アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 ③韓国代表


▼目次 – 韓国代表選手一覧
【1.投手】
【2.捕手】
【3.内野手】
【4.外野手】
【5.監督・コーチ】
【6.辞退した選手】

【投手】
1 文東珠(ムン・ドンジュ) ハンファ(韓国)
ポジション:先発
右投右打 188cm, 97kg
2003/12/23生まれ 韓国 光州広域市出身
 韓国人では初めて160km/hを投げた快速右腕。変化量の大きいカーブと合わせて圧倒する。
 佐々木朗希と同じようにキャリアを通じて慎重に起用されている。金の卵を扱い方は世界共通ということか。

▽2023年の成績
・KBO ハンファ・イーグルス
23試合8勝8敗0S 防御率3.72 与四球率3.19 奪三振率7.21
11 趙丙炫(チョ・ビョンヒョン) SSG(韓国)
ポジション:リリーフ
右投右打 182cm, 90kg
2002/5/8生まれ 韓国 牙山市出身
 追加召集されたプロスペクト。今季兵役中のため軍のチームでプレーした。

▽2023年の成績
・KBO SSGランダース
(1軍出場なし)
17 金栄奎(キム・ヨンギュ) NC(韓国)
ポジション:リリーフ
左投左打 188cm, 85kg
2000/2/10生まれ 韓国 全羅南道潭陽郡出身
 63試合に登板したリリーフ左腕。評価の高いスライダーとスプリッターを持ち、速球は時に150km/hを超える。野球の時だけかける丸メガネは、日本戦後ネットに着目されそうだ。

▽2023年の成績
・KBO NCダイノス
63試合2勝4敗0S 防御率3.06 与四球率3.36 奪三振率7.01
18 元兌仁(ウォン・テイン) 三星(韓国)
ポジション:先発
右投右打 183cm, 91kg
2000/4/6生まれ 韓国 大邱広域市出身
 サムスンの地元・大邱広域市で生まれ育った若手先発右腕。5歳の時にはサムスンの公式戦で始球式を務めた経験がある。イケメン。
 チェンジアップとスライダーをメインにカーブとカットボールも持っている軟投派だが、好調時は150km/h超の速球を投げられる。コントロールも優秀。一昨年に14勝7敗・防御率3.06の好成績を挙げて年俸が130%アップした(1.3億→3億ウォン)。

▽2023年の成績
・KBO サムスン・ライオンズ
26試合7勝7敗0S 防御率3.24 与四球率2.04 奪三振率6.12
29 呉源錫(オ・ウォンソク) SSG(韓国)
ポジション:先発
左投左打 180cm, 79kg
2001/4/23生まれ 韓国 京畿道城南市出身
 スリークォーターから速球、スライダーとカーブ、チェンジアップを操る先発左腕。空振りを奪う能力が今ひとつだが、変化球はそれぞれ精度が高い。

▽2023年の成績
・KBO SSGランダース
28試合8勝10敗0S 防御率5.23 与四球率4.29 奪三振率5.47
39 崔智旻(チェ・ジミン) 起亜(韓国)
ポジション:リリーフ
左投左打 183cm, 99kg
2003/9/10生まれ 韓国 江陵市出身
 今季58試合・防御率2.12をマークし起亜タイガースのリリーフ陣を支えた、まだ20歳のサウスポー。高卒でプロ入りしてから球速が伸び、今季150km/h超を計時。スライダーとチェンジアップとのミックスで凡打の山を築いた。さらなる成長を予感させる好素材。

▽2023年の成績
・KBO 起亜タイガース
58試合6勝3敗3S 防御率2.12 与四球率3.94 奪三振率6.67
47 郭彬(グァク・ピン) 斗山(韓国)
ポジション:先発
右投右打 185cm, 94kg
1999/5/28生まれ 韓国 ソウル出身
 好調時は150km/h超を計時する速球派先発右腕。WBC2023にも出場した。 高校時代に二刀流で鳴らし、プロ入り後は投手に絞り育成された。デビュー後にトミー・ジョン手術を受けて丸2年投げられなかったが2021年に見事復帰した。コントロール・コマンド共に難があり、特に変化球はド真ん中に集まるシーンが目立つ。ヒジを壊しそうな投げ方も気になる。

