ニック・ピベッタ


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Nick Pivetta (フルネーム/Nicholas Johncarlo Pivetta)

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1993-02-14生|196cm97kg|先発 右投右打

出身地/カナダ ブリティッシュコロンビア州ビクトリア

ドラフト/2013年WSH4巡目(全体136位)指名

メジャーデビュー/2017-4-30
■選手紹介

2021年のポストシーズンで好投し、熱いハートの持ち主だったことが分かった本格派先発右腕。高めのフォーシームとボールゾーンに落ちるカーブを組み合わせたオーソドックスなスタイルで三振を量産する。メジャー昇格間近の2017年にWBCカナダ代表として登板経験がある。メジャーデビュー後の3年半をフィラデルフィア・フィリーズで過ごした。スタイルが良い。

2013年にドラフト4巡目でワシントン・ナショナルズに入団。メジャーに上がる前にジョナサン・パペルボンとの交換トレードでフィリーズ入りする。2017年4月にAAAで5勝無敗・防御率1.41を記録して同月30日にメジャー25人枠に登録、即日メジャー登板した。2018年は一時期AAAに落ちることもあったがほぼ先発ローテを守り、7勝14敗ながら164イニング・188奪三振を記録。10.32のK/9は同年のナ・リーグ5位、フィリーズの投手では1998年のカート・シリングに次ぐ球団史上2番目に高い記録だった。

2020年8月にボストン・レッドソックスに移籍。フィリーズはこの年リリーフ防御率が一時期8点台になるほどの壊滅状態。ピベッタと有望株コナー・シーボルドの両スターターを、決してトップレベルとは言えないブランドン・ワークマンとヒース・ヘンブリーのリリーフ2枚と交換した。

2021年はボストンでも開幕からローテーション入りすると、5月までで6勝無敗。特に4月29日にジェイコブ・デグロームとの投手戦に投げ勝った試合はチームを勢い付けた。シーズン後半は息切れしたが、ポストシーズンでは活躍。ディビジョン・シリーズ第3戦では延長13回まで4イニングを投げ切った試合は、2018年のネイサン・イバルディを彷彿とさせる好投だった。

持ち球は6~7割を占めるフォーシームのほかスライダー、ナックルカーブがメイン。フォーシームは93~97マイルの球速表示以上の威力がある。75~80マイルのナックルカーブは高めのフォーシームとのコンビネーションで多くの三振を奪っている。85マイルのスライダーはうまく制球できているが、ナックルカーブに比べると打たれていてフライボール率も高い。たまにチェンジアップを投げているが投球フォームが変わってしまう。

魅力的なピッチャーだが、明確な弱点がある。フライボール率が高く被弾・炎上グセがあり、序盤で試合を壊してしまうことがある点。また、チェンジアップが良くないため左バッターとの相性が悪い点。これまで所属したフィリーズとレッドソックスのボールパークがピベッタ向きでないのも原因だが、これまで通年先発ローテーションに入っていてもシーズン2桁勝利、防御率3点台をクリアしたことが一度もない。もう1段上のピッチャーをなって人気投手になってほしいものだ。

寄稿日:2022-05-04 最終更新日:2022-05-04
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼ポストシーズンで延長戦を4イニング無失点で投げ切ったピベッタ

▼大谷にグリーンモンスター超えの11号ソロを献上するピベッタ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2017 PHI 26 8 10 0  6.02 133.0 144 89 25 57 4 140 1.51 2.46

2018 PHI 33 7 14 0  4.77 164.0 163 87 24 51 5 188 1.30 3.69

2019 PHI 30 4 6 1  5.38 93.2 103 56 20 39 4 89 1.52 2.28

2020 PHI  3 0 0 0 15.88  5.2 10 10  3  1 1  4 1.94 4.00

2020 BOS  2 2 0 0  1.80 10.0  8  2  1  5 0 13 1.30 2.60

2021 BOS 31 9 8 1  4.53 155.0 137 78 24 65 5 175 1.30 2.69