBC2009
 メジャーデビューが30歳、通算97登板の大ベテラン投手。WBCは第1回大会のメンバーでもあり、17年ぶりの出場になる。

 昨季はオンシーズンではメキシカンリーグに短期間在籍。ボコボコに打たれていた。

 
◇リリーバー
25 アルベルト・バルドナド (読売ジャイアンツ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1993年2月1日生/出身地:パナマ コロン
WBC2023
 2023年途中に来日し、読売ジャイアンツでプレーしている巨漢左腕。マイナー時代には99マイルを計時した速球派だが、ストライクが入らず不穏な空気になるシーンを何度か見たような。

 2024年は一時期クローザーを任されたが、昨季は不調。二軍落ちも経験するフラストレーションのたまるシーズンだった。

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12 ハビ・ゲラ (ブレーブス傘下AAA)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投左打
1995年9月25日生/出身地:パナマ ダビッド
WBC2023
 とにかく球が速いリリーバー。野手(遊撃手)としてメジャーデビュー後に投手へ転向した特異な経歴を持ち、好調時のファストボールは100マイルに達する。

 2024年に阪神タイガースに加入したが、昨オフに退団が決定。期待以上の活躍とまではいかなかった。

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4 ハメス・ゴンザレス (アスレチックス傘下AA)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 左投左打
2000年9月15日生/出身地:パナマ ダビッド
WBC2023
 アスレチックス傘下の2Aにいるぽっちゃり体系の左腕投手。2023年のWBC本戦ではオランダ相手に1死も奪えず降板しており、見返してやりたいところ。

30 アンディ・オテロ (メキシカンリーグ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1992年6月3日生/出身地:パナマ ダビッド
WBC2023
 メジャー昇格まであと少しだった技巧派左腕。緩急をうまく使って勝負するタイプだが、もともと球が遅く140km/hにも届かない。今回は代表入りは厳しいかと思われたが、無事にメンバー入りした。

 メキシカンリーグの前は台湾球界でプレーしていた。元阪神の林威助監督から「下柳を見ているようだ」と評されたことがある(きっといい意味で)。

82 ダリオ・アグラザル (メキシカンリーグ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1994年12月28日生/出身地:パナマ アグアドゥルセ
 そろそろベテランの領域に入ってきた元メジャーリーガー。2019年にパイレーツで15試合に登板。この時はシーズンの半分ほど先発ローテーションを守っていたが、翌年の新型コロナによってシーズン開幕が遅れると、トレードに出されたうえに解雇されてしまった。

 投球スタイルは意図的に球速を抑えているのか、コントロール重視のピッチングをする。与四球も奪三振数も少ない。

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15 ミゲル・ゴメス (メキシカンリーグ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年9月10日生/出身地:パナマ パナマシティ
 2025年途中までナショナルズ傘下の2Aにいた細身のリリーフ右腕。シングルA+では好成績を残していたが戦力外となり、レギュラーシーズン終盤にメキシカンリーグで投げた。

3 ホルヘ・ガルシア (メキシカンリーグ)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2002年5月10日生/出身地:パナマ サンミゲリート
 ジャイアンツ傘下のマイナー下位でプレーしていた先発投手。昨季はメキシカンリーグに在籍。ロー・スリークォーターともサイドスローとも言える低いアングルから投げる。

 
◇捕手
9 ミゲル・アマヤ (シカゴ・カブス)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1999年3月9日生/出身地:パナマ チトレ
 カブスで今永昇太を支えた闘争心溢れるキャッチャー。2023年にメジャーデビューしてレギュラーを掴みかけたが、昨季は左腹斜筋の負傷で戦線離脱を繰り返し、不本意なシーズンを送った。

 パナマ代表のメンツを見るとキャッチャーが大混戦の半面、メジャーレベルの長距離砲が見当たらない。不慣れな一塁手として出場することになるかも。

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10 イバン・ヘレラ (セントルイス・カージナルス)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:指名打者、捕手 右投右打
2000年6月1日生/出身地:パナマ パナマシティ
 ”ポスト・モリーナ”の有力候補と言われた時期もあった若手捕手。性格的にキャッチャー向きだと評価されていて、想定よりだいぶ早い2022年にメジャーデビューを飾った。

