アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 ②オーストラリア代表


▼目次 – オーストラリア代表選手一覧
【1.投手】
【2.捕手】
【3.内野手】
【4.外野手】
【5.監督・コーチ】
【6.辞退した選手】

【投手】
28 マット・ビーティー メルボルン(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 190cm, 102kg
1999/1/5 オーストラリア連邦メルボルン出身
 デトロイト・タイガースのマイナーリーグでの経験を持つ24歳。メルボルン・エースの投手。

▽2023年の成績
・メルボルン(豪州)
7試合0勝0敗0S 防御率4.82 与四球率2.89 奪三振率11.57
46 カイレン・ホール パース(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 183cm, 87kg
2001/5/10 オーストラリア連邦
 アメリカのエバンズビル大学での学生生活を終え帰国したリリーフ右腕。西オーストラリア州出身。

51 ディラン・クラーク シドニー(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 185cm, 97kg
2002/5/2 オーストラリア連邦
 昨年のU-23代表チームから引き続き選出の成長著しいリリーフ右腕。豪州リーグを2022-23年にデビュー。シドニー・ブルーソックスで活躍し、トップリリーバーの地位を確立した。

▽2023年の成績
・シドニー(豪州)
12試合0勝3敗1S 防御率4.02 与四球率2.87 奪三振率10.34
29 カイ・トンプソン アデレード(豪州)
ポジション:先発
右投右打 185cm, 69kg
2000/10/4 オーストラリア連邦
 アメリカのノースイリノイ大学に留学、今年卒業したばかりの先発タイプの投手。大学では所属カンファレンスの選抜チームに選ばれた。豪州リーグではアデレード・ジャイアンツで投げている。

40 サミュエル・ホランド ブリスベン(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 193cm, 90kg
1994/2/20 オーストラリア連邦ブリスベン出身
 オーバーエイジ枠で選出のWBC戦士。豪州リーグで最も安定感のある投手と言っても過言ではない。変則フォームが特徴。
 マイナーリーグのキャリアは最高でダブルAまで到達した。サンディエゴ・パドレスやロサンゼルス・エンゼルスの傘下でプレーした。

▽2023年の成績
・ブリスベン(豪州)
15試合5勝1敗0S 防御率2.14 与四球率1.50 奪三振率6.43
11 ダニエル・マグラス メルボルン(豪州)
ポジション:先発、リリーフ
左投右打 190cm, 102kg
1994/7/7 オーストラリア連邦メルボルン出身
 オーバーエイジ枠で選出されたWBC戦士。現状オーストラリアで最も頼れるサウスポー。ボストン・レッドソックス傘下ではトリプルAまで上り詰めました。豪州リーグのメルボルン・エイシズの投手で、WBCにも2度選ばれている。

▽2023年の成績
・メルボルン(豪州)
12試合3勝4敗5S 防御率4.56 与四球率4.21 奪三振率8.06
56 ウィル・シェリフ パース(豪州)
ポジション:リリーフ
左投右打 183cm, 77kg
2002/6/2 オーストラリア連邦イーストブルズブルック出身
 WBCでは日本戦に登板、大谷に自分の看板直撃弾を浴びたサウスポー。豪州リーグではパース・ヒートの主力リリーバーを担っている。

▽2023年の成績
・パース(豪州)
9試合0勝0敗0S 防御率3.46 与四球率3.46 奪三振率8.31
6 ブロディ・クーパー=バサラキス ブリスベン(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 180cm, 88kg
2000/12/5 オーストラリア連邦キャンベラ出身
 キャンベラ出身の22歳。NCAAディビジョンⅠのグランドキャニオン大学のシニア(4年生)シーズンを18試合先発出場・防御率3.95を記録して今年卒業した。
 2016-17年に15歳にして豪州リーグデビュー、ブリスベン・バンディッツで活躍。

37 コーエン・ウィン シドニー(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 193cm, 86kg
1999/1/25 オーストラリア連邦ウエストミード出身
 今春のWBCでは中国戦で好投した長身リリーフ右腕。2022-23年のシドニー・ブルーソックスでのブレイクが目に留まり、WBC代表チームに代替選手として緊急召集された。

