Ryan Mountcastle (フルネーム/Ryan Lee Mountcastle)Embed from Getty Images1997-02-18生|193cm104kg|一塁手 右投右打出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州ウィンタースプリングスドラフト/2015年BAL1巡目追補(全体36位)指名メジャーデビュー/2020-8-21 |
■選手紹介オリオールズの新人ホームラン記録を更新した長距離砲。2021年にほぼフルシーズン出場して33本塁打をマーク、カル・リプケンJr.が持つ新人記録(28本)を塗り替えた。日本では某ネット掲示板のオリオールズのスレッドで"山城さん"と呼ばれている。高校2年から付き合っている最初の彼女と結婚した。フロリダで生まれたマウントキャッスルが3歳の頃、両親が離婚。実の両親は両方とも再婚したが、お互い車で15分と離れていない場所に住み責任を持って育てた。また、兄弟が増えたことが彼には決してマイナスにならなかった。野球の指導者に定評があったハガティ高校を自ら希望、入学後はショートで活躍した。地元の強豪フロリダ州立大学からコミットがあったため、高校卒業後は進学を考えていたがドラフト1巡目での指名があった。当初オリオールズから指名されると思っていなかったが入団を決意した。マイナーでは毎年着実に階級を上がっていき、AAAに到達した頃には有望株ランキングも全体100位以内に入るようになっていた。2020年にメジャーデビュー。このときは新型コロナの影響でカムデンヤーズに観客を入れることができなかった。そのため、オリオールズの計らいでマウントキャッスルの家族や友人、飼い犬のチャーリーら総勢18人が映ったビデオメッセージが届けられた。マイナーでは四球が少なかったがデビュー戦で2四球を選び、メジャーでの進化を期待させた。新人王資格の残った2021年は期待の4番候補として開幕からクリーンナップに座る。シーズン全体で33本塁打を放ち、オリオールズの新人ホームラン記録を塗り替えた。ただ、走塁と守備面ではマイナー時代からマイナス評価。ホームランバッターの割に四球が非常に少ない、過去にサードにチャレンジしたが弱肩もあり断念しているなど弱点も多く、今後も2021年並みの打撃成績を残し続ける必要がある。2021年まで左手に"Live like Ek"と刻まれたブレスレットを着けていた。"Ek"はハガティ高校時代で友人だったオースティン・エカーンの略。エカーンはフロリダ州立大へ進学したが、キャンパスの近くを歩いているときにピックアップトラックに轢かれて亡くなった。以降、友人を偲んでゴム製のブレスレットを着けてプレーするようになった。寄稿日:2022-07-04 最終更新日:2022-07-04 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼新人マウントキャッスルの全33本塁打 |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2020 BAL 35 126 42 5 0 5 23 11 1 30 0 .333 .386 .4922021 BAL 144 534 136 23 1 33 89 41 4 161 4 .255 .309 .487 |
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ホルヘ・マテオ
Jorge Mateo (フルネーム/Jorge Luis Mateo)Embed from Getty Images1995-06-23生|183cm83kg|遊撃手、二塁手、外野手 右投右打出身地/ドミニカ共和国 首都地区サントドミンゴプロ入り/2012年1月NYY契約メジャーデビュー/2020-8-13 |
■選手紹介ずば抜けたスピードが持ち味の快足遊撃手。バットコントロールと出塁能力に難があり、2015年にマイナーで82盗塁を記録した脚力を活かせずにいる。マイナーのホームラン競争に出場経験があるように長打力はある。ヤンキースと契約して米球界入りしたが、お気に入りの選手はマニー・ラミレスだった。ドミニカ共和国で生まれたマテオは17歳のとき(2012年)にヤンキースと契約。スピードを武器とする選手たちの中でも圧倒的に速く、ヤンキース内でトッププロスペクトとして期待された時期があった。だが、A+レベルでもなかなか荒い打撃を改善することができず、次第にほかの若手に先を越されるようになった。2017年途中、ソニー・グレイの交換要員の1人としてアスレチックスへ放出された。