Tyler Rogers (フルネーム/Tyler Scott Rogers)Embed from Getty Images1990-12-17生|191cm82kg|リリーフ 右投右打出身地/アメリカ合衆国 コロラド州リトルトンドラフト/2013年SF10巡目(全体312位)指名メジャーデビュー/2019-8-27 |
■選手紹介メジャー史上10組目の双子メジャーリーガー、ロジャース兄弟の兄。弟のテイラーと見た目はそっくりだがこちらは右投右打。完全なアンダースローなので平均83マイル(134km/h)しか出ないが、強打者を相手に翻弄する。サンフランシスコ・ジャイアンツに欠かせないセットアップマンの地位を築いた。コロラド州でテイラーより30秒先に生まれたタイラーは高校までを兄弟で通ったあと、大学はカンザス州のコミュニティカレッジからオースティンピー州立大学へ転学。2013年にジャイアンツからドラフト10巡目指名を受けて入団した。プロ入り後はリリーバーとして好投。これまでのキャリアが地味なためなかなか正当な評価を受けられず、プロスペクトとは見なされなかった。2017~18年には通年トリプルAで2年連続防御率2点台をマークしながらメジャーから呼ばれず、28歳になった2019年にようやくメジャー昇格を果たした。メジャー1年目は17試合の登板ではあったが防御率1.02といきなり好投。翌年以降もスタットキャストが示すバレル率やハードヒット率といった指標で軒並みメジャートップレベルの数字を継続して残し続け、ジャイアンツ救援陣の最重要投手にまで成長した。ピッチングはアンダーハンドから平均83マイルのシンカーと73マイルのスライダーをちょうど半々ぐらい投げ分けるツーピッチスタイル。ファストボールはメジャー平均よりちょうど10マイル、スライダーは12マイルも下回るが、逆に打球速度の遅さはメジャー上位2%以内にランクする優秀さだった(2022~23年)。また、なぜか昔から右打者相手の方を苦手にしている。メジャー昇格までのキャリアでは、双子メジャーリーガーになったことやその特異なピッチングフォームに目が行きがちだったが、続けて結果を残すと段々と優れたリリーバーとして認められるようになっていった。先にブレイクした弟と違って故障耐性があるのも見逃せない。地味な存在だがメジャー最高レベルのリリーバーであることは疑いようがない。寄稿日:2024-04-03 最終更新日:2024-04-03 |
オールスター:なし主な表彰:なしタイトル:なし |
▼レギュラーシーズン個人成績年 チーム 試 勝 敗 セ 防御率 イニング 安 責 本 四 死 三振 WHIP K/BB2019 SF 17 2 0 0 1.02 17.2 12 2 0 3 1 16 0.85 5.332020 SF 29 3 3 3 4.50 28.0 31 14 2 6 4 27 1.32 4.502021 SF 80 7 1 13 2.22 81.0 74 20 5 13 5 55 1.07 4.23 |