▽2023年の成績
・シドニー(豪州)
10試合3勝5敗0S 防御率4.13 与四球率3.19 奪三振率6.38
41 カイ=ノア・ウィンヤード ブリスベン(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 183cm, 79kg
2002/6/22 オーストラリア連邦レッドクリフ出身
 テキサス・レンジャーズのマイナーリーガー。クイーンズランド州出身。シングルA+では41.2イニングを投げて防御率2.38・WHIP1.08の好成績をマーク、一気に有望株ランクに名前が出た。

▽2023年の成績
・レンジャースA
24試合1勝2敗1S 防御率2.38 与四球率3.46 奪三振率9.29
58 ベン・ウォルムズリー ブリスベン(豪州)
ポジション:先発、リリーフ
左投左打 178cm, 91kg
2004/12/2 オーストラリア連邦ナンボー出身
 クイーンズランド州出身の19歳で、現在シンシナティ・レッズ傘下に所属している。今シーズンはケガで長期欠場したが、9月に開催されたU-18ワールドカップでは元気な姿を見せていた。

12 ジャック・ブッシェル アデレード(豪州)
ポジション:先発
右投右打 183cm, 74kg
2005/9/30 オーストラリア連邦
 U-18ワールドカップで防御率とイニング数で豪州代表トップの成績を残した18歳。豪州リーグではアデレード・ジャイアンツと契約しているが、間もなく大学進学かプロ入りかを決めなければならない。

43 コナー・ラバティ– ブリスベン(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 173cm, 90kg
1999/3/26 オーストラリア連邦
 今季が豪州リーグのルーキーシーズンだった24歳。今大会の追加招集。

【捕手】
10 アレックス・ホール パース(豪州)
ポジション:捕手、左翼手、一塁手
右投両打 178cm, 92kg
1999/6/8 オーストラリア連邦パース出身
 U-23代表チームでキャプテンを任された強打のキャッチャー。今季の豪州リーグではMVP に選ばれ、WBCではチェコ戦でホームランを放った。昨季はミルウォーキー・ブルワーズのマイナーでプレーし、1試合9打点のリーグ新記録を打ち立てた。

▽2023年の成績
・パース(豪州)
38試合 打率.360, 8本塁打 37打点 0盗塁 OPS1.066
5 ミッチェル・エドワーズ キャンベラ(豪州)
ポジション:捕手、指名打者、左翼手
右投右打 180cm, 90kg
1999/8/1 オーストラリア連邦メルボルン出身
 フィリーズのマイナーリーグでプレー経験のあるキャッチャー。まだ24歳だが豪州リーグでの通算出場が150試合近い。メルボルン出身だが現在はキャンベラ・キャバルリーと契約中。

▽2023年の成績
・キャンベラ(豪州)
35試合 打率.237, 3本塁打 14打点 3盗塁 OPS.664
16 ジェイク・バーンズ シドニー(豪州)
ポジション:捕手、指名打者
右投左打 183cm, 90kg
2003/2/17 オーストラリア連邦シドニー出身
 シドニー産の捕手/内野のユーティリティプレイヤー。今季途中に契約解除されるまでセントルイス・カージナルス傘下で3シーズンプレーしていた。

▽2023年の成績
・シドニー(豪州)
10試合 打率.194, 2本塁打 5打点 0盗塁 OPS.599
【内野手】
48 クレイトン・キャンベル シドニー(豪州)
ポジション:一塁手、三塁手、左翼手
右投右打 185cm, 94kg
2003/9/11 ニュージーランドオークランド出身
 現在オーストラリアの若手で最も期待が大きい選手。デトロイト・タイガース傘下に所属中。小さいころからジュニアレベルのオーストラリア代表で活躍している。打力を生かすためコーナーを守るが守備力も高く、キャッチャーもできる。
 生まれがニュージーランドなため、豪州リーグにはオークランド・トゥアタラの選手として参加していたが、チームが財政難のため今シーズンを最後に消滅。今冬からはシドニー・ブルーソックスの所属になった。