アスレチックス在籍中にメジャー昇格はならなかったが、2018年にベースボール・アメリカから、一番のスピードを備えているマイナーリーガーに選ばれ、翌年はフューチャーズゲーム(マイナーのオールスター)に出場した。パドレスに移籍した2020年に初のメジャー昇格、翌2021年8月にDFAされオリオールズに拾われた。広い守備範囲に加え肩も強く、メジャーのショートとして合格点の守備力があるが、セカンドやサードと外野3ポジションでも起用されている。ショートのレギュラーになれるか、ユーティリティとして生き残るかは今後の出塁能力の向上に掛かっている。かつては足は速いが盗塁センスに欠けると言われていたが、メジャー昇格後に格段に上達している。寄稿日:2022-07-04 最終更新日:2022-07-04 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼MLB公式によるA's時代の有望株ホルヘ・マテオの紹介 |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2020 SD 22 26 4 3 0 0 2 1 0 11 1 .154 .185 .2692021 SD 57 87 18 4 0 2 6 2 3 27 5 .207 .250 .3222021 BAL 32 107 30 7 1 2 8 7 1 28 5 .280 .328 .421 |
タイラー・ウェルズ
Tyler Wells (フルネーム/Tyler Austin Wells)Embed from Getty Images1994-08-26生|203cm116kg|先発、リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 オクラホマ州タルサドラフト/2016年MIN15巡目(全体453位)指名メジャーデビュー/2021-4-4 |
■選手紹介ルール5ドラフトの成功例になった長身右腕。トミー・ジョン手術明けの2021年はリリーフとして活躍したが、2022年からは本来のスターターとして投げる。背丈が6フィート8インチあるので「6-8モンスター」と呼ぶ人がいる。オクラホマ州タルサで生まれたウェルズだったが、4歳の時に白血病で母親を失う。そこから祖母の後押しもあって野球に打ち込んだ。ウエストバージニアに移り住んだ後、父親の再婚相手がカリフォルニア州の病院に勤務することになったため、高校生のときに同州ユカイパの高校に転校した。また、高校2年から3年にかけて身長が20cm近く伸び、高校卒業後はユカイパの町に近い大学に奨学金付きでの進学を決めた。カリフォルニア州立大学サンバーナディーノ校でプレーしたウェルズは、ツインズから15巡目指名で入団。2018年にツインズの有望株ランキング30位(MLB Pipeline)にギリギリランクインした。しかし2019年5月にトミー・ジョン手術を受け、2020年は新型コロナの流行により、丸2年公式戦でピッチングができなかった。オフに40人枠から外されルール5ドラフトの対象になり、オリオールズからのメジャーフェーズの2巡目指名によって新天地へ移ることになった。スプリングトレーニングの結果はイマイチだったが、弱小オリオールズでは居場所があり、敗戦処理として開幕メジャー入りを果たした。古巣ツインズとの対戦となった6月2日に3イニングを完ぺきに抑えてメジャー初勝利を挙げると、そこから急に打ち取れるようになり、ブランドン・ハイド監督からの信頼が徐々に大きくなっていった。ウェルズは平均95マイルのファストボールにスライダーとチェンジアップを軸に、カーブやシンカーを織り交ぜるスタイルを確立。チームが実績のある中継ぎをクローザーに起用してもことごとく炎上し、シーズンも後半に入るとハイド監督はついに新人ウェルズをクローザーに据えことにした。最終的に110敗するチームだけあってビハインドの試合展開が続き、9月に入ってようやく初セーブを記録した。この試合は地区優勝争い中のヤンキース相手にアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、アンソニー・リゾを打ち取って挙げた、価値ある初セーブだった。オリオールズはルール5ドラフトに積極的で、2006年以降は毎年必ず指名し続けている。2020年までの間に22人指名されたが、翌年のWARがプラスだった選手はT.J.マクファランド(2012年)ただ1人。成功例のアンソニー・サンタンダーでも戦力になったのは指名後3年目だった。オリオールズとしては2001年にWAR0.9を記録したジェイ・ギボンズ以来、20年ぶりにルール5で当たりを引いたのだった。寄稿日:2022-07-04 最終更新日:2022-07-04 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼ブルージェイズの強力打線を抑え込むタイラー・ウェルズ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2021 BAL 44 2 3 4 4.11 57.0 40 26 9 12 1 65 0.91 5.42 |
