【確定】WBC2026 キューバ代表メンバー一覧|選手名鑑


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最終更新日:2026/2/22

【寸評】前回大会で亡命選手を初めて代表入りさせたキューバ。今回はどこまで門戸を広げるのかが注目点だったが、政治的背景もあり、メジャーリーガー大量招集とはならなかった。結果として、控えめな顔ぶれに落ち着いた印象だ。

 それでもプールAを見渡せば、他国にはもっと不安要素が多い。プエルトリコは保険問題に悩まされ、カナダはいつもどおり主力に辞退者が続出。事前予想と戦力図が様変わりしており、リーグ突破の可能性が高まっている。

▼目次 – キューバ代表選手一覧
【先発】
リバン・モイネロデニー・ラロンドダビエル・ウルタドダリエン・ヌニェスヨシマール・カズンランディ・マルティネス

【リリーバー】
ライデル・マルティネスジャリエル・ロドリゲスエマニュエル・チャップマンルイス・ロメロナイケル・クルーズヨアン・ロペスフリオ・ロバイナフランク・アルバレスオシエル・ロドリゲスペドロ・サントス

【捕手】
オマー・ヘルナンデスアンドリス・ペレス

【内野手/ユーティリティ】
ヨアン・モンカダイディ・カッペアレクサンダー・バルガスエリスベル・アルエバルエナマルコム・ヌネスヨエル・ヤンキアレクセイ・ラミレス

【外野手】
ロエル・サントスヨエルキス・ギベルトレオネル・モアスJr.アリエル・マルティネスアルフレド・デスパイネ

【指名投手枠】
ユスネル・パドロン=アルティレスダリオ・サルディヨエニス・イエラ / そのほかの投手

【不参加、選考漏れ】
アーネスト・マルティネスJr.アンディ・パヘスザック・ネトビクトル・メサJr.

【監督/主なコーチ/GM】
ヘルマン・メサノエルビス・ゴンザレスオマール・リナレス

――――――――――――――――――――――――
【参考1:過去の名選手】
オレステス・キンデランペドロ・ラソオマール・リナレスアントニオ・パチェコ

【参考2:日本に来た助っ人外国人】
ロベルト・バルボン / ソイロ・ベルサイエストニー・ゴンザレス / オレステス・デストラーデ / ダヤン・ビシエド / アルフレッド・デスパイネ

◇先発
89 リバン・モイネロ (福岡ソフトバンクホークス)
30歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
1995年12月8日生/出身地:キューバ ピナール・デル・リオ
WBC2017 WBC2023
 SBホークスで長年にわたって好成績を残してきた生え抜き左腕。2017年に育成入団すると、パ・リーグを代表するリリーバーへと成長し、現在は先発投手として大活躍中。

 2024年から先発にチャレンジし、規定投球回に到達して11勝5敗・防御率1.88といきなりに結果を残す。昨季はさらに成績を伸ばし、12勝3敗・防御率1.46を記録。沢村賞こそ逃したものの、パ・リーグMVPを受賞。先発転向という賭けは大成功となった。

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25 デニー・ラロンド (FA)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2002年5月31日生/出身地:キューバ ビジャ・クララ
 昨季までダイヤモンドバックス傘下で投げていた元有望株。2022年にケガで試合に出られず苦しんだが、ここ最近コントロールが向上。時間はかかったが実力でマイナー上位まで登り詰めた。

28 ダビエル・ウルタド (メッツ傘下A)
21歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
2005年1月26日生/出身地:キューバ ハバナ
 2023年にメッツとマイナー契約を結んだロー・プロスペクト。球速は150km/h前後と速くないため注目度は低いが、スライダーとカーブでストライクが取れる制球力がある。

 はじめて渡米した昨季は1Aで結果を残し、実戦向きの投手として評価されるようになった。メッツでは強化指定投手のように扱われ、球団施設のピッチングラボで新球種開発やコマンド向上に取り組んでいる。

62 ダリエン・ヌニェス (メキシカンリーグ)
32歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
1993年3月19日生/出身地:キューバ ラス・トゥーナス
WBC2013
 WBCは2013年以来となるベテラン投手。2023年大会では前年にトミー・ジョン手術を受けていたため不参加だった。

 10代の頃からキューバ国内リーグで活躍していたが、亡命を経てドジャースと契約。2021年にメジャー昇格を果たし6試合に登板経験がある。当時はフォーシームとチェンジアップのほぼツーピッチ投手だったが、いまはレパートリーが増えている。

