2024年プレミア12 韓国代表選手名鑑


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第3回プレミア12 (2024年) トップページへ
最終更新日:2024/11/10

▼目次 – 韓国代表選手一覧
【先発】
【リリーバー】
【捕手】
【内野手/ユーティリティ】
【外野手】
【監督/主なコーチ/GM】
【不参加、選考漏れ】

◇先発
1 高永表 コ・ヨンピョ(KTウィズ)
33歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1991年9月16日生/出身地:韓国 全羅南道羅州市
 187cm/91kgの立派な体格をしているがサイドスローの先発投手。これまでの国際大会の常連といえる存在で、日本戦にもよく登板している。2021年の東京オリンピックでは日本相手に5回6被安打2失点と好投した。

 横手投げなので最速でも140km/hほどだが、相手打者を振り遅れさせる投球術が光る。背番号1番にこだわりを持っているらしく、たとえ代表チームであっても誰にも渡さない。

47 郭彬 グァク・ピン(斗山ベアーズ)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1999年5月28日生/出身地:韓国 ソウル
 常時150km/h超を計時する速球派先発投手。昨春のWBCやアジアプロ野球チャンピオンシップにも出場し、気付けば韓国代表に欠かせない投手に成長した。

 高校時代に二刀流で鳴らし、プロ入り後は投手に絞って育成された。デビュー後にトミー・ジョン手術を受けて丸2年投げられなかったが2021年に復帰。課題だったコントロールとコマンドも改善しつつある。

28 崔丞鎔 チェ・スンヨン(斗山ベアーズ)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発、リリーフ 左投左打
2001年5月11日生/出身地:韓国 京畿南道楊州市
 斗山ベアーズでは先発・リリーフ関係なく働くサウスポー。スライダーがマネーピッチ。

29 任燦圭 イム・チャンギュ(LGツインズ)
31歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
1992年11月20日生/出身地:韓国 ソウル
 外角低めにピンポイントに制球できる小柄な先発投手。チェンジアップとドロップのようなカーブが持ち味。

◇リリーバー
0 郭道圭 クァク・ドギュ(起亜タイガース)
20歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
2004年4月12日生/出身地:韓国 ソウル
 今流行りの低いリリースポイントから浮き上がるような速球を投げるサウスポー。今大会でも左殺しとして起用される可能性が高い。

 昔は投球するたびに肩を回すクセがあったが、肩を手術後は異物が消えたのか、やらなくなった。

19 趙丙炫 チョ・ビョンヒョン(SSGランダース)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2002年5月8日生/出身地:韓国 牙山市
 まだ22歳のスケールの大きな速球派投手。昨年まで兵役中のため軍のチームでプレーしていたが、今季からSSGに復帰。150km/hを超えるファストボールで押す攻めの投球スタイルで、今季夏場に韓国プロ野球タイ記録の10連続奪三振を達成した。

30 蘇珩準 ソ・ヒョンジュン(KTウィズ)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年9月16日生/出身地:韓国 京畿道議政府市
 コロナのあったシーズンに新人王を獲得したリリーフ右腕。昨春のWBCに選ばれたが、その後のレギュラーシーズン中にヒジを故障。現地では「WBC後遺症」などと呼ばれた。

 今大会はそのトミー・ジョン手術から復帰して日が浅く、まだ本調子ではないと思われる。

39 崔智旻 チェ・ジミン(起亜タイガース)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
2003年9月10日生/出身地:韓国 江陵市
 昨季から起亜タイガースのリリーフ陣を支えている、21歳のサウスポー。プロ入り後に球速が伸び、昨季150km/h超を計時。スライダーとチェンジアップとのミックスで凡打の山を築く姿は、投球モーションも似ているアンディ・ペティットさながら。今後さらなる成長を予感させる好素材だ。

44 金瑞鉉 キム・ソヒョン(ハンファ・イーグルス)
20歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 左投左打
2004年5月31日生/出身地:韓国 忠清南道天安市
 ある意味大物感が漂う、MAX100マイル(161km/h)を投げる若手豪速球投手。いわゆる”アーム式”と呼ばれる投げ方をしており、故障リスクが高いと心配されている。

 プロ入り最初の春季キャンプで、インスタグラムの裏アカにコーチの悪口を書いていることがバレてしまうという、1球も投げないうちに早速やらかしてしまった。ごつい眼鏡をかけてマウンドに上がるが、目が悪いからではなく光線過敏症を抱えているため。

50 李映河 イ・ヨンハ(斗山ベアーズ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ、先発 右投右打
1997年11月1日生/出身地:韓国 ソウル
 一軍デビュー時は先発投手だったパワー系リリーフ投手。190cm/90kgの大柄な体格を生かしたピッチングをする。

 2021年のシーズン中、高校時代に暴力を受けたと告発され、しばらく試合に出られなかった。昨年に入ってから裁判で無罪が確定。戦列復帰後は斗山ベアーズの中継ぎの大黒柱として活躍している。

