2024年プレミア12 ベネズエラ代表選手名鑑


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第3回プレミア12 (2024年) トップページへ
最終更新日:2024/11/9

▼目次 – ベネズエラ代表選手一覧
【先発】
【リリーバー】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】

◇先発
リカルド・ピント (FA)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1994年1月20日生/出身地:ベネズエラ グアカラ
 球のスピードなら今大会でも上位の元メジャーリーガー。2シーム系の速球とスプリッターのコンビネーションで打ち取るスタイル。制球力も悪くないのだが3Aやメジャーに上がると抑えられなかった。

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ウィリアム・クエバス (韓国:KTウィズ)
34歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投両打
1990年10月14日生/出身地:ベネズエラ カラカス
 ボストン・レッドソックス時代に有望株だったイケメンの右投げ投手。先発ローテーション定着を期待されていたが通算13登板に終わり、2018年を最後にメジャーではプレーしていない。

 2019年以降はKTウィズと契約を結び、韓国で活躍を続けている。ファストボールの球速は140km/h台後半もノビが良く、スライダーやチェンジアップのほかにも多くの変化球を持っている。

 なお、生まれはベネズエラだが母親がコロンビア人のため、2017、2023年のWBCにはコロンビア代表に召集されている。

マックス・カスティーヨ (FA)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1999年5月4日生/出身地:ベネズエラ カラカス
 メジャーで21試合に登板経験のある巨漢の先発投手。体重は130kgに迫る。

ニバルド・ロドリゲス (台湾:富邦ガーディアンズ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1997年4月16日生/出身地:ベネズエラ ナグアナグア
 同じ代表入りのエンダーソン・フランコと台湾でもチームメイトの元MLBプレイヤー。ヒューストン・アストロズ傘下の有望株として期待されていたが、メジャーではあまり登板機会がなかった。

 今季から台湾の富邦ガーディアンズに加入して大活躍。実力的には今回のベネズエラ代表No.1のエース格といえる。マイナー時代からメガネをかけて出場している。

ヨエンダー・メンデス (読売ジャイアンツ)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 左投左打
1995年1月17日生/出身地:ベネズエラ バレンシア
 「ヨアンデル・メンデス」の登録名で今季まで読売ジャイアンツに所属した元有望株左腕。2023年に来日したが、同じ左腕のバルドナドに出番を奪われ、退団が決まった。

 2017年のメジャー公式有望株ランクの全体56位に載るほど、かつてはかなり期待された投手だった。

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マリオ・サンチェス (台湾:統一ライオンズ)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1994年10月31日生/出身地:ベネズエラ マラカイボ
 ミネソタ・ツインズ傘下では3Aまで上がったことがある元マイナーリーガー。ツインズを退団してからは台湾→韓国→再び台湾と渡り歩いている。

 ファストボールは平均140km/h台後半。右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップのオーソドックスな組み立てをする。

ヘスス・バルガス (メキシカンリーグ:プエブラ)
26歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1998年8月18日生/出身地:ベネズエラ マクト
 今季はメキシカンリーグに所属した先発投手。ファストボールとスライダーの2ピッチで攻めるタイプだが、球種で投球フォームがかなり違っていて、見破られないか心配になる。

◇リリーバー
ホセ・アルバレス (メキシカンリーグ:ティフアナ)
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1989年5月6日生/出身地:ベネズエラ バルセロナ
 2013~22年までMLBで馬車馬のように働いていた元大物リリーバー。メジャー通算474試合。60試合以上登板した年が6シーズンあり、2018年にはリーグ2位の76試合も投げた。

 だが、2022年のシーズン後半にヒジを痛め、トミー・ジョン手術を受けたため翌シーズンを全休。今季はMLBの球団には所属せずメキシカンリーグで防御率1.17の好成績を残し、来シーズンのメジャー復帰に向けてアピールした。

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アルフレッド・ザラーガ (タンパベイ・レイズ傘下3A)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2000年11月16日生/出身地:ベネズエラ グアスドゥアリト
 最速100マイルを投げられるパワーピッチャー。身長180cmの小柄な体格だがダイナミックな投球フォームをしている。来季中のメジャー昇格が期待されている。

オダニエ・モスケダ (ニューヨーク・ヤンキース傘下3A)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1999年5月6日生/出身地:ベネズエラ カラカス
 極端なインステップ投法によって左打者を打ちにくくさせるリリーフ左腕。この手のサウスポーには珍しくスライダーよりカーブを得意球にしている。