▽2023年の成績
・KBO 斗山ベアーズ
23試合12勝7敗0S 防御率2.90 与四球率4.10 奪三振率7.49
48 李義理(イ・ウィリ) 起亜(韓国)
ポジション:先発
左投左打 183cm, 89kg
2002/6/16生まれ 韓国 光州広域市出身
 一昨年に新人王を獲得しWBCにも選ばれた若干20歳の先発左腕。140km/h後半を計時するフォーシームとチェンジアップ、スライダーを持っている。腕が遅れて出てくる投球フォームは良い。コントロールに課題があり、今季もフォアボールを量産した。
 2021年の東京五輪では2度先発、アメリカ戦で好投。今春のWBCでは大谷翔平にビーンボールを投げてしまい、睨まれるシーンが印象的だった。

▽2023年の成績
・KBO 起亜タイガース
28試合11勝7敗0S 防御率3.96 与四球率6.36 奪三振率10.66
53 辛旻爀(シン・ミンヒョク) NC(韓国)
ポジション:先発
右投右打 183cm, 94kg
1999/2/4生まれ 韓国 ソウル出身
 追加召集された大型先発右腕。優れたコントロールが光る。

▽2023年の成績
・KBO NCダイノス
29試合5勝5敗0S 防御率3.98 与四球率1.84 奪三振率7.16
56 崔浚鏞(チェ・ジュンヨン) ロッテ(韓国)
ポジション:リリーフ
右投右打 183cm, 84kg
2001/10/10生まれ 韓国 ソウル出身
 ロッテ・ジャイアンツのブルペンの新鋭。クセのある投球フォームから150km/h前後のファストボールとスライダー、変化量の大きいチェンジアップを制球よく投げる。スライダーは縦・横2種類持っており有効的。

▽2023年の成績
・KBO ロッテ・ジャイアンツ
47試合2勝3敗0S 防御率2.45 与四球率3.40 奪三振率7.55
62 鄭海英(チョン・ヘヨン) 起亜(韓国)
ポジション:リリーフ
右投右打 188cm, 97kg
2001/8/23生まれ 韓国 全羅北道全州市出身
 今季23セーブの起亜タイガースの若きクローザー。ファストボールは140km/h台中盤ほどだがスプリッターと縦に落ちるスライダーで切って獲る。

▽2023年の成績
・KBO 起亜タイガース
52試合3勝4敗23S 防御率2.92 与四球率3.65 奪三振率5.47
64 崔丞鎔(チェ・スンヨン) 斗山(韓国)
ポジション:先発、リリーフ
左投左打 188cm, 86kg
2001/5/11生まれ 韓国 京畿道南楊州市出身
 今季は斗山ベアーズで先発・リリーフ問わず活躍したサウスポー。スライダーがマネーピッチ。

▽2023年の成績
・KBO 斗山ベアーズ
34試合3勝6敗1S 防御率3.97 与四球率2.76 奪三振率6.65
【捕手】
22 金東憲(キム・ドンホン) キウム(韓国)
ポジション:捕手
右投右打 180cm, 90kg
2004/7/15生まれ 韓国 ソウル出身
 今代表で一番若い期待の若手捕手。今季がプロ1年目の高卒ルーキーながら102試合に出場した。キャッチングが優秀で肩も及第点。

▽2023年の成績
・KBO キウム・ヒーローズ
102試合 打率.242, 2本塁打 17打点 0盗塁 OPS.631
25 金亨俊(キム・ヒョンジュン) NC(韓国)
ポジション:捕手
右投右打 185cm, 99kg
1999/11/2生まれ 韓国 ソウル出身
 パワーが魅力の正捕手候補。打撃だけでなくディフェンス面に優れ、これから出場機会を増やしていくと期待されている。

▽2023年の成績
・KBO NCダイノス
26試合 打率.236, 6本塁打 13打点 0盗塁 OPS.835
28 孫晟賓(ソン・ソンビン) ロッテ(韓国)
ポジション:捕手
右投右打 185cm, 91kg
2002/1/14生まれ 韓国 京畿道城南市出身
 KBOでも指折りのポップタイムを記録している若手捕手。今大会では3番手捕手の位置づけだが、肩だけなら引けを取らない。

