WBC2026 ニカラグア代表予想 選手名鑑


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最終更新日:2025年4月27日

【寸評】人口700万人ほどの小国だが、国内の野球人気は非常に高く、2024年のプレミア12はニカラグアが出場しないにもかかわらず全試合テレビ放送されたほどの野球大好き国家。立派なボールパークも持っている。応援したくなるチームであり、WBC本戦初勝利に期待したい。

 前回大会では全敗を喫しながらも、投手力と堅い内野守備で予選突破。ザモーラとレイトンの鉄壁二遊間コンビは本戦でも注目してほしい。守り勝つ野球を得意とするプレースタイルは、日本の野球に親和性があるかもしれない。打力不足は依然課題のままだが、非ニカラグア出身者を呼び込んで強化しようと目論んでいる。

▼目次 – ニカラグア代表選手一覧
【先発】
【リリーバー】
【二刀流】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】
【不参加、選考漏れ】
――――――――――――――――――――――――
【参考1:過去の名選手】
【参考2:日本に来た助っ人外国人】

◇先発
ロナルド・メドラーノ
30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1995年9月17日生/出身地:ニカラグア マナグア
WBC2023
 近年はメキシカンリーグでもプレーしている元マイナーリーガー(最高位は2A)。球の出どころが見づらいピッチングフォームは安心感して見ていられる。

 今回の予選では台湾戦に先発し5回無失点の快投で、本戦出場に大きく貢献。2023年のWBCでもイスラエル戦で2回無失点と安定した投球を見せた。

 なおスペイン代表資格も持ち、2022年のWBC予選ではスペイン代表としてチェコと対戦。辛抱強く投げたが、惜しくもチェコに初のWBC出場を許している。

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カルロス・ロドリゲス (ブリュワーズ傘下AAA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2001年11月27日生/出身地:ニカラグア リバス
WBC2023
 2024年にメジャーデビューした期待の先発右腕。どちらかといえば変化球投手だが、150km/h前後のファストボールも投げられる。ここ1年でコントロールも大きく向上しており、代表には絶対欠かせない存在。

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フェルナンド・ペレス (ブルージェイズ傘下A+)
22歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2004年2月12日生/出身地:ニカラグア リバス
 ブルージェイズ傘下のシングルA+にいる有望株投手。2024年のフューチャーズゲーム(マイナーの球宴)に選ばれ、チーム内でもトップ10以内にランクインしている。

 球速はメジャー平均をやや下回るものの、多彩な変化球を優れたコントロールで操り、細身の体格が成長すればさらに球威が増すと期待されている。

エニエル・コルテス (ブリュワーズ傘下Rk)
19歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2006年5月1日生/出身地:ニカラグア トラ
 ミルウォーキー・ブリュワーズ傘下のRookieリーグにいる有望株投手。2028年頃のメジャー昇格が見込まれている。

フィデンシオ・フローレス
34歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1991年9月10日生/出身地:ニカラグア エル・サウセ
WBC2023
 10年以上前にカージナルス傘下のRookieリーグで投げていたベテラン右腕。先発、リリーフ両方で起用されている。

 ファストボールは140km/h前後だが、スライダーやチェンジアップも135km/hぐらい出ており、緩急という点では問題があるかもしれない。

オスマン・グティエレス
31歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1994年12月15日生/出身地:ニカラグア レオン
WBC2023
 大柄な体格をしている2023年WBCメンバーの先発投手。2017年までマイナーリーグでプレーし、最高位はシングルAだった。

 投球スタイルは常時150km/h中盤のファストボールとスライダーのパワーピッチャー。速球派の少ないニカラグアでは価値あるタイプだが、実力的に代表入りできるか当落線上のところにいる。

レオ・クロフォード
29歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
1997年2月2日生/出身地:ニカラグア プエルト・カベサス
WBC2023
 新型コロナ前にドジャースのマイナーで投げていた先発投手。平均球速は140km/h前後だが、緩急の使い方を得意としている。牽制もかなり上手い。

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ディルマー・メヒア
28歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
1997年7月9日生/出身地:ニカラグア エル・サウセ
WBC2023
 変化量の大きいカーブがマネーピッチの左腕投手。フォーシームの球速が140km/hに満たないせいか、前回のWBCではチェンジアップが速球と誤認されていた。

ケンワード・バートン
27歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1998年8月4日生/出身地:ニカラグア ブルーフィールズ
 ロー・スリークォータースローからツーシームを多投するゴロ打たせ系投手。国内リーグで活躍しているが、国際大会でどれほどできるかは未知数。