 2023年までボストン・レッドソックス傘下にいたが今季はライバルのヤンキースに移籍。3Aで55試合に登板しており、来季メジャーデビューの可能性あり。

エンダーソン・フランコ (台湾:富邦ガーディアンズ)
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1992年12月29日生/出身地:ベネズエラ アナコ
 投球フォームが中日のライデル・マルティネスに似ている豪速球投手。メジャーで5試合だけ投げたことがある。

 2022年から台湾の富邦ガーディアンズで通算防御率1.85、台湾のライデル・マルティネス(?)として活躍中。今季は台湾プロ野球記録の161km/hを計時している。

アンソニー・ビスカヤ (FA)
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1993年10月24日生/出身地:ベネズエラ バルキシメト
 メキシカンリーグとマイナーの2Aや3Aを行ったり来たりしているリリーフ右腕。ファストボールの球威はかなりのものがあり、クローザー向きのメンタリティも持ち合わせている。

アルナルド・ヘルナンデス (メキシカンリーグ:ドスラレドス)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1996年2月9日生/出身地:ベネズエラ サンフェリックス
 コロナ前までカンザスシティ・ロイヤルズのマイナーにいた元先発投手。2021年以降は独立リーグとメキシカンリーグ球団のクローザーとして投げている。

 持ち球は常時150km/h前後のファストボールとスライダー。プレミア12では脅威となりそう。

リアビス・ブレト (メキシカンリーグ:チワワ)
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
1993年4月10日生/出身地:ベネズエラ カラボボ
 コロナ前はMLB2球団のマイナーで投げていたリリーフ左腕。ロー・スリークォーターからのスライダーと2シームの横の揺さぶりを得意としている。

ペドロ・ガルシア (アメリカ独立リーグ)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1995年3月21日生/出身地:ベネズエラ マラカイボ
 昨春のWBCではコロンビア代表として出ていたリリーフ右腕。身長180cmながら100kgに迫る体重から投じるファストボールは常時150km/hを超え、かなり威力がある。今季途中までシンシナティ・レッズ傘下の3Aに所属していた。

◇捕手
カルロス・ペレス (オークランド・アスレチックス傘下3A)
34歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投右打
1990年10月27日生/出身地:ベネズエラ バレンシア
 6年ほどメジャーでのプレー経験があるベテランキャッチャー。2015~17年にロサンゼルス・エンゼルスで正捕手争いをしていた。2018年のシーズン開幕前、大谷翔平のメジャー40人枠登録と入れ替わりにロースターから外されたのがこのペレスだった。

 同じくキャッチャー登録で代表入りしているカルロス・ヘスス・ペレスは実弟。

フランシスコ・アルシア (メキシカンリーグ:ドスラレドス)
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投両打
1989年9月14日生/出身地:ベネズエラ マイケティア
 大谷翔平がエンゼルスに入団した2018年、カルロス・ペレスと入れ替わるようにチームに帯同していた元MLB捕手。この年限りでメジャーの舞台はご無沙汰だが、初出場の試合では本職のキャッチャーで出た後に敗戦処理としてマウンドに上がり、メジャー史上初めてデビュー戦で投手・捕手両方をこなした選手となっている。

カルロス・ヘスス・ペレス (シカゴ・ホワイトソックス傘下3A)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:一塁手、捕手 右投右打
1996年9月10日生/出身地:ベネズエラ バレンシア
 カルロス・ペレスの弟。シカゴ・ホワイトソックスに所属している。メジャーには2022~23年に計34試合出ているが、今季は通年を3Aで過ごした。

 
◇内野手/ユーティリティ
エルナン・ペレス (シンシナティ・レッズ傘下3A)
33歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手 右投右打
1991年3月26日生/出身地:ベネズエラ ビヤデクラ
 内野全ポジションをこなせる器用さと長打力を兼ね備えた人気選手。2021年を最後にメジャーに上がっていないが、2010年代中頃には3シーズン連続で100試合以上出場していた。

エイーレ・アドリアンザ (FA)
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手、遊撃手 右投両打
1989年8月21日生/出身地:ベネズエラ グアレナス
 Wikipediaの表記揺れがひどい元メジャーリーガー。スペルは Ehire Adrianza なのだが、Ehireの発音が難しく「エイーレ」「エイレイ」「アーリー」の表記が紹介されている。「イエーレ」「イハイア」と書いているメジャー専門サイトも見たことがある。

 守備は二遊間が本職で、その気になればバッテリー以外なら全ポジションが可能な器用さを持っている。最近はメジャーでの出番が減ってきたとはいえ、いちおう2013年から12年連続でメジャーの試合に出場している。