▽2023年の成績
・KBO ロッテ・ジャイアンツ
45試合 打率.263, 1本塁打 15打点 0盗塁 OPS.624
【内野手】
3 金慧成(キム・ヘソン) キウム(韓国)
ポジション:二塁手、遊撃手、左翼手
右投左打 178cm, 77kg
1999/1/27生まれ 韓国 京畿道高陽市出身
 今春のWBCでユーティリティとして働いた俊足巧打の内野手。レギュラーに定着した2018年から毎年20盗塁以上をマークし、2021年には盗塁王を獲得。プロデビュー以降5年連続で打率をアップさせ、投高打低のなか昨季は.318のハイアベレージを記録した。
 。進化系ポケモンのように成長著しいため、ファンからはイーブイと呼ばれている。元大リーガーのアディソン・ラッセルが2020年に加入した際、遊撃手だった金は外野に挑戦。21年のラッセル退団にあわせて遊撃手に戻ったがラッセルが再入団した昨季は二塁手で出場。転向するたびに守備がうまくなり、2年連続でゴールドグラブを受賞。二塁手と遊撃手の両方でGG獲得はKBOで初めてだった。

▽2023年の成績
・KBO キウム・ヒーローズ
137試合 打率.335, 7本塁打 57打点 25盗塁 OPS.842
5 金倒永(キム・ドヨン) 起亜(韓国)
ポジション:三塁手、遊撃手
右投右打 183cm, 84kg
2003/10/2生まれ 韓国 光州広域市出身
 大柄ながらショート、サードをこなす俊足内野手。今季打率3割・20盗塁以上をマークした。

▽2023年の成績
・KBO 起亜タイガース
84試合 打率.303, 7本塁打 47打点 25盗塁 OPS.824
7 金周元(キム・ジュウォン) NC(韓国)
ポジション:遊撃手、二塁手
右投右打 183cm, 82kg
2002/7/30生まれ 韓国 京畿道軍浦市出身
 二遊間でファインプレーを連発する内野手。韓国のハビエア・バエズは言い過ぎだが、時折見せるミスも含めて魅せるプレーができる。

▽2023年の成績
・KBO NCダイノス
127試合 打率.233, 10本塁打 54打点 15盗塁 OPS.668
8 盧施煥(ノ・シファン) ハンファ(韓国)
ポジション:三塁手、一塁手、遊撃手
右投右打 183cm, 95kg
2000/12/3生まれ 韓国 蔚山広域市出身
 今季ホームラン王・打点の二冠に輝いたホームランアーチスト。これから韓国代表を長く続けることになるだろう。

▽2023年の成績
・KBO ハンファ・イーグルス
131試合 打率.298, 31本塁打 101打点 2盗塁 OPS.929
33 金揮執(キム・フィジプ) キウム(韓国)
ポジション:遊撃手、三塁手、二塁手
右投右打 178cm, 87kg
2002/1/1生まれ 韓国 ソウル出身
 がっしりした体格を持ち長打力を秘めた内野手。今季110試合に出場もレギュラーとして今ひとつの感があり、認められるには荒い打撃と守備双方の成長が必要。

▽2023年の成績
・KBO キウム・ヒーローズ
110試合 打率.249, 8本塁打 51打点 0盗塁 OPS.712
41 羅承燁(ナ・スンヨプ) ロッテ(韓国)
ポジション:一塁手、三塁手
右投左打 190cm, 82kg
2002/2/15生まれ 韓国 ソウル出身
 追加召集された将来の中軸候補。下の名前も李承燁のような名選手となってほしい。

▽2023年の成績
・KBO ロッテ・ジャイアンツ
(1軍出場なし)
【外野手】
9 金盛閏(キム・ソンユン) 三星(韓国)
ポジション:外野手
左投左打 163cm, 61kg
1999/2/2生まれ 韓国 釜山出身
 今季打率.314・20盗塁をマークして代表入りした伸び盛りの小兵外野手。163cm・61kgの小柄な体格を跳ね返すプレーが魅力。

