オースティン・ライリー


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Austin Riley (フルネーム/Michael Austin Riley)

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1997-04-02生|191cm109kg|三塁手 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 テネシー州メンフィス

ドラフト/2015年ATLラウンドA(全体41位)指名

メジャーデビュー/2019-5-15
■選手紹介

強打でブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献した若き主砲。デビューから2年間は走塁ミスやフリースインガーぶりが目立ったが、2021年に3割・30本・100打点をクリアしてシルバー・スラッガー賞を受賞。その力強いバッティングはブレーブスOBのチッパー・ジョーンズに、通算320本塁打のトロイ・グロースを思い出させると評された。2022年はオールスターに初選出。ホームランか打点王のタイトルを獲得できるポテンシャルがある。

ライリーはミシシッピ州の高校時代、投手兼遊撃手としてプレーすると同時にフットボールでもクォーターバックを務めていた。本人は野球に専念したいと直訴していたが、フットボールのコーチは退部を認めず、代わりに怪我のリスクが少ないパンターにコンバートさせた。卒業後はライリーの父親が勤めているミシシッピ州立大学への進学が内定していた。

2015年ドラフトで高校生ながら1巡目指名、またブレーブスから指名順位(41位)よりオーバースロットの160万ドルの契約金を提示されてプロ入りを決めた。実家や大学が本拠地からそれほど離れていないブレーブスに指名されたこともプロ入りを後押しした。担当スカウトが高校のコーチに、(投手兼遊撃手だったライリーが)どちらがより活躍するイメージを持てるか?と聞くと、バッティングと答えが返ってきたため、ブレーブスは三塁手として指名している。

プロ入り後は3年間マイナーリーグでプレーし、2019年5月にメジャーデビュー。同年はジョシュ・ドナルドソンと1年契約を結んでいたため、9割方を左翼手として出場した。初出場から16試合で8本塁打を放ち、ファンに大きな期待を抱かせたが、2ヶ月経つと空振りの多さや状況判断の悪さが目立つようになっていった。短縮シーズンとなった翌2020年はドナルドソンが退団し、自動的に三塁手のレギュラーに定着。本来のポジションに戻ったはずが守備難に苦しみ、WARはマイナスを記録した(fWAR-0.6)。

2021年は周囲の予想を大きく上回る活躍。常時3番に座り、いずれもナ・リーグ10位以内となる打率.303・33本・107打点OPS.898の堂々たる数字をマーク。ポストシーズンでも打撃は衰えず、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。MVP投票では7位に入り、初めてシルバースラッガー賞を受賞し、オールMLBチームの1stチームに選出と、一躍トッププレーヤーの仲間入りを果たした。

2022年も前年の活躍がまぐれでは無いことを証明するかのように長打を量産し、オールスターに初選出された。生え抜きでアメリカ南部生まれにブレーブスファン育ち、イケメン、パワーヒッターとライリーには人気者の要素が詰まっている。チッパー・ジョーンズの後継者を渇望するブレーブスファンには堪らない選手だけに、今後長きにわたっての活躍を期待したい。

寄稿日:2022-07-25 最終更新日:2022-07-25
オールスター:なし

主な表彰:ALL-MLB 1st1回(21), シルバースラッガー賞1回(21),

タイトル:なし

▼両親の前でメジャー初ホームランを打ったオースティン・ライリー

▼96マイルの速球をしばき延長戦に終止符を打つオースティン・ライリー

▼タイラー・マーリーの高めのハイスピン4シームをスタンドに叩き込むオースティン・ライリー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2019 ATL 80 274  62 11 1 18 49 16 5 108  0 .226 .279 .471

2020 ATL 51 188  45  7 1  8 27 16 1 49  0 .239 .301 .415

2021 ATL 160 590 179 33 1 33 107 52 12 168  0 .303 .367 .531