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ディエゴ・カスティーヨ (FA)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:内野手 右投右打
1996年7月19日生/出身地:ベネズエラ バルキシメト
 守備がうまい内野のユーティリティ。2022年にメジャーデビュー後、今季は3球団目のミネソタ・ツインズに移籍した。

 なお、同名の選手に100マイルを投げる剛腕リリーフピッチャーがいる。もう1人の方も今大会代表に選ばれており(ドミニカ共和国)、両チーム勝ち抜けばディエゴ・カスティーヨ対決が見られるかも。

アレクシ・アマリスタ (メキシカンリーグ:オアハカ)
35歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手 右投左打
1989年4月6日生/出身地:ベネズエラ バルセロナ
 最近はセカンド専門になりつつある元ユーティリティの小兵選手。身長は170cmに満たないが、メジャー通算で702試合し、サンディエゴ・パドレス時代には準レギュラーだった。

ジャーメイン・パラシオス (メキシカンリーグ:モンテレイ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
1997年10月28日生/出身地:ベネズエラ バルキシメト
 バッティングが課題の元MLBプレイヤー。マイナー時代の打撃成績はイマイチだが、内野の守備力を評価されて1年だけメジャー昇格を果たした。

デービッド・ロドリゲス (FA)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手、一塁手 右投右打
1996年2月25日生/出身地:ベネズエラ バルセロナ
 外野の両翼とファーストで出場しているパワーヒッター。マイナー時代はキャッチャーがメインポジションだった。

◇外野手
フランクリン・バレート (メキシカンリーグ:メキシコシティ)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手、二塁手 右投右打
1996年2月27日生/出身地:ベネズエラ カラカス
 オークランド・アスレチックス時代に大きく期待されていたが大成しなかった元トッププロスペクト。メジャー昇格前の2015年にMLB公式のほか主要媒体の有望株ランキングTop100に登場。2018年まで4年続けてランキングに載り続けた。レギュラー定着を確実視されていたが、粗い打撃が直らず見限られてしまった。

 メジャー時代は二遊間を守っていたため外野手登録なのはとても違和感があるが、ここ3年はほぼ全試合を外野手として出場している。

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ラモン・フローレス (メキシカンリーグ:メキシコシティ)
32歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 左投左打
1992年3月26日生/出身地:ベネズエラ バリナス
 メジャー通算119試合の外野手。高いコンタクト能力と選球眼がウリだが、メジャーでは長所を生かせなかった。長打力に乏しい。

アンヘル・レイエス (メキシカンリーグ:アグアスカリエンテス)
29歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投右打
1995年5月6日生/出身地:ベネズエラ バルセロナ
 広い守備範囲をウリにしている俊足好守の外野手。マイアミ・マーリンズのマイナーではシングルA+までしか昇格できなかったが、メキシカンリーグでは毎年打率3割超えや2ケタ本塁打と活躍している。

エルリス・ロドリゲス (メキシカンリーグ:ベラクルス)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:中堅手 左投左打
1994年6月10日生/出身地:ベネズエラ コロン
 今季メキシカンリーグの盗塁王に輝いた外野手。マイナー時代はそれほど走っていなかったが、メキシコに来てからは急に盗塁するようになった。若い頃から毎年ウィンターリーグにも欠かさず出続けている。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 オマー・ロペス
通算rWAR:-
 1977年生まれの比較的若い監督。昨春のWBCからベネズエラ代表監督に就任した。現役時代はメジャー経験はなく、マイナーリーグでも最高位はシングルAだった。

 選手生活を終えた1999年からアストロズの組織に入り、2020年にメジャーの一塁ベースコーチに就任。今季からはベンチコーチへ昇進しており、今後2~3年のうちにメジャー球団の監督へとステップアップが見込まれる。

ベンチコーチ ロビンソン・チリノス
通算rWAR:12.8
 2023年のシーズン中に引退した元キャッチャー。2ケタ本塁打を打った年が6シーズンある。肩が弱かったため打撃型捕手のイメージがついているが、守備とリード面はそれほど悪くなかった。

 今のところ特定の球団のコーチはしていないが、昨年冬にドバイで試験的に始まった「ベースボール・ユナイテッド」に資金援助をしたと報道されている。

一塁コーチ ヘラルド・パーラ
通算rWAR:10.8
 読売ジャイアンツにも在籍した、メジャー通算1519試合・ゴールドグラブ2度受賞の元大物外野手。強肩と球際に強い外野守備は多くのファンを魅了した。

 ワシントン・ナショナルズでキャリア晩年を過ごし、2019年にはワールドシリーズ制覇に貢献。シャークダンスはチーム内外で流行した。その縁で引退後はナショナルズのフロント入りし、今季から一塁ベースコーチに就任している。