ジョーダン・ライルズ
Jordan Lyles (フルネーム/Jordan Horton Lyles)Embed from Getty Images1990-10-19生|196cm104kg|先発 右投右打出身地/アメリカ合衆国 サウスカロライナ州ハーツビルドラフト/2008年HOU1巡目追補(全体38位)指名メジャーデビュー/2011-5-31 |
■選手紹介弱小球団を渡り歩いてサービスタイムが10年超えた先発右腕。2011年にアストロズでデビューしたのを皮切りにロッキーズ、パドレス、ブリュワーズ、パイレーツ、レンジャースに所属。2021年にキャリア最多となる30先発登板と180イニングを投げ、2022年は前年110敗のオリオールズと1年600万ドル(+バイアウト100万ドル)で契約した。期待どおりに働けば防御率5.50ぐらい打たれながら先発ローテーションを守ってくれるだろう。サウスカロライナ州で生まれ育ったライルズは、幼いころからアトランタ・ブレーブスのファンでありチッパー・ジョーンズがお気に入りの選手だった。7人家族で、ジョーダンのほかに3兄弟(ジャスティン、ジョシュ、ジェイク)と妹(ジョディ)、両親(ジェニングスとジュディ)もJから始まる家族だった。地元のハーツビル高校では投打で活躍する二刀流であるだけでなく、フットボールでもスクールレコードを打ち立てるスター高校生だった。2008年6月5日の高校卒業日にアストロズからドラフト指名され、即日入団した。2011年にアストロズでメジャーデビューし、3年間で14勝29敗・防御率5.35を記録。2014年にトレード先のロッキーズで3年半所属してからはジャーニーマンとなり、スモールマーケットの球団を転々とした。防御率5点台ぐらいの期待値で、よく打たれるが一定以上のイニングを消化してくれる選手としてしぶとく生き残った。2018・19年に2年連続でシーズン途中にブリュワーズで投げた時期は好成績を残したが、他のチームでは例年どおりの打たれ方をした。そのため、某メジャーリーグ専門誌で「一皮剥けたようで剥けていなかった」と評された。2021年は開幕から黙々と投げ続ける。メジャーワーストの38被本塁打、ワースト2位の防御率5.15。それでも自身2度目の2桁勝利に加え、メジャーで22番目に多い180イニングを投げ、60勝102敗に終わったチームの先発ローテを守り抜いた。2021年オフ、オリオールズのマイク・エライアスGMからのオファーを受け入れて基本合意。しかし、身体検査が終わる前に労使交渉がまとまらずロックアウトに入ってしまい、99日間正式契約を待つハメになった。なお、700万ドルの契約はそこまで高額ではないが、エライアスGM就任後の3年半で最も高額な契約となった。寄稿日:2022-07-04 最終更新日:2022-07-04 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼パドレスの投手として初のノーヒッターを達成し損ねたジョーダン・ライルズ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2011 HOU 20 2 8 0 5.36 94.0 107 56 14 26 5 67 1.41 2.582012 HOU 25 5 12 0 5.09 141.1 159 80 20 42 5 99 1.42 2.362013 HOU 27 7 9 1 5.59 141.2 165 88 17 49 11 93 1.51 1.902014 COL 22 7 4 0 4.33 126.2 127 61 12 46 8 90 1.37 1.962015 COL 10 2 5 0 5.14 49.0 54 28 2 19 3 30 1.49 1.582016 COL 40 4 5 1 5.83 58.2 69 38 4 28 4 32 1.65 1.142017 COL 33 0 2 0 6.94 46.2 61 36 11 12 4 33 1.56 2.752017 SD 5 1 3 0 9.39 23.0 35 24 5 10 0 22 1.96 2.202018 SD 24 2 4 0 4.29 71.1 71 34 12 19 1 62 1.26 3.262018 MIL 11 1 0 0 3.31 16.1 12 6 0 9 2 22 1.29 2.442019 PIT 17 5 7 0 5.36 82.1 88 49 16 33 1 90 1.47 2.732019 MIL 11 7 1 0 2.45 58.2 43 16 9 22 0 56 1.11 2.552020 TEX 12 1 6 0 7.02 57.2 67 45 12 23 2 36 1.56 1.572021 TEX 32 10 13 0 5.15 180.0 194 103 38 56 7 146 1.39 2.61 |