▽2023年の成績
・AUBL オークランド・トゥアタラ
32試合 打率.259, 3本塁打 15打点 0盗塁 OPS.687
0 ジャリッド・デイル メルボルン(豪州)
ポジション:遊撃手、二塁手、三塁手
右投右打 188cm, 90kg
2000/9/11 オーストラリア連邦メルボルン出身
 7月下旬に怪我から復帰したメルボルン・エイシズのスター内野手。今季シングルA+でプレーした。

▽2023年の成績
・メルボルン(豪州)
34試合 打率.265, 3本塁打 11打点 4盗塁 OPS.679
47 ルーク・スミス ブリスベン(豪州)
ポジション:内野手
右投右打 185cm, 79kg
2005/1/10 オーストラリア連邦バーペンガリー出身
 クイーンズランド州出身。シドニーでのU-23 ワールドカップ予選に主力として活躍。打撃でチームをリードした。

52 リクソン・ウィングローブ アデレード(豪州)
ポジション:一塁手、左翼手
右投左打 193cm, 117kg
2000/5/23 オーストラリア連邦ニューカッスル出身
 今春のWBCで一躍スター選手となったマイナーリーガー。WBC準々決勝のキューバ戦で特大本塁打を放ち、チームトップの打点を稼いだ。オフシーズンは豪州リーグに参加しアデレード・ジャイアンツで活躍中。アメリカではフィリーズ傘下に所属、今季ダブルAまで昇格した。

▽2023年の成績
・アデレード(豪州)
33試合 打率.279, 5本塁打 22打点 3盗塁 OPS.857
15 リアム・スペンス アデレード(豪州)
ポジション:遊撃手、二塁手、一塁手
右投右打 185cm, 88kg
1998/4/9 オーストラリア連邦ジーロング出身
 カレッジベースボールの強豪テネシー大学で活躍し、MLBドラフト5巡目でシカゴ・カブスに指名された。豪州リーグでは新人王を獲得し、アデレード・ジャイアンツを優勝に導いた。今春のWBCにも招集された。

▽2023年の成績
・アデレード(豪州)
32試合 打率.260, 2本塁打 14打点 0盗塁 OPS.775
【外野手】
4 アレックス・スケプトン ブリスベン(豪州)
ポジション:外野手
右投右打 183cm, 89kg
2001/5/10 オーストラリア連邦ブリスベン出身
 ブリスベン・バンディッツの地元選手。好成績が認められ招集された。外野3ポジションを守れる。

2 アーロン・ホワイトフィールド メルボルン(豪州)
ポジション:外野手
右投右打 193cm, 95kg
1996/9/2 オーストラリア連邦ブリスベン出身
 オーバーエイジ枠で選出の、今回の代表選手で唯一のメジャーリーグ経験者。大谷選手と同じエンゼルスで試合に出場も目立った活躍はできなかった。
 豪州リーグはMVPを2度獲得している。WBCにも2度選出経験がある。

▽2023年の成績
・メルボルン(豪州)
34試合 打率.186, 1本塁打 10打点 11盗塁 OPS.526
24 ブライリー・ナイト アデレード(豪州)
ポジション:捕手、左翼手、三塁手
右投左打 178cm, 90kg
1999/6/22 オーストラリア連邦パース出身
 今大会が国際大会デビューの外野手。パースで生まれ、子供の頃に米国に移住。ユタとポートランドの大学で野球を続けている。

【ユーティリティ】
34 クリストファー・バーク メルボルン(豪州)
ポジション:捕手、右翼手、左翼手
右投左打 178cm, 81kg
2001/8/16 オーストラリア連邦メルボルン出身
 フィラデルフィア・フィリーズとカンザスシティ・ロイヤルズのファームシステムにいた。捕手と外野のマルチプレイヤー。