 以前の春季キャンプでモリーナから直接指導を受け、カージナルスの次期正捕手かと思われていた。だが昨季はDHでの起用が大半で、正捕手には同じパナマ出身のレオナルド・バーナルが収まりそうだ。

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22 クリスチャン・ベタンコート (カブス傘下AAA)
34歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手、外野手、リリーフ 右投右打
1991年9月2日生/出身地:パナマ パナマシティ
WBC2023
 ずば抜けた強肩を持ち、一時期ピッチャーに本格的に挑戦していたアスリート型捕手。また、外野を守ることもあるため”三刀流”と言われたこともあった。

 昨季は衰えの兆候なのか、3Aでも低調でメジャーに上がれなかった。WBCではメジャー返り咲きをアピールしてもらいたい。

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18 レオナルド・バーナル (カージナルス傘下AA)
22歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投両打
2004年2月13日生/出身地:パナマ パナマシティ
 カージナルスのメジャー40人枠に入っている若手有望株。2025年開幕前のMLB公式プロスペクトランキングでは全体92位にランクイン。スイッチヒッターとして打撃面でも評価されている。

 また、本来の強みはプレート周りと強肩の守備力であり、攻守両方優れている捕手は市場価値が非常に高い。同郷の先輩で同じカージナルスのヘレラの居場所を脅かす存在になっている。

 
◇内野手/ユーティリティ
33 エドムンド・ソーサ (フィラデルフィア・フィリーズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1996年3月6日生/出身地:パナマ パナマシティ
 カージナルスで重宝され、2022年からはフィリーズでプレーしている内野のスーパーサブ。打撃は積極的なフリースインガータイプだが、四球よりも多く死球を稼ぎ、出塁率の帳尻を合わせている。

 守備の評価が高いのが特徴で、内野ならどこでも出場可能な能力を持っている。ただ、自分が見た試合ではいつも危なっかしい守備をしていて、なぜこれほど守備指標が高いのか不思議に思っている。

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77 ホゼ・カバジェロ (ニューヨーク・ヤンキース)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1996年8月30日生/出身地:パナマ パナマシティ
盗塁王x2 WBC2023
 前回WBC出場後にメジャー昇格を果たしたユーティリティプレーヤーで、2024~25年にMLBで2年連続盗塁王を獲得。スピードを最大の武器とし、内外野すべてをハイレベルに守れるディフェンス力も大きな強みである。

 打撃はパワーは無いがかなりのクセ者で、過去にマウンド上のゲリット・コールをイライラさせた実績(前科?)がある。昨季は打席での粘り強さを習得し、よりクセ者度が増した。

 2025年シーズン終了後、WBCに参加したい希望を表明。そしてウインターリーグにも出場し、やる気満々。

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49 レオ・ヒメネス (トロント・ブルージェイズ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
2001年5月17日生/出身地:パナマ チトレ
 2024年に3Aでブレイクし、メジャー昇格を勝ち取った期待の内野手。MLB2年目の昨季はケガで不本意な成績だったが、これから飛躍の可能性を秘めている。

 三振が少なく選球眼に優れ、四球を選べる能力が高いのが強みの1つ。二遊間を守る守備力も評価が高く、WBCではセカンドでのスタメン出場が有力視されている。

 ただし、ケガがちなのが唯一気になる点ではある。ティーンエイジャーの頃からケガなどで国際大会の経験が少なく、今大会は約10年ぶりに国を背負うことになる。

7 ヨハン・カマルゴ (メキシカンリーグ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、三塁手 右投両打
1993年12月13日生/出身地:パナマ パナマシティ
 レギュラーにはなれなかったがブレーブスで根強い人気を誇った巧打の内野手。メジャー2年目に19本塁打を放ったが、その後は打撃成績が下降し、出場機会が少なくなっていた。

 近年は日本球界からオファーが届いていると噂されていたが実現せず、ここ数年はパナマ国内でプレー。昨季は初めてメキシカンリーグに参戦し、好成績を残している。

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11 ルーベン・テハダ (メキシカンリーグ)
36歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1989年10月27日生/出身地:パナマ サンチアゴ
WBC2009 WBC2023
 俊足・好守を武器にMLB通算663試合出場の実績を持つ元メジャーリーガー。いわゆる”チェイス・アトリー・ルール”が生まれるきっかけになった悲運の選手でもある。

