D.J.ルメイヒュー


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DJ LeMahieu (フルネーム/David John LeMahieu)

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1988-07-13生|193cm100kg|二塁手、一塁手、三塁手 右投右打

出身地/アメリカ合衆国 カリフォルニア州バイセイリア

ドラフト/2009年CHC2巡目(全体79位)指名

メジャーデビュー/2011-5-30
■選手紹介

両リーグで首位打者を獲得した巧守巧打の二塁手。ロッキーズの正二塁手として活躍したあと、2019年からヤンキースでプレーしているロッキーズからFAとなった際はクアーズ・フィールド以外では打てなくなることを懸念されていたが、フタを開けるとヤンキース入り後はロッキーズ時代よりも打つようになった。ヤンキースとは2026年まで契約延長した。

ルメイヒューが子供の頃は、高校バスケ部で監督をやっていた父親に野球を教えてもらった。7歳までカリフォルニア州で育ったがラスベガスに1年、ウィスコンシン州に5年住んでからミシガン州に定住した。高校では遊撃手兼投手として数々の表彰を受け、とりわけバッティングを評価された。特にシニア(4年生)ではリードオフマンとして打率.574・8本塁打を打ち、92打席で2回しか三振しなかった。進学したルイジアナ州立大で2年間プレーした後カブスから2巡目指名を受けプロ入りした。

プロ入りから2年後の2011年にメジャーデビューし、同年オフにロッキーズへトレードされた。2013年のオールスター後から二塁手で常時スタメン出場するようになった。それまでは「守備がうまいセカンド」の印象だったのが2015年に打率.301を記録したことでバッティングも注目されるようになり、翌2016年に.348のハイアベレージを記録して首位打者となった。2017年も打率.310を記録したが、FA直前の2018年は.276に終わり打率3割は3年連続で途切れた。

前年から突然冷え込んだFA市場は引き続き低調で交渉がなかなか進まない。ロッキーズでは首位打者に輝いたが、FA直前の年に打率を下げたこと、本拠地が打者天国であったことが不安視された。最終的にヤンキースと2年2400万ドルのバーゲン価格で契約成立した。それも二塁手としてではなくユーティリティ扱いで、レギュラーは確約されていない条件だった。

迎えた2019年、ヤンキース野手陣に故障者が続出するなか1年を通じて試合に出続け、その日のラインナップにあわせてセカンドとファースト、サードでスタメン出場した。6/24~30週に週間MVPを受賞(意外にもキャリア初受賞だった)して、同月の月間MVPも受賞。オールスターにも選出された。バッティングではシーズン終盤まで首位打者を争いを演じ、197安打・33二塁打・26本塁打・102打点・長打率.518でキャリハイを記録した。オフにはシルバースラッガー賞受賞が決まった。

新型コロナの影響で短縮シーズンとなった2020年は、6月の検査で陽性反応を示し、本格的に練習を再開したのが開幕2日前になってしまう。ほとんどぶっつけ本番の状態で開幕2戦目から戦列復帰したが、それでも序盤から好調で最初の65打席で打率.411を残した。途中で親指を負傷して短期離脱したが、打率.364で首位打者を獲得した。これで両リーグで首位打者を獲得したことになったが、実に1900年以降では初めての快挙だった。また、出塁率.421とOPS1.011もリーグトップの好成績で、MVP投票では3番目に多く票を集めた。オフにクオリファイング・オファーを蹴って再びFAとなったが、翌年1月にヤンキースと6年9000万ドルで再契約。今回はチームに不可欠な存在としてヤンキースが誠意を見せた6年契約だった。

メジャーに昇格したての頃はどちらかといえば守備型の内野手として見られていたが、ショートを守っていた高校時代は身長が高かったためコーチからたびたび外野へのコンバートを勧められていた。30代になっても打球反応、送球ともに優秀だ。バッティングはヤンキース移籍後に球場にあわせて右方向に強い打球を飛ばすバッティングを心掛けた結果、パワーがあるわけではないのにホームランが急増した。2021年は打球のプル率24.8%はメジャー全体で最も低く、反対に反対方向への割合35.8%は最も高い数字だった。足は平均より遅くバントも上手くないがヤンキースなので不問に付されている。

寄稿日:2021-11-14 最終更新日:2021-11-14
オールスター:3回(15,17,19)

主な表彰:ALL-MLB 1st2回(19,20), ゴールドグラブ賞3回(14,17,18), シルバースラッガー賞2回(19,20)

タイトル:首位打者2回(16,20)

▼ライトポール際に三塁打を放つルメイヒュー(ビデオ判定)

▼エンターテイナーな取り方で最後のアウトをもぎ取るルメイヒュー

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2011 CHC 37  60  15  2 0  0  4  1 0 12  0 .250 .262 .283

2012 COL 81 229  68 12 4  2 22 13 0 42  1 .297 .332 .410

2013 COL 109 404 113 21 3  2 28 19 1 67 18 .280 .311 .361

2014 COL 149 494 132 15 5  5 42 33 2 97 10 .267 .315 .348

2015 COL 150 564 170 21 5  6 61 50 1 107 23 .301 .358 .388

2016 COL 146 552 192 32 8 11 66 66 3 80 11 .348 .416 .495

2017 COL 155 609 189 28 4  8 64 59 6 90  6 .310 .374 .409

2018 COL 128 533 147 32 2 15 62 37 2 82  6 .276 .321 .428

2019 NYY 145 602 197 33 2 26 102 46 2 90  5 .327 .375 .518

2020 NYY 50 195  71 10 2 10 27 18 2 21  3 .364 .421 .590

2021 NYY 150 597 160 24 1 10 57 73 4 94  4 .268 .349 .362