ジョン・ミーンズ


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John Means (フルネーム/John Alan Means)

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1993-04-24生|191cm107kg|先発 左投左打

出身地/アメリカ合衆国 カンザス州オレイサ

ドラフト/2014年BAL11巡目(全体331位)指名

メジャーデビュー/2018-9-26
■選手紹介

シーズン100敗クラブのオリオールズで唯一メジャーレベルの先発投手。2021年5月にマリナーズ相手にノーヒッターを達成。限りなく完全試合に近いノーヒッターで、与四死球と味方のエラーはゼロ。振り逃げで出したランナーも盗塁阻止したため27人すべて仕留めた史上初のケースだった。ミーンズの登板予定の日は本拠地の観客動員数が少しだけ多い。2019年に結婚した妻は元女子プロサッカー選手。

2018年シーズン終盤にメジャーデビューし、同年は1試合だけ登板。翌2019年はロングリリーフとして開幕ロースター入りを果たすと1ヶ月と経たないうちに先発登板の機会をゲット。そのままローテーションを守り12勝11敗・防御率3.60を記録。新人ながらオールスターに選ばれ、新人王投票ではヨーダン・アルバレスに次いで2位にランクインした。2020年はなかなか始まらないシーズンの日程にうまく対応できず、内定していた開幕投手までに調整できなかった。シーズンでは10試合に先発して2勝4敗・防御率4.53。防御率は悪化したが奪三振率(7.03→8.66)と与四球率(2.21→1.44)をメジャーでも上位レベルに改善させた。

目下、最も大きな課題は一発病の克服だ。2020年は登板した10試合中9試合で被弾し、200イニング換算で55本打たれる計算だった(2001年以降の最多記録はブロンソン・アローヨの46本)。本拠地を含めア・リーグ東地区はホームランファクターが高い球場が多いことも災いしている。全投球の8割を占めるフォーシームとチェンジアップがどちらもフライになりやすい。フォーシームの平均球速はほぼメジャー平均とほぼ同じ93マイル弱で、メジャーデビュー時より3マイル近く速くなった。チェンジアップのほかにカーブとスライダーを持っていて4球種とも同じ投球フォームで投げることができる。

プロ入りする前はまったく無名な存在だった。カンザス州の地元ガードナー・エドガートン高校に通い、在学中にドラフト指名されたが46巡目の低評価だったため大学へ進学。その後転学を経て11巡目でプロ入りした。一方、高校の同級生にスーパースターのババ・スターリングがいた。スターリングは全米が注目するドラフトの目玉で、地元ロイヤルズから全体5位指名を受け三顧の礼で迎え入れられた。それが今や期待外れのドラフト上位指名選手の代表格として名前が挙がるようになってしまった。アスレチックスのビリー・ビーン球団社長が頑なに大学生の指名にこだわったように、高校生を上位指名する難しさがわかる事例となった。

寄稿日:2021-08-23 最終更新日:2021-08-23
オールスター:1回(19)

主な表彰:なし

タイトル:なし

▼与四球なしのノーヒッターを達成するジョン・ミーンズ

▼レギュラーシーズン個人成績

年  チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB

2018 BAL  1 0 0 0 13.50  3.1  6  5  1  0 0  4 1.80  ∞

2019 BAL 31 12 11 0  3.60 155.0 138 62 23 38 5 121 1.14 3.18

2020 BAL 10 2 4 0  4.53 43.2 36 22 12  7 4 42 0.98 6.00

2021 BAL 26 6 9 0  3.62 146.2 125 59 30 26 4 134 1.03 5.15