トゥーキ・トゥーサント


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Touki Toussaint (フルネーム/Dany Gilbert Kiti Toussaint)

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1996-06-20生|191cm98kg|先発 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州ペンブロークパインズ

ドラフト/2014年ARI1巡目(全体16位)指名

メジャーデビュー/2018-8-13
■選手紹介

特徴的な名前のハイチ系アメリカ人右腕。ドラフト1巡目でプロ入りし、ブレーブスでは先発ローテーション入りを期待されていたが叶わず。2022年シーズン途中にエンゼルスにトレードされた。"トゥーキ"は父Toussaintと母Kitiを合わせたニックネーム。

トゥーサントはフロリダ州でハイチ人の父とハイチ-ケニアのハーフである母との間に生まれ、生後3ヶ月のタイミングで家族はハイチに移住した。父がハイチの上院議員だったことで、有力な政治家の息子として守られた生活をしていた。8歳の時、母は父を残して息子たちを連れ再びフロリダに移り住んだ。渡米してからは"ごく普通の子供"として育った。家事など過保護な環境ではやらされなかった普通のことを、大きくなる前に経験できて感謝していると語っている。フットボールとホッケーもこなしつつ、高校では野球に専念。速球とキラーカーブで高校生ながらドラフト上位候補に名前があがった。

2014年のドラフトではダイヤモンドバックスが1巡目16位で指名。Dバックスは270万ドルを積んで名門バンダービルト大への入学内定を引き剥がしに成功。トゥーサントの誕生日である6月20日に正式契約した。2015年にフィル・ゴスリンとのトレードでブロンソン・アローヨとともにブレーブスに移籍(この日も6月20日だった)。高年俸ながらトミー・ジョン手術で投げられないアローヨの年俸負担とセットにしたとはいえ、1巡目で取ったばかりの有望株を簡単に手放すDバックスに疑問符の付くトレードだった。

ブレーブスでは制球力に課題を残すも将来のローテーション投手として期待され、2018年にはフューチャーズゲーム(マイナーリーグのオールスター)に選出。当時のフューチャーズゲームでは選手の出身地によってアメリカ代表と世界選抜に分けられており、長らくハイチ系選手の人材に乏しく、久々にハイチの国旗が掲げられたフューチャーズゲームとなった。

しかし、ブレーブスではなかなか制球力に成長が見られず、メジャー昇格しても先発テストで結果を残せず、マイナー昇降格を繰り返した。ブレーブスのスターターの頭数はそれほど多くなかったため、ポストシーズンでの登板機会もあったが(2018年に2登板で1勝を挙げている)、低迷期を脱したブレーブスに伸び悩む元ドラ1投手の居場所は次第になくなっていった。2022年には、素質は充分ながら脆いメンタル面で伸び悩んでいたカイル・ライトがついにブレイク。他にもスペンサー・ストライダーなどが控えており、シーズン途中にエンゼルスへ放出された。

ピッチングは2種類の速球、カーブ、スプリッター。速球は4シームより2シームが多め。ブレーブス時代に93~95マイルを投げていた球速はエンゼルス移籍後は91マイル台に低下。2020年に長期離脱を経験した右肩のケガが響いており、最速98マイルを投げていた頃の姿は望めないかもしれない。もう1つの課題だったチェンジアップをスプリッターに変えて使える球種にできただけに、新天地ではモデルチェンジを果たして遅咲きのスターターとして輝いてほしい。

寄稿日:2022-07-31 最終更新日:2022-07-31
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼ベアハンドキャッチを披露するトゥーサント

▼ブレーブス公式が公開している新人時代のトゥーサントのハイライト

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 ATL  7 2 1 0  4.03 29.0 18 13  1 21 2 32 1.34 1.52

2019 ATL 24 4 0 0  5.62 41.2 44 26  5 26 7 45 1.68 1.73

2020 ATL  7 0 2 0  8.88 24.1 27 24  7 16 5 30 1.77 1.88

2021 ATL 11 3 3 0  4.50 50.0 43 25 11 22 6 48 1.30 2.18