アドリー・ラッチマン
Adley Rutschman (フルネーム/Adley Stan Rutschman)Embed from Getty Images1998-02-06生|188cm100kg|捕手、一塁手 右投両打出身地/アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランドドラフト/2019年BAL1巡目(全体1位)指名メジャーデビュー/メジャー経験なし |
■選手紹介2019年のドラフトの全体1位指名選手のキャッチャー。苦しい戦いが続くオリオールズにとって最大の希望といえる存在である。至って真面目な性格でリーダーシップに優れ、走力以外の4ツールを非常に高く評価されている。スイッチヒッターで、打席と反対側のバッティンググローブから着けるというゲン担ぎをしている。2022年の開幕戦からメジャーでスタメン出場する予想が多かったが、故障のため5月下旬のデビューとなった。オレゴン州立大学では、フレッシュマン(1年生)ではフットボールと掛け持ちし、翌年次から野球に専念する。2018年のソフモア(2年生)でチームをカレッジワールドシリーズ制覇に導き、自身はMVP。2019年にはゴールデンスパイク賞とディックハウザー賞をダブル受賞する素晴らしい実績を残した。ドラフトでは大方の予想通りドラフト全体1位でオリオールズに指名され、当時の最高額810万ドルで契約した。新型コロナの影響で2021年が実質プロ1年目となったが、AA・AAA級でOPS.899を記録、守備でもマイナーリーグのゴールドグラブを受賞して、早くもファームでやるべき課題がなくなった。翌2022年に開幕からメジャーでスタメンマスクを被る予定だったが、痛めていた上腕三頭筋の具合をみて5月下旬にお披露目となった。ちなみに、足が遅いのが唯一の弱点なのにメジャー初安打が三塁打だった。10年以上前、マット・ウィータースという大きな期待を背負ったキャッチャーがいた。2007年のドラフト1巡目(全体5位)オリオールズに入団、ラッチマンと同じ両打ちのうえ、初ヒットも同じ三塁打だったのでデジャブを感じたO'sファンも多かったようだ。寄稿日:2022-06-26 最終更新日:2022-06-26 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼メジャー初安打を三塁打で飾るラッチマン |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打(~2021年メジャー経験なし) |
トレイ・マンシーニ
Trey Mancini (フルネーム/Joseph Anthony Mancini)Embed from Getty Images1992-03-18生|191cm104kg|一塁手、左翼手 右投右打出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州ウィンターヘイブンドラフト/2013年BAL8巡目(全体249位)指名メジャーデビュー/2016-9-20 |
■選手紹介ステージⅢの結腸ガンを克服したことで有名なホームランバッター。速球系のボールが得意。故障がない点も強みで、ガン治療のためプレーできなかった2020年以外は1度も故障離脱したことがない(2022年6月現在)。ノートルダム大学のスラッガーとして活躍したマンシーニは、2013年のドラフト8巡目でオリオールズに入団。平均以上のスイングスピードからマイナーでホームランを量産し、球団内の評価を次第に上げていく。2016年9月のメジャーデビュー戦の初打席、招待した両親の目の前でいきなりホームランを放った。翌年以降、一塁手のレギュラーになるはずだったクリス・デービスが深刻な打撃不振に陥ったため、自然とマンシーニが上位打線を担うようになる。一塁手兼左翼手として常時スタメンで出場し、ホームラン数を積み上げていった。2020年のスプリングトレーニング中にステージⅢの結腸ガンが判明。手術とつらい化学療法のため1年を棒に振った。このときマンシーニの背番号16にちなんで"#F16HT"Tシャツが作られ、売り上げた8万ドルは結腸癌の支援団体に寄付された。