 メッツのショートの準レギュラーとして迎えた2015年の地区シリーズ第2戦。二塁ベースのカバーに入った際、一塁走者のアトリーがテハダ目掛けて激しいスライディングを浴びせ、足を払われたテハダは骨折。これを機に、併殺崩しが目的の”純粋なスライディング”ではないプレーは禁止されることとなった。

 2015年までは常時メジャーで出場していたテハダだが、この大怪我が原因で居場所を失い、翌年から出場機会を求めて球団を転々とするジャーニーマンにならざるを得なかった。2021年を最後にMLB傘下を離れ、現在はメキシカンリーグを主戦場にしている。

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28 ジョナサン・アラウズ (メキシカンリーグ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投両打
1998年8月3日生/出身地:パナマ アランヘ
WBC2023
 2022年のWBC予選で大活躍し、パナマ代表を本選進出に導いた立役者。守備職人であり、打力がアップすればメジャー定着間違いなしと期待されていた選手だった。

 しかし、2024年オールスター前に解雇され、その後メキシカンリーグでプレー。昨季は好成績を残しており、まだまだメジャー復帰の芽がありそう。

 
◇外野手
2 エンリケ・ブラッドフィールドJr. (オリオールズ傘下AAA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
2001年12月2日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州ペンブロークパインズ
 WBC後のブレイク候補のトッププロスペクト。2023年にオリオールズからドラフト1巡目(全体17位)指名を受けた俊足外野手で、将来はセンターのレギュラー定着を期待されている。

 両親がパナマ出身で、父親も元野球選手のバックグラウンドを持つ。スピードを生かした高い盗塁成功率と優れた選球眼が持ち味で、リードオフマンに最適な能力を備えている。

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13 アレン・コルドバ (メキシカンリーグ)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手、内野手 右投右打
1995年12月6日生/出身地:パナマ チャングイノラ
WBC2023
 極めて異例のキャリアを歩んできた俊足外野手。ルーキーリーグしか経験がなかったにもかかわらず、2017年のルール5ドラフト(メジャーフェーズ)でパドレスに指名され、そのままメジャーで100試合に出場した。

 結局メジャーはその1シーズンのみとなったが、2022年からメキシカンリーグで毎年高打率を維持している。30歳になった今もショートを含む内外野すべてを守っており、やはりただ者ではない。

32 ジョニー・サントス (パナマ国内リーグ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1996年10月2日生/出身地:パナマ プエルトアルムエエス
WBC2023
 走塁と外野守備に定評がある元マイナーリーガー。2021年までマーリンズとアスレチックス傘下に所属していた。その後はパナマ国内リーグでプレーし、昨季はメキシカンリーグに挑戦した。

99 ホゼ・ラモス (メッツ傘下AAA)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
2001年1月1日生/出身地:パナマ チェポ
WBC2023
 長打力と強肩はずば抜けている素材型外野手。バットコントロールにかなりの難があり、マイナー上位レベルの投手相手に苦戦が続いている。外野3ポジションを守れるが、どちらかというとライトが適性なポジション。

 2010年代になってからのパナマ代表には、いわゆる大砲と呼べる野手が現れていない。いまのメンバーでスラッガータイプなのはラモスしかいないので、代表の4番を任せられるぐらいに成長してほしい。

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◇指名投手枠
ケビン・ミランダ (ブルージェイズ傘下AA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1998年11月14日生/出身地:パナマ ドレガ
 ブルージェイズ傘下にいる右投げ投手。投げた後に右足を大きくキックする、Dバックスのブランドン・ファートに似た投球フォームをしている。

 27歳だがまだプロでの経験値が少ない。23歳までアメリカの大学に在籍していたため、既に3Aに昇格すべき年齢に達している。

スティーブン・フエンテス (メキシカンリーグ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1997年5月4日生/出身地:パナマ プエルトアルムエエス
 ワシントン・ナショナルズ傘下のマイナー時代、球団内有望株ランキング11~20位くらいにランクされていた元ミドル・プロスペクト。期待値はそれなりに高かったが3Aでボコボコに打たれ、メジャー到達前にリリースされた。

