ベン・ジョイス


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Ben Joyce (フルネーム/Benjamin Alan Joyce)

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2000-09-17生|196cm102kg|リリーフ 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 テネシー州ノックスビル

ドラフト/2022年LAA3巡目(全体89位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

テネシー大学在学中に105.5マイル(169.8km/h)をマークして話題が先行している豪腕投手。2022年のドラフトでエンゼルスに入団した。室伏広治の始球式のような投げ方で計時する100~103マイルのスピードガン表示は魅力的だが、まだ何も結果を残しておらず話題先行感が否めない。日本でも野球専門メディアのF●ll-Countが頻繁に煽り記事を上げ、アクセス数を稼いでいる。

テネシー州出身のジョイスは地元の高校で野球をしていたが、ジュニア(3年生)になるまで成長痛のため登板できなかった。そのため、高校卒業後は2年制大学で登板実績を作り、その後強豪校に編入する計画で、地元テネシー州にあるウォルターズ州立短大に入学した。入学直後に右ヒジを疲労骨折したためソフモア(2年生)で大学デビューし、最速100マイルのファストボールを投げた。2年制修了後、強豪のテネシー大学へ編入を果たしたが、今度は秋の練習中に右ヒジの靱帯を痛め、トミー・ジョン手術を受けて2021年のシーズンを全休した。

TJから復帰直後の2022年、ウエイトトレーニングを中心に努力を怠らなかったジョイスはパワーアップしてグラウンドに戻ってきた。ファストボールは常時100マイルを超すようになり、迎えた5/1のオーバーン大学戦で大学野球史上最速の105.5マイルを計測。メジャーに広げても新人時代のアロルディス・チャップマンが2010年に計時した105.8マイルに迫る速さで、瞬く間に全国ニュースとなった。この試合以外でも投球数の80%以上の球が103マイルを超えたことがあった。

2022年のドラフトでエンゼルスが3巡目で指名。いきなりAAからスタートしており、早期メジャー昇格の可能性がある一方、球速以外では制球力や変化球の精度はA~AAレベル。短大・大学の公式戦では52イニングしか登板経験がなく、ピッチャーとしてまだまだこれから。某野球専門ネットメディアは『エンゼルス170キロ右腕が新守護神? 異次元の剛速球に高まる期待「クローザー爆誕」』などという煽り記事を上げていたが、過剰な期待は禁物だ。

ちなみに、ベンには双子の弟ザックがいて、兄弟で一緒にウォルターズ州立短大からテネシー大に編入した経歴を持つ。短大時代には95マイル以上を投げるピッチャーだったがベンと同じくトミー・ジョン手術が必要なケガを負い、テネシー大卒業後は野球界とは別の仕事に就いている。

寄稿日:2022-08-20 最終更新日:2022-08-20
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

(~2021年メジャー経験なし)