▽2023年の成績
・メルボルン(豪州)
25試合 打率.217, 2本塁打 9打点 3盗塁 OPS.696
22 ジェシー・ウィリアムズ パース(豪州)
ポジション:三塁手、二塁手、左翼手
右投左打 180cm, 83kg
1999/5/31 オーストラリア連邦パース出身
 豪州リーグで新人王獲得経験があるユーティリティプレイヤー。元ミルウォーキー・ブリュワーズ傘下の有望株で、2019年にトリプルAまで昇格するもメジャーにはたどり着けなかった。

【監督・コーチ】
14 デーブ・ニルソン ブリスベン(豪州)
 ディンゴの登録名で中日ドラゴンズに1年だけいた元捕手兼外野手。日本では18試合で打率.180・1本塁打に終わったがメジャーでの実績は凄い。ドラゴンズに来る直前まで6年連続2桁ホームラン、特に前年はキャリアハイの21本塁打・OPS.954の好成績を残していたが2000年のオリンピックに出たいという理由でメジャー球団と契約せず来日した。
 日本ではさっぱり(そもそもやる気が無かった?)だったが同年秋のオリンピックで打ちまくり、4年後アテネオリンピックでは日本を2度破り初めての銀メダル獲得に貢献した。
 日本でダメ外国人のレッテルを貼られているが母国では英雄であり、2008年にイアン・ソープと一緒に国のスポーツ殿堂入りを果たした。
 オーストラリア代表監督には少なくとも2024年のプレミア12と2024年のU23までは継続することになっている。
33 ジェームズ・ベネット ブリスベン(豪州)
 2014-15年にパース・ヒートのコーチを務めた縁でオーストラリア代表の投手コーチを任されるようになったアメリカ人の指導者。大学卒業後にプロ入りするもマイナーリーグを3年でクビになり、イタリアで現役引退してから指導者の道を進んだ。現在は独立リーグの監督を務めている。
27 グレアム・ロイド メルボルン(豪州)
 1990年代からメジャーで10年活躍したリリーフ左腕。現役時代はいわゆる左殺しのスペシャリストで、ヤンキース時代に2度ワールドシリーズ制覇に貢献。ヤンキースがロジャー・クレメンスを獲得した際のトレード要員になった。
 2000年はグレアムにとって悲劇の年で、肩の故障でシーズンを全休し、プライベートでは奥さんを26歳の若さで失った。翌年メジャーの舞台に戻ったグレアムはトニー・コニグリアロ賞を受賞した。03年に引退後はオーストラリアに帰国して指導者となり、現在はメルボルンの投手コーチを務める。
7 トレント・ダーリントン ブリスベン(豪州)
 シドニー出身の元メジャーリーガー。メジャーでは活躍できなかったが俊足が武器の二塁手で、マイナーリーグでは年間50盗塁超えを2度達成したことがある。
 メジャーでは敗戦処理として1度だけ登板しているが、1球でライトフライに打ち取りチェンジに。投球数のデータが取れる範囲では”メジャーで1球しか投げていない”唯一の男という珍記録が残っている。
13 シェーン・ワトソン ブリスベン(豪州)
 ブリスベン・バンディッツとオーストラリア代表チームに長らく従事しているコーチングスタッフ。クイーンズランド州の連盟に所属し、ブリスベンでは三塁ベースコーチを担当している。
 選手としては2010年だけプレーした後は裏方に回ったが、2015年には緊急時の守備固めのため一時的に復帰し、実際にセカンドとサード、レフトの守備に就いた。
18 ダミアン・シャナハン メルボルン(豪州)
 昨季までサンディエゴ・パドレスのスカウトを15年やっていた。ウィンターシーズンになるとメルボルン・エイシズのコーチとして参戦している。
【辞退した選手】
0 ビリー・パーソンズ キャンベラ(豪州)
ポジション:リリーフ
右投右打 183cm, 92kg
1999/7/1 オーストラリア連邦
 今大会がオーストラリア代表デビュー、のはずが辞退となったリリーフ投手。アメリカに渡り独立リーグでフルシーズンをプレーした。

▽2023年の成績
・キャンベラ(豪州)
5試合1勝0敗0S 防御率7.00 与四球率2.00 奪三振率5.00