ロドニー・テオピレ
26歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
1999年9月16日生/出身地:ニカラグア ラグナ・デ・ペルラス
WBC2023
 2024年は2Aまで昇格していたがリリースされた、大柄な先発投手。代表常連のチェスラー・カスバートとは親戚にあたる。

◇リリーバー
ジョナサン・ロアイシガ (ニューヨーク・ヤンキース)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年11月2日生/出身地:ニカラグア マナグア
WBC2023
 ヤンキースのセットアップマンを務めた現役メジャーリーガー。ファストボールの球速は100マイルに達する(手術前)。

 前回WBCでは予想外の大炎上をしてしまい、チームに大きなショックを与えた。同年のシーズン中に右肘を故障し、その後”インターナル・ブレイス手術”を受けている。

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エラスモ・ラミレス (ツインズ傘下AAA)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1990年5月2日生/出身地:ニカラグア リバス
WBC2023
 サービスタイムが9年を超すベテラン右腕。キャリアの前半は先発投手だった。レイズ時代にセーブを挙げた翌日にオープナーとして先発で登板し「エブリデイ・エラスモ」の愛称が付けられるほど連投をこなした。

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J.C.ラミレス
37歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1988年8月16日生/出身地:ニカラグア マナグア
WBC2023
 近年はメキシカンリーグで投げている元メジャーリーガー。2017年を最後に出場していないもののMLB歴6年、通算142試合・26先発の登板実績がある。

 マネーピッチはカーブ。ほかにも球種は多いが、対左打者に対しては苦手意識がある。

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オスカー・ラヨ (ロイヤルズ傘下AA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
2002年1月13日生/出身地:ニカラグア マナグア
 アンダー世代で代表入りしていたリリーフ左腕。ロイヤルズ傘下のマイナーで投げていて、今季初めて2Aで投げる。どこまで通用するか注目したい。

デュケ・エベルト (タイガース傘下A)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年10月29日生/出身地:ニカラグア プエルト・カベサス
WBC2023
 2023年WBCのドミニカ共和国戦で、ホアン・ソト、フリオ・ロドリゲス、ラファエル・ディバースから3者連続奪三振。その直後にデトロイト・タイガースからマイナー契約のオファーが届き、一躍注目を集めた。

 ただ現在はシングルAで苦戦中。ファストボールの平均球速が145km/h前後と、上位リーグで通用するには厳しい状況にある。

スティベン・クルーズ (ブリュワーズ傘下A)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年11月14日生/出身地:ニカラグア マナグア
 2025年に初めて2Aに昇格。コントロールが格段に良くなり、評価が急上昇中。2027年中のメジャーデビューが期待されている。

カルロス・テジェル
39歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1986年10月3日生/出身地:ニカラグア マナグア
WBC2023
 若い頃に3Aまで昇格したベテラン左腕。20代前半はマイナーリーグ、以降は30代半ばまでメキシカンリーグでプレーを続けた。

 2種類のスライダー(Vスラ、Hスラ)を武器にしているが、意図的に使い分けているかどうかは不明。

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イェリス・ゴンザレス
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年7月4日生/出身地:ニカラグア ヒノテガ
 2026予選に参加していた右のサイドスロー投手。投球フォームとは裏腹に、イニング跨ぎを厭わない。

アンヘル・オバンドー
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年1月19日生/出身地:ニカラグア マナグア
 WBC予選の代表として出ていた中堅投手。新型コロナの流行前、ヤンキース傘下のドミニカンサマーリーグで投げていた時期がある。

ブライアン・トーレス
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年4月12日生/出身地:ニカラグア レオン
 2026予選に出ていた若いピッチャー。現在はウィンターリーグと母国でのプレーが中心だが、新型コロナ前はパイレーツ傘下のRookieリーグでプレーしていた。

アクセル・ザパタ
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 左投右打
2001年3月29日生/出身地:ニカラグア チナンデガ
 (そのほかの候補)

◇二刀流
アレックス・ブランディーノ
33歳 ※WBC開幕時点 本職:投手、内野手 右投右打
1992年11月6日生/出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州パロアルト
WBC2023
 かつてミドルプロスペクトとして期待された内野のユーティリティプレイヤーで、通算135試合に出場した経験を持つ。アメリカで生まれたが父親がニカラグア人。