54 劉泳澯 ユ・ヨンチャン(LGツインズ)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
1997年3月7日生/出身地:韓国 京畿道安山市
 プロ2年目の今季からクローザーを任されているLGツインズの守護神。4シームの球速は好調時には150km/h超を計時し、ブレーキの効いた遅めのスライダーで空振りを奪う。

60 朴英賢 パク・ヨンヒョン(KTウィズ)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2003年10月11日生/出身地:韓国 全羅南道求礼郡
 出所の見にくいフォームから高回転の直球を投げ込むリリーフ右腕。KTウィズのクローザーを任されている。ファンサービスに積極的で人気が高かったが、今年夏場にグラウンド外で色々あった。

62 鄭海英 チョン・ヘヨン(起亜タイガース)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2001年8月23日生/出身地:韓国 全羅北道全州市
 起亜タイガースの若きクローザー。ファストボールは140km/h台中盤ほどだが、スプリッターと縦に落ちるスライダーの合わせ技で斬って取る。

63 金兌勁 キム・テギョン(斗山ベアーズ)
19歳 ※プレミア12開幕時点 本職:リリーフ 右投右打
2005年6月3日生/出身地:韓国 慶尚南道金海市
 鳴り物入りで韓国球界デビューを果たした怪物ルーキー。巨人でも活躍した李承燁監督の信頼を得ることに成功。まだ19歳だが60試合も起用され、防御率2.35とすでにトップレベルの実力があることを証明した。次のWBCでは韓国代表のクローザーを任される可能性も。

◇捕手
27 朴東原 パク・ドンウォン(LGツインズ)
34歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投右打
1990年4月7日生/出身地:韓国 釜山
 昨年までキャプテンの梁義智(ヤン・ウィジ)がいたため、国際大会とあまり縁がなかったベテラン捕手。パンチ力のある打撃と強肩に定評がある。

 韓国の缶詰市場売上No.1の唐辛子ツナ缶を製造している東遠(ドンウォン)と同じ読みであることから「ツナ」と呼ばれている。

25 金亨俊 キム・ヒョンジュン(NCダイノス)
25歳 ※プレミア12開幕時点 本職:捕手 右投右打
1999年11月2日生/出身地:韓国 ソウル
 パワーが魅力の守備型捕手。NCダイノスの正捕手争いを制し、今季は常時スタメン出場した。課題は打率1割台に終わったバッティング。

◇内野手/ユーティリティ
2 朴成韓 パク・ソンハン(SSGランダース)
26歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手 右投左打
1998年3月30日生/出身地:韓国 全羅南道順天市
 広い守備範囲を誇るショート。打撃が課題だが、今季は打率を3割超えの好成績を残した。

4 申珉宰 シン・ミンジェ(LGツインズ)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:二塁手 右投左打
1996年1月21日生/出身地:韓国 仁川広域市
 今季理想のリードオフマンに急成長した俊足二塁手。優れた選球眼を備え、走力と広い守備範囲もストロングポイント。

5 金倒永 キム・ドヨン(起亜タイガース)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:三塁手、遊撃手 右投右打
2003年10月2日生/出身地:韓国 光州広域市
 大柄ながらショート、サードをこなす俊足内野手。今季打率3割・20盗塁以上をマークした。

7 金周元 キム・ジュウォン(NCダイノス)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手、二塁手 右投右打
2002年7月30日生/出身地:韓国 京畿道軍浦市
 二遊間でファインプレーを連発する内野手。韓国のハビエア・バエズは言い過ぎだが、時折見せるミスも含めて魅せるプレーができる。

10 文保景 ムン・ボギョン(LGツインズ)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:三塁手、一塁手 右投左打
2000年7月19日生/出身地:韓国 ソウル
 打率・長打ともに成績を残せる内野手。LGツインズのクリーンナップに君臨し、今季は打率3割台・20ホーマーを達成した。

17 羅承燁 ナ・スンヨプ(ロッテ・ジャイアンツ)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:一塁手、三塁手 右投左打
2002年2月15日生/出身地:韓国 ソウル
 追加召集された将来の中軸候補。下の名前も李承燁のような名選手となってほしい。

24 宋成文 ソン・ソンムン(キウム・ヒーローズ)
28歳 ※プレミア12開幕時点 本職:三塁手、二塁手 右投左打
1996年8月29日生/出身地:韓国 ソウル
 今季ついに大ブレイクしたキウム・ヒーローズの救世主。これまでもサードを中心に複数ポジションを守ってきたが、今季は打撃面で狂い咲き。いずれもキャリアハイの打率.340・19本塁打・104打点・OPS.927の圧倒的な数字を残した。

33 金揮執 キム・フィジプ(NCダイノス)
22歳 ※プレミア12開幕時点 本職:遊撃手、三塁手、二塁手 右投右打
2002年1月1日生/出身地:韓国 ソウル
 がっしりした体格を持ち長打力を秘めた内野手。今季110試合に出場もレギュラーとして今ひとつの感があり、認められるには荒い打撃と守備双方の成長が必要。