2021年の開幕戦に間に合ったマンシーニはスタンディングオベーションで迎えられ、ガン発覚前と同じように活躍。球団史上最速で通算100号を放ち、シーズントータルでは24本塁打をマークしてカムバック賞を受賞。ロベルト・クレメンテ賞候補に挙げられる充実した1年となった。また、オールスターのホームランダービーにも出場。大学時代のホームラン競争で投手役を務めたノートルダム大のコーチに投げてもらい、決勝まで勝ち進んだ。ブーマーというニックネームが付いているが、1970年代に活躍したプロボクサーのレイ・マンシーニの"Boom boom"から来ている。トレイも以前はブーンブーンのニックネームだったが、ノートルダム大時代に短縮形で呼ばれるようになった。寄稿日:2022-06-26 最終更新日:2022-06-26 |
オールスター:なし主な表彰:カムバック賞1回(21), タイトル:なし▼両親の前で初打席ホームランを放つマンシーニ▼マイケル・フランコにファーストミットを破壊されるマンシーニ▼ガンを克服してホームランダービー準優勝のマンシーニ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2016 BAL 5 14 5 1 0 3 5 0 1 4 0 .357 .400 1.072017 BAL 147 543 159 26 4 24 78 33 6 139 1 .293 .338 .4882018 BAL 156 582 141 23 3 24 58 44 5 153 0 .242 .299 .4162019 BAL 154 602 175 38 2 35 97 63 9 143 1 .291 .364 .5352021 BAL 147 556 142 33 1 21 71 51 8 143 0 .255 .326 .432 |
オースティン・ヘイズ
Austin Hays (フルネーム/Austin Charles Bryan Hays)Embed from Getty Images1995-07-05生|183cm93kg|外野手 右投右打出身地/アメリカ合衆国 フロリダ州デイトナビーチドラフト/2016年BAL3巡目(全体91位)指名メジャーデビュー/2017-9-7 |
■選手紹介安定感のある打撃と守備で年々評価を上げている優良外野手。ライトでの出場機会が多いがセンターも守れる。右打者ながら若干左投手に弱い。もし1日だけ誰かと立場を交換できたら?との質問に「自分がどんな人なのか理解してもらえるよう奥さんと入れ替わりたい」と答える愛妻家でもある。2016年のドラフト3巡目でオリオールズへ入団。A-からスタートすると早々にOPS.900の打撃成績を残し、2017年には早くもコールアップされる。16年ドラフト組の中で最も早く、AAA級を飛び越えてのメジャー昇格だった。翌年からは祟られたかのようにケガを発症する。スプリングトレーニング中に肩を痛みに悩まされ、次に足首を疲労骨折。さらに右手親指とハムストリングを痛め、2019年まで満足に試合に出られなかった。しかし、2021年は2度IL入りも攻守でいいプレーを見せ、131試合に出場。2022年は外野3ポジションすべてを守り、OPS.800超えをキープ。体調が万全であれば活躍できることをアピールした。2022年6月22日の試合で初めてのサイクルヒットを達成。この日は2度の雨天中断を経て6回コールドとなったが効率よく4打席で記録した。6回裏の4打席目は雨足が強まるなか素手でツーベースを放ったが、少年時代のヘイズはスライディングをした際にバチグロを破いてしまうことが頻繁にあり、新品を買ってもらうのを気兼ねして素手でバットを握るようになった。寄稿日:2022-06-26 最終更新日:2022-06-26 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼オリオールズの選手としては9年ぶりのRHRを記録するオースティン・ヘイズ▼4打席でサイクルヒットを達成するオースティン・ヘイズ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2017 BAL 20 60 13 3 0 1 8 2 0 16 0 .217 .238 .3172019 BAL 21 68 21 6 0 4 13 7 0 13 2 .309 .373 .5742020 BAL 33 122 34 2 0 4 9 8 2 25 2 .279 .328 .3932021 BAL 131 488 125 26 4 22 71 28 9 107 4 .256 .308 .461 |
ボビー・ウィットJr.