▽2023年の成績
・KBO サムスン・ライオンズ
101試合 打率.314, 2本塁打 28打点 20盗塁 OPS.759
12 文賢彬(ムン・ヒョンビン) ハンファ(韓国)
ポジション:中堅手、二塁手、遊撃手
右投左打 173cm, 81kg
2004/4/20生まれ 韓国 大田広域市出身
 追加召集された、今チームで2番目に若いユーティリティ。センターと二遊間を守れる汎用性がある。

▽2023年の成績
・KBO ハンファ・イーグルス
137試合 打率.266, 5本塁打 49打点 5盗塁 OPS.686
54 崔知訓(チェ・ジフン ) SSG(韓国)
ポジション:外野手
右投左打 178cm, 81kg
1997/7/23生まれ 韓国 光州広域市出身
 オーバーエイジ枠で代表入りした若手俊足外野手。外野手として広い守備範囲と強肩を誇る。
 今春のWBCでは現役メジャーリーガーの崔志萬(チェ・ジマン)が球団の許可を得られず、急遽代替選手に選ばれている。

▽2023年の成績
・KBO SSGランダース
117試合 打率.268, 2本塁打 30打点 21盗塁 OPS.672
91 尹橦熙(ユン・ドンヒ) ロッテ(韓国)
ポジション:外野手
右投右打 185cm, 84kg
2003/9/18生まれ 韓国 京畿道高陽市出身
 故障者の穴埋めで得たチャンスを手放さず今季107試合に出場した若手外野手。打撃のポテンシャルも悪くなく、パワーがつけば面白い存在。

▽2023年の成績
・KBO ロッテ・ジャイアンツ
107試合 打率.287, 2本塁打 41打点 3盗塁 OPS.687
13 朴承奎(パク・スンギュ) 尚武(韓国)
ポジション:外野手
右投右打 178cm, 78kg
2000/9/2生まれ 韓国 ソウル出身
 今季は軍のチームでプレーした俊足・強肩外野手。

▽2023年の成績
・KBO(2軍) 尚武フェニックス
(1軍出場なし)
【監督・コーチ】
監督 75 柳仲逸(リュ・ジュンイル) SSG(韓国)
 選手・監督両方で結果を残してきた経験豊富な名将。現役時代は地元の三星ライオンズの正遊撃手として1990年代頃に活躍、引退後は指導者になった。三星ライオンズ、LGツインズ、韓国代表の3チームの監督経験がある。
 WBC代表には2006年・09年にコーチを、2013年は監督を務めた。2022年から杭州アジア競技大会の代表監督に就任しており、自国チームのことを熟知している。
ヘッド兼守備走塁コーチ 6 柳志炫(リュ・ジヒョン) -
 LGツインズ一筋。2004年に現役引退後コーチになり、2021~22年には監督を務めた。指導者としては内野守備走塁コーチの歴が長く、過去の国際大会でも2006年・13年のWBC、前回のアジアプロ野球チャンピオンシップでも守備走塁コーチとして代表チームを支えた。
バッテリーコーチ 80 金東洙(キム・ドンス) -
 指導者経験が豊富で、KBO2球団でバッテリーコーチやヘッドコーチ、2軍監督などを歴任。2017年WBCのバッテリーコーチをになってからしばらく韓国代表チームのユニフォームを着ていなかったが、昨季の杭州アジア競技大会から再びバッテリーコーチに召集されている。
 現役時代は韓国を代表するキャッチャーだった。1990~2009年までプレーし、20年連続で1軍の試合に出場した初の野手となっている。また、温和そうな見た目とは裏腹に激情型で、幾度となく乱闘の当事者になっている。
打撃コーチ 35 張鍾勲(チャン・ジョンフン) -
 1990年代を代表するスラッガーといえばこの人。2度のMVP、3年連続ホームラン王などのタイトルのほか、1シーズン100打点や40本塁打などKBO史上初めて達成した記録を多く残している。
 指導者の能力に賛否両論あるものの、金東洙バッテリーコーチと違って善良で人情味のある性格の人格者だった。過去に1年福岡SBホークスにコーチ留学した経験がある。
投手コーチ 73 崔一彦(チェ・イルオン) -
 KBOで最も能力が高い投手コーチと評されている名指導者。数々のKBO球団から招かれるたびに投手陣を立て直してきた。どれと同時に(監督の責任ではないかと思うが)勝ちパターンのリリーバーを酷使しがちという批判を受けている。
 山口県生まれの在日韓国人3世で、下関商業高時代に甲子園に出場。専修大学からドルフト上位でプロ入りすると思われていたが、OBベアーズ(当時)の監督からの熱い説得に根負けして韓国球界に進んだ。
ブルペンコーチ 74 金玄旭(キム・ヒョンウク) ロッテ(韓国)
 ロッテ・ジャイアンツのコーチを兼任する投手出身の指導者。現役時代からストイックな自己管理をしていた。指導者になると周りに先駆けてトレーニング理論を学び、トレーニングコーチを任せられた経験があった。
 10年以上前に読売ジャイアンツでコーチ留学をしている。
クオリティ・コントロールコーチ 76 李晋暎(イ・ジンヨン) SSG(韓国)
 2009年のWBCでユン・ボンと一緒にマウンドに太極旗を立てた人。国際大会に強く特に日本戦で活躍した。
 年配者の多いコーチ陣にあって43歳と若く、選手との意思疎通の役割が期待される。
【辞退した選手】
– 鄭又栄(チョン・ウヨン) LG(韓国)
ポジション:リリーフ
右投右打 190cm, 84kg
1999/8/19生まれ 韓国 ソウル出身
 身長190cm超、長いリーチから横手投げで高速シンカーを多投するリリーバー。コントロールが悪いのが逆に武器になっていて、右打者に恐怖心を抱せるピッチングをする。今季はWBCの影響か不振に陥った。
 韓国シリーズ後の疲労回復を優先、今大会は辞退となった。