30 ヨシマール・カズン (メキシカンリーグ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1998年2月18日生/出身地:キューバ ハバナ
 キューバ国内リーグで7シーズンにわたって活躍していた先発投手。2023年からホワイトソックス傘下で投げ、3Aまで到達したが年齢が影響したのか戦力外になってしまった。昨季はメキシカンリーグで投げるも平凡な成績に終わっている。

 メジャー平均より速いファストボールとスライダー、チェンジアップを操るが、そのわりに奪三振率が低い。現地ではそれを「粘り強いピッチングが持ち味」と表現されている。

90 ランディ・マルティネス (中日ドラゴンズ)
22歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
2003年9月28日生/出身地:キューバ ピナール・デル・リオ
 2025年に来日した中日ドラゴンズの育成投手。キューバ国内リーグでは主に先発投手として投げ、来日直前のシーズンは57回2/3を被安打68・与四球率6超のスタッツで、育成に時間がかかりそうな印象。

 
◇リリーバー
92 ライデル・マルティネス (読売ジャイアンツ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年10月11日生/出身地:キューバ ピナール・デル・リオ
WBC2017 WBC2023
 言わずと知れたNPBのクローザー。育成契約で来日してから大きな飛躍を遂げたが、ドラゴンズが年俸を払えないほど大物になってしまい、昨シーズンから巨人に移籍した。

 2025年もドラゴンズ時代と同じように活躍し、かつてライデルの前に投げていた松山とともにセーブ王のタイトルを分け合った。キューバ代表でのモイネロとの先発・クローザーコンビは日米ドミニカ相手にも引けを取らない。

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29 ジャリエル・ロドリゲス (ブルージェイズ傘下AAA)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1997年3月10日生/出身地:キューバ カマグエイ
WBC2023
 中日ドラゴンズに在籍中だった2023年春のWBC大会中に亡命したことでよく知られているメジャーリーガー。亡命後にブルージェイズと5年総額3200万ドルの長期契約を結び、今季は4年目のシーズンとなる。

 キューバ代表はこれまで国際大会期間中に亡命した選手を基本的に受け入れない方針だった。今大会では過去の方針を覆し、予想に反する形で代表入りした。

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34 エマニュエル・チャップマン (パイレーツ傘下AA)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1998年9月23日生/出身地:キューバ バグアノス
 キューバ国内リーグ時代は深刻な制球難に苦しみ、投球イニング数以上のフォアボールを出していた。しかし最近になってそこそこ改善が見られるように。現在はパイレーツ傘下のマイナー上位で健闘しており、メジャー昇格も近い。

 ちなみに、あのチャップマンと同じ姓だが血縁関係があるという情報は一切見かけないので、たぶん赤の他人なのだろう。

16 ルイス・ロメロ (メキシカンリーグ)
31歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1994年4月23日生/出身地:キューバ グアンタナモ
WBC2023
 2023年WBCで好投し、チームで唯1人オールWBCチーム(※ベストナインのようなもの)に選出されたリリーフ右腕。かつてアスレチックス傘下に所属していたが、2023年は3Aで打ち込まれて、シーズン途中に解雇された。

 その後はメキシカンリーグでプレー。これまで”ミゲル・ロメロ”の名前でプレーしていたはずだが、今大会ではルイス・ロメロとしてエントリーされている。…なんで?

35 ナイケル・クルーズ (オリオールズ DSL)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 左投左打
1999年4月29日生/出身地:キューバ マタンサス
WBC2023
 前回WBCキューバ代表では最年少投手だった左腕。大会後にドミニカ共和国でのプレー機会を得ると、そこから国際FAとしてオリオールズとマイナー契約を結んだ。

 まだアメリカ本土での公式戦登板は無し。昨年時点ではメジャー昇格に集中するためWBCに出ないと言っていたが、結局代表入り。

21 ヨアン・ロペス (メキシカンリーグ)
33歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年1月2日生/出身地:キューバ ヌエバ・ヘローナ
 2023年に読売ジャイアンツに在籍していた元メジャーリーガー。ダイヤモンドバックスとメッツで計5シーズンにわたりメジャーでプレーし、リリーフ専任で通算121試合に登板した。