 2024年シーズン中に、ナックルボーラーに転向したと噂されている。スタンフォード大学時代に投手として40イニング以上を防御率2点台で投げた実績や、メジャーでも敗戦処理で5試合登板している。可能性は低いが、WBCで二刀流として登場するところを見てみたい。

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◇捕手
メルビン・ノボア
29歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1996年6月17日生/出身地:ニカラグア ナンダイメ
WBC2023
 2023メンバーのイケメンのキャッチャー。長く代表チームの正捕手を務めている。守備だけでなくバッティングも長打を打てる、攻守両面で頼りになる存在。

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ロドルフォ・ボネ
25歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
2000年3月22日生/出身地:ニカラグア マサヤ
WBC2023
 2023年のWBCで控え捕手を務めた若手キャッチャー。正捕手ノボアの壁は高いが、優れた身体能力を生かして活躍したい。Bone と綴って「ボネ」と発音する。

ロナルド・リベラ
32歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
1993年11月28日生/出身地:ニカラグア チナンデガ
 2026年予選に参加した打撃型のキャッチャー。30歳を超えているが、ここ数年はノボアとボネという二大捕手が強固な地位を築いており、代表経験は少ない。本大会に選ばれたとしても、2人のバックアップ捕手になると見られている。

  #VALUE!
◇内野手/ユーティリティ
チェスラー・カスバート
33歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投右打
1992年11月16日生/出身地:ニカラグア コーン諸島
WBC2023
 カンザスシティ・ロイヤルズでレギュラー三塁手を務めていた元MLBプレイヤー。メジャーのロースターを外れてからは母国リーグを中心にプレーしている。

 タイプ的にスラッガーではないが、打力が課題のニカラグア代表では主軸打者として支えている。左投手に滅法強い。

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フレディ・ザモーラ (ブリュワーズ傘下3A)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1998年11月1日生/出身地:ニカラグア マナグア
 ブリュワーズ傘下3Aに所属する期待の内野手。高い守備力が持ち味で、マイナーでは約8割をショートで出場している。バッティングが課題とされているが選球眼には優れており、賢いプレースタイルからメジャー昇格の可能性大。

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ブランドン・レイトン
27歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
1998年12月17日生/出身地:ニカラグア レオン
WBC2023
 二遊間がメインの守備の達人。ニカラグア代表ではショート専任のザモーラがいるため、セカンドに入ると予想されている。

 2023年までDバックスとレッズのマイナーに所属。有望株ランキングTOP100入りはないが、ミドル・プロスペクトとして期待され、最高で3Aまで昇格した。マイナー時代は「スティーブン・レイトン」の名前でプレーしていた。

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ウィリアンス・バスケス
42歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、左翼手 右投両打
1983年7月23日生/出身地:ベネズエラ アカリグア
WBC2023
 次のWBCでは42歳になっている大ベテラン。長打力のあるバッティングが魅力。ベネズエラ出身で、ノンプロ時代にベネズエラ代表として国際大会に出ている。

 マイナーリーグを経てイタリア・セリエAのチームに移籍し、MVPに輝く活躍を見せた。2012年にはBCリーグ・石川ミリオンスターズに「ウィリー」の登録名で在籍していた。

ベンジャミン・アレグリア
28歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1997年8月6日生/出身地:ニカラグア マナグア
WBC2023
 代表経験豊富な三塁手。2023年WBCにも出場し、今回の予選にも参加。しかし、2026年本戦ではカスバート、ザモーラ、レイトンらの存在により、スタメン出場は厳しそう。

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エリアン・ミランダ
26歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、三塁手 右投右打
1999年5月31日生/出身地:ニカラグア エル・ビエホ
WBC2023
 2023年のWBCで一塁手として出場したパワーヒッター。前回大会ではメジャーリーガーのマーカス・ストローマンから殊勲のホームランを放っている。

フレッドビル・チャベス
25歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、外野手 右投右打
2000年3月13日生/出身地:ニカラグア マサヤ
 新型コロナ前後にレイズ傘下のルーキーリーグでプレーし、1年だけシングルAに昇格したが、打撃面で苦戦。2026年WBC予選に召集された。

エマニュエル・トルヒージョ
24歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 右投右打
2001年10月19日生/出身地:ニカラグア チナンデガ
 2026年WBC予選に出場した若きパワーヒッター。2020年にMLB球団と契約したが、新型コロナの影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり、1度も公式戦出場は叶わなかった。その後はずっと国内リーグでプレーしている。

