J.P. Crawford (フルネーム/John Paul Crawford)Embed from Getty Images1995-01-11生|188cm90kg|遊撃手 右投左打出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロングビーチドラフト/2013年PHI1巡目(全体16位)指名メジャーデビュー/2017-9-5 |
■選手紹介かつての期待値ほどには大成できていないアスリート型ショート。盗塁王に4度輝きデビルレイズで活躍したカール・クロフォードの従兄弟だが、J.P.の足はそれほど速くない。2013年にドラフト全体16位でフィリーズから指名される。フィリーズではショートの元MVPジミー・ロリンズのピークが過ぎようとしていて、後継者としてロリンズ以上の選手になれるよう大きな期待を受けて指名された。トレードの引き合いが来ても受け付けない"アンタッチャブル"な有望株となった。打撃はミート力と辛抱強さ、守備では広い守備範囲に正確なスローイングを高く評価された。2013年にRookie級のガルフコーストリーグからスタートすると、持ち前の打撃と守備を見せつけあっさり卒業。2014・15年に2年連続でフューチャーズゲームに選出された。AAAに初めて到達した2016年はメジャー公式の有望株ランキングで全体2位のランクされるほど期待値が高まった。その後AAAでは打撃面で苦労したが翌年メジャーリーグに初昇格した。もともとパワー以外の4ツールと打席での辛抱強さを高く評価され、いずれパワーがついて15本ホームランが打てるぐらいに成長するだろうと周囲に思われていた。しかし2年プレーして打率が.250を割り込み、長打の数も伸びなかった点が心象を悪くした。各機関のパワーランキングで評価が急落し、フィリーズもトレード話があれば検討するようになっていった。2018年オフにジーン・セグラらとのトレードでマリナーズに移籍した。同じショートのセグラは攻守で好成績を残した一方、チームメイトと揉め事を起こしクラブハウスの雰囲気を悪くしたことがマリナーズ幹部の評価を下げていた。俄然高い守備力を誇っていたクロフォードはマリナーズのチーム事情にマッチした。移籍後はトレーニング方法を見直し、その守備力が強化された。2020年にはア・リーグのショートではDefensiveWAR4.9はフランシスコ・リンドーアに、DRSもカルロス・コレアに次いで2番目に優秀な守備を披露。とりわけスローイングの精緻さが他選手より優れており、初のゴールドグラブ賞に輝いた。左打ちのクロフォードは対左投手のミート力は平凡だが、対右投手になるとメジャーでも上位の巧打者になる。対左投手のコンタクト率が落ちてきたら、将来的にはプラトーンとして出番を制限されるかもしれない。球場のせいもあるが、ビジターでの打撃成績の方が良い。また、選球眼が良く四球を多く選ぶのに初球から打ちにいきヒットを放つ打席が頻繁にあるのも特徴のひとつだ。2019年に1ヶ月半ほど離脱した以外は大きなケガがない、耐久性も魅力の一つだ。寄稿日:2021-09-25 最終更新日:2021-09-25 |
オールスター:なし主な表彰:ゴールドグラブ賞1回(20)タイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2017 PHI 23 70 15 4 1 0 6 16 0 22 1 .214 .356 .3002018 PHI 49 117 25 6 3 3 12 13 5 37 2 .214 .319 .3932019 SEA 93 345 78 21 4 7 46 43 2 83 5 .226 .313 .3712020 SEA 53 204 52 7 2 2 24 23 3 39 6 .255 .336 .3382021 SEA 160 619 169 37 0 9 54 58 5 114 3 .273 .338 .376 |