 来日前に「最速160km/h」の触れ込みでクローザー候補として期待されたが、巨人では8試合の登板に終わった。昨季からメキシカンリーグでプレーしている。

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38 フリオ・ロバイナ (メキシカンリーグ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ、先発 左投左打
2001年3月23日生/出身地:キューバ サン・アントニオ・デ・ロス・バーニョス
 17歳のときにアストロズとマイナー契約を結んだ若手左腕。2022~24年にかけてマイナー上位でプレーし、2Aでは月間MVPを受賞した実績を持つが、メジャー昇格は叶わなかった。

 左腕特有のクロスファイアとスライダーの組み合わせが効果的。奪三振能力が高く、スタミナも平均以上で先発適性がある。昨季は独立リーグやメキシコにいたが好投しており、メジャーを諦めるにはまだ早いと思う。

22 フランク・アルバレス (キューバ国内リーグ)
27歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1999年1月16日生/出身地:キューバ ピナール・デル・リオ
WBC2023
 2022~24年に中日ドラゴンズへ派遣されていたキューバ人投手。ライデルのような成長曲線を期待されていたが、ウエスタンでの成績は防御率3.38→5.56→6.64 と悪化を続け、支配下登録まではいかなかった。

 前回大会では熱望していたWBCに選出。準決勝のアメリカ戦では、ヤジる観客にボールを投げつけ物議を醸した。

15 オシエル・ロドリゲス (FA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年11月22日生/出身地:キューバ シエゴ・デ・アビラ
 10代の頃から97マイル(約156km/h)を投げ、渡米前の国際FA有望株ランキングで9位に挙げられたことがある元マイナーリーガー。契約金60万ドルでヤンキース入りしたが、A+までしか昇格できなかった。

 昨季は初めてメキシカンリーグでプレー。かなり打ち込まれていたが、WBCのロスター入りが叶った。ここから再度メジャー挑戦へ。

18 ペドロ・サントス (FA)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2000年1月7日生/出身地:キューバ トリニダ
 アスレチックス傘下に所属し、2A~3Aを行ったり来たりしているリリーフ右腕。150km/h台中盤の速球とスライダーに威力がある。

 将来的にはクローザーに育てたいだが、コントロールが壊滅的。

 
◇捕手
3 オマー・ヘルナンデス (ロイヤルズ傘下AA)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投両打
2001年12月10日生/出身地:キューバ ハバナ
 キューバ系スペイン人のキャッチャー。10代の頃に一家でスペインに移住しており、国際大会でもよくスペイン代表の試合に出ている。

 守備力を高く評価されているが、課題のバッティングではかなり苦しんでいて、危機的レベル。

17 アンドリス・ペレス (キューバ国内リーグ)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:捕手 右投右打
2001年2月9日生/出身地:キューバ グアンタナモ
WBC2023
 キューバ国内リーグでプレーする若いキャッチャー。強肩の評価が高く、今季は課題のバッティングでも長打を増やした。

 2023年のWBC、翌年のプレミア12にも選ばれている。今大会では実力が近いオマー・ヘルナンデスとの2人態勢であり、スタメン争いが見ものだ。

 
◇内野手/ユーティリティ
10 ヨアン・モンカダ (FA(前エンゼルス))
30歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、二塁手 右投両打
1995年5月27日生/出身地:キューバ シエンフエゴス
WBC2023
 マイナー時代に有望株ランキング全体2位に名を連ねた内野手。シーズン30ホーマーを記録ことがある一流プレーヤーだった。昨季は久々にMLBで打棒を振るい、エンゼルスで序盤から好調を維持していたが、夏場に故障離脱した。

 前回大会ではキューバ野球史上初めて亡命選手の代表入りを果たし、チーム最多の本塁打を放つなど結果も残した。正式メンバー発表前は、WBCには消極的と噂されたり、参加に前向きと報じられたり情報が錯綜していた。

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24 イディ・カッペ (マーリンズ傘下AA)
23歳 ※WBC開幕時点 本職:二塁手、三塁手 右投右打
2002年9月17日生/出身地:キューバ ハバナ
 数年前にマーリンズと契約したときは、将来は最低でもオールスターレベルに…ぐらいのめちゃくちゃ大きな期待を寄せられていた。いまだにマイナー下位で燻っているのは残念。

