マニュエル・マーゴ


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Manuel Margot (フルネーム/Manuel Margot)

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1994-09-28生|180cm82kg|外野手 右投右打

出身地/ドミニカ共和国 サン・クリストバル州サン・クリストバル

プロ入り/2011年7月BOS契約

メジャーデビュー/2016-9-21
■選手紹介

メジャー屈指の俊足とそれを活かしたディフェンスが魅力の中堅手。ドミニカ共和国出身。脚が速いだけでなく落下点までの入り方が上手く強肩、ホームランキャッチも得意と外野守備に関しては非の打ち所がない。口ヒゲを生やすとラッパーの50 cent激似と言われている。

マーゴは17歳だった2011年にボストン・レッドソックスと契約金80万ドルで入団。キャリアのスタートとなった2012年のドミニカン・サマーリーグで68試合に出場して38盗塁したが、それ以上に25安打を超える36四球を選んだことが球団内での評価を急上昇させた。同年リーグのオールスターのほか、レッドソックスのマイナー組織MVPに選ばれた。AAでプレーした2015年オフ、レッドソックスはクレイグ・キンブレルを獲得するためにマーゴを含めた4人の若手をパドレスに放出した。4人の中では最も将来性がある有望株と見なされていた。

マーゴはトレードされた2015年はルール5ドラフトに該当していたため、パドレス入りしてすぐにメジャー40人枠に入れられた。翌年開幕からAAAで過ごし、9月にメジャー初昇格を果たし、次のブレイク候補として期待度が高まった。2017年はスプリングトレーニング前にヒザを怪我して準備が万全ではなかったがシーズン開幕戦でレギュラーの座を確保した。しかし同年ふくらはぎの故障でシーズンを離脱すると、2018年も肋骨の骨折で長期離脱を経験。バッティングで目立った成績を残せずにいると、パドレスはベテランの域に差し掛かりつつあるウィル・マイヤーズをセンターで起用する試合を増やした。次第にプラトーンとして扱われる試合が増え、2019年は自己最多の151試合に出場したもののスタメン出場は100試合を切った。

2020年のスプリングトレーニング前、セットアップマンのエミリオ・パガンとの2対1のトレードでレイズへ移籍する。レイズにはメジャーNo.1中堅手のケビン・キアマイアーがいるため、ライトを中心とした外野のユーティリティとして出場機会を与えられた。センター以外のポジションはデビューイヤーの2016年にライトで1試合だけ出たことがあるのみで、3,104イニングぶりにセンター以外で出場した。レギュラーシーズンで1本塁打にとどまったが、ポストシーズンでは5本のホームランを叩き出した。守備ではフェンスと飛び越えて打球を手離さなかったファウルボールキャッチはTシャツになった。また、ワールドシリーズ第5戦ではホームスチールを敢行。スローで見ても際どいタイミングだったが、シリーズの行方に影響を与えたプレーを演出した。また、この年はプライベートで厄年だったようで、家族とレンタカーで移動中に車が炎上し、危うく焼け死ぬ事態に遭った。また、実の父親が新型コロナウイルスに罹患して亡くなった。

2021年は守備では持ち味を発揮したが打撃成績でイマイチな結果に終始した。オールスター前は長打は出るもボール球の見極めに苦しみ出塁率.300を割り込み、オールスター後は左ハムストリングスを痛めて3週間弱離脱してからは出塁するようになったものの1本塁打に終わった。ポストシーズンの出場機会も3試合しか与えられず、爪痕を残せなかった。

能力は先述の通り守備に関しては申し分なく、レギュラーが与えられればゴールドグラブ賞の常連になれるだけの守備力を持っている。スピードはメジャー屈指だが脚力に頼ったプレーをしがちなため盗塁成功率が低い。打撃面に関してはマイナー時代は空振りが少なくコンタクトスキルの高さを評価されていたが、メジャー定着してから5年間で出塁率3割前後の年が続き、パワーの乏しさを考えると物足りなさを感じる。また、必ずどこかをケガして故障者リスト入りしている間にポジションを脅かされるのを毎年繰り返している。

寄稿日:2021-12-06 最終更新日:2021-12-06
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼守備中に風船ガムを落としたことを指摘された1か月後、ガムを落とさずランニングキャッチに成功するマー

▼Tシャツにもなったマーゴの超絶ファウルボールキャッチ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打

2016 SD  10  37  9  4 1  0  3  0 0  7  2 .243 .243 .405

2017 SD 126 487 128 18 7 13 39 35 2 106 17 .263 .313 .409

2018 SD 141 477 117 26 8  8 51 32 2 88 11 .245 .292 .384

2019 SD 151 398  93 19 3 12 37 38 2 88 20 .234 .304 .387

2020 TB  47 145  39  9 0  1 11 13 0 25 12 .269 .327 .352

2021 TB 125 421 107 18 3 10 57 37 1 70 13 .254 .313 .382