ライアン・ウォーカー


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Ryan Walker (フルネーム/Ryan Patrick Walker)

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1995-11-26生|188cm91kg|リリーフ 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 ワシントン州アーリントン

ドラフト/2018年SF31巡目(全体916位)指名

メジャーデビュー/2023-5-21
■選手紹介

そんな投げ方で大丈夫?と思ってしまうほど極端なクロスステップ投法が特徴のリリーフ右腕。大学から低評価でプロ入りしたが、コロナ渦を乗り越えて見事にメジャー定着を果たした。球種は曲がりの大きいスライダーと高速シンカーのツーピッチ。

ウォーカーは大学生まで地元のワシントン州で過ごした。ワシントン州立大学では刑事司法の学士号を取得する傍ら、フレッシュマン(1年生)からブルペンの柱として活躍。しかし、ジュニア(3年生)から先発に回るも球威が大幅に低下してしまい、コンバートは失敗に終わる。ドラフト前の2年間の微妙な成績はスカウトの厳しい評価につながり、2018年のドラフトでは31巡目、契約金わずか2500ドルの金額でサンフランシスコ・ジャイアンツに入団することになった。

入団から3年目にコロナパンデミックによりマイナーの全試合が中止にされ、多くのマイナーリーガーと同様に野球以外の職探しを余儀なくされた。鍵屋の仕事に就くと同時に筋力強化を目指し、球団OBのトレーナーに頼み込んで指導を受けるようになった。その生活は毎朝5時に起床してトレーナーの家に足を運び、終わってから1日10時間働く過酷なものだったが、ウォーカーはがむしゃらに1年間こなし続けた。

年は明けてマイナーのシーズン再開が決まると、ウォーカーはシンカーの球速を5マイル(7km/h)もアップさせてフィールドに戻ってきた。ドラフトでの低評価を完全に覆し、マイナーの階級を極めて順調に上がっていく。2023年はオープン戦から猛アピールすると、開幕からトリプルAで防御率0点台を守り続け、5月にメジャー初登板を果たした。

ルーキーイヤーの2023年、ジャイアンツは多くの新人を積極的に起用。その中にはカイル・ハリソン、キートン・ウィン、トリスタン・ベックといった有望株リストの最上位に載っている投手たちも混じっていた。彼らは全員漏れなくマイナーオプションを発動され、必ず1度はマイナーに落とされていたが、ウォーカーだけはシーズン終了まで26人枠を守り続けた。

この年のウォーカーのハードヒット率上位99パーセンタイルをはじめ、多くの指標で非常に優秀な数字を残した。役回りもオープナーを13試合こなし、何度も3イニングを投げ切った。クセのあるタイプであり研究されやすいはずだが、いまやジャイアンツにとって替えの利かない存在に成長したウォーカー。これからも逆境を乗り越え続けるだろう。

寄稿日:2024-03-31 最終更新日:2024-03-31
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼オープナーとして2回2/3を無失点に抑えたライアン・ウォーカー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2023 SF  49 5 3 1  3.23 61.1 61 22  8 24 2 78 1.39 3.25