Bobby Witt Jr. (フルネーム/Robert Andrew Witt Jr.)Embed from Getty Images2000-06-14生|185cm91kg|遊撃手 右投右打出身地/アメリカ合衆国 テキサス州コリービルドラフト/2019年KC1巡目(全体2位)指名メジャーデビュー/メジャー経験なし |
■選手紹介2019年に高卒ながらドラフト全体2位で指名され、2022年のア・リーグ新人王最有力候補に挙げられている超エリート内野手。走攻守のすべてのツールが非の打ち所が無く、メジャーを代表するスター選手になることを期待されている。父親は通算142勝の元メジャーリーガー、姉の旦那は元西武ライオンズのザック・ニール。高校時代のウィットJr.はシニア(4年生)で5割以上の打率を残し、ゲータレード年間最優秀選手に選ばれた。同賞は全米の幅広い競技の中から最も優れた高校生アスリートに贈られる、アマチュアスポーツの頂点とも言える賞である。父親が通ったオクラホマ大学への進学が内定していたが、ドラフト全体2位で指名されたうえ、高校生史上最高額の779万ドルの契約金を提示されたためプロ入りした。プロ入りして実質1年目となった2021年は、AA・AAAで合計124試合に出場し打率.290・33本塁打・97打点・29盗塁を記録。期待に違わぬ実力を見せ、ベースボール・アメリカが選出するマイナーの年間最優秀選手にも選ばれた。ちなみに、AAAでのシーズン最終戦では1個盗塁を決めたが雨が強まり、3回途中で中止となったせいで30-30の達成を逃している。2022年からの新労使協定で開幕ロースターにルーキーを登録し、新人王投票トップ3など活躍した場合にドラフト指名権を獲得できるようになるルール改正があった。これによりウィットJr.の開幕メジャーが事実上確定。メディアや有識者の大半がア・リーグ新人王最有力と予想している。なお、父親のボビーSr.は1986年から2001年まで大リーグでプレーした元投手。荒れ球を武器にメジャーデビューしてから5年連続で100四球以上を与えつつ、通算142勝を挙げた。ボー・ジャクソンから空振り三振を奪い、ジャクソンが悔しさのあまりバットを真っ二つに折った有名な珍プレーがある。また、1995年に野茂英雄がメジャー初ヒットを打った相手はボビーSr.である。寄稿日:2022-06-20 最終更新日:2022-06-20 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼ボビー・ウィットJr.のメジャー初安打▼ボビー・ウィットJr.の超ファインプレー▼ボー・ジャクソンが膝でバットをへし折る有名なシーン(投手はボビー・ウィットSr.) |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打(~2021年メジャー経験なし) |
アンドリュー・ベニンテンディ
Andrew Benintendi (フルネーム/Andrew Sebastian Benintendi)Embed from Getty Images1994-07-06生|175cm82kg|左翼手 左投左打出身地/アメリカ合衆国 オハイオ州シンシナティドラフト/2015年BOS1巡目(全体7位)指名メジャーデビュー/2016-8-2 |
■選手紹介メジャーデビュー前に有望株ランキング1位にランクされた元レッドソックスの外野手。走攻守すべてのツールのバランスが取れていて、ここ一番の勝負どころに強いのも魅力だ。2021年はレフトでゴールドグラブを受賞した。セントルイスに自宅がある。アマチュア時代のベニンテンディは高校・大学で様々な栄誉に輝いている。特に2015年はゴールデン・スパイク賞とディック・ハウザー賞を受賞し、チームもカレッジワールドシリーズに進む充実した1年を過ごした。ドラフトでは高校生のとき全体31位指名を拒否し、アーカンソー大学在籍時に受けた全体7位指名でレッドソックスに入団した。プロ入り後はわずか1年でメジャーデビュー。