Seranthony Dominguez (フルネーム/Seranthony Ambioris Dominguez)Embed from Getty Images1994-11-25生|185cm102kg|リリーフ 右投右打出身地/ドミニカ共和国 バルベルデ州エスペランザプロ入り/2011年10月PHI契約メジャーデビュー/2018-5-7 |
■選手紹介ヒジの故障を乗り越えブルペンを支える投手に成長したパワーピッチャー。平均97~98マイルの豪速球に自信を持つ。2022年のシーズン途中に勝ちパターンで起用され活躍、フィリーズの"下剋上"リーグ優勝に大きく貢献した。【球歴】 ドミニカ共和国のエスペランサにある町で生まれたドミンゲス。セランソニーという珍しいファーストネームは「どこから来たのか分からないが、たぶん両親がテレビで聞いた何かじゃないかな」と過去に本人が語っている。なお、2人いる自分の息子にはオーソドックスな名前を付けている(サイモンとサンダー)。2011年10月にフィラデルフィア・フィリーズと2万5千ドルで契約し、ドミニカン・サマーリーグで2年投げてから渡米した。当時は先発投手として順調にマイナーリーグの階級を上がっていたが、時折肩やヒジの故障で離脱することが多かった。そのため、2017年オフにメジャー40人枠に登録された際、リリーバーへの転向を命じられた。2018年は初めてのAAで成功を収め、AAAでも圧倒的なピッチングを見せたドミンゲスは、5月上旬にはメジャーにコールアップされて即登板となった。デビューしてからのドミンゲスは凄まじかった。初登板の1イニングを打者3人で打ち取ると、6試合続けて無安打のまま無失点に抑える。これはメジャー初の快挙だった。続く7試合目で初めてヒットを許すも点は許さず、12試合連続無失点の記録を作った。その間に出塁を許したのはヒット2本とデッドボール1つだけで、無四球で達成したものだった。最終的に防御率2.95・16セーブと14ホールドを挙げ、奪三振率とゴロ率でともにメジャー全体でもトップクラスの素晴らしい投球内容だった。新人にしてフィリーズブルペンの柱となったシーズンだった。しかし、翌2019年は前年よりパフォーマンスが下降し、後半になり右肘に痛みが出て戦線を離脱した。負傷者リスト入りしてから1年以上経っても復帰の目途が立たず、結局トミー・ジョン手術を回避することはできなかった。2022年になると故障が癒え、再びフィリーズのブルペンに戻った。特にシーズン中盤にジラルディ監督の解任後、監督代行を務めたロブ・トムソンが真っ先に手を付けたのがブルペン陣の運用方法だった。クローザーの地位をドミンゲスやホゼ・アルバラードに与え、相手打線との兼ね合いで柔軟な投手起用をする方針に転換すると、彼らはポテンシャルに見合った成績を残すようになった。【投手としての特徴】 身長6.1インチ(約185cm)と上背は大きくないものの強靭な足腰を持ち、ファストボールはしばしば100マイル超を計時する。制球力はマイナー時代からコマンドが課題とされており、今でもコーナーを突くというよりストライクゾーンに大雑把に投げ込んでいるように見える。 球種はマイナーで先発をしていたときは4球種を使えるテイであったが、実際はフォーシームとスライダーのほぼツーピッチだった(他にチェンジアップとカーブが投げられるテイになっていた)。メジャー昇格後もしばらくはチェンジアップを投げるのをためらい、左打者にはフォーシームを狙われボコボコに打たれていた。現在はチェンジアップに加えてシンカーを織り交ぜており、対左の被打率はだいぶマシになった。速球系の球速が落ちてくる前にチェンジアップの精度を高め、息の長いリリーバーとして活躍できることを期待している。寄稿日:2023-10-21 最終更新日:2023-10-21 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2018 PHI 53 2 5 16 2.95 58.0 32 19 4 22 4 74 0.93 3.362019 PHI 27 3 0 0 4.01 24.2 24 11 3 12 1 29 1.46 2.422021 PHI 1 0 0 0 0.00 1.0 0 0 0 0 0 1 0.00 ∞ |