Ranger Suarez (フルネーム/Ranger Jose Suarez)Embed from Getty Images1995-08-26生|185cm98kg|先発 左投左打出身地/ベネズエラ ピエデクエスタプロ入り/2012年4月PHI契約メジャーデビュー/2018-7-26 |
■選手紹介2021年後半に快投を見せ、2022年は先発ローテーションに定着できるか真価が問われるサウスポー。もし前年と同レベルのピッチングが見せられれば、オールスターはおろかサイ・ヤング賞の大穴候補に挙げられるかもしれない。ベネズエラ出身で幼少期から野球をやっている。本格的に投手をやり始めたのは15歳になってからだが、その割には22歳と比較的早い年齢でメジャーデビューを果たしている。2012年に国際FAとしてフィリーズと25万ドルで契約し、ベネズエラン・サマーリーグでキャリアをスタートして3年ベネズエラに留まった。アメリカ本土での本格的なプレーが2016年にずれ込んだ理由は、2014年に禁止薬物スタノゾールの使用が発覚して50試合の出場禁止処分受けたことと、翌年に左ヒジ痛を発症したことが原因だった。しかしシングルA-で迎えた2016年は7イニングながらノーヒッターを達成するなど好投を続け、22歳となった2018年にはメジャーにたどり着いた。2019年はフィリーズの有望株ランキング10位以内に挙げられると、主にロングリリーフとして起用され37試合・6勝1敗・防御率3.14とまずまずの結果を残す。そのため翌年はさらに期待が高まり開幕からローテーションで投げることになったが、新型コロナの流行で開幕戦が延期。伸びに伸びた7月の開幕直前にはスアレス自身がコロナに感染し、約1ヶ月隔離生活を余儀なくされた。調整不足のままシーズンが終了し結局4イニングしか投げられなかった。心機一転の2021年、前半戦はAAAに置かれたが夏場にメジャー昇格すると最初の数試合クローザーを務めた後、先発ローテーションに入って好投を連発する。9/25にはパイレーツ相手に97球で完封勝利を挙げ、防御率1.36の好成績でシーズンを終えた。規定投球回には届かなかったものの、100イニング以上を投げた投手の中で最も優秀な防御率だった。スアレスはフィリーズと契約してからほとんどを先発投手として投げてきたが、2019~21年中盤にかけてはリリーバーとして起用された。先発かリリーフかでピッチレパートリーが異なっていて、先発投手としてはスライダーの投球割合が多く、リリーフではシンカーとチェンジアップの組み合わせが多かった。フォーシーム・ツーシームの平均時速は93マイル(150km/h)前後で、腕の振りがまったく同じなので空振りを多く奪うことができている。投球フォームも力みがなく理想的な投げ方をしている。ちなみに、日本人には感覚的にわからないが"レンジャー"というファーストネームは珍しいらしく、長いメジャー史でもレンジャー・スアレスが初めてだそうだ。また、スアレス家ではRで始まる名前を付ける習わしがあり、他の3兄弟はレイマー(Raymer)とロズマー(Rosmer)、レンジャーリン(Rangerlin)と名付けられている。寄稿日:2021-11-14 最終更新日:2021-11-14 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし▼メジャー初完封勝利を挙げるレンジャー・スアレス▼7回を投げてキャリアハイの9三振を奪うレンジャー・スアレス |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2018 PHI 4 1 1 0 5.40 15.0 21 9 3 6 0 11 1.80 1.832019 PHI 37 6 1 0 3.14 48.2 52 17 6 12 1 42 1.32 3.502020 PHI 3 0 1 0 20.25 4.0 10 9 1 4 1 1 3.50 0.252021 PHI 39 8 5 4 1.36 106.0 73 16 4 33 5 107 1.00 3.24 |