 ピッチングは2シームを主体に打たせて取るグラウンドボーラー。スライダーとチェンジアップで空振りを奪う能力も持っている。

アルベルト・ゲレーロ (メキシカンリーグ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1997年12月13日生/出身地:パナマ パコラ
WBC2023
 昨春のWBCにも代表入りしていた巨漢の元マイナーリーガー。立ち投げのようなロー・スリークォーターから155km/h前後の高速シンカーを多投する。マイナー時代に課題の制球力が改善されず、メジャーには上がれなかった。

セベリーノ・ゴンザレス (メキシカンリーグ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1992年9月28日生/出身地:パナマ サンティアゴ
WBC2023
 パナマ代表の国際大会でよく出てくる元メジャーリーガー。MLB通算34試合。かつては先発投手だったが、20代後半に入ってからリリーフ専任になった。

エンリケ・ブルゴス (FA)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1990年11月23日生/出身地:パナマ パナマシティ
 右のオーバーハンドから150km/h前後の速球と高速スライダーで攻める速球派投手。メジャー経験者で通算73試合にリリーフ登板している。

 パナマ人では唯一の親子メジャーリーガーでもある。父親のエンリケ・ブルゴス氏もリリーフ投手だったが、息子と違って左投げだった。

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その他の選手 アブディエル・サルダナ
 
◇不参加、選考漏れ
ダニエル・エスピーノ (クリーブランド・ガーディアンズ)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2001年1月5日生/出身地:パナマ パナマシティ
 将来のパナマ代表エース候補。2019年にインディアンスから1巡目指名を受け、2021~23年にかけては有望株ランキング全体100以内に掲載され続けたトッププロスペクトである。

 代表入りしてほしい選手ではあるが、選外なのは想定内。ケガで2023~24年を全休し、昨季9月にようやく実戦復帰したばかりでは、球団が出場許可するはずがない。最速101マイルの剛速球と2種類のスライダーで押すパワーピッチの完全復活が期待される。

ジャスティン・ローレンス (ピッツバーグ・パイレーツ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年11月25日生/出身地:パナマ パナマシティ
WBC2023
 サイドスローなのに100マイルを投げることで有名なリリーフ右腕。最速101マイルを計時したツーシームと、球速を抑えたスライダーで横の揺さぶりをかける。ハマったときは他を寄せ付けないほど完璧に抑えるが・・・フォアボールを出しても気にしない。

 2021年にロッキーズでメジャーデビュー後、出場機会こそ少なかったが昨季パイレーツで防御率0.51をマーク。内容的にもよかっただけに、メンバー外なのは痛い。

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ウィルフレッド・ペレイラ
26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1999年4月26日生/出身地:パナマ プエルトアルムエエス
WBC2023
 カージナルスの有望株といわれて久しいマイナーリーガー。新型コロナ前にRookieリーグや1A級で好投したため有望株扱いされてきた。ブレーキの効いたチェンジアップがマネーピッチで、3年前は次回WBCにエースとして登場するだろうと思われていた。

 だが、2Aに上がるとなかなか結果を出せないまま足踏み状態が続き、2024年シーズン終了後にカージナルスをリリースされた。

 昨季は公式戦でのプレー記録がなく動向は不明だが、素材的には良いものを持っているだけに、再起を期待せずにはいられない。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 ホセ・マヨルガ
通算rWAR:-
 WBC本戦時点で33歳の若さでパナマ代表監督に就任した、WBC史上最年少の指揮官。ブルージェイズ傘下の指導者をしていて、育成やマネジメント能力に絶大な信頼を置かれている。

 現役時代はフィリーズ傘下のマイナー下位でプレー。2015年に引退後すぐに指導者の道に進み、Rookieリーグ監督から3Aコーチへと異例のスピード出世をしている。もはやメジャーリーグのコーチに引き上げられるのも時間の問題だ。

GM ダマソ・エスピーノ
通算rWAR:-
WBC2006 WBC2009
 パナマ人で有望株投手だったパウロ・エスピーノの従兄弟。現役時代は内野手として2A~3Aでプレーし、2006年と2009年のWBCではパナマ代表にも選出された。

