フランバー・バルデス


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Framber Valdez (フルネーム/Framber Valdez)

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1993-11-19生|180cm108kg|先発 左投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サバナ・グランデ・デ・パレンケ

プロ入り/2015年3月HOU契約

メジャーデビュー/2018-8-21
■選手紹介

強豪アストロズの投手陣の柱になりつつあるドミニカ共和国出身の先発左腕。上背は無いが(180cm)メジャー平均より速いシンカーを制球よく投げ、年々安定感が増してきている。2022年は初めてオールスターに選出された。守備は苦手。

バルデスが本格的にピッチャーを始めたのは16歳からで、アストロズと初契約を結んだのが21歳だった。ラテンアメリカの選手が国際FAとして16~17歳で入団するケースが多い中、21歳での入団はオールドルーキーといえる存在である。アストロズがバルデス獲得を決めた日、ドミニカ駐在スカウトが上司のエリアスカウトにバルデスを見せる予定だったが忘れていて、慌てて近くの町にバルデスを呼び寄せて投球練習をさせた。夕日も暮れ始めるなか車のヘッドライトでマウンドを照らし、速球とカーブをそれぞれ2~3球だけ見て獲得を決めた。年齢が高いうえ無名だったため契約金は1万ドルとリーズナブルだった。

2015年のプロ入り後は、ドミニカにいた頃から"ビッグリーグの球だった"と評されたカーブを武器にマイナーを駆け上がり、2018年8月にメジャー昇格が決まった。昇格前のトリプルAでは防御率4点台にとどまっており、バルデス自身は予想外に早いメジャー昇格に驚いたが、アストロズはバルデスのピッチングを高く評価していた。8月21日、左打者が多いマリナーズを相手に先発に抜擢されたバルデスは4回1/3を被安打2・無失点に切り抜けた。1ヶ月早くメジャーデビューしていた同じ左腕のシオネル・ペレスを差し置いての起用だった。

短縮シーズンとなった2020年に先発ローテを崩さず防御率3.57を記録したため、2021年は開幕からフル稼働を期待された。同年の開幕直前のオープン戦で利き手薬指に打球を受けて骨折し、シーズンを台無しにする可能性もあるアクシデントに見舞われた。しかし、2ヶ月と経たないうちに復帰すると、限られた先発機会(22試合)の中で11勝をマーク。プレーオフでも好投を見せ、1人の先発投手として大きな成長を感じさせるシーズンとなった。

2022年はさらに安定感が増したピッチングを披露。初めてオールスターに選ばれ、投稿時点(2022/8/20)で20試合連続クオリティスタートを継続中。同一シーズン中の20連続QSは過去に7人しか達成していない好記録だが、そのうち6人がそのシーズンのサイ・ヤング賞を受賞している。22年は同僚のジャスティン・バーランダーや球宴先発登板のシェーン・マクラナハンら複数の壁が立ちはだかるが、期待を抱かせる快投を続けている。

"Framber"と綴るファストネームの選手はメジャーリーガーはおろか、マイナーリーグにもこれまで1人も存在したことがないレアな名前だ。また、フランで始まってスで終わるメジャーリーガーはフランバー・バルデスのほかにフランキー・モンタス、フランミル・レイエスがいるが、3人とも同じような時期にメジャーデビュー・主力として活躍し始めたので勘違いする野球ファンが続出?!したのではないかと筆者は思っている。

寄稿日:2022-08-21 最終更新日:2022-08-21
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼2022年エンゼルス相手の開幕戦を無失点に抑えるフランバー・バルデス

▼初めてのオールスターで3回に登板、3人で打ち取るフランバー・バルデス

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 HOU  8 4 1 0  2.19 37.0 22  9  3 24 4 34 1.24 1.42

2019 HOU 26 4 7 0  5.86 70.2 74 46  9 44 4 68 1.67 1.55

2020 HOU 11 5 3 0  3.57 70.2 63 28  5 16 5 76 1.12 4.75

2021 HOU 22 11 6 0  3.14 134.2 110 47 12 58 11 125 1.25 2.16