Steven Matz (フルネーム/Steven Jakob Matz)Embed from Getty Images1991-05-29生|188cm91kg|先発 左投右打出身地/アメリカ合衆国 ニューヨーク州ソトーニーブルックドラフト/2009年NYM2巡目(全体72位)指名メジャーデビュー/2015/6/28 |
■選手紹介試合ごとの好不調が激しい左のシンカーボーラー。100球以内で完投したかと思えば1イニング持たずにノックアウトされることもある。ストライクスロワーであり技巧派といえるピッチングスタイルだが、ファストボールの平均球速はメジャー平均を上回る。マイナー時代からケガが多く、2020年以降はロングリリーフでの起用が増えてきている。かつては打撃の良い投手としても知られ、メジャーデビュー戦は3打数3安打4打点。チャンスに代打起用され、勝ち越しタイムリーを打った試合もある。マッツは祖父の代からメッツファンの両親の間に生まれ、ロングアイランドで育った。8歳から本格的に野球を始め、高校入学時には既に90マイル(145km/h)を投げていた。近隣の中学と高校に在籍していたマーカス・ストローマンとは友人でありライバルでもあり、2人は次第に全国区に名が知られるようになっていった。高校生の最終学年で好成績を残したマッツは、多くのディビジョンⅠの大学から勧誘を受けたが、希望のメッツがドラフト2巡目で指名したためプロ入りを決意した。Rookie級でプレーする直前にヒジの違和感を訴え、トミー・ジョン手術を受けたことで公式戦出場が遅れたが、マッツの翌年に9巡目で入団してきたジェイコブ・デグロームもトミー・ジョン手術を受けており、二人はリハビリを通じて親友になった。2015年6月のレッズ戦でメジャーデビュー。7回2/3を2失点で初勝利を挙げ、打撃でも3打数3安打4打点の華々しい活躍を見せた。レギュラーシーズンでは6試合先発・4勝無敗をマーク。ポストシーズンでも先発起用され、ワールドシリーズで登板。通算6試合しか投げていない投手がワールドシリーズで先発するのは35年ぶりの珍しい記録となった。2016年以降はケガに悩まされ、2020年には30回2/3で14被弾・防御率9.68という最悪の成績でFAとなり、トロント・ブルージェイズに移籍した。ブルージェイズでピッチングを立て直したマッツは、2022年から4年4400万ドルの大型契約でカージナルス入り。実績のある先発投手を必要として、かつ鉄壁の内野陣を誇るカージナルスは、グラウンドボーラーのマッツと相性抜群であるため大きな戦力アップになると思われた。 だがフタを開けてみれば移籍1年目は15試合登板にとどまり防御率5.25。2023年には後半に持ち直したものの、最初の11試合に0勝6敗・防御率5.60と精彩を欠き、ブルペンに配置転換された。マッツは故障さえなければ信頼できる投手であり、無駄な動きのないスムーズな投球フォームで再び輝きを取り戻せるか注目される。寄稿日:2024-03-30 最終更新日:2024-03-30 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼スティーブン・マッツの衝撃的なデビュー戦▼99球シャットアウトのスティーブン・マッツ |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2015 NYM 6 4 0 0 2.27 35.2 34 9 4 10 1 34 1.23 3.402016 NYM 22 9 8 0 3.40 132.1 129 50 14 31 5 129 1.21 4.162017 NYM 13 2 7 0 6.08 66.2 83 45 12 19 3 48 1.53 2.532018 NYM 30 5 11 0 3.97 154.0 134 68 25 58 10 152 1.25 2.622019 NYM 32 11 10 0 4.21 160.1 163 75 27 52 7 153 1.34 2.942020 NYM 9 0 5 0 9.68 30.2 42 33 14 10 0 36 1.70 3.602021 TOR 29 14 7 0 3.82 150.2 158 64 18 43 6 144 1.33 3.35 |