 若い頃は三遊間を守ったがエラー量産が止まらず、キャッチャーに転向。パウロと一緒にバッテリーを組んだこともある。引退後はフロント業務に転じ、カージナルスのスカウト時代にはイバン・ヘレラ獲得に尽力した。

 まだ40代前半ながらパナマ代表のGMに就任。当時32歳のマヨルガ監督を抜擢するなど、早くも積極的なチーム改革を進めている。目標はベスト8進出。

打撃コーチ補佐 カルロス・リー
通算rWAR:28.3
オールスターx3 シルバースラッガーx2 WBC2006 WBC2009
 ⇒参考:過去の名選手

特別アドバイザー カルロス・ルイーズ
通算rWAR:22.4
オールスターx1 WBC2006 WBC2009
 ⇒参考:過去の名選手

◇参考1:過去の名選手
 ロッド・カルー
通算rWAR:81.2
殿堂入り ロベルト・クレメンテ賞 MVPx1 新人王 オールスターx18 首位打者x7
 パナマ出身メジャーリーガーの象徴とも言えるレジェンド。MLB通算3053安打を放ち、資格初年度で殿堂入りを果たした。18年連続オールスター選出。1970年代を中心にツインズの主軸として活躍し、首位打者を7度獲得するなど、卓越したバットコントロールで時代を支配した。

 俊足・巧打・高出塁率を兼ね備えたスタイルは、後のラテン系打者たちの理想像となっている。

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 マリアーノ・リベラ
通算rWAR:56.3
殿堂入り オールスターx13 最優秀救援x5
 MLB史上最高のクローザーと称される、ヤンキース一筋のレジェンド右腕。通算652セーブ、ポストシーズン96登板で防御率0.70という圧倒的な実績を残し、満票で殿堂入りを果たした史上唯一の選手でもある。

 カットボール1球種で打者を封じ続けた姿は、パナマのみならず世界中の投手の憧れとなった。かつてローレイズ・リリーフマン賞と呼ばれた最優秀救援投手賞は、アメリカン・リーグでは彼の名を冠した”マリアーノ・リベラ賞”へと改称された。

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 カルロス・リー
通算rWAR:28.3
オールスターx3 シルバースラッガーx2 WBC2006 WBC2009
 2000年代に中軸打者として活躍したパナマ出身の強打者で、MLB通算358本塁打を記録。本塁打数もさることながら、スラッガーにしては三振が少なく、打率3割台を7度マークする打撃技術も持ち合わせていた。ホワイトソックスやアストロズでクリーンアップを任され、勝負強さと安定した長打力を誇った。

 パナマ出身野手としては、カルーに次ぐ存在感を放ったスラッガーと言える。

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 カルロス・ルイーズ
通算rWAR:22.4
オールスターx1 WBC2006 WBC2009
 フィリーズの正捕手として長年チームを支え、2008年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した名捕手。ゴールドグラブ受賞歴こそないが、守備力とリード面での信頼は極めて厚く、勝負所で打てるバッティングも評価が高かった。

 それだけでなく選球眼にも優れ、4年連続で四死球>三振を記録した点は特筆に値する。歴代MLBでも相当な高評価をされているキャッチャーといえる。

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 ブルース・チェン
通算rWAR:10.5
WBC2006 WBC2009 WBC2017
 20年近くMLBで投げ続けたパナマ出身左腕で、複数球団を渡り歩いたタフな先発投手。直球は早くなかったが、多彩な球種と投球術で生き残り続けた。

 祖父母はかつて中国本土の内戦を逃れてパナマへ移住した中国人。チェンはMLBでのキャリアを退いたあと、2017年のWBCには中国代表として出場している。

◇参考2:日本に来た助っ人外国人
フリオ・ズレータ (ダイエー/ソフトバンク2003~06, ロッテ07~08)
フェルナンド・セギノール (オリックス2002,10, 日本ハム04~07, 楽天08~09)
ベン・オグリビー (近鉄1987~88)
デーブ・ロバーツ (サンケイ/アトムズ1967~73, 近鉄73)
シャーマン・オバンドー (日本ハム1999~02,04~05)