グラハム・アッシュクラフト


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Graham Ashcraft (フルネーム/Douglas Graham Ashcraft)

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1998-02-11生|188cm109kg|先発 右投左打

出身地/アメリカ合衆国 アラバマ州ハンツビル

ドラフト/2019年CIN6巡目(全体174位)指名

メジャーデビュー/メジャー経験なし
■選手紹介

90マイル後半のカッターがメイン球種のカットボーラー。2022年にメジャーデビューを果たしてからレッズの先発陣の一角を担っている。

【球歴】
アッシュクラフトはアラバマ州の高校で投打ともに将来性のある投手として注目されていた。2016年のドラフトで高校生指名候補者100人に選ばれ、3~4巡目相当と予想されていた。アッシュクラフトはスカウトに対してミシシッピ州立大学(MSU)へのコミットメントを尊重することを伝え、ダメもとで12巡目指名したロサンゼルス・ドジャースの指名を拒否して予定通りMSUに進学した。

フレッシュマン(1年生)のときに右臀部に痛みを感じながら5先発を含む10試合に出場したが見る見るうちに状態は悪化。専門医に診てもらうと右大腿骨に5cm余分な骨が成長しており、股関節の軟骨と靱帯に損傷を与えていることが判明し、2度の手術のより年単位での欠場を強いられた。その後出場機会を求めアラバマ大学バーミンガム校に転校し、公式戦で99マイルに達するファストボールを投げて寛解をアピールした。

2019年にドラフト6巡目でシンシナティ・レッズから指名され、同年ルーキーリーグからキャリアをスタートさせた。新型コロナによるシーズン中断後、進化を遂げたアッシュクラフトは2021年に初昇格のダブルAで好成績を残し、続く22年にもトリプルAでも好投したためレッズから先発ローテーション候補としてコールアップされた。途中、腰や右上腕二頭筋のケガで離脱したもののチーム2位となる19先発・105イニングを消化し、100敗を喫したレッズ投手陣のなかハンター・グリーン、ニック・ロドロとともにルーキーとしては充分な働きを見せた。

【投球内容】
投球全体の過半数をカットボールが占め、残りはスライダーとシンカーを投じる。ストロングポイントはカットボールの球速が95~97.5マイルをコンスタントに計時するところ。カットボーラーの先発の中ではトップクラスの球速・回転数を誇っているがシンカーは被打率が高く、段々とカットボールとスライダーの2球種のみで勝負しにいく場面が増えている。加えて球持ちが非常に悪い投球フォームの影響で空振りを奪う能力に欠ける。

マイナー時代から指摘されてきたコマンドの向上と、カットボールとスライダー以外の球種が今後の課題となっている。シンカーが思うように操れないのなら大学時代によく投げていたチェンジアップの再チャレンジが必要かもしれない。

寄稿日:2023-08-22 最終更新日:2023-08-22
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2022 CIN 19 5 6 0  4.89 105.0 119 57 11 30 8 71 1.42 2.37