▽2023年の成績
・KBO LGツインズ
60試合5勝6敗0S 防御率4.70 与四球率2.96 奪三振率7.14
– 朴英賢(パク・ヨンヒョン ) KT(韓国)
ポジション:リリーフ
右投右打 183cm, 90kg
2003/10/11生まれ 韓国 全羅南道求礼郡出身
 このあいだ20歳になったばかりのリリーフエース。今季リーグ最多ホールドを稼いだ。韓国シリーズ後の疲労回復を優先、今大会は辞退となった。

▽2023年の成績
・KBO KTウィズ
68試合3勝3敗4S 防御率2.75 与四球率2.75 奪三振率9.44
– 文保景(ムン・ボギョン) LG(韓国)
ポジション:三塁手、一塁手
右投左打 180cm, 88kg
2000/7/19生まれ 韓国 ソウル出身
 打率・長打ともに成績を残せる内野手。韓国シリーズ後の疲労回復を優先、今大会は辞退となった。

▽2023年の成績
・KBO LGツインズ
131試合 打率.301, 10本塁打 72打点 9盗塁 OPS.825
– 姜白虎(カン・ベッコ) KT(韓国)
ポジション:一塁手、右翼手、左翼手
右投左打 183cm, 97kg
1999/7/29生まれ 韓国 仁川広域市出身
 今大会はケガの治療のため辞退となった、WBCでも大いに話題をさらった外野手。
 高校生のときに150km/h中盤の剛速球を投げていた。プロ入り前、強打を誇る投手兼捕手の大型高校生として国内外から注目を浴びた好素材だった。KTウィズから高校生野手の史上最高額となる4億5000万ウォンを積まれ、入団後に外野でプレーすると1年目から打率.290・29本塁打・84打点を記録し、周囲の熱い期待に即応えた。公式戦でも登板経験がある。
 一方で守備面では、プロ入り後にポジションをなかなか固定されなかった影響で苦労が続き、三塁手や両翼で使うのは心許なかったが一塁手に転向するとゴールドグラブを獲得するまでに落ち着いた。
 東京オリンピックでは中軸を担ったが、劣勢の状況でチューインガムを噛んでいる姿をカメラに抜かれ炎上。今春のWBCではオーストラリア戦、タイムリー二塁打を放ちガッツポーズした瞬間に足が離れてタッチアウトになったシーンは記憶に新しい。

▽2023年の成績
・KBO KTウィズ
71試合 打率.265, 8本塁打 39打点 3盗塁 OPS.763

by【MLB名鑑.com専属アナリスト】デッドボーラー