13 アレクサンダー・バルガス (レッズ傘下A+)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投両打
2001年10月29日生/出身地:キューバ マタンサス
 ヤンキース傘下から昨季レッズ傘下に移籍した有望株内野手。ショートを本職としている。守備力は優れている一方、打撃が課題という評価をされている。

71 エリスベル・アルエバルエナ (キューバ国内リーグ)
35歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1990年3月25日生/出身地:キューバ シエンフエゴス
WBC2023
 史上初めて亡命後にキューバ国内リーグ復帰を果たした遊撃手。メジャーデビューを果たしたものの、契約問題で揉めて不完全燃焼のキャリアに終わった。

 2014年にドジャース傘下でプレーを始めると、シーズン中にスピード昇格でメジャーへ到達。しかし、翌年以降はチーム年俸総額の都合で再昇格が見送られ、以降2度と彼をメジャーで見ることは無かった。3Aでは大乱闘や規律違反で1年間の出場停止処分を受けるなど扱いづらい印象もついてしまい、マイナーでの塩漬け生活を余儀なくされた。

 2019年にキューバ政府から帰国&復帰を認められ、現在まで国内リーグやメキシカンリーグで活躍を続けている。なお、正しいスペルはArruebarruena だが、メジャーでは誤記のままArruebarrena で登録されてしまった。

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9 マルコム・ヌネス (FA(前パイレーツ傘下))
24歳 ※WBC開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投右打
2001年3月9日生/出身地:キューバ ハバナ
 2016年に日本で開催されたU-15ワールドカップでキューバ代表の主力打者として活躍し、優勝に貢献。その後2018年7月にカージナルスと契約し、ドミニカンサマーリーグで三冠王を獲得して注目を浴びた。

 渡米後も順調に階級を上がり、2022年には3Aに到達し。マイナー上位でも奮闘を続けているものの、どうしてか依然としてメジャーから声がかからない。パワーヒッタータイプで、内野の両コーナーの守備も結構堅い。

33 ヨエル・ヤンキ
29歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、外野手 左投左打
1996年4月25日生/出身地:キューバ パルマ・ソリアノ
 キューバ国内リーグで三冠王の実績がある強打者。一塁と外野の両翼を守る。

 メキシカンリーグが主戦場だが、冬はベネズエラやニカラグアなどカリブ各国どこにでも参戦しに行く適応力がすごい。

2 アレクセイ・ラミレス (キューバ国内リーグ)
44歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
1981年9月22日生/出身地:キューバ ピナール・デル・リオ
オールスターx1 シルバースラッガーx2 WBC2006
 ホワイトソックスで遊撃手のレギュラーだった元メジャーリーガー。2008~16年にメジャー球団に在籍し、オールスター選出やシルバースラッガー受賞歴もあるスター選手だった。

 亡命してメジャーリーガーになったが、メジャー枠入りから遠ざかって以降は祖国に戻り、2018年のメキシコリーグ参戦を経て一度は引退を表明。しかし数年後にキューバ国内リーグで現役復帰し、2024年から公式戦にも出場している。

 昨年末あたりから今回の代表候補に挙がっていると噂が立ち、実際にメンバー入り決定。初回2006年以来20年越しのWBCという極めて珍しいケースになった。あの頃のラミレスといえば高打率で早打ち・選球眼ゼロの打撃スタイルだったが、本戦時点で44歳となる現在はどう変わっているのか見てみたい。

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◇外野手
1 ロエル・サントス (メキシカンリーグ)
38歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
1987年9月15日生/出身地:キューバ ニケロ
WBC2017 WBC2023
 2017年に千葉ロッテ・マリーンズに所属していたことがある韋駄天外野手。前回のWBCでは走り打ちが話題に。

 40歳に迫るベテランだが、今も外野3ポジションどこでも可能。夏はメキシカンリーグ、冬も必ずどこかのウィンターリーグに参加するほど若さが残っている。

7 ヨエルキス・ギベルト
31歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
1994年8月29日生/出身地:キューバ パルマ・ソリアノ
WBC2023
 前回大会にも出場したキューバ国内リーグの主砲。キューバ国内組の中では長打力がずば抜けているうえ、確かなヒッティングツールも兼ね備えている。左翼手のスタメン候補。

 全盛期であればメジャーリーガーになれる実力があっただろう。ただ、ライデルのように絶対に亡命しないタイプの選手で、アメリカで野球をやる選択肢がなかった。キューバ国外ではメキシカンリーグのほか、独立リーグのカナダの球団でプレーしてきた。