◇外野手
16 崔元準 チェ・ウォンジュン(起亜タイガース)
27歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手、三塁手 右投左打
1997年3月23日生/出身地:韓国 京畿道光明市
 昨季の不振から立ち直った俊足強肩の中距離ヒッター。ずば抜けた身体能力を誇るが怪しいゴロ捌きをしていたため、高校生まで守り続けたショートから外野手に転向させられた。2021年に40盗塁を記録したことがある。

 プロ入りから現在まで起亜タイガースの選手であるが、奇しくも父親が起亜自動車のライン作業員だった関係で、幼い頃からタイガースを応援していた。

41 李主形 イ・ジュヒョン(キウム・ヒーローズ)
23歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投左打
2001年4月2日生/出身地:韓国 釜山
 昨季途中にLGツインズから移籍した若手外野手。MLBに挑戦するため李政厚が去り、空席となった正センター争いを制した。

51 洪昌基 ホン・チャンギ(LGツインズ)
30歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投左打
1993年11月21日生/出身地:韓国 京畿道城南市
 2020年からLGツインズのレギュラーに定着した有能外野手。非常に辛抱強くストライクゾーンを見極め、常に高い出塁率を誇る。足が速いため外野守備も平均以上だが、ここ2年盗塁失敗が急増しているのはご愛嬌。

91 尹橦熙 ユン・ドンヒ(ロッテ・ジャイアンツ)
21歳 ※プレミア12開幕時点 本職:外野手 右投右打
2003年9月18日生/出身地:韓国 京畿道高陽市
 故障者の穴埋めで得たチャンスを手放さず今季107試合に出場した若手外野手。打撃のポテンシャルも悪くなく、パワーがつけば面白い存在。

◇監督/主なコーチ/GM
監督 柳仲逸 リュ・ジュンイル
通算rWAR:-
 選手・監督両方で結果を残してきた経験豊富な名将。現役時代は地元の三星ライオンズの正遊撃手として1990年代頃に活躍し、引退後は指導者になった。

 三星、LGツインズ、韓国代表の3チームの監督経験を持つ。WBCでは2006年・09年にコーチを、2013年は監督を務めており、誰よりも自国チームのことを熟知している。

打撃コーチ 張鍾勲 チャン・ジョンフン
通算rWAR:-
 1990年代の韓国野球を象徴するスラッガーといえばこの人。2度のMVP、3年連続ホームラン王などのタイトルのほか、1シーズン100打点や40本塁打など当時のKBO史上初のマイルストーンを多く達成した。

 指導者としての能力には賛否両論あるものの、善良で人情味のある人格者だと認識されている。過去に福岡SBホークスにコーチ留学した経験がある。

投手コーチ 崔一彦 チェ・イルオン
通算rWAR:-
 KBOで最も有能な投手コーチと評されている名指導者。複数のKBO球団に招かれては、その都度投手陣を立て直してきた。それと同時に(監督の責任ではないかと思うが)勝ちパターンのリリーバーを酷使しがちという批判を受けている。

 生まれは山口県の在日韓国人3世であり、高校は下関商業に通い甲子園にも出場。専修大学を卒業後はドラフト上位指名確実と見られていたが、OBベアーズ(当時)の監督からの熱い説得に根負けして韓国球界に進んだ。

ブルペンコーチ 徐在応 ソ・ジェウン
通算rWAR:6.1
 2002~07年にメジャーの先発ローテーションで投げていた元MLBプレイヤー。2006年のWBCで日本に勝利後マウンドに太極旗を立て、イチローを激怒させたことでも有名。

 ニューヨーク・メッツやタンパベイ・デビルレイズに所属し、112試合に先発登板。通算で28勝40敗と大負けしているが、これは当時両チームとも低迷していたため。黒星が先行するなか辛抱強く投げていた。

クオリティ・コントロールコーチ 李晋暎 イ・ジンヨン
通算rWAR:-
 2009年のWBCでマウンドに太極旗を立てちゃった人。対日本戦に滅法強く、対メディアにも日本を煽る発言を頻繁にしていた。

◇不参加、選考漏れ
元兌仁 ウォン・テイン(サムスン・ライオンズ)
24歳 ※プレミア12開幕時点 本職:先発 右投右打
2000年4月6日生/出身地: 大邱広域市
 サムスンの地元・大邱で生まれ育ったイケメンの若手先発右腕。5歳の時にサムスンの公式戦で始球式を務めた経験がある。

 プレミア12のメンバーに選出されていたが、10月のポストシーズンで打ち込まれ、その時に肩を負傷した影響で出場辞退となった。

 チェンジアップとスライダーをメインにカーブとカットボールも持っている変化球投手だが、好調時は150km/h超の速球を投げられる。コントロールも優秀。一時期は日本球界入りを希望しているという真偽不明のニュースが流れたことがある。