マーク・ビエントス (ニューヨーク・メッツ)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手 右投右打
1999年12月11日生/出身地:アメリカ合衆国 コネチカット州ノーウォーク
 コネティカット州生まれのメッツの若手主力選手。トッププロスペクトと目され、2022年にメジャーデビュー。2024年には27本塁打を放ち、本格的に開花した。

 ドミニカ共和国出身の父とニカラグア人の母を持ち、WBCでは3カ国の出場資格がある。本人はドミニカ共和国代表で出たいと言っているが、あちらにはホセ・ラミレス、ラファエル・ディバース、マニー・マチャドがおり、出場機会を得られない可能性大。個人的にはニカラグア代表で大活躍する姿が見たい。

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マウリシオ・デュボン (ヒューストン・アストロズ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手、外野手 右投右打
1994年7月19日生/出身地:ホンジュラス サンペドロスーラ
ゴールドグラブx1
 珍しいホンジュラス出身のメジャーリーガー。有望株と期待されながら、デビュー後しばらくは打撃で苦しんだが、ついにメジャー定着を勝ち取った。

 投稿時点(25/4月)ではニカラグア代表資格はないが、ニカラグア側が帰化させて代表入りさせようと動いていると報じられている。プロ入り前のティーンエイジャーだった頃にニカラグアへ渡り、そこでトライアウトを経てMLB球団と契約した経緯もあり、多少の思い入れがある(?)。

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ジーター・ダウンズ (福岡ソフトバンクホークス)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:内野手 右投右打
1998年7月27日生/出身地:コロンビア サンアンドレス
 両親がデレク・ジーターにあやかって命名したことで知られる内野手。マイナー時代はトッププロスペクトとして高く評価され、ムーキー・ベッツのドジャース移籍に際して交換要員となったほど期待されていた。

 ダウンズにはコロンビアのイメージしかないが、実は父親がニカラグア生まれのため出場資格がある。ただし、これまで一貫してコロンビア代表で出ており、引き入れるのは難しいと思われる。

 ⇒NPB外国人名鑑パ・リーグ編2025年版 参照

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◇外野手
イスマエル・ムンギア (ヤンキース傘下AAA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
1998年10月19日生/出身地:ニカラグア チナンデガ
 17歳でサンフランシスコ・ジャイアンツと契約し、傘下のマイナーで8年を過ごした外野手。2025年からはヤンキース傘下に移籍した。

 優れた選球眼と高いコンタクト能力を武器に、3Aでも持ち味を発揮しており、今季中にメジャー昇格する可能性がある。ただし、これまでスプリングトレーニングに3度招待されながらも未だコールアップされておらず、メジャーは近いようで遠い存在。

エリアン・ラヨ (ジャイアンツ傘下A)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、二塁手 右投右打
2003年3月4日生/出身地:ニカラグア シウダー・ダリオ
 WBC予選に出場した若手のパワーヒッター。サードとセカンドでの出場が多いが、予選では外野手登録だった。

チェイス・ドーソン (メキシカンリーグ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手、二塁手 右投左打
1997年6月12日生/出身地:アメリカ合衆国 インディアナ州チェスタートン
 2026年WBC予選に参加。MLB球団と契約歴はなく、大学卒業後は複数の独立リーグを渡り歩いてきたが、2025年に初めてメキシカンリーグでプレーした。20代前半までは主に二塁手だったが、近年はセンターでの出場が増えている。

 生まれはアメリカ・インディアナ州。血縁にニカラグア人はいないが、ウィンターリーグに数年参加し、ニカラグアの永住権を取得。WBC予選の直前に選手登録が可能になった。

ノルランド・バジェ
31歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
1994年8月2日生/出身地:ニカラグア レオン
WBC2023
 右投右打ばかりのニカラグア代表では貴重な左投左打の外野手。俊足が持ち味で、外野守備も安心して見ていられる。

ホアンディエゴ・モンテス
30歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投両打
1995年5月15日生/出身地:グアテマラ グアテマラシティ
WBC2023
 右投右打が並ぶニカラグア代表では貴重なスイッチヒッターで、グアテマラ出身。クセの強い口髭がトレードマーク。

 国内リーグやウィンターリーグではほぼ外野しか守っていないが、前回WBCでは内野手登録だった。ニカラグア代表のWBC初ヒットを記録した選手でもあり、グアテマラ生まれでWBCに出場した唯一の例となっている。

 なお、ホアン・モンテスと表記されることもある。

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アイザック・べナード
30歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投左打
1996年1月2日生/出身地:アメリカ合衆国 アリゾナ州スコッツデール
WBC2023
 父はメジャー通算54本塁打を記録した外野手、マービン・ベナード。息子のフルネームはアイザック・マービン・ベナード。