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20 レオネル・モアスJr. (キューバ国内リーグ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
1996年4月14日生/出身地:キューバ カマグエイ
 父親のマリオ・モア・ハルスはキューバ国内リーグで1980~90年代に活躍し、1試合4本塁打を放ったことがある名選手。息子もその血を受け継いでいる強打者で、パワーだけでなく打率も残せる。

 守備はセンターも含め外野3ポジションを守る。また、国際大会でリードオフマンを任されるほど走力もハイレベル。

40 アリエル・マルティネス (北海道日本ハムファイターズ)
29歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手、捕手 右投右打
1996年5月28日生/出身地:キューバ マタンサス
WBC2023
 中日→日ハムでプレーしている打撃が魅力の捕手兼一塁手。投高打低の傾向があった昨季のパ・リーグのなかで、13本塁打と最低限の存在感を示した。

 ファーストネームのアリエルはキューバ史上最高のキャッチャー、アリエル・ペスターノから取って付けられている。

54 アルフレド・デスパイネ (キューバ国内リーグ)
39歳 ※WBC開幕時点 本職:指名打者 右投右打
1986年6月17日生/出身地:キューバ パルマ・ソリアノ
WBC2009 WBC2013 WBC2017 WBC2023
 日本でもおなじみの、あのデスパイネ。5大会連続のWBC選出となる。

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◇指名投手枠
ユスネル・パドロン=アルティレス (フロンティアリーグ)
28歳 ※WBC開幕時点 本職:先発、リリーフ 右投右打
1997年11月12日生/出身地:キューバ ハバナ
 小柄だが強靭な足腰を持つ右投げ投手。持ち球は自信のあるカーブ以外にチェンジアップやスライダー、速球もカット気味のフォーシームやツーシームと多彩。

 2018年からレッドソックスのマイナー下位で投げていたが、2022年オフのカリビアンシリーズ中にヒザの靭帯を断裂してしまい、2023年を全休。レッドソックスとの契約も切られてしまった。

 昨季はケガも癒えたようで、フロンティア・リーグ(独立リーグ)のケベックに在籍。ここから歴代でも希少な”名前にハイフン入りのメジャーリーガー”を目指す。

ダリオ・サルディ (福岡ソフトバンクホークス)
20歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 右投右打
2005年11月12日生/出身地:キューバ ビジャ・クララ
 ポスト・モイネロと期待されている20歳の若者。SBホークスと育成契約を結び、2024年に来日した。

 来日時は線が細かったが、90kg台半ばまで増量に成功。3軍の試合で実戦登板を経験しており、競争は激しいが支配下登録の期待がかかる。

ヨエニス・イエラ (メキシカンリーグ)
36歳 ※WBC開幕時点 本職:先発 左投左打
1989年10月18日生/出身地:キューバ マタンサス
WBC2017 WBC2023
 キューバ国内リーグで長年活躍する左のベテラン先発投手。身長170cmに満たないが制球が良く、ときにナックルボールを投げる。2022年にはメキシカンリーグでプレーし、ノーヒッターを達成している。

その他の選手 フランシス・テシドー、アーマンド・デュエナス、ユニエスキー・ガルシア
 
◇不参加、選考漏れ
アーネスト・マルティネスJr. (ヤンキース傘下AAA)
26歳 ※WBC開幕時点 本職:一塁手 左投左打
1999年6月20日生/出身地:キューバ オルギン
 国際大会ではフランス代表としても出場しているキューバ系アメリカ人のマイナーリーガー。事前の予想では今大会で初めて非キューバ国籍の選手が入るか?と言われていて、アーネストJr.はその最有力候補だった。

 昨季3Aで打撃好調で、今季のブレイク候補と期待されている。キューバ代表なら上位打線を任せられるだけの打力なだけに勿体ない。

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アンディ・パヘス (ロサンゼルス・ドジャース)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 右投右打
2000年12月8日生/出身地:キューバ ハバナ
 2025年シーズンは名門球団のレギュラー外野手として飛躍を遂げ、前年までの通算本塁打数(13本)を大きく上回る成績を残した。守備面でも急成長を見せ、今やMLBでも有数の中堅手の一人と評価されている。

