ネスター・コルテスJr.


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Nestor Cortes (フルネーム/Nestor Cortes)

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1994-12-10生|180cm95kg|先発 左投右打

出身地/キューバ マヤベケ州スルヒエドロ・デ・バタバノ

ドラフト/2013年NYY36巡目(全体1094位)指名

メジャーデビュー/2018-3-31
■選手紹介

日本では"コルテスおじさん"などと呼ばれている実力派先発左腕。2021年に大谷翔平との投球時に見せた幻惑投法が日米で話題をさらった。メジャー定着までにヤンキースを2回出ているが、今や先発の柱として欠かせない存在になっている。キューバ系アメリカ人。

コルテスJr.はキューバで生まれ、生後7か月のときにビザの抽選に当たったことで一家でフロリダ州に移住した。MLB公式やBaseball-Referenceといった専門サイトでは、当初はフロリダ州ハイアリア生まれと掲載されていたが、しばらくしてキューバのスルヒエデロ・デ・バタバノ出身に訂正された。

プロ入り前、地元のハイアリア高校に通っていた。同高はなかなかのビッグネームをMLBに輩出している。通算216勝ナックルボーラーのチャーリー・ハフ、波乱の人生を歩んだアラン・ウィギンス、ワンゲーム・プレイオフで大活躍したバッキー・デント、2012年にウォーレン・スパーン賞のジオ・ゴンザレス、近鉄バファローズにいたマリオ・バルデスやオリックスのランヘル・ラベロが在籍していた。

ドラフト36巡目(1094位)の低い順位でヤンキースに入団したが、マイナーではどの階級でも打ち込まれることが少なかった。2017年オフにルール5ドラフトでボルティモア・オリオールズに移籍し、翌年の開幕メジャー枠を勝ち取り、念願のメジャーデビューを果たした。しかし、4度の登板機会で2本満塁弾を浴び(ジョシュ・レディックとジョシュ・ドナルドソン)、開幕してから2週間でヤンキースに戻された。2019年にシアトル・マリナーズに移籍したが5試合・7回2/3で6本のホームランを浴び、2020年オフにマイナー契約でヤンキースに2度目の出戻りとなった。

2021年のコルテスJr.は緩急を使ったピッチングが冴え、別人のように活躍した。14先発を含む22試合・93回・防御率2.90・奪三振103でシーズンを終えた。規定投球回未満ではあるがゲリット・コールより優秀な投球内容にヤンキースファンは沸き、"ナスティ・ネスター"の愛称を付けて称賛した。2022年4月にはイマキュレイト・イニングを達成している。

フォーシームはメジャー平均より遅い91マイルほどだが、カッター・スライダー・チェンジアップを緩急よく効果的に投げる。カッターはマイナー時代に習得したものだが完成度が高い。ピッチングフォームは特徴的で、(日本で散々こすられた)大谷相手に見せた幻惑投法のように、ワインドアップのテンポや腕の角度を変えてタイミングを外しにかかる。一番の武器はコマンド。どの球種もストライクゾーンぎりぎりを突くので、フレーミングの良い捕手と組ませないと厳しい。

蛇足だが、2021年に一度代走で出たことがある。ヤンキースでは投手が代走に起用されるのはA.J.バーネット以来10年ぶりだったが、その3年前、代走として一塁に送り出された王建民が右足の靱帯を断裂し、キャリアが暗転した"事故"がある。そのため投手の代走起用にトラウマがあるヤンキースファンは固唾を飲んで見守ったが、何事もなく残塁してチェンジとなった。

寄稿日:2022-05-30 最終更新日:2022-05-30
オールスター:なし

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼恐らくみんな1回は見たことがある「絶対に打たれたくないコルテスおじさんの幻惑投法」

▼気迫のダイビングでベースタッチを試みるコルテスJr.

▼イマキュレイト・イニングを達成するコルテスJr.

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 BAL  4 0 0 0  7.71  4.2 10  4  2  4 0  3 3.00 0.75

2019 NYY 33 5 1 0  5.67 66.2 75 42 16 28 1 69 1.55 2.46

2020 SEA  5 0 1 0 15.26  7.2 12 13  6  6 2  8 2.35 1.33

2021 NYY 22 2 3 0  2.90 93.0 75 30 14 25 2 103 1.08 4.12