初安打を岩隈久志から放った。当時、ダスティン・ペドロイアから「(22歳でなく)32歳のような振る舞いをしている。常に自分をコントロールできているから長く活躍できるはずだ。」と太鼓判を押された。また、チリ・デービス打撃コーチからスイングがセクシーだと褒められ(?)ている。ルーキー資格を残した2017年、メジャーでフルシーズン過ごして20本塁打、20盗塁をマーク。走塁・守備でもハイレベルに活躍したが、この年はアーロン・ジャッジ(52本塁打)が凄すぎたため、新人王獲得とはならなかった。デビュー後早くから活躍していたベニンテンディだったが、短縮シーズンの2020年は右胸の故障などコンディションが整わず、自己最少の14試合の出場で打率.103と悲惨なシーズンに終わり、翌年のシーズン途中でトレードに出された。ボストンの花形ポジションであるレフトの名プレーヤーとして、テッド・ウィリアムズ、カール・ヤストレムスキー、ジム・ライス、マニー・ラミレスのあとにベニンテンディの名を刻む夢は叶わなかった。一方、ロイヤルズでは10年レフトを務めたアレックス・ゴードンが引退し、外野の補強が急務となっていた。カリル・リーとフランチー・コルデロの両プロスぺクトを放出し、三角トレードでベニンテンディを獲得した。ロイヤルズ初年度は17本塁打を放っただけでなく、マイケル・A・テイラーと鉄壁の左中間コンビを形成。候補者止まりだったゴールドグラブをようやく受賞することができた。ちなみに、有数の守備力を持つレフトとして周知されているが、もともとの本職はセンター。レッドソックスでメジャーデビューしたとき、センターにはより守備力が高いジャッキー・ブラッドリーJr.がおり、レフトで出場するようになった。同時期にはムーキー・ベッツもライトへコンバートされている。レッドソックス時代は宿敵ヤンキースとの相性が良く、ロイヤルズに来てからは同地区ナンバー1の好投手シェーン・ビーバーを得意としており、クラッチぶりを発揮している。寄稿日:2022-06-20 最終更新日:2022-06-20 |
オールスター:なし主な表彰:ゴールドグラブ賞1回(21), タイトル:なし▼ベニンテンディのレフトフェンス超えホームランキャッチ▼絶対に落とせないALCS第7戦9回2死のベニンテンディのダイビングキャッチ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2016 BOS 34 105 31 11 1 2 14 10 1 25 1 .295 .359 .4762017 BOS 151 573 155 26 1 20 90 70 6 112 20 .271 .352 .4242018 BOS 148 579 168 41 6 16 87 71 2 106 21 .290 .366 .4652019 BOS 138 541 144 40 5 13 68 59 7 140 10 .266 .343 .4312020 BOS 14 39 4 1 0 0 1 11 1 17 1 .103 .314 .1282021 KC 134 493 136 27 2 17 73 36 2 97 8 .276 .324 .442 |
サルバドール・ペレス
Salvador Perez (フルネーム/Salvador Johan Perez)Embed from Getty Images1990-05-10生|191cm116kg|捕手 右投右打出身地/ベネズエラ カラボボ州バレンシアプロ入り/2006年10月KC契約メジャーデビュー/2011-8-10 |