 実力的には攻守両面で頼りになりそうな選手で、周囲だけでなく本人もキューバ代表でのWBC出場を前向きだった。しかし昨年末に政治的な理由で出場しないことに。とても残念。

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ザック・ネト (ロサンゼルス・エンゼルス)
25歳 ※WBC開幕時点 本職:遊撃手 右投右打
2001年1月31日生/出身地:アメリカ合衆国 フロリダ州マイアミ
 エンゼルスで若くしてレギュラーの座をつかんだ早熟ショート。チームが焼け野原になった2023年に「まだメジャーに引き上げるには早過ぎる」と疑問視されたが、見事にメジャーレベルの投手に食らいついた。rWARは直近2年続けて5.1、すでにオールスター級の活躍をしている。

 事前のWBCキューバ代表予想に名前が挙げられていたが、こちらも政治的な要因でメンバー入りならず。

ビクトル・メサJr. (マイアミ・マーリンズ)
24歳 ※WBC開幕時点 本職:外野手 左投左打
2001年9月8日生/出身地:キューバ ハバナ
 1980年~90年代にかけて活躍した名選手を父に持つ2世選手。かつて兄のビクトル・ビクトルと一緒に亡命し、2人でメジャーを目指した。

 亡命時は兄のほうが評価が高かったが、打撃で壁にぶち当たって3A止まりだった。逆にメサJr.は着実に成長していき、昨季MLB初昇格を果たした。

 手薄な外野陣に現役メジャーリーガーが入ってほしいところだったが、メンバー入りしなかった。亡命の経緯を踏まえるともともと代表入りのハードルが高かったのかもしれない。

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◇監督/主なコーチ/GM
監督 ヘルマン・メサ
通算rWAR:-
 2023年WBCでベンチコーチをしていた指導者。キューバ国内リーグだけでなく、ニカラグアやエルサルバドル代表など他国の監督経験もある。

 現役時代はバルセロナ(1992)やシドニー(2000)五輪でスタメン起用されていた。キューバ史上もっとも偉大な遊撃手の1人である。

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ベンチコーチ ノエルビス・ゴンザレス
通算rWAR:-
 キューバ国内リーグで監督経験を持つ若手指導者。選手からの人望が厚く、ここのところ指導者としての評価がうなぎ登りに高まっている。

 将来的にWBCの代表監督に就いてほしいと期待されている。というより、今回は彼が監督になるべきだったという地元ファンの声も…。

打撃コーチ オマール・リナレス
通算rWAR:-
 ⇒中日ドラゴンズ(2000年以降)参照

◇参考1:過去の名選手
 オレステス・キンデラン
通算rWAR:-
 キューバの強打者といえばキンデランを思い浮かべる世代も多い、キューバ野球史上最高のスラッガー。国内リーグ通算487本塁打、1511打点といった歴代最多記録を保持している。

 キャリア晩年には日本の社会人野球シダックスに参加。野村克也監督のもとでプレーし、常勝チームへの変貌に大きく貢献した。

Embed from Getty Images1996年アトランタ五輪にて、チームメイトのパチェコ、リナレスに迎え入れられるキンデラン

 ペドロ・ラソ
通算rWAR:-
WBC2006 WBC2009
 打がキンデランなら、投のレジェンドはラソ。国内リーグ通算257勝は歴代最多記録で、国際大会でも鉄腕ぶりを発揮した。

 21年にわたって現役を続け、まだキューバが強かった頃にエースとして君臨。オリンピックで2度の金メダル獲得の原動力となった。

 オマール・リナレス
通算rWAR:-
 ⇒中日ドラゴンズ(2000年以降)参照

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 アントニオ・パチェコ
通算rWAR:-
 ハイレベルな守備力を誇った名二塁手。派手さはないが勝つためには絶対に必要な選手だった。国際大会で見せる安定感とリーダーシップは天性のものがあった。

 現役晩年には来日し、野村克也監督率いるシダックスでキンデランとともにクリーンナップを形成。頭脳的な野球をする、とノムさんから高く評価された。

◇参考2:日本に来た助っ人外国人
ロベルト・バルボン (オリックス1955~64, 近鉄65)
ソイロ・ベルサイエストニー・ゴンザレス (広島1972)
オレステス・デストラーデ (西武1989~92,95)
ダヤン・ビシエド (中日2016~24, DeNA25)
アルフレッド・デスパイネ (ロッテ2014~16, ソフトバンク17~22,23)