 身長は180cmに満たないものの、100kgを超える体格を活かした長打狙いのバッティングが持ち味。

オマー・メンドーサ
28歳 ※WBC開幕時点 本職:左翼手 右投右打
1997年10月30日生/出身地:ニカラグア マナグア
 2026年WBC予選に出場し、複数安打を記録する活躍を見せた外野手。身長は低めで横が大きい体格だが、シングルヒットが多い。左翼手しか守れないことが彼の評価を下げている。

ホセ・オロスコ
26歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投両打
1999年6月3日生/出身地:ニカラグア マタガルパ
 2026年WBC予選に出場した国内リーグ主体の内野手。本職はショートだが、代表には優秀な遊撃手が揃っており、予選では外野手として登録された。

クリスチャン・サンドバル
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
2000年5月9日生/出身地:ニカラグア フイガルパ
 2026年WBC予選に参戦した若手外野手。ニカラグアのウィンターリーグでは高打率をマークしているが、こちらも単打中心の打撃スタイル。

◇参考1:過去の名選手
 デニス・マルティネス
通算rWAR:48.7
オールスターx4 最多勝x1 最優秀防御率x1
 1976年から98年にかけて、44歳までメジャーで活躍したレジェンド右腕。4度のオールスター選出、完全試合達成、最多勝・最優秀防御率のタイトル獲得と輝かしい実績を誇る。通算245勝は、2018年にバートロ・コロンに抜かれるまで中南米出身投手最多だった。

 アルバート・ウィリアムズ
通算rWAR:6.3
 現役時代は「アル・ウィリアムズ」の名で知られた、ミネソタ・ツインズの元先発右腕。1975年にマイナーでプレーを始めたが、内戦状態にあった母国ニカラグアからアメリカへのビザ発給が得られず、やむなく反政府軍に加わりゲリラ戦に従事。そのためキャリアに数年の空白ができた。

 それでも帰国後、1980年にメジャーデビュー。1984年にはツインズの開幕投手を務め、新球場メトロドームでの記念すべき最初の1球を投じた。

 マービン・ベナード
通算rWAR:8.6
 1995年から2003年までサンフランシスコ・ジャイアンツに所属した外野手。通算54本塁打を放った。長打力を備えたリードオフマンは当時珍しい存在だった。

 ジャイアンツの前本拠地キャンドルスティック・パーク最後のホームランを打った選手でもあり、ファンの記憶に今も強く残っている。

 なお、ベンチ要員だったベナードが予想を覆して大活躍したシーズンがあり、これにちなんでファンの間で『マービン・ベナード賞』と呼ばれる非公式の賞が生まれた。これは、控え選手ながら意外な活躍を見せた選手や、目立たないながらもチームに貢献した選手を称えるもので、ファンサイトで親しまれている。

 デバーン・ハンサック
通算rWAR:0.7
 アフリカ系ニカラグア人のハンサックは、1999年シーズンオフにアストロズと契約。当時から経歴にナゾの多い選手として密かな人気を誇っていたが、年齢を4歳サバ読んでいたことが2年目に発覚。即座に契約解除となった。

 ニカラグアに帰国後はロブスター漁で生計を立てていたが、2006年にレッドソックスと契約し、同年中にメジャー昇格。シーズン最終戦に先発すると、5回無安打投球を披露。試合は雨でコールドゲームとなり、ルール上ノーヒッターにはならなかったものの、無安打完封という快挙を成し遂げた。以降はメジャーに定着できず、3Aでの頭数確保目的で使われ続けた。

 エバース・カブレラ
通算rWAR:5.1
オールスターx1 盗塁王x1
 2012年にナ・リーグの盗塁王に輝いた俊足外野手。MLB屈指のリードオフマンのキャリアを積み上げていくと思われていたが、翌年、球界を揺るがせたバイオジェネシス・スキャンダルで禁止薬物購入が発覚し50試合の出場停止処分を受けた。

 このスキャンダルで多くの選手が摘発された中、唯一記者会見を開いて真摯に対応。涙ながらに謝罪したことでカブレラだけは許しを得られた空気になった。ただ、やはり精神的なダメージはあったのか、以降は本来の力を発揮できないままフェードアウトしていった。

◇参考2:日本に来た助っ人外国人
ビセンテ・パディーヤ (福岡ソフトバンクホークス2013)
デービッド・グリーン (近鉄バファローズ1986)