■選手紹介メジャー最高レベルの打撃、守備力を誇る、ア・リーグを代表するキャッチャー。カンザスシティ・ロイヤルズのフランチャイズ・プレイヤーであり、2015年のワールドチャンピオンの生き残りでもある。一時期はケガによる離脱と打撃成績の悪化があったが、2021年に大谷翔平らとの激しいホームラン王争いを繰り広げ、むしろ今がピークかのようなパフォーマンスを見せている。見た目がジャイアンに似ている。ベネズエラ出身のペレスは2006年にロイヤルズと契約。メジャー2年目の2012年、スモールマーケットのロイヤルズには珍しく5年契約を提示された。その後、押しも押されぬ正捕手として活躍し、2013~18年に6年連続してオールスターに選出。その間、4年連続20本塁打以上を放ち、5度のゴールドグラブ賞を受賞した。2019年のスプリングトレーニング中に右ヒジの腱を故障し、投手以外ではあまりないトミー・ジョン手術でシーズンを全休した。翌2020年はカムバック賞を、21年は8月以降にアーチを量産して打率.273・48本塁打・121打点・OPS.859の好成績をマーク。本塁打王と打点王に輝き、1970年のジョニー・ベンチ以来となるキャッチャーによる打撃2冠となった。48本はキャッチャーのシーズン本塁打の新記録でもあった。もともと強打と堅守を兼ね備えた球界でも最高峰のキャッチャーとして名高かったが、大谷らとのホームラン王争いで日本での知名度も急上昇した。打撃は極度のフリースインガーであるが、ホームランキングになってから問題視する声が少なくなった。守備もフレーミング以外の技術は優秀で盗塁阻止率もトップレベルにある。小児ガン患者の支援をはじめ、様々なチャリティ活動に携わっていて、ロベルト・クレメンテ賞の栄誉に輝く日が来るかもしれない。2013・17年と連続してWBCベネズエラ代表として出場している。17年大会のイタリア戦では、同じロイヤルズのキャッチャーだったドリュー・ビュテラと交錯して右ひざを負傷するアクシデントがあった(ロイヤルズで再会した際ビュテラは平謝りだった)。2020年にはアメリカ永住市民権を取得しているが、次回大会(2023年予定)もベネズエラ代表のホームプレートを守っているに違いない。寄稿日:2022-06-20 最終更新日:2022-06-20 |
オールスター:7回(13,14,15,16,17,18,21)主な表彰:ALL-MLB 1st2回(20,21), ゴールドグラブ賞5回(13,14,15,16,18), シルバースラッガー賞4回(16,18,20,21), カムバック賞1回(20), ワールドシリーズMVP1回(15), タイトル:ホームラン王1回(21), 打点王1回(21), ▼ミゲル・カブレラから借りたバットでホームランを打つサルバドール・ペレス▼膝をついたままとは思えない送球で盗塁を防ぐサルバドール・ペレス▼シーズン48号3ランを放ち捕手のホームラン記録を更新するサルバドール・ペレス |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 打席 安打 2B 3B 本 打点 四 死 三振 盗 打率 出塁 長打2011 KC 39 148 49 8 2 3 21 7 1 20 0 .331 .361 .4732012 KC 76 289 87 16 0 11 39 12 1 27 0 .301 .328 .4712013 KC 138 496 145 25 3 13 79 21 4 63 0 .292 .323 .4332014 KC 150 578 150 28 2 17 70 22 3 85 1 .260 .289 .4032015 KC 142 531 138 25 0 21 70 13 4 82 1 .260 .280 .4262016 KC 139 514 127 28 2 22 64 22 8 119 0 .247 .288 .4382017 KC 129 471 126 24 1 27 80 17 5 95 1 .268 .297 .4952018 KC 129 510 120 23 0 27 80 17 12 108 1 .235 .274 .4392020 KC 37 150 50 12 0 11 32 3 2 36 1 .333 .353 .6332021 KC 161 620 169 24 0 48 121 28 13 170 1 .273 .316 .544 |